【表紙】
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【提出書類】 |
有価証券報告書 |
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【根拠条文】 |
金融商品取引法第24条第1項 |
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【提出先】 |
関東財務局長 |
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【提出日】 |
2025年3月28日 |
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【事業年度】 |
第124期(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) |
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【会社名】 |
キヤノン株式会社 |
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【英訳名】 |
CANON INC. |
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【代表者の役職氏名】 |
代表取締役会長兼社長 CEO 御手洗 冨士夫 |
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【本店の所在の場所】 |
東京都大田区下丸子三丁目30番2号 |
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【電話番号】 |
03(3758)2111 |
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【事務連絡者氏名】 |
連結経理部長 谷野 幸穂 |
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【最寄りの連絡場所】 |
東京都大田区下丸子三丁目30番2号 |
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【電話番号】 |
03(3758)2111 |
|
【事務連絡者氏名】 |
連結経理部長 谷野 幸穂 |
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【縦覧に供する場所】 |
株式会社東京証券取引所 (東京都中央区日本橋兜町2番1号) 株式会社名古屋証券取引所 (名古屋市中区栄三丁目8番20号) 証券会員制法人福岡証券取引所 (福岡市中央区天神二丁目14番2号) 証券会員制法人札幌証券取引所 (札幌市中央区南一条西五丁目14番地の1) |
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
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回次 |
第120期 |
第121期 |
第122期 |
第123期 |
第124期 |
|
|
決算年月 |
2020年12月 |
2021年12月 |
2022年12月 |
2023年12月 |
2024年12月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
3,160,243 |
3,513,357 |
4,031,414 |
4,180,972 |
4,509,821 |
|
税引前当期純利益 |
(百万円) |
130,280 |
302,706 |
352,440 |
390,767 |
301,161 |
|
当社株主に帰属する 当期純利益 |
(百万円) |
83,318 |
214,718 |
243,961 |
264,513 |
160,025 |
|
包括利益(損失) |
(百万円) |
80,941 |
406,815 |
476,959 |
495,000 |
393,160 |
|
株主資本 |
(百万円) |
2,575,031 |
2,873,773 |
3,113,105 |
3,353,022 |
3,380,273 |
|
総資産 |
(百万円) |
4,625,614 |
4,750,888 |
5,095,530 |
5,416,577 |
5,766,246 |
|
1株当たり株主資本 |
(円) |
2,462.65 |
2,748.36 |
3,065.97 |
3,394.92 |
3,581.36 |
|
基本的1株当たり 当社株主に帰属する 当期純利益 |
(円) |
79.37 |
205.35 |
236.71 |
264.20 |
165.53 |
|
希薄化後1株当たり 当社株主に帰属する 当期純利益 |
(円) |
79.35 |
205.29 |
236.63 |
264.08 |
165.44 |
|
株主資本比率 |
(%) |
55.7 |
60.5 |
61.1 |
61.9 |
58.6 |
|
株主資本 当社株主に帰属する 当期純利益率 |
(%) |
3.2 |
7.9 |
8.1 |
8.2 |
4.8 |
|
株価収益率 |
(倍) |
24.9 |
13.6 |
12.1 |
13.7 |
31.2 |
|
営業活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
333,805 |
451,028 |
262,603 |
451,190 |
606,831 |
|
投資活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
△155,439 |
△207,256 |
△180,820 |
△275,372 |
△297,322 |
|
財務活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
△183,449 |
△267,366 |
△146,844 |
△156,729 |
△225,996 |
|
現金及び現金同等物 の期末残高 |
(百万円) |
407,684 |
401,395 |
362,101 |
401,323 |
501,565 |
|
従業員数 |
(人) |
181,897 |
184,034 |
180,775 |
169,151 |
170,340 |
(注)1 当社の連結財務諸表は、米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。
2 売上高には、消費税等を含んでおりません。
(2)提出会社の経営指標等
|
回次 |
第120期 |
第121期 |
第122期 |
第123期 |
第124期 |
|
|
決算年月 |
2020年12月 |
2021年12月 |
2022年12月 |
2023年12月 |
2024年12月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
1,255,499 |
1,508,752 |
1,739,820 |
1,668,007 |
1,886,031 |
|
経常利益 |
(百万円) |
40,481 |
247,994 |
214,323 |
511,618 |
465,458 |
|
当期純利益 |
(百万円) |
42,845 |
227,999 |
193,624 |
476,755 |
469,083 |
|
資本金 |
(百万円) |
174,762 |
174,762 |
174,762 |
174,762 |
174,762 |
|
発行済株式総数 |
(株) |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
|
純資産 |
(百万円) |
1,225,758 |
1,367,549 |
1,341,103 |
1,591,876 |
1,716,389 |
|
総資産 |
(百万円) |
2,855,139 |
2,819,215 |
2,914,232 |
2,938,538 |
3,026,990 |
|
1株当たり純資産 |
(円) |
1,171.59 |
1,307.10 |
1,319.84 |
1,610.54 |
1,816.90 |
|
1株当たり配当額 |
(円) |
80.00 |
100.00 |
120.00 |
140.00 |
155.00 |
|
(内1株当たり 中間配当額) |
(40.00) |
(45.00) |
(60.00) |
(70.00) |
(75.00) |
|
|
1株当たり 当期純利益 |
(円) |
40.81 |
218.02 |
187.84 |
476.12 |
485.14 |
|
潜在株式調整後 1株当たり 当期純利益 |
(円) |
40.80 |
217.96 |
187.78 |
475.92 |
484.90 |
|
自己資本比率 |
(%) |
42.9 |
48.5 |
46.0 |
54.1 |
56.7 |
|
自己資本利益率 |
(%) |
3.3 |
17.6 |
14.3 |
32.5 |
28.4 |
|
株価収益率 |
(倍) |
48.5 |
12.8 |
15.2 |
7.6 |
10.6 |
|
配当性向 |
(%) |
195.3 |
45.9 |
63.4 |
29.2 |
31.5 |
|
従業員数 |
(人) |
25,713 |
25,377 |
24,717 |
23,931 |
23,457 |
|
株主総利回り |
(%) |
68.9 |
99.8 |
105.7 |
135.9 |
192.7 |
|
(比較指標: 配当込みTOPIX) |
(%) |
(106.9) |
(120.2) |
(117.1) |
(147.8) |
(175.5) |
|
最高株価 |
(円) |
3,099 |
2,938 |
3,516 |
3,912 |
5,274 |
|
最低株価 |
(円) |
1,627 |
1,876 |
2,538 |
2,754 |
3,594 |
(注)1 売上高には、消費税等を含んでおりません。
2 最高株価及び最低株価は東京証券取引所(市場第一部またはプライム市場)におけるものであります。
2【沿革】
|
1933年11月 |
東京麻布六本木に高級小型カメラの研究を目的とする精機光学研究所として発足。 |
|
1937年8月 |
東京目黒に精機光学工業株式会社として資本金100万円で創立。カメラ製造販売開始。 |
|
1947年9月 |
キヤノンカメラ株式会社と商号変更。 |
|
1949年5月 |
東京証券取引所に上場。 |
|
1951年11月 |
東京都大田区下丸子に本社・工場を集結。 |
|
1952年12月 |
(株)目黒精機製作所(現キヤノンプレシジョン(株))を設立。 |
|
1954年5月 |
(株)秩父英工舎(現キヤノン電子(株))を設立。 |
|
1955年10月 |
ニューヨーク支店開設。 |
|
1957年9月 |
スイスに欧州総代理店としてCanon Europe S.A.開設。 |
|
1961年8月 |
三栄産業(株)(現キヤノン化成(株))に出資。 |
|
1964年10月 |
電子式卓上計算機を発売、本格的に事務機分野に進出。 |
|
1966年4月 |
米国にCanon U.S.A.,Inc.を設立。 |
|
1968年2月 |
キヤノン事務機販売(株)を設立。 |
|
4月 |
NPシステムを開発、普通紙複写機(PPC)分野に進出。 |
|
1969年3月 |
キヤノン株式会社と商号変更。 |
|
1970年3月 |
半導体製造装置を発表。 |
|
6月 |
台湾佳能股份有限公司を設立。 |
|
1971年11月 |
キヤノンカメラ販売(株)、キヤノン事務機サービス(株)をキヤノン事務機販売(株)へ合併、キヤノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))と商号変更。 |
|
1972年7月 |
Physotec GmbH(現Canon Giessen GmbH)に出資。 |
|
8月 |
第一精機工業(株)(現キヤノンファインテックニスカ(株))に出資。 |
|
1975年5月 |
レーザープリンターの開発に成功。 |
|
1978年8月 |
オーストラリアにCanon Australia Pty.Ltd.を設立。 |
|
1979年10月 |
シンガポールにCanon Singapore Pte.Ltd.を設立。 |
|
12月 |
コピア(株)(現キヤノンファインテックニスカ(株))に出資。 |
|
1980年5月 |
キヤノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))とコピア(株)の共同出資によりコピア販売(株)(現キヤノンシステムアンドサポート(株))を設立。 |
|
1981年10月 |
バブルジェット記録方式の開発に成功。 |
|
1982年1月 |
オランダにCanon Europa N.V.を設立。 |
|
2月 |
大分キヤノン(株)を設立。 |
|
1983年8月 |
フランスにCanon Bretagne S.A.(現Canon Bretagne S.A.S.)を設立。 |
|
1984年1月 |
キヤノン・コンポーネンツ(株)を設立。 |
|
1985年7月 |
キヤノン販売(株)(現キヤノンマーケティングジャパン(株))が日本タイプライター(株)(現キヤノンセミコンダクターエクィップメント(株))に出資。 |
|
11月 |
米国にCanon Virginia,Inc.を設立。 |
|
1988年9月 |
長浜キヤノン(株)を設立。 |
|
12月 |
マレーシアにCanon Opto(Malaysia)Sdn.Bhd.を設立。 |
|
1989年9月 |
中華人民共和国に佳能大連事務機有限公司を設立。 |
|
1990年8月 |
タイにCanon Hi-Tech(Thailand)Ltd.を設立。 |
|
1997年3月 |
中華人民共和国にCanon(China)Co.,Ltd.を設立。 |
|
1998年1月 |
大分キヤノンマテリアル(株)を設立。 |
|
2000年9月 |
ニューヨーク証券取引所に上場(2023年3月 上場廃止)。 |
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11月 |
キヤノン化成(株)を完全子会社化。 |
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2001年1月 |
イギリスにCanon Europe Ltd.を設立。 |
|
4月 |
ベトナムにCanon Vietnam Co.,Ltd.を設立。 |
|
9月 |
中華人民共和国に佳能(蘇州)有限公司を設立。 |
|
2002年4月 |
上野キヤノンマテリアル(株)をキヤノン(株)より分社化。 |
|
2003年4月 |
福島キヤノン(株)をキヤノン(株)より分社化。 |
|
2005年9月 |
アネルバ(株)(現キヤノンアネルバ(株))の株式を取得。 |
|
10月 |
NECマシナリー(株)(現キヤノンマシナリー(株))の株式を取得。 |
|
2006年7月 |
普通株式1株につき1.5株の割合で株式分割を実施。 |
|
2007年6月 |
キヤノンマーケティングジャパン(株)が(株)アルゴ21(現キヤノンITソリューションズ(株))の株式を取得。 |
|
12月 2008年7月 2009年7月 2010年2月 3月 2014年4月 7月 2015年4月 2016年12月 |
トッキ(株)(現キヤノントッキ(株))の株式を取得。 長崎キヤノン(株)を設立。 欧州の本社機能をCanon Europe Ltd.に集約。 OPTOPOL Technology S.A.(現Canon Ophthalmic Technologies Sp. z o.o.)の株式を取得。 Océ N.V.(現Canon Production Printing Holding B.V.)の株式を取得。 Molecular Imprints, Inc.(現Canon Nanotechnologies, Inc.)の株式を取得。 Canon Europa N.V.がMilestone Group A/Sの株式を取得。 Axis ABの株式を取得。 東芝メディカルシステムズ(株)(現キヤノンメディカルシステムズ(株))の株式を取得。 |
|
2017年3月 6月 |
東芝医用ファイナンス(株)(現キヤノンメディカルファイナンス(株))の株式を取得。 宮崎ダイシンキヤノン(株)(現宮崎キヤノン(株))の株式を取得。 |
|
2021年9月 |
Redlen Technologies Inc.の株式を取得。 |
|
2023年7月 |
キヤノンメディカルシステムズ(株)がミナリスメディカル(株)の株式を取得。 |
|
2024年3月 |
キヤノンマーケティングジャパン(株)が(株)プリマジェストの株式を取得。 |
3【事業の内容】
当社は米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(以下「米国会計基準」という。)によって連結財務諸表を作成しており、関係会社についても当該会計基準の定義に基づいて開示しております。第2「事業の状況」及び第3「設備の状況」においても同様であります。また、セグメント情報につきましては、米国財務会計基準審議会会計基準書(以下「基準書」という。)280「セグメント報告」に基づき作成しております。
当社グループ(2024年12月31日現在、当社及びその連結子会社334社、持分法適用関連会社10社で構成)は、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアル、その他及び全社の分野において、開発、生産から販売、サービスにわたる事業活動を営んでおります。
なお、当社は、第124期より、報告セグメントごとの業績をより適切に管理するため、その他及び全社におけるグループ間取引の業績管理方法を変更しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 注23 セグメント情報」をご参照ください。
開発については主として当社において、生産については当社及び事業内容別に編成された国内外の生産関係会社により行っております。また、一部の生産関係会社は各事業セグメントに部品を供給しております。
販売及びサービス活動は、主として国内においてはキヤノンマーケティングジャパン(株)によって、また海外においてはCanon U.S.A.,Inc.(米国)、Canon Europe Ltd.(英国)、Canon Europa N.V.(オランダ)、Canon (UK) Ltd.(英国)、Canon France S.A.S.(フランス)、Canon Deutschland GmbH(ドイツ)、Canon(China)Co.,Ltd.(中国)、Canon Singapore Pte.Ltd.(シンガポール)等、地域ごとに設立された販売関係会社により行っております。メディカルビジネスユニットの製品において、キヤノンメディカルシステムズ(株)は直販もしくは地域ごとに設立された販売関係会社及び代理店により販売活動を行っております。
また、キヤノン電子(株)、キヤノン・コンポーネンツ(株)等の生産子会社は、当社に対して部品及び製品の供給を行っているほか、国内外において独自に販売活動を行っております。
セグメントごとの製品及び生産を担当する主な会社は以下のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
主要製品 |
主な生産会社 |
|
プリンティング |
デジタル連帳プリンター、デジタルカットシートプリンター、大判プリンター、オフィス向け複合機、ドキュメントソリューション、レーザー複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンター、イメージスキャナー、電卓 |
当社 キヤノン電子(株) キヤノンファインテックニスカ(株) キヤノン化成(株) キヤノンプレシジョン(株) 長浜キヤノン(株) 大分キヤノンマテリアル(株) 福島キヤノン(株) キヤノン・コンポーネンツ(株) Canon Virginia, Inc.(米国) Canon Production Printing Netherlands B.V.(オランダ) 佳能大連事務機有限公司(中国) 佳能(中山)事務機有限公司(中国) 佳能(蘇州)有限公司(中国) Canon Vietnam Co.,Ltd.(ベトナム) Canon Prachinburi (Thailand) Ltd.(タイ) Canon Business Machines (Philippines),Inc.(フィリピン) Canon Hi-Tech(Thailand)Ltd.(タイ) |
|
メディカル |
CT装置、超音波診断装置、X線診断装置、MRI装置、デジタルラジオグラフィ、眼科機器、体外診断システム及び試薬、ヘルスケアITソリューション |
キヤノンメディカルシステムズ(株) キヤノン電子管デバイス(株) ミナリスメディカル(株) Quality Electrodynamics, LLC(米国) |
|
イメージング |
レンズ交換式デジタルカメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、コンパクトフォトプリンター、MRシステム、ネットワークカメラ、ビデオ管理ソフトウェア、映像解析ソフトウェア、デジタルビデオカメラ、デジタルシネマカメラ、放送機器 |
当社 大分キヤノン(株) 長崎キヤノン(株) 宮崎キヤノン(株) 台湾佳能股份有限公司(台湾) Canon Opto(Malaysia)Sdn.Bhd.(マレーシア)Axis Communications AB(スウェーデン) |
|
インダストリアル |
半導体露光装置、FPD露光装置、有機ELディスプレイ製造装置、真空薄膜形成装置、ダイボンダー |
当社 キヤノンマシナリー(株) キヤノンアネルバ(株) キヤノントッキ(株) キヤノンセミコンダクターエクィップメント(株) Canon Machinery(Malaysia)Sdn.Bhd.(マレーシア) |
|
その他及び全社 |
ハンディターミナル、ドキュメントスキャナー |
当社 キヤノン電子(株) キヤノン・コンポーネンツ(株) キヤノンプレシジョン(株) |
事業の系統図は次のとおりであります。
4【関係会社の状況】
2024年12月31日現在
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社 国内) |
|
百万円 |
|
|
|
|
キヤノンプレシジョン(株) |
青森県弘前市 |
300 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
キヤノントッキ(株) |
新潟県見附市 |
6,573 |
インダストリアルビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。建物を貸与しております。 |
|
福島キヤノン(株) |
福島県福島市 |
80 |
プリンティングビジネスユニット |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
※ キヤノンメディカルシステムズ(株) |
栃木県大田原市 |
20,700 |
メディカルビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。 |
|
キヤノン電子管デバイス(株) |
栃木県大田原市 |
480 |
同上 |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。 |
|
キヤノン・コンポーネンツ(株) |
埼玉県児玉郡 上里町 |
80 |
プリンティングビジネスユニット・メディカルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
キヤノンセミコンダクターエクィップメント(株) |
茨城県稲敷郡 阿見町 |
70 |
インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。 |
|
キヤノン化成(株) |
茨城県つくば市 |
5,735 |
プリンティングビジネスユニット |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
* キヤノン電子(株) |
埼玉県秩父市 |
4,969 |
プリンティングビジネスユニット・その他及び全社 |
55.2% |
当社製品及び部品の製造会社であります。 |
|
キヤノンファインテックニスカ(株) |
埼玉県三郷市 |
3,451 |
プリンティングビジネスユニット |
100% |
当社製品及び部品の製造会社であります。 |
|
ミナリスメディカル(株) |
東京都中央区 |
450 |
メディカルビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。 |
|
キヤノンアネルバ(株) |
神奈川県川崎市 麻生区 |
1,800 |
インダストリアルビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
長浜キヤノン(株) |
滋賀県長浜市 |
80 |
プリンティングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット |
100% |
当社製品及び消耗品の製造会社であります。建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
キヤノンマシナリー(株) |
滋賀県草津市 |
2,781 |
インダストリアルビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・製造・販売会社であります。 |
2024年12月31日現在
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社 国内) |
|
百万円 |
|
|
|
|
大分キヤノンマテリアル(株) |
大分県杵築市 |
80 |
プリンティングビジネスユニット |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
※ 大分キヤノン(株) |
大分県国東市 |
80 |
イメージングビジネスユニット |
100% |
当社製品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
長崎キヤノン(株) |
長崎県東彼杵郡 波佐見町 |
80 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
宮崎キヤノン(株) |
宮崎県児湯郡 高鍋町 |
80 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であります。土地、建物、機械装置、その他を貸与しております。 |
|
※*(注)5 キヤノンマーケティングジャパン(株) |
東京都港区 |
73,303 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
51.2% |
当社製品の国内開発・製造・販売会社であります。 |
|
キヤノンシステムアンドサポート(株) |
東京都港区 |
4,561 |
プリンティングビジネスユニット |
100% (100%) |
当社製品の国内販売会社であります。 |
|
キヤノンITソリューションズ(株) |
東京都港区 |
3,617 |
同上 |
100% (100%) |
当社製品にかかわるITサービスを行っております。 |
|
(株)プリマジェスト |
神奈川県川崎市 |
100 |
同上 |
100% (100%) |
当社製品にかかわるITサービスを行っております。 |
|
キヤノンメディカルファイナンス(株) |
東京都中央区 |
120 |
メディカルビジネスユニット |
100% (35.0%) |
当社製品のリース関連販売会社であります。 |
|
(連結子会社 海外) |
|
千 |
|
|
|
|
Canon Virginia,Inc. |
Virginia, U.S.A. |
US$ 30,000 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット |
100% (99.3%) |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であります。 |
|
※(注)5 Canon U.S.A.,Inc. |
New York, U.S.A. |
US$ 204,355 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の北米地域販売会社であり、当社役員1名がその役員を兼任しております。 |
|
Canon Canada Inc. |
Ontario, Canada |
C$ 0.1 |
同上 |
100% (100%) |
Canon U.S.A.,Inc.のカナダ地域販売会社であります。 |
2024年12月31日現在
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社 海外) |
|
千 |
|
|
|
|
Canon Solutions America,Inc. |
New York, U.S.A. |
US$ 21,750 |
プリンティングビジネスユニット |
100% (100%) |
Canon U.S.A.,Inc.の販売会社であります。 |
|
Canon Financial Services,Inc. |
New Jersey, U.S.A. |
US$ 7,310 |
同上 |
100% (100%) |
Canon U.S.A.,Inc.のリース関連販売会社であります。 |
|
※ Canon Medical Systems USA,Inc. |
California, U.S.A. |
US$ 262,250 |
メディカルビジネスユニット |
100% (100%) |
キヤノンメディカルシステムズ(株)の米国販売会社であります。 |
|
Quality Electrodynamics, LLC |
Ohio, U.S.A. |
- |
同上 |
100% (100%) |
当社製品の部品の開発・製造会社であります。 |
|
Canon Bretagne S.A.S. |
Liffre, France |
EUR 28,179 |
プリンティングビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の部品及び消耗品の製造会社であり、当社役員1名がその役員を兼任しております。 |
|
Canon Production Printing Netherlands B.V. |
Venlo, The Netherlands |
EUR 21,465 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Production Printing Holding B.V.の製造・開発会社であります。 |
|
Canon Production Printing Germany GmbH & Co.KG |
Poing, Germany |
EUR 20,452 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Production Printing Holding B.V.の製造会社であります。 |
|
Axis AB |
Lund, Sweden |
SEK 695 |
イメージングビジネスユニット |
100% |
Axis Communications AB等を傘下にもつ持株会社であり、当社役員1名がその役員を兼任しております。 |
|
Axis Communications AB |
Lund, Sweden |
SEK 160 |
同上 |
100% (100%) |
Axis ABの開発・製造・販売会社であります。 |
|
※(注)5 Canon Europa N.V. |
Amstelveen, The Netherlands |
EUR 360,021 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% (100%) |
当社製品のヨーロッパ地域販売会社であり、当社役員3名がその役員を兼任しております。 |
|
Canon Europe Ltd. |
Uxbridge, U.K. |
EUR 1,642 |
同上 |
100% (100%) |
当社製品のヨーロッパ地域販売会社であります。 |
|
Canon Ru LLC |
Moscow, Russia |
RUB 315,519 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のロシア地域販売会社であります。 |
|
Canon(UK)Ltd. |
Uxbridge, U.K. |
Stg.£ 6,100 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.の英国、アイルランド地域販売会社であります。 |
|
Canon Deutschland GmbH |
Krefeld, |
EUR 8,349 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のドイツ国内販売会社であります。 |
|
Canon(Schweiz)AG |
Wallisellen, |
S.Fr. 20,920 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のスイス国内販売会社であります。 |
2024年12月31日現在
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社 海外) |
|
千 |
|
|
|
|
Canon Nederland N.V. |
Den Bosch, |
EUR 7,723 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のオランダ国内販売会社であります。 |
|
Canon France S.A.S. |
Paris, |
EUR 141,940 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のフランス国内販売会社であります。 |
|
Canon Middle East FZ-LLC |
Dubai, United Arab Emirates |
US$ 5,000 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.の中近東地域販売会社であります。 |
|
Canon Italia S.p.A. |
Milano, Italy |
EUR 48,244 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Europa N.V.のイタリア国内販売会社であります。 |
|
Canon Medical Systems Europe B.V. |
Zoetermeer, The Netherlands |
EUR 7,718 |
メディカルビジネスユニット |
100% (100%) |
キヤノンメディカルシステムズ(株)のヨーロッパ地域販売会社であります。 |
|
Milestone Systems A/S |
Brondby, Denmark |
DKK 2,480 |
イメージングビジネスユニット |
100% |
当社製品の開発・販売会社であります。 |
|
Canon Research Centre France S.A.S. |
Rennes, France |
EUR 6,553 |
プリンティングビジネスユニット・メディカルビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% (60.0%) |
当社の開発会社であります。 |
|
佳能大連事務機有限公司 |
中華人民共和国遼寧省 |
US$ 133,219 |
プリンティングビジネスユニット |
100% (14.4%) |
当社製品及び消耗品の製造会社であります。 |
|
佳能(蘇州)有限公司 |
中華人民共和国江蘇省 |
US$ 67,000 |
同上 |
100% (33.5%) |
当社製品の製造会社であり、当社役員1名がその役員を兼任しております。 |
|
佳能(中山)事務機有限公司 |
中華人民共和国広東省 |
US$ 5,800 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
台湾佳能股份有限公司 |
台湾 台中市 |
TW$ 800,000 |
イメージングビジネスユニット |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
Canon Semiconductor Equipment Taiwan,Inc. |
台湾 新竹市 |
TW$ 74,000 |
インダストリアルビジネスユニット |
100% |
当社製品の販売会社であります。 |
|
※ Canon Vietnam Co.,Ltd. |
Hanoi, Vietnam |
US$ 94,000 |
プリンティングビジネスユニット |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
Canon Hi-Tech (Thailand) Ltd. |
Phra Nakhon Sri Ayutthaya, Thailand |
BAHT 1,800,000 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
Canon Prachinburi (Thailand) Ltd. |
Prachinburi, Thailand |
BAHT 2,220,000 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であり、当社役員1名がその役員を兼任しております。 |
2024年12月31日現在
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社 海外) |
|
千 |
|
|
|
|
Canon Business Machines (Philippines),Inc. |
Batangas, Philippines |
US$ 76,969 |
同上 |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
Canon Opto (Malaysia)Sdn.Bhd. |
Selangor, |
M$ 113,400 |
イメージングビジネスユニット |
100% |
当社製品の製造会社であります。 |
|
Canon Machinery(Malaysia)Sdn.Bhd. |
Selangor, Malaysia |
M$ 11,000 |
インダストリアルビジネスユニット |
100% (100%) |
キヤノンマシナリー(株)の製造会社であります。 |
|
Canon(China)Co.,Ltd. |
中華人民共和国 北京市 |
US$ 56,050 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の中国地域販売会社であります。 |
|
※ Canon Singapore Pte.Ltd. |
Singapore |
S$ 7,000 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット・インダストリアルビジネスユニット・その他及び全社 |
100% |
当社製品の東南アジア地域販売会社であります。 |
|
Canon Hongkong Co.,Ltd. |
Kowloon, Hong Kong |
US$ 720 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Singapore Pte. Ltd.の香港地域販売会社であります。 |
|
Canon India Pvt.Ltd. |
New Delhi, India |
US$ 58,049 |
同上 |
100% (100%) |
Canon Singapore Pte. Ltd.のインド国内販売会社であります。 |
|
Canon Australia Pty.Ltd. |
Macquarie Park, |
A$ 40,000 |
同上 |
100% |
当社製品のオセアニア地域販売会社であります。 |
|
連結子会社 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(持分法適用関連会社) |
|
千 |
|
|
|
|
Canon Korea Inc. |
Seoul, Korea |
Won 8,925,000 |
プリンティングビジネスユニット・イメージングビジネスユニット |
50.0% |
当社製品の製造・販売会社であります。 |
|
持分法適用関連会社 |
- |
- |
- |
- |
- |
(注)1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2 会社の名称欄※印は特定子会社であります。
3 議決権の所有割合欄( )内は、間接所有であります。
4 会社の名称欄*印は、有価証券届出書又は有価証券報告書の提出会社であります。
5 キヤノンマーケティングジャパン(株)、Canon U.S.A.,Inc.及びCanon Europa N.V.は、連結売上高に占める売上高(連結会社相互間の売上高を除く)の割合が10%を超えております。主要な損益情報等は以下のとおりであります。なお、キヤノンマーケティングジャパン(株)は有価証券報告書の提出会社でありますので、主要な損益情報等の記載は省略しております。
|
|
主要な損益情報等(百万円) |
||||
|
売上高 |
税引前 当期純利益 |
当期純利益 |
株主資本 |
総資産額 |
|
|
Canon U.S.A.,Inc. |
826,196 |
18,606 |
13,615 |
469,953 |
892,379 |
|
Canon Europa N.V. |
707,536 |
17,008 |
14,675 |
355,264 |
635,153 |
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
|
|
2024年12月31日現在 |
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
プリンティングビジネスユニット |
111,733 |
|
メディカルビジネスユニット |
13,289 |
|
イメージングビジネスユニット |
25,612 |
|
インダストリアルビジネスユニット |
7,740 |
|
その他及び全社 |
11,966 |
|
合計 |
170,340 |
(注) 従業員数は就業人員数であり、パートタイマー、期間社員等を含んでおります。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
2024年12月31日現在 |
|
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
|
23,457 |
44.2 |
19.0 |
8,657,347 |
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
プリンティングビジネスユニット |
9,271 |
|
メディカルビジネスユニット |
627 |
|
イメージングビジネスユニット |
4,044 |
|
インダストリアルビジネスユニット |
2,557 |
|
その他及び全社 |
6,958 |
|
合計 |
23,457 |
(注)1 従業員数は就業人員数であり、パートタイマー、期間社員等を含んでおります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社グループでは主に会社別に労働組合が組織されております。
当社及びその販売子会社であるキヤノンマーケティングジャパン(株)にはキヤノン労働組合があり、労協N.E.T及び
全日本光学工業労働組合協議会に加入しております。現在まで労使関係は良好であります。
また、その他の会社における労働組合に関しましても、現在まで労使関係は良好であります。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
|
当事業年度 |
||||
|
管理職に占める 女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の 育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1・3 |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・ 有期雇用者 |
||
|
4.2 |
64.6 |
75.3 |
75.6 |
74.5 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基
づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省
令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
3 女性に比べ男性の方が管理職比率が高いことが男女間賃金差異の要因となっております。女性管理職比率の向上
は、当社としても重要な課題と認識しており、ダイバーシティ推進に向けた全社横断組織を発足し、女性管理職
候補を育成する女性リーダー研修や仕事と育児の両立を支援する活動を行っております。その結果、正規雇用労
働者の賃金差異は、前事業年度から0.6ポイント改善しました。詳細は、第2 事業の状況 2 サステナビリテ
ィに関する考え方及び取組 (6)人的資本に記載しております。なお、正規雇用労働者のうち、同一役職レベル
における男女の賃金の差異は、部長職で98.0%、課長職で98.4%となります。
②主な国内の連結子会社
|
当事業年度 |
|||||
|
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2・3 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1・4 |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
|||
|
キヤノンマーケティングジャパン(株) |
5.9 |
49.0 |
82.7 |
78.0 |
105.7 |
|
キヤノンITソリューションズ㈱ |
5.6 |
65.1 |
84.6 |
83.3 |
96.6 |
|
キヤノンシステムアンドサポート㈱ |
3.7 |
45.0 |
77.7 |
75.3 |
65.0 |
|
キヤノンプロダクション プリンティングシステムズ㈱ |
1.8 |
100.0 |
54.1 |
76.5 |
50.2 |
|
キヤノンカスタマーサポート㈱ |
19.1 |
100.0 |
78.2 |
91.2 |
93.1 |
|
㈱プリマジェスト |
7.5 |
60.0 |
21.7 |
65.4 |
49.0 |
|
クオリサイトテクノロジーズ㈱ |
15.8 |
100.0 |
85.6 |
86.6 |
66.8 |
|
TCS㈱ |
12.7 |
0.0 |
76.8 |
75.7 |
- |
|
キヤノンITSメディカル㈱ |
5.3 |
0.0 |
70.4 |
69.8 |
57.7 |
|
キヤノンビズアテンダ㈱ |
18.9 |
50.0 |
75.8 |
81.9 |
82.4 |
|
キヤノンビジネスサポート㈱ |
2.0 |
- |
91.1 |
85.1 |
- |
|
㈱キュービーファイブ |
75.0 |
0.0 |
82.3 |
96.0 |
80.3 |
|
キヤノン電子(株) |
4.7 |
65.2 |
80.6 |
78.8 |
80.7 |
|
キヤノン電子テクノロジー(株) |
3.6 |
37.5 |
73.9 |
73.7 |
43.3 |
|
キヤノンメディカルシステムズ(株) |
4.6 |
64.3 |
65.7 |
70.6 |
88.7 |
|
キヤノンメドテックサプライ(株) |
3.7 |
100.0 |
74.9 |
74.4 |
85.9 |
|
当事業年度 |
|||||
|
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2・3 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1・4 |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
|||
|
ミナリスメディカル(株) |
9.7 |
60.0 |
68.6 |
79.0 |
64.0 |
|
キヤノン電子管デバイス(株) |
1.5 |
33.4 |
71.3 |
78.5 |
94.2 |
|
キヤノン化成(株) |
4.2 |
64.7 |
75.6 |
74.4 |
78.3 |
|
キヤノンプレシジョン(株) |
3.8 |
68.6 |
79.0 |
79.2 |
89.8 |
|
キヤノンファインテックニスカ(株) |
5.5 |
68.8 |
77.6 |
74.6 |
87.8 |
|
キヤノンオプトロン(株) |
5.3 |
33.0 |
76.1 |
88.2 |
142.2 |
|
キヤノン・コンポーネンツ(株) |
5.0 |
64.3 |
83.2 |
81.6 |
96.5 |
|
キヤノンセミコンダクターエクィップメント(株) |
0.0 |
100.0 |
68.6 |
69.7 |
80.1 |
|
キヤノンイメージングシステムズ(株) |
6.8 |
100.0 |
90.0 |
89.0 |
- |
|
キヤノンアネルバ(株) |
2.0 |
50.0 |
77.5 |
75.3 |
59.5 |
|
キヤノンマシナリー(株) |
1.3 |
33.3 |
74.6 |
76.7 |
72.5 |
|
キヤノントッキ(株) |
1.2 |
78.6 |
75.4 |
74.3 |
72.8 |
|
大分キヤノン(株) |
5.6 |
43.5 |
72.4 |
72.5 |
53.2 |
|
長浜キヤノン(株) |
1.9 |
57.1 |
75.9 |
74.2 |
90.8 |
|
大分キヤノンマテリアル(株) |
6.2 |
68.2 |
79.1 |
80.4 |
81.6 |
|
上野キヤノンマテリアル(株) |
0.0 |
66.7 |
77.3 |
77.1 |
86.1 |
|
福島キヤノン(株) |
3.3 |
76.9 |
72.6 |
76.2 |
89.8 |
|
キヤノンエコロジーインダストリー(株) |
5.6 |
100.0 |
72.7 |
73.5 |
86.4 |
|
キヤノンモールド(株) |
1.4 |
50.0 |
77.0 |
74.5 |
93.5 |
|
長崎キヤノン(株) |
7.4 |
17.2 |
68.1 |
68.1 |
- |
|
宮崎キヤノン(株) |
5.9 |
65.0 |
74.5 |
74.6 |
83.3 |
|
福井キヤノンマテリアル(株) |
20.0 |
100.0 |
91.1 |
91.8 |
89.5 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基
づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令
第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
3 「-」は、対象となる従業員(当該事業年度中に配偶者が出生した男性従業員)がいないことを示しております。
4 「-」は、算出に必要な従業員が在籍していないことを示しております。
第2【事業の状況】
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営理念
当社グループは、企業理念として、世界中のステークホルダーの皆さまとともに歩む「共生」を掲げています。「共生」とは、文化、習慣、言語、民族などの違いを問わず、すべての人類が末永く共に生き、共に働き、幸せに暮らしていける社会をめざすものです。この「共生」の理念のもと、当社グループは、世界の繁栄と人類の幸福のため、企業の成長と発展を目指し企業活動を進めています。
(2)中長期経営計画:グローバル優良企業グループ構想フェーズⅥ
当社は、「共生」の理念のもと、永遠に技術で貢献し続け、世界各地で親しまれ、尊敬される企業を目指し、1996年に5か年計画『グローバル優良企業グループ構想』をスタートしました。
2021年を初年度とする新5か年計画「グローバル優良企業グループ構想 フェーズⅥ」(以下、フェーズⅥ)では、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」を基本方針に、テクノロジーとイノベーションによって、社会の「安心」「安全」「快適」「豊かさ」の向上につながる新たな価値を創造していきます。
①産業別グループの事業競争力の徹底強化
当社が保有する多岐にわたる技術や資産を最大限活用することを目的として、2021年に技術的に親和性のある複数の事業本部をプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの4つのグループに再編成しました。産業別グループ内では各事業・グループ会社がもつ技術や人材の連携を深めて、将来技術の開発や生産技術の強化など新たなイノベーションを創出し、事業の進化・拡大に取り組んでいます。2023年10月に開催したキヤノンの総合技術展である「Canon EXPO」では、事業ポートフォリオの転換を支える産業別グループの技術と当社が目指す技術の方向性を紹介しました。今後は当社がこれまで培ってきた独自技術に加えてM&Aなども活用することにより、時代のニーズに応える新たな価値を創出し、複雑化、多様化する社会課題の解決に貢献することを目指します。
2024年には、さらなる競争力の強化を図るべく、販売および生産の構造改革とメディカル事業の構造改革に着手しました。販売構造の見直しについては、DX推進、販売チャネルの見直し、組織再編を進めることで、要員適正化と資産効率の向上を目指します。生産構造の見直しについては、地政学的リスクや生産性の観点から生産拠点の集約を進めることで、稼働率の向上や資産効率の向上を図ります。メディカル事業の構造改革については、「メディカル事業革新委員会」を立ち上げ、あらゆるオペレーションを徹底的に精査しています。当社は、これらの構造改革を通じて収益性向上を図り、より一層の競争力強化を目指します。
各グループにおける、フェーズⅥの主な戦略・施策の進捗状況は以下の通りです。
プリンティンググループ
アナログからデジタルへのシフトにより今後も大きな成長が見込まれるカタログ印刷等の商業印刷分野と、ラベル印刷やパッケージ印刷等の産業印刷分野では、プリンティンググループの総力を挙げて商品ラインアップの強化とワークフロー・ソフトの拡充に取り組んでいます。2024年は、前年に引き続き、商業印刷向けの「imagePRESS Vシリーズ」が米国を中心に好評を博しました。また、8年ぶりに開催された世界最大の国際印刷機器展示会である「drupa 2024」ではプリンティンググループの将来技術と新製品を幅広く展示し、多くの受注獲得につながりました。さらに、オフセット印刷の分野で長年の歴史と幅広い顧客基盤を持つドイツのHeidelberger Druckmaschinen AG(ハイデルベルグ社)とキヤノンプロダクションプリンティング(CPP)は、CPPが製造する枚葉インクジェット印刷機をハイデルベルグブランドで販売する業務提携に合意しました。ハイデルベルグ社の高速・大量印刷を実現するオフセット印刷機のワークフローと、当社の多品種・小ロット印刷を提供するデジタル印刷機のワークフローをシームレスに統合したソリューションを提供することで、顧客の収益性や生産性の向上に貢献します。
プリンティンググループでは、紙のプリントを通じて人間がものを考える、共同作業をする、生活を楽しむといった活動を支えることで、人類の新たな価値創造や価値の保管・伝達に貢献してきました。近年の社会情勢の変化により、ペーパーレス化は今後も進行すると考えられる一方で、紙での情報処理が迅速性や利便性の点でデジタルデータやディスプレイの機能を上回る場面もあることから、人間の活動においてプリンティングは今後も重要な役割を果たしていくと考えております。また、働く環境をめぐっては、コロナ禍を通じてリモートワークが普及し、サテライトオフィスや自宅など働く場所の分散や働き方の多様化が進みました。このような中、オフィス、ホームの分野では働く場所で制約を受けない安全・安心・簡単・快適なプリンティング環境・サービスへのニーズが高まっています。プリンティンググループでは、多様なシーンに合わせてどのような環境においても高い生産性、利便性、セキュリティ環境を提供すべく、当社製の複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンターとクラウドを連携したオンデマンドプリンティング環境を提供しています。2024年におけるオフィス複合機の需要は、オフィスにおける中核のプリンティング機器として底堅く推移しました。当社においては、豊かな表現力と高い生産性を提供する新ブランド「imageFORCEシリーズ」を立ち上げ、新製品「imageFORCE C7165F」を発売しました。本製品は、豊かな表現力をもたらす高解像度を実現する新露光技術や複数のセンサーを使った紙の位置ずれを防止する機能を搭載し、通常のオフィス文書の印刷だけでなく、高い印刷品位が求められるチラシやポスター、名刺などの企業内印刷を可能にします。レーザープリンターとインクジェットプリンターでは、ユーザーのプリントスタイルが変化する中、ビジネスから在宅までの幅広いニーズに対応するためラインアップを拡充しました。
プリンティンググループでは、今後も顧客のニーズに合わせた商品・サービスを拡充し、オフィス、ホームの分野において世界No.1を目指します。
メディカルグループ
近年、世界の医療を取り巻く環境は技術面でめざましい発展を遂げる一方、医師不足、高齢化社会、医療費の高騰、医療の地域格差をはじめ、医療従事者の働き方改革、医療DXの推進など、さまざまな課題に直面しています。メディカルグループでは「画像診断事業」、「ヘルスケアIT事業」、「体外診断事業」の分野に特に注力し、社会の変化に対応し、医療の現場に寄り添いながら、よりよいソリューションを提供することで医療課題の解決や価値提供に貢献することを目指しています。
画像診断事業では、ディープラーニング技術を用いて設計した画像再構成技術や、複雑化する医療従事者の診断ワークフローを支援する自動化技術を搭載した製品を開発するなど、医療従事者と患者の負担の軽減と高品質の画像の提供を目指して製品・サービスを提供してきました。2024年には、主要コンポーネントを一新し、さまざまなAIソリューションを搭載した3テスラMRI装置「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」の販売を開始しました。AIを活用した自動化技術や直感的な操作性を実現するGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を採用することで、快適な画像解析ワークフローを実現します。超音波診断装置においては、オリンパス株式会社と協業することを合意し、当社の超音波診断装置とオリンパスの超音波内視鏡を組み合わせて高画質診断を可能とする製品「Aplio i800 EUS」の販売を開始しました。
ヘルスケアIT事業においては、医療従事者の業務効率や迅速な診断をサポートする医用画像解析ワークステーション用プログラム「Abierto Vision」を販売開始しました。
体外診断事業の領域では、2023年に当社グループの一員に加わったミナリスメディカル株式会社は、2024年3月に大腸がん検診に用いられる便潜血検査を行うことが可能な「自動分析装置 HM― CODIAM」を発売し、2025年2月にキヤノンメディカルダイアグノスティックス株式会社へ社名変更しました。引き続き、キヤノングループの持つ技術シナジーを活かして「予防、診断、治療」を支援する技術・製品・サービスを創出し、臨床検査により高い付加価値を創出すると同時に、今までにない診断薬トータルサービス・ソリューションを提供していきます。
メディカルグループは次世代技術の研究開発にも積極的に取り組んでいます。2024年9月には、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を中心とする研究開発プロジェクト「高品質人工血小板の連続製造システムの研究開発とその実用化」への参画を発表しました。再生医療を含むバイオメディカル領域の事業成長を目指す一環として、細胞を大量に培養することができる細胞製造装置の技術開発を推進しています。また、次世代のX線CTとして期待されるフォトンカウンティングCT(PCCT)の早期実用化を目指し、これまで推進している日欧3か所の医療機関との共同研究に加え、2024年11月には、新たに米国ペンシルベニア大学系列の医療グループ「Penn Medicine」と共同研究を開始しました。特に胸部や心臓、筋骨格系などにおける画像診断の専門分野を中心テーマとしてPCCTの可能性を開拓します。このように幅広い領域でグローバルな共同研究活動にも積極的に参画しながら、医療に新たな価値を提供できる技術の開発に注力します。
当社はメディカル関連市場について、長期的には安定した成長が期待できる市場と考えておりますが、地政学的リスクの高まりによって一部のビジネスが制限を受け、中国の景気低迷は長期化し、日本国内においても医療機関の経営状況が悪化しています。このような事業環境の変化を考慮し、2016年に旧東芝メディカルシステムズ株式会社(現キヤノンメディカルシステムズ株式会社)買収時に認識したのれんについて、2024年に1,651億円の減損損失を計上しました。現在メディカルグループでは、2024年2月に全社組織として立ち上がった「メディカル事業革新委員会」を中心として構造改革を進めています。その中で、当社が持つ人材、技術、ノウハウなどのリソースを全面的に投入して、開発、生産、管理、販売などあらゆるオペレーションを抜本的に見直しています。この構造改革によって利益創出力を高め、安定した成長が見込まれるメディカル関連市場での事業拡大を目指します。
イメージンググループ
デジタルカメラ全体の市場は、スマートフォンの普及によりピーク時と比較すると大きく縮小したものの、この数年は、動画撮影ニーズや若年層の需要の高まりにより、底堅さを示しています。そうした中、当社は2024年に「EOS Rシリーズ」で初となるフラッグシップモデル「EOS R1」やプロ・ハイアマチュア向け主力モデル「EOS R5 Mark II」を発売しました。新開発のエンジンシステムやディープラーニング技術の活用により、静止画・動画機能を進化させ、プロ・ハイアマチュア顧客の高い要望に応えるラインアップを構築し、ミラーレスカメラ市場でのプレゼンスを更に高めてきました。世界屈指の光学技術を有する当社は、今後も市場のニーズに応えるカメラ・交換レンズを順次市場に投入し、ミラーレスカメラでも圧倒的な世界シェアNo.1の実現を目指します。
また、コンパクトデジタルカメラにおいても、手軽に本格的な動画撮影を楽しめる「PowerShot Vシリーズ」を展開しており、2023年にはシリーズ第一弾としてVlog(ビデオブログ)撮影に特化した「PowerShot V10」を発売しました。さらに2025年4月にはPowerShot Vシリーズのフラッグシップ機「PowerShot V1」を発売予定です。このように、新しいコンセプトの製品をラインアップに加えることで、今後も幅広いユーザーの期待に応えます。
映像制作の分野では、IPストリーミングの需要が増大を続けていることから、高画質リモートカメラシステムのラインアップ強化に取り組んでいます。撮影コンテンツが増加している中で求められる映像制作現場の効率化のニーズに応えると同時に、従来難しかったアングルからの撮影などの新しい映像表現を可能にするソリューションとして、AI技術を用いながら複数のリモートカメラをメインカメラの動きに連動させる次世代映像制作システム「マルチカメラオーケストレーション」の開発を進めています。
ネットワークカメラ事業では、世界有数のメーカーであるアクシス社や映像管理ソフトおよび映像解析ソフト・ベンダーのマイルストーンシステムズ社といった優れた技術を持つグループ会社を擁しております。今後もグループの総力を挙げて多様化するニーズを捉えながらセキュリティ分野におけるプレゼンスを強化します。また同時に、製造や流通における検査や社会インフラ点検など、従来のセキュリティ目的を超えて、各種業務に対する映像を活用したDXを提供する製品・サービスの展開を図ります。
近年、様々な分野で仮想現実映像、立体映像、360度映像などの利活用が進み、新たな映像体験市場の拡大が期待されています。当社では、高画質な3D VR(Virtual Reality:仮想現実)映像を手軽に撮影できる「EOS VRシステム」、現実世界とCG映像をリアルタイムに違和感なく融合するMR(Mixed Reality:複合現実)製品の「MREAL」などの3Dイメージング技術を用いた製品・サービスを拡充していくことで、新たな映像体験市場の活性化と事業領域の拡大を図ります。
インダストリアルグループ
半導体は、デジタル化やスマート化が進む現代社会において無くてはならないデバイスであり、AIを始めとして自動運転、5G通信、IoTなど様々な用途で需要が拡大することが見込まれます。インドが新たな一大生産拠点となることが現実味を帯び始め、また、地政学上のリスクを背景とした半導体自国生産の流れがあることから、製造装置市場は浮き沈みを繰り返しつつも成長が確実視されております。インダストリアルグループは、半導体の性能向上および半導体メーカーの生産性向上ニーズに応える製造装置を提供し、引き続き半導体製造技術の進化に貢献します。2024年9月には、ナノインプリント半導体製造装置(NIL)「FPA-1200NZ2C」を、米国テキサス州にある半導体コンソーシアムのTexas Institute for Electronics(TIE)へ向けて出荷しました。TIEでは、最先端半導体の研究開発や試作品の製造等に活用されます。今後も半導体デバイスの量産適用に向けた活動を加速するとともに、国内外の研究機関や半導体メーカーと協力し、NILの長所を活かせるアプリケーションの拡大を図ります。また、製品ラインアップの拡充を目指してArFドライ半導体露光装置の開発を開始しました。顧客企業の生産性向上に貢献する半導体露光装置ソリューションプラットフォーム「Lithography Plus」は、多数の半導体製造拠点に導入されており、今後も歩留まり改善や稼働率向上を支援します。現在、半導体露光装置の旺盛な需要に応えるため、宇都宮事業所隣地に新工場を建設中であり、目標としている2025年内の稼働開始に向けて各種工事が順調に進行しています。新工場完成後は、生産能力の大幅な向上により、従来にも増して迅速かつ安定的な供給が可能となります。
緩やかな回復を見せ始めたディスプレイ製造装置市場においては、生産性向上を図った装置を積極的に投入し、また、高機能化と高品位化の顧客ニーズをとらえた開発を加速します。
半導体およびディスプレイ製造装置以外の領域にも注力しており、新たにリサイクル機器分野に参入しました。独自開発のトラッキング型ラマン分光技術を活用したプラスチック選別装置の受注を開始し、マテリアルリサイクルの最大化を通じてサーキュラーエコノミーの構築に寄与します。
グループ会社では、キヤノンアネルバが半導体・電子部品製造装置の新シリーズ「Adastra(アダストラ)」を開発しました。プロセスモジュールを自由に選択できる構成により多様なニーズに柔軟に対応するとともに、フットプリントや消費エネルギーを大幅に改善し、高い生産性を提供します。キヤノンマシナリーは、生産性、精度、ユーザービリティ、省エネルギーのすべてを向上させたダイボンダー「BESTM-D610」を発表しました。キヤノントッキは、需要が高まっているITパネル製造に最適な有機EL蒸着装置の開発・製造に取り組み、顧客企業の生産性向上に貢献します。
インダストリアルグループは、超精密位置合わせ、真空システム、超高精度加工、高速マテリアルハンドリングといった各社のコア技術を融合して新たな装置を開発し、事業領域拡大を目指します。
②本社機能の徹底強化によるグループ生産性の向上
当社では事業の競争力の強化と拡大を図るため、人事制度を改定し、より一層の競争原理を働かせることで管理部門の生産性を向上するとともに、事業貢献を意識した本社R&D体制の整備など、本社機能の強化に取り組んでいます。2023年からは、優秀な技術者を「トップサイエンティスト」および「トップエンジニア」として任用する「高度技術者認定」制度を設け、イノベーションを牽引する人材の確保・育成を推進しています。また当社では、これまで培ってきたあらゆる技術を活用して材料やコンポーネントなどの領域で事業化を進めるなど、全社横断的な視点での新規事業創出にも取り組み、収益拡大への貢献を目指しています。さらに今後は、自社技術の開発に加えて外部の最先端技術を積極的に取り入れるべくM&Aなども活用し、一層の業容拡大を図ります。
(3)中期経営計画連結業績目標
当社は、フェーズⅥ期間最終年度である2025年度の連結業績目標として、売上高では当社史上最高を記録した2007年を上回る売上高4兆5,000億円以上、利益では営業利益率12%以上、当期純利益率8%以上の達成を目指してきました。このうち、売上高については2024年に4兆5,098億円となり、目標を1年前倒しで達成しました。2025年には二期連続での史上最高売上高の記録更新を目指します。一方、2024年にメディカル事業で足元の市況悪化を背景に将来計画の見直しを行ったことや、現在進めている構造改革に伴うコストの発生など、短期的に見込まれる減益要素を勘案し、2025年の業績見通しについて、売上高では4兆7,360億円、利益では営業利益率11.0%、当期純利益率7.7%を見込んでおります。
また、事業ポートフォリオの転換を評価する指標として、当社では連結売上高に対する新規事業※1売上高の比率を設定しています。今5カ年計画の4年目となる2024年は、地政学的リスクが不透明感を増す一方、世界各地でインフレの状況に落ち着きが見られるようになり、金融引き締めが緩和される中、世界経済は総じて緩やかな回復が続きました。当社においては、ネットワークカメラなどの新規事業だけでなく、半導体露光装置やミラーレスカメラ、レーザービームプリンターなどの現行事業においても販売が堅調に推移しました。これに加えて円安が追い風となり、売上高は4期連続となる増収を達成し、同時に2007年以来の過去最高記録を更新しました。新規事業の売上高は成長を続けており、2017年と比較すると連結売上高に占める構成比が22%から28%に上昇しています。今後も新規事業の成長をさらに加速させ、事業ポートフォリオの転換を着実に進めます。
当社では、企業価値向上をより一層加速させるため株主資本利益率(ROE)を重視しております。コロナ禍の2020年に3.2%まで落ち込んだROEはその後の業績回復により改善を続けています。2024年は前年比3.4ポイントの悪化となる4.8%となりましたが、メディカルビジネスユニットでののれんの減損損失の影響を除くと、前年比1.2ポイントの改善となる9.4%となりました。引き続き、着実なコストダウン活動による収益性の向上、棚卸資産の削減や生産拠点の集約等を通じた資産の圧縮、負債・資本の最適バランスの追求といった取り組みを進めることで、2025年にはROEを10%以上に向上させることを目指します。
※1新規事業には、キヤノンプロダクションプリンティング、キヤノントッキ、アクシス、キヤノンメディカルシステムズなど、フェーズⅠ以降に取得した主要な事業会社の事業と、フェーズⅥ期間中の事業化を目指す新規事業を含めています。
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2022年 実績 |
2023年 実績 |
2024年 実績 |
2024年 実績 (調整後※2) |
2025年 業績見通し |
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2025年 フェーズⅥ目標 |
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売上高 |
4兆314億円 |
4兆1,810億円 |
4兆5,098億円 |
4兆5,098億円 |
4兆7,360億円 |
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4兆5,000億円以上 |
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営業利益率 |
8.8% |
9.0% |
6.2% |
9.9% |
11.0% |
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12.0%以上 |
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当期純利益率 |
6.1% |
6.3% |
3.5% |
7.2% |
7.7% |
8.0%以上 |
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ROE |
8.1% |
8.2% |
4.8% |
9.4% |
10.6% |
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10.0%以上 |
※2恒常的な業績の比較のため、営業利益率、当期純利益率およびROEについて、メディカルビジネスユニットで計上したのれんの減損損失1,651億円を除いて計算しております。
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)キヤノンのサステナビリティ
当社グループは、1988年より世界の繁栄と幸福のために貢献する「共生」を企業理念として掲げ、努力してまいりました。「すべての人々が、文化、習慣、言語、民族、地域などあらゆる違いを超えて共に生き、共に働き、互いに尊重し、幸せに暮らす社会。そして、自然と調和し、未来の子どもたちに、かけがえのない地球環境を引き継ぐことのできる社会。」このような社会の実現に向け、当社グループは、イノベーションとテクノロジーの力で新たな価値を創造し、世界初の技術、世界一の製品・サービスを提供するとともに、社会課題の解決にも貢献していきます。また、すべての製品ライフサイクルにおいて、より多くの価値を、より少ない資源で提供することで、豊かな生活と地球環境の両立を目指します。当社グループは、これからもすべての企業活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。
(2)マテリアリティ
当社グループは、時代とともに変化する社会の動きを捉えながら、企業理念である「共生」のもと、人間尊重、技術優先、進取の気性と言った企業DNAと、自社の強固な財務基盤や豊富な人材、高い技術力など、様々なリソースを有効に活用し、健全なコーポレート・ガバナンスを保ちながら事業を展開してまいりました。
当社グループのこれまでの取り組みや中長期経営計画に沿った様々な事業活動の中から、当社グループが取り組むべきと考える重要事項の中で、ステークホルダーの皆さまの関心が特に高い「新たな価値創造、社会課題の解決」、「地球環境の保護・保全」ならびに、これらに取り組む上で支えとなるテーマとして「人と社会への配慮」をマテリアリティとし活動を進めています。
また、2024年は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)や国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などで定められたサステナビリティ開示基準への対応を視野に、新たなマテリアリティの検討を開始いたしました。
(3)サステナビリティ推進体制
当社グループではサステナビリティ推進本部を設置し、サステナビリティ担当役員をその責任者に任命しています。当社グループ全体のサステナビリティ活動を推進するとともに、専門的な課題については、法務、人事、品質、調達などの部門が専門性を生かした取り組みを実施しています。
これに加え、当社グループが対応または取り組むべきサステナビリティ関連事項について、CEOまたは取締役会による適切かつ実効性ある判断を確保することを目的に、情報共有と事前審議を行うサステナビリティ委員会を2024年4月に新設しました。
委員会は年に2回、上期と下期にそれぞれ開催されるほか、委員長が必要と判断したときは臨時に開催されます。委員は、当社の本部、事業本部等の社長直轄部門の長からCEOが任命し、委員長はCFOが担っています。
2024年度の委員会では、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)や国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などで定められたサステナビリティ開示基準、当社グループのサステナビリティ課題とその対応の共有、さらに外部専門家を招いたサステナビリティ勉強会を実施しました。
サステナビリティ推進体制
(4)サステナビリティ課題
当社グループを取り巻くサステナビリティの課題は多岐に渡りますが、そのうち、気候変動、人的資本、人権、サイバーセキュリティについては、以下(5)気候変動(6)人的資本(7)人権(8)サイバーセキュリティをご覧ください。またその他の項目を含め、詳細については当社ホームページに掲載されておりますサステナビリティレポートをご参照ください。
(5)気候変動
当社グループは、自らの事業活動だけでなく、サプライヤーにおける原材料や部品の製造、販売店等への輸送、お客さまの使用、廃棄・リサイクルに至るまで、製品ライフサイクル全体で気候変動による影響を捉え、GHG排出量削減に取り組んでいます。
2050年までにGHG排出量をネットゼロとすることをめざし、2030年までにスコープ1、2排出量を2022年比で42%削減、スコープ3(カテゴリー1、11)排出量を2022年比で25%削減を目標としており、科学的根拠に基づいたCO2排出削減目標の設定を推奨する国際イニシアティブのSBTiの認定を取得しています。そのために、再生材を使用した製品の開発、製品の小型・軽量化、生産拠点での省エネルギー活動、製品使用時の省エネルギー、製品リサイクル、物流の効率化など、様々な取組みを推進しています。
GHG排出量削減イメージ
Scope1+2 Scope3(カテゴリー1、11)
スコープ1:直接排出(都市ガス、LPG、軽油、灯油、非エネルギー系温室効果ガスなど)
スコープ2:間接排出(電気、蒸気など)
スコープ3:サプライチェーンでの排出(1:購入した物品・サービス、11:販売した製品の使用)
<ガバナンス>
気候変動による当社グループへの影響や対応計画、目標については、サステナビリティ委員会の傘下の気候変動ワーキンググループ(WG)で議論しました。気候変動WGは、各事業部門とコーポレート部門の幹部社員で構成され、議論した内容は、サステナビリティ委員会にて報告し、承認を得たうえで、CEOに報告しています。
目標達成に向けては、サステナビリティ推進本部が中心となり、グループ全体で活動を推進しています。目標の進捗については、毎月経営層に報告するとともに、年間のレビューをCEOに報告しています。
<戦略>
当社グループは、非財務情報開示で推奨されているTCFD*フレームワークに基づいたシナリオ分析を行い、バリューチェーン上のGHG排出量の削減を図る「緩和」と物理リスクへの「適応」の両面からのアプローチが当社グループにとって重要と認識し、GHG排出削減目標の達成、及び気候関連の影響にレジリエントで持続可能なビジネスモデルの構築に向け、取組みを進めています。
* Task force on Climate-related Financial Disclosures 気候関連財務情報開示タスクフォース
企業の気候リスク・機会関連の開示推奨項目を公表
■分析のために参照したシナリオ
シナリオ分析では、現在の政策の延長線上で経済活動が行われる「現行シナリオ」と、パリ協定の目標が達成されることを前提に、世界が2050年までのネットゼロ実現に向けてGHGの排出を抑制し、気候変動に関する政策や技術開発が現状以上の速度で進展する「1.5℃シナリオ」を選択しました。参照したシナリオは以下のとおりです。
現行シナリオ:(移行リスク)IEA APS、NGFS Current Policies (物理リスク)IPCC RCP8.5
1.5℃シナリオ:(移行リスク)IEA NZE、NGFS Net Zero 2050 (物理リスク)IPCC RCP2.6
当社グループが事業を営む主要地域の気候関連政策や法規制、技術の進展、顧客の行動変容、市場環境等も考慮しています。
■時間軸と影響度の定義
時間軸については、当社グループの中長期経営計画と整合した形で検討しています。
短期:~2025年 中期:~2030年 長期:2030年~
影響度については、非常に重要、重要、軽微の3段階で検討し、以下の基準としています。
非常に重要:売上高±10%以上の変動要因になりうる
重要:売上高±5~10%程度の変動要因になりうる
軽微:売上高±5%未満の影響
※各グループの影響度基準については、当該グループの売上高に基づき判断しています。
■現行/1.5℃シナリオの下の事業環境の想定
当社グループでは、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの産業別グループの事業によって気候関連のリスク・機会が異なるため、全社および各グループにおける主な気候関連のリスク・機会とその対応策、財務影響について検討を行いました。
現行シナリオの下での事業環境として、既存の気候関連の規制の継続、カーボンプライシングの導入、再生材やバイオプラスチックの普及、モーダルシフトの導入、顧客からの脱炭素要求と気候変動対応を意識した購買行動の拡大、各国の脱炭素に向けた産業政策の導入等を予想しています。1.5℃シナリオの下では、前述の環境がさらに厳格化し、進展するほか、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指す動きが加速すると想定しています。
■キヤノンに影響のあるリスク・機会要因と財務影響試算結果
移行リスク・機会(低炭素経済への「移行」に関するリスク・機会)の概要
-移行リスク- -機会-
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政策・法規制 ・カーボンプライシング対応費用増 ・規制に対応できない場合の売上減 ・規制対応の設備投資増 |
技術 ・気候変動対応のための研究開発費増 |
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資源の効率性 ・エネルギー効率改善による原価低下 ・共同配送、モーダルシフトによる物流費の低下 |
エネルギー源 ・低炭素エネルギー活用によるカーボンプライシング影響減 |
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市場 ・再生材の採用による原価増 ・他社製品が優位となった場合の売上減 ・気候変動対応コストの価格転嫁が受容されない場合の売上減 |
評判 ・気候変動対応が十分でない場合のステークホルダーの懸念の高まりに伴う売上減 |
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市場 ・ステークホルダーの評価向上に伴う売上増 ・資金調達の多様化 |
製品/サービス ・GX、資源循環対応製品の売上増 ・低炭素製品の売上増 ・適応製品の売上増 |
移行リスク・機会の詳細 - 全社レベル
シナリオ分析の結果、カーボンプライシングが全社的に影響を受ける可能性のあるリスク要因であることがわかりました。当社グループのスコープ1、2及び3の排出量見通しに基づき、2030年以降のカーボンプライシングの導入を想定した場合の影響額は、現行シナリオ、1.5℃シナリオの炭素価格を使用した場合、2030年で約83~445億円、2050年で約43~403億円と試算しています。リスク対応策として、グリーン技術開発を通じて脱炭素化を図る活動をすでに行っています。例えば、各拠点においては、搬送や加工など生産設備の動作単位まで電力を細かく分解し、隠れたムダを見つけ出すとともに改善ターゲットを浮き彫りにするなど、「電力の可視化」「削減ポテンシャルの分析」「削減施策の展開」の3つのステップで生産時の電力削減をめざす取り組みを進めています。電力コストの想定削減額は、2030年で約45~57億円、2050年で約97~121億円と試算しており、プラスの影響ももたらすことを確認しました。それぞれの事業特性を勘案して物流面での気候変動対応も進めており、その成果も機会としてとらえています。
さらに、全社共通で原材料調達におけるCO2排出量(スコープ3 カテゴリー1)削減に取り組み、調達における低炭素部材の検討や今後の調達に向けた準備を行っております。取引先から収集した部品原材料CO2の実データをLCA(ライフサイクルアセスメント)に組み込むなど製品開発でLCAの手法を導入し、ライフサイクル全体で環境負荷低減をめざしています。
気候変動対応が十分でない場合、気候変動対応を重視するステークホルダーの懸念の増加による評価の悪化と販売機会逸失による売上の減少をリスクとして認識しています。対応策として、実効性のある気候変動の取り組みの推進とステークホルダーへの適時かつ適切な開示を継続して行っていきます。さらに、気候変動対応の適切な開示により、投資家、顧客をはじめとするステークホルダーの理解と評価の向上や金融機関の投融資要件を満たすことによる資金調達の多様化も機会となるととらえています。
移行リスク・機会の詳細 - 産業別グループ別
産業別グループごとの分析では、プリンティング事業は、電機・電子業界に対する気候関連の規制や消費者選好の変化、競合他社との競争などの影響を受けることが予想されますが、規制動向の把握や規制対応のための研究開発・設備投資、調達要件の取得などリスク低減策はすでに計画に織り込まれており、試算の結果、現行シナリオ、1.5℃シナリオのいずれのシナリオ下でも大きな影響はないことを確認しました。低炭素製品の需要増に伴う販売機会の増加やエネルギー効率改善に伴うコスト削減が機会となり、プラスの影響があると見込んでいます。
メディカル事業では、欧州の顧客を中心にサステナビリティへの関心が高まり、省電力等が入札要件となる事例もあります。イメージング事業、インダストリアル事業においては、足元では規制や顧客からの要求は比較的低いものの、今後、要求が高まる可能性があります。そのため、新たな研究開発や設備投資が必要となる可能性を想定して試算を行いました。その結果、コスト増加のリスクはあるものの、事業を展開する地域における法規制動向の調査やエネルギー効率改善に向けた取り組みを始めており、影響は比較的小さいことがわかりました。エネルギー効率改善に伴う原価低減をはじめ、既存技術を活用した気候変動への適応に資する製品やGX推進など各国の産業促進策に合致した製品の販売機会増加など、機会の側面の方が大きいと考えています。
-移行リスク(全社・産業別グループ)-
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移行リスク分類 |
リスク要因 |
全社/ グループ |
財務影響 |
発現 時期 |
影響 度 |
対応策 |
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政策・ 法規制 |
カーボンプライシング |
全社 |
対応費用の増加 |
中期 ~長期 |
軽微 |
・全社でのGHG排出量削減に向けた取組み |
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既存製品に対する気候関連規制の強化 |
プリンティング |
対応できない場合の売上の減少 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・各種規制対応の研究開発・設備投資の継続(オフィス機器の省エネルギー制度である国際エネルギースタープログラム改定への対応、再生機開発等) |
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プリンティング |
規制対応の研究開発費の増加、設備投資の増加 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・規制動向に対応した研究開発計画及び設備投資計画と係る費用計画の検討 |
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メディカル |
規制対応に伴う原価の増加 |
長期 |
軽微 |
・省エネ性能向上の取組みの継続 |
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インダストリアル |
対応できない場合の売上の減少 |
長期 |
軽微 |
・規制措置(PFCs等)に対応する製品開発、生産技術開発 |
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技術 |
顧客の気候変動対応に関する要望の強化 |
メディカル |
対応できない場合の売上の減少 |
長期 |
軽微 |
・省エネ関連の入札要件に合致した製品開発 |
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インダストリアル
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対応できない場合の取引制限及び縮小に伴う売上の減少 |
長期 |
軽微 |
・顧客要望の変化に対応した低炭素製品開発、生産技術開発 |
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市場 |
再生材の普及 |
プリンティング |
再生材使用による原材料費の増加 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・各種再生材の使用に関する検討・評価を実施 ・材料メーカー集約による価格交渉、長期契約による価格保証及び新規採用拡大の検討 ・代替素材の情報収集 ・代替素材の内製検討 |
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競合他社との比較 |
プリンティング |
ライフサイクルCO2が他社よりも大きい場合の売上の減少 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・LCAを活用した研究・製品開発の継続 ・製品ライフサイクル全体でのGHG排出量管理 |
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顧客選好の変化 |
イメージング |
気候変動対応コストの 価格転嫁が顧客に受容されない場合の売上の減少 |
長期 |
軽微 |
・各国・地域の気候変動対応の価格受容調査の継続 |
-機会(全社・産業別グループ)-
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機会 分類 |
機会要因 |
全社/ グループ |
財務影響 |
発現 時期 |
影響 度 |
対応策 |
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資源の 効率性 |
エネルギー効率の改善 |
全社 |
電力費の削減による原価の低下 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・エネルギー効率改善の取り組みを全社で展開 |
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物流費の低下 |
全社 |
共同配送、モーダルシフトによる物流費、販管費の低下 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・グループ内及び他社との共同輸送/ラウンド輸送 ・モーダルシフトの適用拡大 |
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エネルギー源 |
低炭素エネルギーへの切換え |
全社 |
カーボンプライシング影響低減に伴う費用の低下 |
中期 ~長期 |
軽微 |
・低炭素エネルギーの活用を含む多様な低炭素化手段を継続して検討 |
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製品/ サービス |
低炭素製品の需要増加 |
プリンティング |
販売機会の増加に伴う売上増加 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・低炭素製品の開発(省エネルギー製品、製品の長寿命化、再生材の採用等) ・調達要件への対応(環境評価システム「EPEAT」登録、環境ラベル「ブルーエンジェル」等取得) |
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顧客選好の変化に伴う売上の増加 |
メディカル |
販売機会の増加に伴う売上増加 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・省エネ関連の入札要件に合致した製品の開発 |
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気候変動への適応に資する製品の需要増加 |
イメージング |
販売機会の増加に伴う売上増加 |
中期 ~長期 |
軽微 |
・気候変動への適応に資する製品の開発(防災用ネットワークカメラ、画像ベースインフラ構造物点検サービス等) |
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各国の半導体産業 促進策による製造装置需要の増加 |
インダストリアル |
GX推進による半導体需要増加に伴う売上増加 |
短期 ~長期 |
重要 |
・パワー半導体向け半導体製造装置拡大 ・新工場建設等、増産体制の整備 |
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顧客選好の変化に伴う売上の増加 |
インダストリアル |
販売機会の増加に伴う売上増加 |
短期 ~長期 |
軽微 |
・低消費電力製品の販売拡大(ナノインプリントリソグラフィ及び現行品のモデルチェンジ等) ・プラスチックリサイクル対応製品の販売拡大(プラスチック選別装置) |
物理リスク(気候変動による気象変化に伴うリスク)
当社グループの施設や事務所は、世界中に点在しており、気候変動による自然災害は、事業に影響を及ぼす可能性があります。気候変動による物理リスクについては、日本と海外の主要拠点を対象に、河川洪水、高潮、暴風などのリスクについて、世界資源研究所のAqueduct、自治体のハザードマップ、XDI社の自然災害リスク分析サービス等の分析ツールを使用して検証した結果、国内外の生産拠点や事業所のうち、4拠点について河川洪水、高潮リスクが中程度または高いとの結果となりましたが、すでに止水板設置や雨水配管の改造、外周フェンスのブロック嵩上げなど、拠点の状況に応じて必要な施策を実施済みです。なお、これら4拠点の資産額が当社グループ総資産に占める割合は約3%となります。
今後も自然災害による被害及び損失の影響を低減すべく、各種対応策を検討してまいります。
■シナリオ分析結果
バリューチェーン上では、特に、研究開発、調達、販売において、規制強化に伴う研究開発、原材料価格の変動、お客様や取引先の低炭素製品への考え方や需要動向による影響があることが、シナリオ分析を通じて明らかになりました。
対応策を講じない場合は、いずれのシナリオにおいても販売機会の逸失やコスト増加をはじめとする財務上のリスクが生じる可能性があります。これらは配慮すべきリスクではありますが、すでに規制動向の把握や規制対応のための研究開発・設備投資、調達要件の取得など、リスク低減の取り組みを計画に織り込み済みです。各シナリオ下で実施した複数パターンの財務シミュレーションを通じて、対応策については、現在実行中の取組みや計画中のものを含め、財務に大きな影響を与えるものはないことを確認していることから、影響は限定的であると判断し、従来から実施している対応策に不足はなく、製品や生産拠点における取り組みの方向性が正しいことを再確認しました。
また、脱炭素への移行が進む世界では、消費者選好の変化や適応製品の需要の増加、GX推進に向けた産業施策の進展などに伴う当社グループの低炭素製品や適応製品、GX推進に資する製品の売上の増加やエネルギー効率改善に伴うコスト削減により、プラスの影響を見込んでいます。
シナリオ分析を通じて、気候変動によるキヤノングループ全社及び主要事業の売上高や営業利益等の財務業績、財政状態、キャッシュ・フローへの影響は、短期・中期・長期においていずれも限定的であり、ポートフォリオやビジネスモデルを見直す必要性はないことを確認しました。
ただし、今後カーボンプライシングや気候変動に関する規制等が導入された場合、対応費用や研究開発費・設備投資の増加等により、当社グループの財務業績やバリューチェーン全体が影響を受ける可能性があることも認識しており、気候関連リスク・機会への影響について分析を行うとともに、引き続き事業環境を注視していきます。
<リスク管理>
気候関連のリスク・機会への対応は、全社環境目標や重点施策に反映されるとともに、当社グループでは、環境への対応を経営評価の一部として取り入れており、各部門の環境目標の達成状況や環境活動の実績は、グループ全体の経営状況の実績を評価する「連結業績評価制度」の一指標として実施される「環境・CSR業績評価」の中で、年2回、評価しています。評価結果はCEOをはじめとする経営層に報告されています。
当社グループは、環境保証活動の継続的な改善を実現する仕組みとして、全世界の事業所においてISO14001によるグループ共通の環境マネジメントシステムを構築しており、特定した気候リスクは、ISO14001のPDCAサイクルに沿って管理しています。
具体的には、環境マネジメントシステムは、各部門の活動と連携した環境保証活動を推進(DO)するために、中期ならびに毎年の「環境目標」を決定(PLAN)し、その実現に向けた重点施策や実施計画を策定して事業活動に反映させています。さらに、各部門における取組み状況や課題を確認する「環境監査」や、業績評価に環境側面を取り込んだ「環境・CSR業績評価」を実施(CHECK)することで、環境保証活動の継続的な改善・強化(ACT)へつなげています。
<指標と目標>
当社グループは、製品ライフサイクルを通じたCO2排出量を2050年にネットゼロとすることをめざしております。その達成に向けて、2030年にスコープ1、2排出量を2022年比42%削減、スコープ3(カテゴリー1、11)排出量を2022年比で25%削減することを掲げ、SBTi(Science Based Targets イニシアティブ)の認定を2023年11月に取得しました。
また、2008年以来、キヤノングループ環境目標の総合目標として「ライフサイクルCO2製品1台当たりの改善指数 年平均3%改善」(原単位目標)を掲げています。この目標を継続的に達成することで、2030年に2008年比で50%の改善を見込んでいます。2024年は、目標を上回る年平均3.76%、2008年比44.6%の改善となりました。
当事業年度の実績は、スコープ1は198千t-CO2、スコープ2は733千t-CO2、スコープ3は7,173千t-CO2となり、ライフサイクルCO2排出量 (スコープ1、2、3合計)は8,104千t-CO2となりました。次年度以降も、目標の継続的な達成をめざします。
「ライフサイクルCO2製品1台当たりの改善指数」推移
※ 2008年を100とした場合
Scope1、2、3(カテゴリー1、11)排出量実績
Scope1+2 Scope3(カテゴリー1、11)
Scope1:直接排出(都市ガス、LPG、軽油、灯油、非エネルギー系温室効果ガスなど)
Scope2:間接排出(電気、蒸気など)
Scope3:サプライチェーンでの排出(1:購入した物品・サービス、11:販売した製品の使用)
ライフサイクルCO2排出量の推移
Scope1 : 直接排出(都市ガス、LPG、軽油、灯油、非エネルギー系温室効果ガスなど)
Scope2 : 間接排出(電気、蒸気など)
Scope3 : サプライチェーンでの排出(購入した物品・サービス、輸送・流通、販売した製品の使用など)
なお、2024年のデータは第三者保証を取得しています。また、2022年、2023年のデータは一部、2024年算定方法に合わせて再計算しております。
(6)人的資本
当社は、創業以来受け継がれている「人間尊重」の企業DNAのもと、価値創造の源泉は人材にあると考え、人材価値の最大化に向けた投資を積極的に行っています。現在、キヤノンでは、グローバル優良企業グループ構想フェーズⅥにおいて、生産性向上と、新規事業創出によるポートフォリオの転換を進めています。その実現に向けて、新技術の研究開発や全社での業務自動化・内製化を推進するための人材ポートフォリオの構築を目指しています。
具体的には、イノベーションを創出する人材の獲得・育成と、多様な人材やアイデアを最大限活かす自由闊達な組織風土の醸成に取り組んでいます。また、ジョブ型の「役割給制度」を導入し、年齢や性別にとらわれない適材適所の人材配置を推進しています。また、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮するため、さまざまな健康支援を通じて社員の心身の健康を支えています。さらに、働きやすさと働きがいを通じて、エンゲージメントを向上させることで、個人と会社の成長を実現しています。
以下に示す戦略は、キヤノン株式会社を対象とし、今後、グループ会社に対して各社の状況を考慮しながら、展開していきます。
多様性の確保を含む人材育成と社内環境整備に関する戦略ならびに指標及び目標
1.イノベーション人材の獲得と育成
当社は、革新的な製品を創出することによって社会に新たな価値を提供するため、優秀な技術人材の獲得と育成に取り組んでいます。
定期採用では、インターンシップを通じて当社の魅力を訴求し、学生の関心を高めるとともに、優秀な学生に直接コンタクトするダイレクトリクルーティングを強化しています。あわせて、自社にない技術を持つ人材を獲得するキャリア採用(経験者採用)も積極的に行っています。
また、技術人材育成委員会のもと、250以上の専門講座を整備し、長期的視点に立って次世代を担う技術人材を育成しています。2024年の技術研修の効果(実務への役立ち度)は、5段階で平均4.0と高い水準です。近年では、保有技術や特許情報などを集約した技術人材データベースを構築し、効果的な人材育成につなげています。
特に、イノベーションに不可欠なデジタル人材の育成については、ソフトウエア技術者の育成を専門的に担う社内教育機関「CIST(Canon Institute of Software Technology)」を2018年に設立し、ソフトウエアに関するスキルを受講者のレベルに応じて身につけられる体制を整えています。また、全社員に対して、生産性向上やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためのIT・DXリテラシー研修を実施し、2024年までに延べ28,000人が受講しました。さらに、上級者に対しては、最先端のソフト技術を学ぶための社外の教育・研究機関への派遣を積極的に行っています。
2023年からは、「高度技術者認定制度」を導入し、高度な技術的知見を有する技術者を「Top Scientist」「Top Engineer」などとして顕彰することにより、モチベーションの向上や後進の育成に取り組んでいます。
このほか、さまざまな領域でイノベーションを牽引する事業系人材やものづくり人材などを育成するため、多様な研修やトレーニー制度を整備するとともに、各分野における幹部候補者の計画的な配置・育成を行っています。
〈2024年研修実績〉
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研修時間 |
研修費用 |
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合計 |
62.5万時間 |
40.6億円 |
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従業員一人あたり |
26.7時間 |
17.3万円 |
〈人材育成の基本的な考え方〉
〈人材育成体系図〉
CPT:Canon Production Trainee
CGAP:Canon Global Assignment Policy
CGMST:Canon Global Marketing & Sales Trainee
CIST:Canon Institute of Software Technology
2.適材適所と少数精鋭の推進
当社は、生産性の高い少数精鋭の組織を実現するため、戦略的な人材配置とキャリア形成支援による適材適所を推進しています。
新入社員に対しては、専門性や志向にマッチした配属を行うため、配属先を入社前に確約するジョブマッチング型の採用を拡大しています。入社3年経過時には、キャリア研修や面談を通じて職務適合性を確認し、万一の配属ミスマッチの早期解消に取り組んでいます。
また、成長領域への人材シフトと、社員の主体的なキャリア形成を実現する仕組みとして「キャリアマッチング制度」(社内公募制度)を導入しています。2015年からは、新たな職種にチャレンジする社員を支援するため、職種転換研修と社内公募制度を組み合わせた「研修型キャリアマッチング制度」を導入し、2024年までに累計2,445人が社内公募で異動しました。さらに、2021年からは、国内グループ会社に社内公募制度を拡大し、グループ間の出向・転籍を可能にすることで、キヤノングループ全体での適材適所を推進しています。そのほか、全社員に対して多様な研修メニューを定期的に紹介するなど、社員のリスキリングを強化しています。
シニア社員に対しては、主体的なキャリア形成を促すセミナーや60歳以上向けの社内公募制度を設けるほか、豊富な知識やスキルを発揮できる柔軟な勤務体系を整備し、年齢にとらわれない全社員戦力化を目指しています。
これらの取り組みの結果、離職率は全国平均(12.1%)※より大幅に少ない1.6%(定年退職扱いを除く)となり、高い定着率を維持しています。
※厚生労働省 令和5年雇用動向調査 産業、就業形態別離職率 一般労働者 産業計より
〈キャリアマッチングによる社内転職〉
〈研修型キャリアマッチング制度〉
〈社内公募異動者〉累計
3.ジョブ型人材マネジメントの進化
当社は、年齢や性別にとらわれない、優秀人材の抜擢と公平・公正な処遇を実現するため、2001年から、ジョブ型の「役割給制度」を導入しています。
役割給制度においては、ポジションごとに職務記述書を作成し、職務に求められる知識やスキルを明確化することにより、自律的なキャリア形成と適材適所の人材配置を可能にしています。
近年は、職務を基軸とした職種別採用やキャリア採用、社内公募などを拡大し、ジョブ型の人材マネジメントを強化しています。
また、処遇面においても、めざましい活躍をした人材に対して特別報酬が支払われるOS(Outstanding)評価制度や、少ない人的リソースで高い利益を創出した場合により高い賞与が支払われる仕組みの導入に加え、ベースアップを継続的に実施するなど、さまざまな報酬制度の改善を通じて人的投資を強化しています。
〈役割等級〉
※T:Tentative/Training、 G:Job Grade Band 、M:Management Mission Band
4.創造的な組織風土の醸成
当社は、イノベーションを創出する自由闊達な職場風土を醸成するため、組織開発に取り組んでいます。
具体的には、コミュニケーションやリーダーシップなどの課題に対して、専任の社内コンサルタントの支援のもと、職場メンバーが対話を通じて課題解決に取り組む「CKI(Canon Knowledge-intensive staff Innovation)」活動を実施し、2024年までに延べ469部門、1万6,600人が参画しました。
さらに、毎年11月に、人材育成と組織開発の総合イベントとして「Canon Inspire Summit」を開催し、組織の活性化に向けた取り組みを加速しています。
また、社員の自発的な創発活動を積極的に支援しています。例えば、2018年に活動を開始した「Developers Conference」は、社員が事業の枠を超えて製品開発や技術トレンドについて意見を交わす相互啓発の場として広く定着しています。
そのほか、社員同士が活発にコミュニケーションを行うためのオフィス環境づくりを進めるなど、創造的な職場環境の整備に取り組んでいます。
〈基本的な考え方〉
5.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進
当社は、多様な価値観やアイデアを取り込みながら、イノベーションを生み出していくためにDE&I※を推進しています。
DE&I推進の組織体制として、2012年に全社横断組織「VIVID(Vital workforce and Value Innovation through Diversity)」を発足し、重点施策として「女性の活躍推進」と「男性の育児参画支援」を掲げ、さまざまな活動を展開しています。
※ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
重点施策とKPI
・女性管理職比率:2025年末までに2011年比で3倍以上とする
・男性の育児休業取得率:2025年末までに50%以上とする
女性の活躍推進については、女性の管理職候補育成を目的とした「女性リーダー研修」を実施し、計画的な育成に取り組んでいます。加えて、仕事と育児の両立を支援するため、育児休業復職セミナーや管理職によるメンタリングなどのサポート体制を整え、女性が活躍できる環境づくりに努めています。これらの取り組みの結果、女性活躍のKPIである女性管理職比率は、2024年末時点で、2025年末までの目標を前倒しで達成しました。さらに、部長職以上の女性幹部社員の人数は過去5年間で約50%増加するなど、着実に活躍の場を広げています。これらの実績が評価され、女性活躍推進の優良企業として厚生労働省より「えるぼし(3つ星)」の認定を受けています。
一方で、従業員に占める女性比率が低いことが当社の課題となっています。これは、当社が技術開発を重視した会社であり、一般的に女子学生の割合が少ない技術系の採用が多いことが原因です。そのため、女性の採用において目標値を設定し、女性採用をより強化するとともに、将来的には女性管理職比率を社員総数における女性比率(2024年末17.0%)と同等にすることを目指しています。また、2024年より、女子中高生の理工系進学を支援する内閣府男女共同参画局の取り組みである「リコチャレ」に賛同し、さまざまなイベントを実施しました。
なお、2024年は初の女性社外取締役が就任し、2025年は初の女性社外監査役が就任しています。
男性の育児参画支援については、育児休業制度を利用した男性社員の座談会やインタビュー、育児関連セミナーなどを実施し、男女共同参画へ向けた意識改革や職場風土醸成に努めています。これらの取り組みの結果、男性育児参画のKPIである育児休業取得率は、2024年末時点で、2025年末までの目標を前倒しで達成しました。また、育児休業の平均取得期間は、経団連平均と比較して、高い水準となっています。これらの実績が評価され、2019年から子育てサポート企業として厚生労働省より「プラチナくるみん」の認定を受けています。
そのほか、DE&I向上の取り組みとして、障がい者やLGBTQ+などマイノリティについての全社研修やイベントなどを開催し、社員の理解を深める活動を行っています。
連結子会社含む各社の女性管理職比率・男性の育児休業取得率・男女の賃金差異は、第1 企業の概況 5 従業員の状況をご参照ください。
〈女性管理職比率〉
〈男性の育児休業取得率・平均取得期間〉
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KPI |
目標 |
実績 |
経団連平均 |
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育児休業取得率 |
50% |
64.6% |
47.5% |
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平均取得期間 |
- |
86.5日 |
43.7日 |
※一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)平均は2022年実績
6.従業員エンゲージメントの向上
当社は、社員一人ひとりが会社の理念や戦略に共感し、意欲的に業務に取り組むためのさまざまな施策を展開しています。
まず、組織と従業員の現状を把握するため、2年に一度、従業員意識調査を実施しています。調査結果を多面的に分析した上で、調査翌年に全ライン管理職を対象とした「CAMP(Canon Active Management Program)研修」を実施しています。CAMP研修では、職場ごとに管理職が自組織の課題を議論し、具体的な施策につなげ、その効果を翌年の従業員意識調査で確認するサイクルを回しています。2023年の従業員意識調査では、前回から「担当業務における自律性」や「自己成長」をはじめとする全項目において、肯定回答率が上昇しました。特に、やりがい、自己成長、働きやすい環境などエンゲージメントに関連する項目は、着実に改善しています。
2024年のCAMP研修では、「Think Engagement」をテーマとして掲げ、140部門の約1,800名がエンゲージメント向上について議論を行いました。今後も多様な視点から、組織の課題を洗い出し、さまざまな人事施策に結びつけることによって、社員と会社の双方の成長につなげていきます。
また、若手社員に対しては、2024年より「モチベーション診断」や「パルスサーベイ」を実施し、上司・先輩・人事が一体となってエンゲージメントの向上に取り組んでいます。これらの取り組みの結果、入社後の早期離職やメンタル不調の抑止などの効果が表れています。
また、ワークライフバランスの充実をはかるため、労働時間の短縮やライフステージに合わせて柔軟に働くことができる労働環境の整備に取り組んでいます。具体的には、育児や介護を理由とした短時間勤務等の制度の充実や、計画的な休暇取得の促進のほか、ITを活用した業務効率化などを行っています。これら取り組みの結果、2024年の年間総実労働時間は、全国平均※(1,945時間)より大幅に少ない1,730時間となりました。
※厚生労働省 毎月勤労統計調査 一般労働者 調査産業計より
〈従業員意識調査を活用したマネジメント改善サイクル〉
〈従業員エンゲージメント〉
※やりがい、自己成長、働きやすい環境などエンゲージメントに関連する項目における肯定回答率
7.健康経営の推進
当社は、創業当初から「健康第一主義」を行動指針に掲げ、健康経営を推進しています。従業員の心身の状態や生活習慣、業務の状況など、健康診断で得られたデータの詳細な分析をもとに、健康保険組合と協働で8つの健康行動(こころ・がん・運動・食事・体重・睡眠・飲酒・禁煙)の目標値を設定し、実効性のある健康支援を行っています。
例えば、生活習慣病については、睡眠や喫煙が影響していることを踏まえ、良質な睡眠を確保するために専用機器を用いた個別指導や禁煙プログラムの実施などを行っています。また、2016年からは、全ての国内事業所の敷地内を禁煙とするなどの取り組みを進めた結果、2024年末の喫煙率は13.8%となり、2004年から18.6ポイント減少しました。また、健康診断や健康行動のデータを組織ごとに分析した「健康レポート」を配布し、社員の健康づくりに向けた職場の自律的な取り組みを後押ししています。
メンタルヘルスについては、ストレスチェックを毎年実施し、高ストレス者に対する産業医面談や保健師による健康相談を行うほか、職場との懇談会を実施するなど職場全体で改善を図っています。これら取り組みの結果、年々、高ストレス者の割合は減少するなど、効果が表れています。
このほかヘルスリテラシー向上の取り組みとして、健康に関するセミナーやイベントを行うなど、さまざまな健康支援を通じて社員が能力を最大限発揮することを目指しています。
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KPI |
目標値 |
実績 |
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健康診断受診率 |
100% |
100% |
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ストレスチェック受診率 |
100% |
96.2% |
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がん検診受診率 |
70% |
51.6% |
(7)人権
<人権の尊重>
当社グループは、企業理念「共生」のもと、従業員や取引先をはじめとする事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重し、①人権方針の策定・見直し②人権デュー・デリジェンス(DD)③救済メカニズムの整備・運用④人権啓発活動⑤ステークホルダーエンゲージメント⑥サプライチェーンにおける人権リスクの対応などを行っています。2021年には「キヤノングループ人権方針」を定め、各国・地域のステークホルダーにWebサイトで周知することにより、人権尊重の取り組みを推進しています。
参考:キヤノングループ人権方針
https://global.canon/ja/sustainability/society/human-rights/pdf/hr-policy-j.pdf
<ガバナンス>
人権の担当役員である代表取締役CFOを責任者として、当社のサステナビリティ、法務、人事部門が事務局となり、人権対応を推進しています。事務局では、人権対応の全体計画の立案、救済メカニズムの整備・運用、ステークホルダーエンゲージメントの実施などを行い、重要案件については、担当役員に報告します。また、取締役会決議により設置されるリスクマネジメント委員会において、人権侵害リスクが重大なリスクとして特定され、当社各部門および各グループ会社において人権リスクを防止・低減するための取り組みを実施しています。取り組みの結果はリスクマネジメント委員会において毎年評価し、CEOおよび取締役会に報告される体制となっています。
<人権デュー・デリジェンスの実施>
当社では、人権DDをリスクマネジメント委員会下の活動として位置づけ、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」や「責任ある企業行動のためのOECDデュー・ディリジェンス・ガイダンス」にもとづき、グループ全体で実施しています。当社の各部門および各グループ会社は、サプライチェーンを含むそれぞれの事業活動における人権に対する負の影響の洗い出し、評価および顕著な人権リスクの特定を行っています。その後、事務局は各組織の人権リスクを集約、分析、評価し、ステークホルダーエンゲージメントを経て、当社グループとしての顕著な人権リスクを特定しています。
サプライチェーンを含む当社グループの事業活動において発生する可能性がある顕著な人権リスクとして特定したのは、次の11項目であり、これらのリスクについては、リスクを防止・軽減するためのさまざまな対応策がとられています。
当社グループにおける顕著な人権リスク
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権利主体 |
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サプライヤー・委託先従業員 |
自社従業員 |
顧客・消費者 |
地域社会 |
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人種・性別・宗教等による差別 |
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● |
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ハラスメント |
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● |
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児童労働 |
● |
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強制労働 |
● |
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賃金不払い・低賃金 |
● |
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過重労働 |
● |
● |
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労働安全衛生 |
● |
● |
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プライバシーの保護 |
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● |
● |
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紛争鉱物の調達 |
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● |
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事業拠点の騒音、環境汚染 |
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● |
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製品に起因する健康被害・事故 |
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● |
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<救済メカニズム>
当社では、人権に関する具体的な懸念についての内部通報を受ける窓口を設けております。イントラネットや研修などを通じて通報窓口の周知に努めるなど、適切な利用のための施策を行っております。また、従業員が現地語で通報することができる内部通報窓口を国内外のほぼすべてのグループ会社にも設けております。さらに、当社では、社外のステークホルダーに対しても窓口を設けており、この窓口を通じて、当社グループの企業活動にともなう人権に関する具体的な懸念について通報することが可能となっております。
<人権啓発活動>
当社グループでは、ビジネスと人権に関わる基礎的な知識および当社グループの人権に関する取り組みの周知・啓発を目的として、2021年より従業員を対象としたeラーニングプログラムを実施しております。海外で教育を実施するにあたっては、国・地域による特性を考慮し、各社で内容を最適化し、各言語へ翻訳した上で実施いたしました。
<ステークホルダーエンゲージメント>
当社グループは、人権リスクを特定・評価し、その防止や軽減に取り組むにあたり、キヤノン労働組合のほか、機関投資家、サプライヤー、協力会社とも対話を実施しております。
<サプライチェーンにおける人権リスクの対応>
当社グループは、サプライチェーンにおけるCSRのさらなる向上を目的として、2019年にRBA(Responsible Business Alliance)に加盟しました。RBAの行動規範を採用した「キヤノンサプライヤー行動規範」を策定し、労働・安全衛生・環境・マネジメントシステムなどに配慮した調達活動を推進しております。また、主要サプライヤーについては、行動規範の遵守に関する同意書を取得するほか、RBAに承認された当社独自の調査票を用いた自己点検を毎年実施することにより、サプライヤーにおける児童労働・強制労働・不合理な移動制限・過重労働等の人権リスクの特定・評価・防止に取り組んでおります。
(8)サイバーセキュリティ
<ガバナンス/リスク管理>
当社は、情報セキュリティ担当執行役員である情報通信システム本部長を情報セキュリティの意思決定責任者と位置づけ、当社の情報通信システム本部が実務組織として、グループ全体の情報セキュリティマネジメントを担っています。情報セキュリティ担当執行役員である情報通信システム本部長は6年間にわたり情報セキュリティの意思決定責任を担っており、リスク評価・管理に関する十分な経験と知識を備えています。また、実務組織である情報通信システム本部には、サイバーセキュリティに関する実践的な知識・技能を有する専門人材の日本における国家資格である「情報処理安全確保支援士」を配置しており、リスク管理を支援しています。情報セキュリティに関する中期計画については、情報通信システム本部が策定の上、CEOの承認を得ています。
当社では取締役会決議に基づきリスクマネジメント委員会※1を設置し、情報セキュリティに関する事件・事故情報を速やかに集約・報告する体制を構築しています。万一、情報セキュリティに関する事件・事故が発生した場合は、情報通信システム本部に報告され、状況に応じリスクマネジメント委員会を経て、CEO及び取締役会に報告する体制となっています。同委員会では、当社が事業遂行に際して直面し得る重大なリスクの特定(法令・企業倫理違反、財務報告の誤り、環境問題、品質問題、情報漏洩など)を含む当社のリスクマネジメント体制の整備に関する諸施策を立案します。法務部門、ロジスティクス部門、品質部門、人事部門、経理部門など、事業活動にともなう各種リスクを所管する当社の各管理部門は、それぞれ関連する分科会に所属し、その所管分野について、当社各部門および各グループ会社のリスクマネジメント活動を統制・支援しています。当社の各部門および各グループ会社は、自律的にリスクマネジメント体制の整備・運用を行い、その活動結果をリスクマネジメント委員会に毎年報告しています。リスクマネジメント委員会は、各分科会および各部門・各社からの報告を受け、リスクマネジメント体制の整備・運用状況を評価し、その評価結果を代表取締役CEOおよび取締役会に報告しています。
※1 詳細は3 事業等のリスク(1)リスクマネジメント体制をご参照ください。
<戦略>
1.情報システムセキュリティ対策
当社は、情報セキュリティの三要素といわれる「機密性」「完全性」「可用性」※2を保持するための施策に取り組んでいます。内部からの情報漏洩対策として、最重要情報はセキュリティを強化した専用のシステムに保管し、アクセス制限や利用状況の記録を徹底しています。また、社外から自社の情報資産に安全にアクセスできる環境を構築した上で、メールのファイル添付送信やPC・記録メディアの社外持ち出しを管理しています。また、外部からのサイバー攻撃対策として、マルウェア※3などが添付された不審メールの侵入監視、社内からインターネットへの不正通信の監視を実施し、攻撃被害の拡大防止に努めています。さらに、サイバー攻撃を想定した対応訓練(NISC※4/NCA※5連携 分野横断的演習)に2017年より毎年参加し、障害対応体制の強化を図っています。また、セキュリティツールベンダーと毎月サイバーセキュリティリスクのトレンド・対策に関する情報共有も実施しております。
※2 機密性:許可された者だけが情報にアクセスできるようにすること
完全性:情報や処理方法が正確で、改ざんされないよう保護すること
可用性:許可された者が必要とする時に情報にアクセスできるようにすること
※3 不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウエア。コンピューターウイルス、ランサム
ウェアなど
※4 National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity(内閣サイバーセキュリティセ
ンター)の略
※5 Nippon CSIRT Association(日本シーサート協議会)の略
2.生産設備の情報セキュリティ対策
当社は、マルウェアやサイバー攻撃によって工場の生産設備に稼働障害が発生し、生産計画に問題が生じることがないよう、生産設備の情報セキュリティ対策に取り組んでいます。従来、サイバー攻撃の対象は企業の業務システムやWebシステムなどの情報システムが主体でしたが、生産設備においても汎用OSの利用やIoT化が進み、情報システムと同等の情報セキュリティリスクが生じています。生産設備の運用期間は汎用OSのサポート期間よりも長期にわたり、情報システムとは別のセキュリティ対策が必要となるため、当社および国内外のグループ生産会社では、ウイルス感染などによる操業停止に陥らないよう、生産設備系ネットワークの不正通信監視を行っています。また、生産設備についてもセキュリティ監査を実施し、安全な生産環境の維持を図っています。
3.従業員の意識の向上をめざす情報セキュリティ教育
当社は、情報セキュリティの維持・向上のため、情報システムの利用者である従業員の意識向上にも注力しています。定期入社者、中途入社者ともに集合教育を通じて当社の情報セキュリティに関する施策やルールの徹底を図っています。また、毎年、全従業員を対象として、eラーニングによる情報セキュリティ研修を実施しています。2024年は当社の従業員全員の約2万3,000人が受講しました。研修内容は、脆弱性リスクとその対応方法、Web会議における注意点など、従業員の情報セキュリティリテラシー※6を向上させるものとなっています。また、当社およびグループ会社ののべ約6万人の従業員に対し、不審メールを受け取った際に適切に対処し被害を拡大させないための実践教育として標的型攻撃メール対応訓練も実施しました。特に、メールでの業務に慣れていない新入社員については、別途訓練を実施し、教育を強化しています。
※6 セキュリティ対策を実行する時に知っておくべき知識やスキル
4.情報セキュリティマネジメント体制
情報セキュリティインシデントに対処する専門チームCSIRT※7(シーサート)を2015年に当社情報通信システム本部内に設置しました。同時に、日本シーサート協議会(NCA)に加盟し、他社CSIRT組織との連携強化を図っています。また、当社では情報セキュリティ部門を対象として、情報セキュリティマネジメントシステムの構築・運用の国際規格ISO27001の外部認証を取得しています。
サードパーティのクラウドサービスを利用する際には、情報通信システム本部が当該サービスのセキュリティリスクを事前評価し、利用を許可するプロセスを運用しています。また利用開始後も、毎年1回同様のプロセスを実施することにより、継続的なリスク低減を図っています。
※7 Computer Security Incident Response Teamの略。コンピューターセキュリティにかかる事件・事故に対処
するための組織の総称
3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) リスクマネジメント体制
当社は、取締役会決議に基づき、キヤノングループのリスクマネジメント体制の整備に関する諸施策を立案する「リスクマネジメント委員会」を設置しております。同委員会は、財務報告の信頼性確保のための体制整備を担当する財務リスク分科会、企業倫理や主要法令の遵守体制の整備を担当するコンプライアンス分科会、事業運営上のリスク全般の管理体制の整備を担当する事業リスク分科会の三分科会から構成されております。
法務部門、ロジスティクス部門、品質部門、人事部門、経理部門など、事業活動に伴う各種リスクを所管する当社の本社管理部門は、それぞれ関連する分科会に所属し、その所管分野について、各部門及び子会社のリスクマネジメント活動を統制・支援しております。
当社各部門及び子会社は、上記体制の下、自律的にリスクマネジメント体制の整備・運用を行い、その活動結果をリスクマネジメント委員会に毎年報告しております。
リスクマネジメント委員会は、各分科会並びに各部門及び子会社からの報告を受け、リスクマネジメント体制の整備・運用状況を評価し、その結果をCEO及び取締役会に報告する役割を担っております。
リスクマネジメント体制
リスクマネジメントプロセス
(2) 事業等のリスク
当社グループ(当社及びその連結子会社。以下、当該項目では「当社」という。)の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなものがあります。当社では、グループ経営上のリスクについて、取締役会が定める「リスクマネジメント基本規程」に基づき設置されるリスクマネジメント委員会において、毎年、当社の経営に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスクの特定を行っており、以下のリスクも同委員会で審議のうえ特定されたものです。ただし、以下のリスクは当社に関するすべてのリスクを網羅したものではなく、対応策もこれらのリスクを完全に排除するものではありません。なお、下記の事項は有価証券報告書提出日(2025年3月28日)現在において判断した記載となっております。
リスクマップ
(注)リスクマップ上の各リスク番号は、当社で各リスクを「①事業特有の重要性が高いリスク」、「②事業横断的な重要性が高いリスク」、「③一般的なリスク」に分類の上、これらの順に設定しております。
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①事業特有の重要性が高いリスク |
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①-1.プリント市場における環境の変化に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:中 |
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●リスク 多機能・高性能なスマートデバイスやアプリケーションの普及によるデジタル化、環境への配慮に伴うペーパーレス化の浸透、リモートワークの普及による働き方の変化などにより、プリント市場全体としては、将来的にプリント機会が減少していくことが予想されます。 このような市場環境の変化に対応した製品やサービス、ソリューションを当社が十分に提供できない場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、家庭用インクジェットプリンターからオフィス向け複合機、大判プリンターや高速商業印刷までに至る幅広い製品群とクラウドサービスを活かして、市場環境の変化に対しても、お客様がプリントを必要とする様々な場所や機会において最適な選択肢を提供できるよう取り組んでおります。 オフィスにおけるプリント機会の変化は、柔軟な働き方の広がりにより自宅など別の場所へプリント機会がシフトすることなどに起因しておりますが、当社はインクジェットプリンターや小型レーザープリンターを活用し、オフィス外でもセキュリティの高い業務印刷と管理機能を提供するサービスを開始し、新しい市場環境への適合を進めております。 ペーパーレス化の浸透についても、デジタルトランスフォーメーションを促進する高速スキャナーとしての機能も併せ持つオフィス向け複合機を、様々なドキュメントマネジメントサービスと連携させることにより、ソリューションの提供を行っていきます。 さらに、アナログ印刷からデジタル印刷への切り替えや多品種少量印刷のニーズの高まりにより中長期的な成長が見込まれる商業印刷・産業印刷の分野を、当社にとって成長期待の高い領域として新製品やサービスを投入し需要の取り込みを進めていきます。
(注)当社の事業活動については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の(2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の ⑦「トレンド情報」に記載しております。 |
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①-2.カメラ・ネットワークカメラ・映像解析技術のビジネスにおける競争に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:中 |
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●リスク カメラ市場は、スマートフォンなどのデジタルデバイスの撮影機能が著しく向上する中、撮影行為そのものに対する消費者の嗜好も変化し多様化しており、価格と性能の競争が激化しています。競合他社に対して優位性を維持できる新製品の投入及び消費者の嗜好の変化にマッチした製品や映像を楽しむ新たなサービスの提供ができない場合、当社の地位が相対的に低下し、結果として当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、ネットワークカメラ市場は、セキュリティや映像解析ソリューションに対するニーズの高まりにより、市場は拡大傾向にありますが、競争が激化する中で他社に対して優位性を維持できる製品やサービスが提供できない場合、当社の地位が相対的に低下し、結果として当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社はデジタルカメラの性能をさらに進化させ、スマートフォンとの一層の差別化を図り、高品質且つ多様化する映像表現へのニーズに応えるため、プロやハイアマチュアからエントリーユーザー向けまで幅広いラインアップのさらなる強化を進めております。また、更なる撮影表現の拡大を目指しVR(Virtual Reality:仮想現実)映像撮影システムも拡張しています。加えて、手軽さや特定シーンでの撮影を求める新たなユーザーを掘り起こしていくために、新ジャンルのカメラの展開を進めております。 ネットワークカメラは、防犯や防災などのセキュリティ分野の成長はもちろんのこと、AIやクラウドといった技術との融合により、店舗での顧客行動の分析や工場での生産工程の効率化など、多岐にわたる分野で活用が進んでおります。市場の変化をいち早く捉え、対策を講じるべく、キヤノンがこれまで培ってきた光学技術、映像処理・解析技術とネットワーク技術を融合させ、既存事業の競争力をさらに強化するとともに、ネットワークカメラを活用した映像DX市場での事業拡大を進めます。
(注)当社の事業活動については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の(2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の ⑦「トレンド情報」に記載しております。 |
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①-3.医療機器市場における認証・承認等の事業環境対応に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:中 |
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●リスク 画像診断装置を主とする医療機関向け医療機器市場は、その製品の性質上、医師・技師等の医療従事者に対する営業活動を行っておりますが、各国・地域における営業活動に対しては種々の規制・行動基準が定められており、それらの把握及び遵守に努める必要があります。また、新技術・新製品の臨床効果の検証、さらに各国・地域の医療機器規制へ対応し認証・承認等を取得する必要があることから、製品構想、研究開発から製品販売までに時間を要します。今後の新技術・新製品の臨床効果を読みきれず、適時に製品を市場投入できずに競争力を維持できない場合、あるいは想定外の新規制により新規事業の大幅な軌道修正を余儀なくされるような場合には、投資に対して十分な収益が生み出されず、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、昨今の地政学的リスクをはじめとする事業環境の不確実性に加え、がんや循環器疾病の早期発見、パンデミックや社会保障制度改革への対応、医療従事者の人手不足、病院経営の悪化などの様々な事業環境の変化や市場ニーズに即応できない場合には、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 医療業界特有の各国・地域の様々な法規制が厳格化される中において、取引先や協業会社と連携しながら、お客様のご要望や事業環境の変化を見極め、AI技術やキヤノンのコア技術を活用し、臨床価値、経済的価値の高い製品やサービスをタイムリーに提供してまいります。更に、DXを活用した営業生産性向上や業務効率化も推進します。また、新興国を含む新規市場の開拓にあたっては技術流出や国産優遇のリスクのミニマム化を図ってまいります。 また、個別化医療や再生医療が注目される中で、医療の潮流への影響をいち早く捉え、より迅速に対策を講じてまいります。 医療の高度化に伴いデータ量が増大する中、初期投資やメンテナンス費用を削減できる医療クラウドプラットフォームの活用が不可欠となっている状況において、医療機関を中心とした情報セキュリティの強化を支援し、臨床的価値と安心・安全の両方を提供することでお客様との信頼関係を構築していきます。
(注)当社の事業活動については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の(2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の ⑦「トレンド情報」に記載しております。 |
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①-4.半導体・FPD業界における特有のビジネスサイクルに関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:中 |
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●リスク 半導体・FPD業界のビジネスサイクルには変動幅、時期、期間が予測しづらいという特徴があります。半導体デバイスやパネルが供給過剰となる時期には、当社の半導体露光装置、FPD露光装置や有機EL蒸着装置を含む製造設備への投資が大きく減少します。このようなビジネスサイクルを持つ環境の中で、当社は競争力を維持向上するために、研究開発へ多額の投資を継続していく必要があります。市況の下降局面では、売上減少や在庫増によるキャッシュ・フロー悪化の影響で、研究開発費などの発生した費用の全てもしくは一部を回収できない場合があり、当社のビジネス、経営成績及び財政状態は悪影響を受ける可能性があります。市場の変化が当社の想定と異なり、顧客のニーズを満たせなかった場合、顧客のビジネスに悪影響を与え、結果的に顧客との信頼関係を損ねてしまう可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、継続的な装置性能の向上と顧客ニーズへの対応力を強化することで、幅広い需要を取り込み、顧客や用途の多様化・販売地域バランスの向上に向けた製品開発を進めております。加えて、既に市場で稼働する装置に対しては、更なる装置性能向上や仕様の追加など、顧客ニーズに対応するサービスサポートを行っており、製品開発とアフターサービスの両輪で収益基盤の安定化を図っております。また当社では、市場の変化をいち早く捉え、対策を講じるべく、事前の情報収集と分析を重視し、定常的に実施しております。 半導体において、中長期的な市場の成長や当社製品のシェア拡大に向けて、新生産工場の建設を進めております。生産能力の向上に当たっては既存製造設備の活用やグループ内での柔軟な人員配置体制の構築を進めるなど、今後の市況変動の影響を最小限に抑える施策を講じております。
(注)当社の事業活動については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の(2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の ⑦「トレンド情報」に記載しております。 |
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①-5.販売に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:低 |
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●リスク 当社において、HP Inc.とのビジネスは重要であり、OEMパートナーとして、長年にわたり強固な関係を構築しておりますが、HP Inc.が、政策、ビジネス、経営成績の変化により、当社との関係を制限または縮小する決定を為す場合、当社のビジネス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社と取引のあるその他の大手ビジネスパートナーとも良好な関係を構築しております。しかし、これらのパートナーが政策、ビジネス、経営成績の変化により、当社との関係を制限または縮小する決定を為す場合、当社のビジネス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社の想定を超える環境の変化が起こる場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、直接、間接販売のチャネルを地域ごとでバランスよく展開しております。特定パートナーの変化についても既存チャネルでの対応に加え、積極的な新規ビジネスパートナーの開拓を継続しております。 また、HP Inc.とのビジネスにおいては、多様化するワークスタイルやオフィス環境の変化に対応した競争力ある製品を提供し続けるとともに、良好かつ強固なパートナーシップを維持強化していきます。 |
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②事業横断的な重要性が高いリスク |
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②-1.サプライチェーンに関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社は部品や材料の購入から、製品の生産、販売までの一連の流れについて、最適なサプライチェーンの構築に努めております。しかし、当社は重要な部品や材料を外部の特定サプライヤーに依存しており、当社の製品で横断的に使用されている部品や材料に品質問題、あるいは供給不足や価格高騰が発生する場合、生産活動の中断や製造原価の上昇等を引き起す可能性があります。 これに加えて、部品や材料の調達、製品の世界各国・地域へのスムーズな供給において、物流サービスが有効に機能する必要がありますが、コンピューター化されたロジスティクス・システムに何らかのトラブルが発生する場合、米中対立・ウクライナ紛争・中東情勢等の地政学的リスクや港湾労働者によるストライキ等の労使紛争により物流が混乱する場合、高額製品が輸送中の事故により損害を受け、保険で補償が不可能な場合、また、代替製品を顧客に納品できない場合、当社のサプライチェーンに悪影響を及ぼすとともに、販売機会の損失等により当社の経営成績に悪影響を及ぼし、顧客からの信用を失う可能性があります。 さらに、企業の社会的責任として、サプライチェーンにおける人権の尊重及び保護や環境保全への取り組みが、国際的に求められているため、人権や環境に関連する法令違反や倫理違反などが当社グループのサプライチェーンで発生する場合、当社の社会的信頼とブランド価値が毀損される可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、最適な生産システムの構築と品質の向上に努めるとともに、グループ全体の物流を全世界的に運営、管理し、効率的な物流体制の構築及び物流コストの低減に努めるほか、問題発生時に迅速に対応できる体制の整備を図っております。最適生産システムに関しては、自動化、ロボット化技術等を用いた効率的な生産体制の構築やキーパーツの内製化を進め、外部依存度を管理し、製造原価の低減を図っております。さらに、新規サプライヤーや別部品、別材料の開拓等により、供給元の多元化を推進し、原材料の高騰と供給不足に対する耐性を高めております。品質の向上に関しては、品質管理専門の組織を設置し、外部サプライヤーと一緒に品質向上活動を推進し、安定的な原材料、部品の調達に努めております。 これらに加えて、サプライチェーンにおける人権の尊重及び保護への取り組みとして、当社では人権方針を策定し、人権デュー・デリジェンスや救済メカニズムの整備にも取り組んでおります。当社は、当社が加盟するRBA(Responsible Business Alliance)の行動規範を採用した「キヤノンサプライヤー行動規範」を策定し、労働・安全衛生・環境・マネジメントシステム等に配慮した調達活動を推進しており、主要サプライヤーから行動規範の遵守に関する同意書を取得しております。さらに、それらのサプライヤーにおける、児童労働・強制労働・過重労働の防止、労働安全衛生の確保、温室効果ガスの削減、原材料の削減、環境法規制遵守等の取り組みを促進すべく、RBAに承認されたキヤノン独自の調査票を用いた点検を毎年実施しております。 |
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②-2.自然災害・感染症に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社の本社ビル、情報システムや研究開発の基幹設備は、東京近郊に集中しておりますが、一般的に日本は世界の他の地域と比較して地震の頻度が多いため、それに伴う被害も受けやすい地域であるといえます。また、研究開発、調達、生産、ロジスティクス、販売、サービスといった当社の施設や事務所は、世界中に点在しており、地震・気候変動による洪水や森林火災等の自然災害、テロ攻撃といった事象に伴うインフラの停止により混乱状態に陥る可能性があります。そのような要因は当社の営業活動に悪影響を与え、物的、人的な損害に関する費用を発生させ、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 感染症の拡大により、世界経済・当社の事業活動が停滞する状況や取引先の事業活動や投資意欲の減退等が発生する場合、また、各国政府等の要請により当社の事業活動が制限される事態においては、当社のビジネス、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、当社関連市場において、リモートワークの進展により、オフィス機器のプリントボリュームが当社の想定ほど回復しない状況や、渡航制限により露光装置や産業機器の設置が当社の予想を下回る事態が発生する場合、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、感染症の拡大は、世界各地のサプライチェーンや当社の生産活動に混乱をきたし、東南アジアなどに所在する当社の一部の工場で生産活動が停滞する可能性があります。加えて、日本及び海外で経済活動の制限が生じ、オフィスや販売店の閉鎖、海外渡航制限、国際貨物輸送の需給逼迫などが発生する場合、当社の販売活動が悪影響を受ける可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、本社の各所管部門が中心となってリスクマネジメント活動を継続的に実施しております。具体的には、工場操業停止といった最悪の事態に備え、同類機種を複数の拠点で並行生産するというバックアップ体制を一部整えるほか、会社の営業停止時に迅速な復旧を実現するため、初動対応事項や関係部門の役割分担の確認、緊急時の連絡体制やガイドラインの整備、訓練等を行っております。さらに、研究開発、調達、生産、品質、ロジスティクス、販売、サービスに用いる基幹システムについては、情報システムのダウンに備えてバックアップ体制を整えております。 また、当社は、安定した事業活動維持のため、災害により出勤が不可能になる等、緊急事態におけるリモートワーク体制の確立を行うと共に、各拠点には、産業医や保健師を配置し、万が一の感染症拡大に対して適切な対応に努めております。 今後も自然災害や感染症の再拡大等の状況を想定し、国内・海外における生産活動及び販売活動の体制再構築や強化に取り組んでおります。 |
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②-3.為替・金利変動に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社は、国際的な事業活動により売上の重要な割合を稼得しており、国内外の金融当局の政策変更等に伴う急激な為替レートの変動が、外貨建売上など当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社製品の外貨建売上は、外貨に対する円高により悪影響を受ける一方で、円安は追い風となります。また、外貨建の取引から生じる当社の資産及び負債の円貨額や海外子会社の外貨建財務諸表から発生する為替換算調整勘定も変動する恐れがあります。加えて当社は、資産・負債の評価に影響を与える金利変動のリスクにもさらされております。 |
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☆対応・機会 急激な為替レートの変動に関しては、当社は当社現地法人を含め、定常的に短期為替予約の為替ヘッジ取引を実施しております。また、競争力の高い製品の投入により安定的な収益を維持すると共に、直近の為替水準を反映した価格で市場に投入するなどの対策を講じております。金利変動のリスクに対しては、外部からの借入を最小限に抑え、金利動向に左右されない強固な財務体質の維持に努めております。 |
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②-4.国際政治経済に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社は生産及び販売活動の多くを日本国外で行っておりますが、海外における事業活動には主に政治、外交問題または不利な経済状況の発生と予期しない政策及び法制度、規制等の変更のリスクがあります。 主要な市場におけるインフレの長期化や金融引締めに伴う景気後退、ウクライナ・中東情勢や貿易摩擦の問題がさらに深刻化するなど、政治、外交問題または不利な経済状況が発生し、法人顧客の投資抑制や個人消費の低迷が生じる場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特に米国の通商政策に変化があり、当社の売上において一定の割合を占める米国販売へ影響を与える場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。法人顧客の投資抑制は、主に当社のオフィス複合機、レーザープリンター、医療機器、露光装置、産業機器など法人顧客向け製品の需要を、また、個人消費の低迷は、カメラやインクジェットプリンターのような消費者向け製品の需要をそれぞれ減少させる可能性があります。この場合、当社製品の売上が低下し、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 加えて、世界の各国・地域では政治、行政や法制度整備に係る様々な問題やウクライナ・中東情勢に係る問題があり、当社が予期しない政策及び法制度、規制等の変更に直面するリスクがあります。 |
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☆対応・機会 政治、外交問題または不利な経済状況の発生については、当社は、当社現地法人と日常的な意思疎通を通じて収集した関連情報や定期的なビジネス概況ヒアリングによる関連情報を経営戦略、業績予想に反映しております。また、特定の市場または世界全体で需要の減少が見込まれる場合は、当社は商品の生産、供給体制に応じて生産調整を実施しております。 予期しない政策及び法制度、規制等の変更については、当社は特に国際的な環境規制や国際及び国内税制変更に係る対策を強化しております。また、公正競争、腐敗防止、個人情報保護、安全保障貿易管理、環境その他の法規制に関しては、各所管部門による統制の下、遵守を徹底しております。 |
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②-5.人材の確保に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社の将来の経営成績は、有能な人材の継続的な会社への貢献に拠るところが大きいといえます。また、開発、生産、販売、管理といった当社の活動に関して有能な人材を採用・育成し、実力ある従業員の雇用の維持を図ることができるかどうかが、当社の将来の経営成績に影響すると考えております。一方、当社が属する先端技術産業での労働市場における人材獲得競争は、近年ますます激しさを増してきております。さらに、技術進歩が日進月歩で加速するため、製品の研究開発面で求められる能力を満たすまでに新しい従業員を育てることはますます重要になってきております。また当社の製造技術の重要課題の一つに技能の伝承があります。レンズ加工など、特殊技能については、短期間に習得できるものではありません。 有能な人材を採用・育成できず、また有能な人材の流出が生じた場合、開発や生産の遅れなどをもたらし、研究成果や技術が流出するほか、技能が適切に伝承されないリスクが発生します。 |
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☆対応・機会 当社では、戦略的な要員配置と従業員への積極的なキャリア形成支援により、適材適所を実現し、有能な人材の雇用の維持を図っております。 採用活動では、専門知識や本人の志向をもとに、配属先を入社前に確約するジョブマッチング型の採用を拡大し、各事業が求める人材を最適な部署へ配置しております。また、入社後3年が経過した従業員に対し、仕事や職場との適応状況を確認する面談を人事部門が行い、一人ひとりが安心して能力を発揮できる環境を整えております。 また、当社ではキャリアマッチング制度(社内公募制度)を充実させ、毎年多くの社員が自らの意思で新しい仕事にチャレンジしております。その中でも、従業員に研修の機会を提供し、自らの変身に挑戦できる「研修型キャリアマッチング制度」では、専門知識を身につける学び直しの機会を提供し、未経験の仕事にもチャレンジできる仕組みを構築することで、人生100年時代における自律的なキャリア形成を支援しております。さらに、当社が2018年に設立した「Canon Institute of Software Technology(CIST)」では、製品のソフトウエア開発を中心とした技術者のスキルアップから、新入社員の基礎教育や職種転換をめざす社員の教育まで、体系的かつ継続的な人材育成に取り組んでおり、技術人材の強化と同時に、技術人材への転身を支援しております。 人材育成においては、次世代リーダーの発掘・育成・任用を図る「LEADプログラム」をはじめ、研究開発・ものづくり・販売・管理などのプロフェッショナルを育成する研修プログラムや、トレーニー制度を体系的に実施しております。 当社の事業活動に欠かせない特殊技能においては、卓越した技能をたたえる「キヤノンの名匠認定・表彰」制度への取り組みを通じて、伝承を図っております。 また、急速に進歩する技術に対応すべく、優秀な技術者を発掘・任用し、支援する「高度技術者認定制度」を制定しました。 これらの取り組みに加え、仕事の成果を公平・公正に評価し、有能な人材に、より高度な役割を与え処遇するという好循環を実現することで、人材の流出防止を図っております。
(注)人材育成・多様性の考え方及び取り組みについては、第2 事業の状況 2「サステナビリティに関する考え方及び取組」の(6)「人的資本」に記載しております。 |
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②-6.情報・製品セキュリティに関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:高 |
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●リスク 当社は、製造・研究開発・調達・生産・販売・会計などのビジネスプロセスに関する機密情報や、顧客やその他関係者に関する機密情報を電子データとして保有しております。当社はこれらの電子データを、第三者によって管理されているものも含め、様々なシステムやネットワークを介して利用しております。 これらの電子データに関し、ハッカーやコンピューターウイルスによるサイバー攻撃やインフラの障害、天災などによって、個人情報の漏洩、サービスの停止などが発生する可能性があります。特にサイバー攻撃はますます高度化、複雑化し、その攻撃対象は世界各地にわたっております。日本及び海外において事業活動を展開する当社の拠点が、情報技術の脆弱性を突かれ、攻撃を受けた場合、当社ネットワークへの不正アクセスやウェブサイト・オンラインサービスの停止などが発生する可能性があります。 また、当社の製品・サービスは、ネットワークを介してクラウドやスマートフォンと連携し、ますます利便性を高めています。電子データの活用や情報サービス機能の利用が進む中で、顧客に提供する製品・サービスにおいても個人情報や機密情報の漏洩などのセキュリティリスクは増大しており、インシデントが発生する可能性があります。 このような事態が起きた場合、重要な業務の中断や、顧客やその他関係者に関する個人情報・営業機密などの機密データの漏洩、製品の情報サービス機能などへの悪影響のほか、損害賠償責任などが発生する可能性もあります。その結果、社会的信用失墜やブランド価値の低下、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社では保有する電子データを安全かつ厳密に管理するため、情報セキュリティならびに情報インフラの強化を図っております。 当社は、情報セキュリティ担当執行役員を情報セキュリティの意思決定者と位置づけ、情報通信システム本部が実務組織として、グループ全体の情報セキュリティマネジメントにおける責任を担っております。 また、情報セキュリティをグループ全体で同じレベル、同じ考え方で維持することを目的として、「グループ情報セキュリティルール」を策定し、全世界のグループ会社に適用しております。 サイバー攻撃などの情報セキュリティインシデントへの対処としては、専門チームCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を設置しており、外部からのサイバー攻撃への対策として、不審電子メールの遮断、社内ネットワークへの不正侵入監視、インターネットへの不正通信監視などの環境を構築し攻撃被害の拡大防止に努めるとともに、定期的にサイバー攻撃対応訓練を実施し対応体制の強化を図っております。また、外部に公開するウェブサイトに対しても日常的に脆弱性(セキュリティホール)の調査・対策を実施し、オンラインサービス停止リスクを低減しております。 従業員に対しても、業務に使用するソフトウエアの管理や情報の取り扱い及びサイバー攻撃に対する社員研修、標的型攻撃メール訓練などを全社で行い、意識の向上、リテラシーの向上に努めております。また、情報セキュリティ施策適用の徹底を図るため、毎年当社及びグループ会社に対する情報セキュリティ監査を実施し、情報セキュリティレベルの継続的な維持・向上に努めております。 また、当社は市場での製品セキュリティ問題へ対応するため、社内にPSIRT(Product Security Incident Response Team)を設置しております。PSIRTは、経済産業省の早期警戒パートナーシップの枠組みや外部団体と連携して、つねに脆弱性に関する市場動向に注意を払い、最新の情報を収集しています。また、当社の製品・サービスに関する脆弱性情報を世界中の研究者から受け付ける仕組みを構築すると共に、当社からお客さまへ情報を迅速に開示・掲載するための場所として、外部向けWebサイト(https://psirt.canon)を公開して、世界標準レベルの製品セキュリティ対応に取り組んでいます。
(注)サイバーセキュリティの考え方及び取り組みについては、第2 事業の状況 2「サステナビリティに関する考え方及び取組」の(8)「サイバーセキュリティ」に記載しております。 |
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②-7.企業買収及び業務提携・戦略的投資に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:低 |
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●リスク 当社は、事業拡大を目的として企業買収を実施しております。また、業務提携、合弁事業、戦略的投資といった様々な形態で、他社との関係を構築しております。これらの活動は、当社の成長のための施策として重要なものであります。しかし、景気動向の悪化や、対象会社もしくはパートナーの業績不振により、期待していた事業拡大を実現できない可能性があります。当社とその対象会社もしくはパートナーが互いに共通の目的を定義し、その目的達成に対して協力していくことが肝要ですが、協力体制の確立が困難となる可能性や、協力体制が確立されても、当社の事業とその対象会社もしくはパートナーが営む事業におけるシナジー効果やビジネスモデルなどが十分な成果を創出できない可能性、また業務統合に想定以上の時間を要する可能性もあります。 また、予測される将来キャッシュ・フローの低下により、当社が貸借対照表に計上しております企業買収に伴うのれん及びその他の無形固定資産が、減損の対象となる可能性もあります。さらに、有力な提携先との提携が解消になった場合、共同開発を前提とした事業計画に支障をきたし、投資に対する回収が遅れる可能性が生じたり、または回収可能性が低下し、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、既存事業の成熟化に対応すべく、M&A戦略を強力に推進し、事業ポートフォリオの転換を進めております。社内で保有する技術や得意とするビジネスに親和性の高い領域を企業買収及び業務提携、戦略的投資の対象とし、中でも優良企業でかつ経営陣の優れた会社に絞り込んで投資を行っております。企業買収及び業務提携・戦略的投資は、当社取締役会決議やCEO決裁を要しますが、健全な経営判断を担保するため、事前審査のプロセスを強化しております。事業戦略との整合性及び経済合理性、収益性や成長性、リスク等の観点で投資計画の検証を行い、それらを本社管理部門がそれぞれの専門的な視点で事前審査を行います。決議や決裁された投資案件に関しては、CEOと本社管理部門が進捗をモニタリングすることにより、継続的に投資の管理が行われております。買収後は、当社のものづくりノウハウの共有や取引先の共有及びサプライチェーンのサポートを行い、生産効率の向上やコスト削減などのシナジー効果を発揮する取り組みを行っております。 |
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②-8.環境に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:中 |
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●リスク 当社は、急激な気候変動、資源枯渇、有害化学物質による暴露、大気汚染、水質汚濁等、環境における様々なリスクの可能性を認識しております。また日本及び海外の環境に関する規制の適用を受けております。これらのリスクの顕在化及び規制の強化により環境に関する費用負担や損害賠償責任が生じる可能性があります。この場合、当社のビジネス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は、現在所有しまたは操業している事業所、また以前に所有しまたは操業していた事業所に対する環境汚染の調査と浄化のための責任と義務を負っております。もし当社が将来の訴訟あるいはその他の手続により損害賠償責任を負わなければならない場合、その費用は保険で賄うことができない可能性もあります。この場合当社に与える影響は大きくなる可能性があります。 加えて、こうしたリスクへの対応に想定以上にコストを要する事態が生じた場合には、当社のビジネス、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社はグループを挙げて地球温暖化ガスの排出削減、省エネ活動、省エネ製品開発等に取り組むと同時に、高度な資源循環をめざし、製品の小型・軽量化やリマニュファクチュアリング、消耗品のリサイクル、更には水資源の効率利用や廃棄物の再資源化等の環境保護対策を進めております。世界が脱炭素社会への移行を目指す中、製品ライフサイクル全体でCO2排出量を削減する製品に対する販売機会の拡大が期待されます。また、グリーン調達による有害化学物質の厳格な管理に加え、生産工程で使用する化学物質の削減、排出抑制等の環境活動も行っております。これらの活動は本社所管部門を中心に、ISO14001によるグループ共通の環境マネジメントシステムを運用する方法を通じて推進されており、日本及び海外の環境に関する規制を遵守するため、本社所管部門がグループ全体における対応を統制しております。
(注)気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)のフレームワークに基づく開示情報は、第2 事業の状況 2「サステナビリティに関する考え方及び取組」の(5)「気候変動」に記載しております。 |
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③一般的なリスク |
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③-1.製品品質・製造物責任に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:低 |
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●リスク 当社が提供する製品及びサービスに、品質問題や製造物責任問題が生じた場合、顧客や社会からの信頼が失墜し、ブランド価値が毀損され、販売に悪影響を及ぼす可能性があります。 特に、製品に重大な品質問題が発生した場合、問題への対応に多大な費用が掛かる可能性があります。これらによって、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、国際的な品質管理規格であるISO9001の要求事項にキヤノン独自の仕組みを加えた「品質マネジメントシステム」を構築しております。 キヤノンの各事業部門は、本社品質部門や世界中のグループ会社と連携しながら、品質マネジメントシステムをベースに、各国・地域の法規制にも対応したそれぞれの事業特性に最適な品質保証体制を構築し、徹底した品質管理を行っております。 あらゆる当社製品の品質に関しては、法令で定められた安全基準はもとより、顧客目線での安全性を更に考慮した当社独自の安全基準を設定しております。 また、開発設計から生産・出荷にいたるすべてのプロセスにおいて品質を確認し、品質基準を満たしている製品のみ市場へ出荷する仕組みを徹底することで、製品の品質問題発生によるリスクの最小化を目指しております。 万が一、品質問題が発生した場合、お客様の窓口である各国・地域の販売会社から各事業本部の品質保証部門に報告が入ります。同部門では、原因の究明や対策の検討を行うとともに、重大な品質問題については事業本部内の関連部門や本社品質部門、ならびに法務部門や広報部門などと適切な対応を協議し、CEOへ報告の上、承認のもと、速やかに対応を実施します。 |
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③-2.新製品への移行に関連するリスク |
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影響度:大 |
発生可能性:低 |
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●リスク 当社が参入している業界の特徴として、ハードウエア及びソフトウエアの性能面における急速な技術の進歩、頻繁な新製品の投入、製品ライフサイクルの短縮化、また製品価格を維持しながらの従来製品以上の性能改善等が挙げられます。 新製品や新サービスの導入に伴うリスクは多岐にわたります。開発または生産の遅延、導入期における品質問題、製造原価の変動、新製品への切り替えによる現行製品への販売影響、需要予測の不確実性と適正な在庫水準を維持することの難しさに加えて、当社の製品・サービスの基盤である情報システムやネットワーク技術において技術革新が成された場合の移行対応への遅れ等のリスクがあり、当社の収益に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の収益は競合者の製品またはサービスの導入時期によっても影響を受けます。競合者が当社製品と類似した新製品を当社より先に投入する場合は特に影響を受ける可能性があり、この場合、今後の製品やサービスの需要に影響し、結果として経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は市場のニーズに応えるイノベーティブで価格競争力のある新製品を投入するために多くの経営資源を投入しております。 当社は、上記のリスクに対応するため、業界をリードするコア製品を生み出す「コアコンピタンス技術」と、技術蓄積のベースとなる「基盤要素技術」、さらには成長の中で蓄えられてきたキヤノンブランドを支える技術・ノウハウであり、商品化技術のベースとなる「価値創造基盤技術」を多様に組み合わせた「コアコンピタンスマネジメント」を展開して事業の多角化を行うと共に、事業の競争力を高め、市場のニーズを汲み取った商品をスピーディーに市場に供給することに努めております。
(注)当社の事業活動については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の(2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の ⑦「トレンド情報」に記載しております。また、当社の研究開発活動については、第2 事業の状況 6「研究開発活動」に記載しております。 |
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③-3.有価証券に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:中 |
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●リスク 当社の資産には、株式等の有価証券への投資も含まれております。金融市場におけるボラティリティ及び経済全般に対する不確実性により、株式及び債券市場の変動影響を受け、将来において当社が実施する投資額と現在のその投資額に対する公正価値との間に大きな乖離を生じる場合には、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、株価の変動や配当の受取りによって利益を受けることを目的とした株式を保有しておらず、主に中長期的成長を目的としたグループ外の企業との連携の一環として、株式を保有しております。
(注)株式の政策保有に関する方針や保有株式の合理性の検証について、第4 提出会社の状況 4「コーポレート・ガバナンスの状況等」 の(5)「株式の保有状況」に記載しております。 |
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③-4.コンプライアンス・法的行為に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:中 |
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●リスク 当社は、多くの国・地域で事業活動を行うにあたり、各種法規制を遵守する必要があります。また、第三者から訴訟その他の法的行為を受ける可能性があります。 しかし、現在当社が当事者となっている、または今後当事者となる可能性のある訴訟及び法的手続の結果を予測することは困難です。例えば、当社が高いシェアを占める市場においては、独占禁止法関連の訴訟または調査を受ける可能性があります。当社にとって不利な結果が生じた場合や、訴訟や調査への対応に多大なコストが発生した場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、コンプライアンス上の問題、例えば、社員の不祥事や組織的不正行為が発生した場合、当社の社会的信頼とブランド価値が毀損される可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社では、リスクが現実の問題として発現する可能性や、発生した場合の経営や事業への影響度合いなどを勘案して、当社が直面し得る独占禁止法違反、腐敗防止法違反、安全保障輸出規制違反などの重大なコンプライアンス違反リスクを特定しております。これらのリスクを低減するために、業務フローの整備、ルールの整備、関係従業員への法令教育、監査・点検の実施など遵法体制の整備を行っております。 また、当社リスクマネジメント委員会「コンプライアンス分科会」では、「キヤノングループ行動規範」に基づく企業倫理をグループ内で徹底させております。 さらに、第三者からの訴訟その他の法的行為を受けたときに備え、社内に法務部門を設置し、外部弁護士等と連携して対応できるようにしております。 |
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③-5.知的財産に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:中 |
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●リスク 頻繁な技術革新を伴う当社製品にとって、プロダクト・イノベーションは非常に重要であり、そのため、特許やその他の知的財産は、競争上重要なファクターとなっておりますが、競合他社が同様の技術を独自に開発したり、当社が出願した特許が認められなかったり、当社の知的財産の不正使用あるいは侵害を防ぐために講じる手段が成功しない等のリスクがあります。特に新興市場等において、知的財産法が、当社の知的財産を保全するには不十分である等のリスクに直面しております。 一方で、第三者の知的財産権に関して、第三者からの当社に対する侵害主張が正当であると裁定される場合、特定市場における製品の販売差止め、損害賠償の支払い、他社の権利を侵害しない技術の開発や他社技術についてのライセンス取得とそれに伴うロイヤリティの支払いを要求される可能性があります。 当社の知的財産権を有効せしめるため、または他社からの権利侵害の主張に対抗するため、当社は訴訟手続を取らざるを得ない可能性があり、その場合は費用が嵩み、手続に長い期間を費やす可能性があります。 また当社は、特許使用料受取または相手技術のライセンスを受けることと引き換えに、第三者に対して自社特許のライセンスを与えることもあります。そのようなライセンスの条件や更新時の条件変更によっては、当社のビジネスが影響を受ける可能性があります。 また当社は、ルールや評価システムを設定して、当社従業員の職務発明に対して適切な支払いを行っておりますが、その金額について将来争いが生じないという保証はありません。 更に、当社の商標権をはじめとする知的財産権を侵害する模倣品が流通し、模倣品の使用により顧客に事故、故障、品質不良などの被害が及ぶことで当社のブランド価値が毀損されるとともに、当社のビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。 上記の要因は全て、当社のビジネス、ブランド価値及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、知的財産活動の目的を事業展開の支援と明確に位置づけ、10年後、20年後の姿を描いて知的財産戦略を策定・実行しております。 当社の知的財産活動は、強い特許ポートフォリオを構築することで、競争優位性の確保と事業の自由度の確保をバランスよく両立させていることが特徴であり、事業のコア技術に関する特許などの取得はもちろんのこと、事業では競合しないが知財で競合するIT系企業などとの訴訟・交渉に備えて、例えば、AI技術やIoT技術、標準化技術などの特許取得にも力を入れております。このように外部環境や将来の事業を見据えて特許取得を行うとともに、保有する特許の入れ替えを行うことで、強い特許ポートフォリオを維持しております。 当社の知的財産戦略の基本方針として、当社はコアコンピタンス技術に関わる特許は、競争領域において事業を守る特許としてライセンスせずに競争優位性の確保に活用しております。また、通信、GUI(Graphical User Interface)などの汎用技術に関わる協調領域の特許は、クロスライセンスなどに利用することで、研究開発や事業の自由度を確保し、魅力的な製品やサービスの提供につなげております。そして、他者の知的財産を尊重する一方で、当社の知的財産の侵害に対しては毅然と対応をしております。また、他者が容易に到達できない検証困難な発明は、ノウハウとして秘匿し、守ることで他社の追随を許さず、競争優位を確保しております。 当社は上記の知的財産活動における基本的な考え方を実行しつつ、時代とともに戦術を変化させ、知的財産に関連するリスクに対応しております。
(注)当社の知的財産戦略については、第2 事業の状況 4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」 (2)「経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の⑥「知的財産戦略」に記載しております。 |
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③-6.繰延税金資産の回収可能性及び国際的な二重課税に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:低 |
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●リスク 経営環境悪化に伴う事業計画の目標未達などにより課税所得の見積りの変更が必要となった場合や、税率の変動を伴う税制の変更などがあった場合には、繰延税金資産の修正が必要となり、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、各国・地域の税務当局との間で見解の相違が生じる場合、国際的な二重課税が生じ、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は繰延税金資産に影響を与えるような、当社及び当社現地法人の課税所得に影響を及ぼす事業計画の変動要因や、各国・地域の税制変更を迅速に把握するよう、定期的な確認を行っております。 また、一部の多国籍企業の過度なタックスプランニングによる国際的な租税回避行為が政治問題化したことを契機として、G20の委託を受けたOECDにおいてBEPS(Base Erosion and Profit Shifting:税源浸食と利益移転)プロジェクトが発足し、2015年10月のBEPSに関する最終報告書公表を受け、各国・地域において税法や租税条約の改正が行われております。 さらに近年においては、経済の電子化に伴う課税上の課題に対処するため、市場国へ課税権を配分する制度及びグローバルミニマム課税制度の導入に関するOECD/IFにおける合意に基づき、各国・地域での制度化が進められております。このうち、グローバルミニマム課税制度についてはEU主要国や韓国、オーストラリア、ベトナム、タイなどですでに制度化され、また我が国日本においても2023年3月28日に成立した令和5年度税制改正において法制化されました。 こうした国際課税制度の強化が図られる中、当社は、二重課税リスクを低減するため、税務に関するガバナンス体制を整備し、当社現地法人と共に各国・地域における税制や税務行政執行状況の変化への対応を実施するとともに、OECDの各種報告書や経済の電子化に伴う課税上の課題に対処するための新しい国際課税ルールの整備状況などを踏まえた国際税務に係る方針の見直しを適宜実施しております。 |
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③-7.退職給付会計に関連するリスク |
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影響度:中 |
発生可能性:低 |
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●リスク 当社及び一部の子会社は、確定給付型年金制度を有しており、未払退職及び年金費用を数理計算によって認識しております。数理計算は、割引率、期待運用収益率、昇給率、死亡率といった前提条件に基づいており、これらの前提条件と実際の結果が異なることにより生じた年金数理上の損失は、従業員の平均残存勤務年数にわたり規則的に償却し、年金費用に含めております。当社は、これらの数理計算上の前提は適切であると考えておりますが、金利低下に伴う割引率の低下や、運用収益の悪化による年金資産の減少など、予測が困難な事象から生じる前提条件からの乖離は、年金数理上の損失の増加につながり、将来の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 |
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☆対応・機会 当社は、各国・地域の年金積立状況や政府の規制、また人事制度を踏まえ、適宜制度の見直しを検討・実施しております。 |
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4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
(経営を取り巻く経済環境)
当連結会計年度の世界経済は、各地でインフレの状況に落ち着きが見られるようになり、金融引き締めが緩和される中、総じて緩やかな回復が続きました。地域別に見ますと、米国では良好な所得環境を背景に、個人消費が堅調に推移しました。欧州では地域別に濃淡はあるものの、年末にかけてインフレ圧力が低下し、個人消費が下支えしました。中国では輸出が堅調に推移したものの、不動産市場の低迷は続いており、内需も回復が鈍化するなど停滞が継続しました。その他の新興国については、物価上昇圧力の緩和により消費が堅調に推移しました。わが国でも、年初は停滞感を強めたものの、個人消費とインバウンド需要が持ち直し、緩やかに景気は回復しました。
このような状況の中、当社関連市場においても一部の地域では景気低迷の影響を受けましたが、総じて需要は堅調に推移しました。製品別に見ますと、オフィス向け複合機や商業印刷は、欧州や中国での市況低迷が継続しましたが、全体としては底堅く推移しました。インクジェットプリンターの需要は減少しましたが、大容量インクモデルは堅調に推移しました。レーザープリンターは、中国を中心に縮小しましたが、当社はOEM先での在庫調整が一巡したこともあり、販売は底堅く推移しました。医療機器は、米国は堅調だったものの、中国市場は停滞、欧州やわが国でも病院経営の環境に厳しさが見られ、市場は弱含みました。カメラ市場は、ミラーレスカメラを中心に堅調に推移しました。半導体製造装置市場は、引き続き生成AI向けの投資が旺盛で、需要は過去最高水準で推移しました。FPD製造装置市場は、パネルメーカーの投資が改善しました。
平均為替レートにつきましては、米ドルが前年比で約11円円安の151.63円、ユーロは前年比で約12円円安の163.99円となりました。
(当連結会計年度の経営成績)
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経営指標 |
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(億円) |
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第123期 |
第124期 |
増減率(%) |
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売上高 |
41,810 |
45,098 |
7.9% |
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売上総利益 |
19,689 |
21,431 |
8.8% |
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営業費用 |
15,935 |
18,633 |
16.9% |
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営業利益 |
3,754 |
2,798 |
△25.5% |
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営業外収益及び費用 |
154 |
214 |
39.0% |
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税引前当期純利益 |
3,908 |
3,012 |
△22.9% |
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当社株主に帰属する当期純利益 |
2,645 |
1,600 |
△39.5% |
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1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 |
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基本的 |
264.20 |
165.53 |
△37.3% |
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希薄化後 |
264.08 |
165.44 |
△37.4% |
当連結会計年度は、売上高は2007年に記録した過去最高を更新する4兆5,098億円となり、税引前当期純利益に関しても、メディカルビジネスユニットで計上したのれんの減損損失を除く調整後税引前当期純利益では前期比19.3%増の4,663億円となりました。
売上総利益率は、物流費の改善を含むコストダウン効果に、円安による増益効果も加わり、前期を0.4ポイント上回る47.5%となり、売上総利益は前期比8.8%増の2兆1,431億円となりました。
営業費用は主にメディカルビジネスユニットにおけるのれんの減損損失や、海外での外貨建て営業費用が円安により増加したことにより、前期比16.9%増の1兆8,633億円となり、営業利益は前期比25.5%減の2,798億円となりました。
営業外収益及び費用は、外貨建て債権から生じた為替差損益の好転などにより、前期比で60億円好転し、214億円の収益となりました。これらの結果、税引前当期純利益は前期比22.9%減の3,012億円、当社株主に帰属する当期純利益は前期比39.5%減の1,600億円となりました。
基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ98円67銭減の165円53銭となりました。
(セグメント別の経営成績)
以下の情報はセグメント情報に基づきます。セグメント情報に関する詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 注23 セグメント情報」を参照ください。
プリンティングビジネスユニット
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経営指標 |
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(億円) |
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第123期 |
第124期 |
増減率(%) |
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プロダクション |
4,012 |
4,407 |
9.8% |
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オフィス |
9,835 |
10,525 |
7.0% |
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プロシューマー |
9,550 |
10,223 |
7.0% |
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外部顧客向け売上高合計 |
23,397 |
25,155 |
7.5% |
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セグメント間取引 |
64 |
72 |
13.0% |
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売上高合計 |
23,461 |
25,227 |
7.5% |
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売上原価及び営業費用 |
21,178 |
22,328 |
5.4% |
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営業利益 |
2,283 |
2,899 |
27.0% |
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税引前当期純利益 |
2,351 |
3,041 |
29.4% |
プリンティングビジネスユニットでは、プロダクション市場向け機器は、imagePRESS Vシリーズなどが米国を中心に好調に推移し、また、世界最大規模の印刷機材展示会であるdrupaでの受注を売上に繋げるなど、販売は前期を上回りました。オフィス向け複合機は、中国や欧州の市況の低迷影響はありましたが、低中速カラー複合機のimageRUNNER ADVANCE DX C3900シリーズを中心に販売は前期を上回りました。インクジェットプリンターは、中国市況の低迷や低価格機を中心に価格競争が激化するなどの影響を受ける中、需要の堅調な大容量インクモデルの拡販を進めました。レーザープリンターは、OEM先での在庫調整が一巡した後は販売を伸ばし、前年を大きく上回りました。
これらの結果、当ユニットの売上高は、前期比7.5%増の2兆5,227億円、税引前当期純利益は、前期比29.4%増の3,041億円となりました。
メディカルビジネスユニット
|
経営指標 |
|
|
(億円) |
|
|
第123期 |
第124期 |
増減率(%) |
|
外部顧客向け売上高合計 |
5,523 |
5,683 |
2.9% |
|
セグメント間取引 |
15 |
5 |
△63.1% |
|
売上高合計 |
5,538 |
5,688 |
2.7% |
|
売上原価及び営業費用 |
5,222 |
7,092 |
35.8% |
|
営業利益 |
316 |
△1,404 |
- |
|
税引前当期純利益 |
321 |
△1,395 |
- |
メディカルビジネスユニットでは、米国ではCT装置やMRI装置を中心に販売が拡大しましたが、中国では市況悪化の影響を受け、日本や欧州においても病院の経営状況に厳しさが見られました。
これらの結果、当ユニットの売上高については、前期比2.7%増の5,688億円となりました。当期は次世代装置の開発や事業構造改革など先行投資費用の影響もあり、調整後税引前当期純利益は前期比20.4%減の256億円となりました。これに加え、のれんの減損損失を計上したことにより、税引前当期純利益は1,395億円の損失となりました。
イメージングビジネスユニット
|
経営指標 |
|
|
(億円) |
|
|
第123期 |
第124期 |
増減率(%) |
|
カメラ |
5,444 |
5,796 |
6.5% |
|
ネットワークカメラ他 |
3,171 |
3,574 |
12.7% |
|
外部顧客向け売上高合計 |
8,615 |
9,370 |
8.8% |
|
セグメント間取引 |
1 |
4 |
114.8% |
|
売上高合計 |
8,616 |
9,374 |
8.8% |
|
売上原価及び営業費用 |
7,160 |
7,861 |
9.8% |
|
営業利益 |
1,456 |
1,513 |
3.9% |
|
税引前当期純利益 |
1,464 |
1,543 |
5.4% |
イメージングビジネスユニットでは、レンズ交換式デジタルカメラは、年初には市中在庫の調整局面がありましたが、下期に投入した新製品「EOS R1」や「EOS R5 Mark II」が好評を博し、エントリーモデルの「EOS R50」や「EOS R100」なども堅調に推移しました。ネットワークカメラも、市中在庫の調整が進んだ第2四半期以降は販売が回復し、年間では増収となりました。
これらの結果、当ユニットの売上高は、前期比8.8%増の9,374億円、税引前当期純利益は、前期比5.4%増の1,543億円となりました。
インダストリアルビジネスユニット
|
経営指標 |
|
|
(億円) |
|
|
第123期 |
第124期 |
増減率(%) |
|
光学機器 |
2,125 |
2,532 |
19.2% |
|
産業機器 |
913 |
927 |
1.5% |
|
外部顧客向け売上高合計 |
3,038 |
3,459 |
13.8% |
|
セグメント間取引 |
109 |
106 |
△2.9% |
|
売上高合計 |
3,147 |
3,565 |
13.3% |
|
売上原価及び営業費用 |
2,561 |
2,876 |
12.3% |
|
営業利益 |
586 |
689 |
17.6% |
|
税引前当期純利益 |
592 |
704 |
19.0% |
インダストリアルビジネスユニットでは、半導体露光装置は生成AI向けの需要が旺盛であり、先端パッケージングで業界標準となっている当社の後工程向け露光装置が高い需要を捉え、当期の販売台数は前年を大きく上回りました。FPD露光装置は市況が回復基調にある中で販売台数は前期を上回りました。
これらの結果、当ユニットの売上高は、前期比13.3%増の3,565億円、税引前当期純利益は、前期比19.0%増の704億円となりました。
(当連結会計年度の財政状態)
|
|
|
|
(億円) |
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
増減 |
|
資産合計 |
54,166 |
57,662 |
3,497 |
|
負債合計 |
18,109 |
21,212 |
3,103 |
|
株主資本合計 |
33,530 |
33,803 |
273 |
|
非支配持分 |
2,527 |
2,648 |
121 |
|
純資産合計 |
36,057 |
36,451 |
393 |
|
負債及び純資産合計 |
54,166 |
57,662 |
3,497 |
|
株主資本比率(%) |
61.9% |
58.6% |
△3.3% |
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末から3,497億円増加して5兆7,662億円となりました。円安に伴って外貨建の資産が増加した他、売上増加に伴って売掛債権が増加しました。
負債は前連結会計年度末から3,103億円増加して2兆1,212億円となりました。長期債務の借入を実行した他、未払費用が増加しました。
純資産は、前連結会計年度末から393億円増加して3兆6,451億円となりました。当社株主への配当や自己株式の取得を2度実施したことなどによる減少の一方で、当社株主に帰属する当期純利益の積み増しにより利益剰余金は増加し、また円安によりその他の包括利益累計額は増加しました。
これらの結果、当連結会計年度末の株主資本比率は前連結会計年度末より3.3ポイント減少して58.6%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、為替変動の影響分を合わせて、前連結会計年度末から1,002億円増加し、5,016億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
のれんの減損損失を除けば収益性は向上していることに加え、買掛債務の増加に伴う運転資本の改善などもあり、前連結会計年度と比較して1,556億円増加し、6,068億円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
BPOサービスに強みを持つプリマジェスト社の買収や生産設備への投資を継続したため、前連結会計年度と比較して220億円増加し、大型買収を実施した前期並みの2,973億円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前連結会計年度の期末配当と当連結会計年度の中間配当を増配したことで、配当金の支払いが前連結会計年度と比較して107億円増加しました。さらに2度の自己株式の取得による支出が1,000億円増加したことにより、前連結会計年度と比較して693億円増加し、2,260億円の支出となりました。
また、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを控除した、いわゆるフリーキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して1,337億円増加し、3,095億円の収入となりました。
詳細については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ⑤流動性と資金源泉 b.現金及び現金同等物」に記載のとおりであります。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前連結会計年度比(%) |
|
プリンティング |
2,143,813 |
119.3 |
|
メディカル |
597,257 |
106.7 |
|
イメージング |
875,969 |
98.8 |
|
インダストリアル |
368,230 |
111.1 |
|
その他及び全社 |
63,830 |
108.0 |
|
消去 |
△109,311 |
- |
|
合計 |
3,939,788 |
111.0 |
(注)1. 金額は、販売価格によって算定しております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当社グループの生産は、当社と販売各社との間で行う需要予測を考慮した見込み生産を主体としておりますので、販売高のうち受注生産高が占める割合は僅少であります。従って受注実績の記載は行っておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前連結会計年度比(%) |
|
プリンティング |
2,522,725 |
107.5 |
|
メディカル |
568,808 |
102.7 |
|
イメージング |
937,391 |
108.8 |
|
インダストリアル |
356,462 |
113.3 |
|
その他及び全社 |
233,746 |
111.9 |
|
消去 |
△109,311 |
- |
|
合計 |
4,509,821 |
107.9 |
(注)1. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2. 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとお
りであります。
|
相手先 |
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
||
|
販売高 (百万円) |
割合(%) |
販売高 (百万円) |
割合(%) |
|
|
HP Inc. |
420,246 |
10.1 |
471,604 |
10.5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年3月28日)現在において判断しております。
はじめに
当社は、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアル、その他の製品を世界的に事業展開する企業グループであります。また、企業の成長と発展を果たすことにより、世界の繁栄と人類の幸福に貢献することを、経営理念としております。
①主要業績評価指標
当社の事業経営に用いられる主要業績評価指標(以下「KPI(Key Performance Indicatorsの略)」という。)は以下のとおりであります。
(収益及び利益率)
当社は、真のグローバル・エクセレント・カンパニーを目指し邁進しておりますが、経営において重点を置いている指標の1つに収益が挙げられます。以下は経営者が重要だと捉えている収益に関連したKPIであります。
売上高はKPIの1つと考えております。当社は主に製品、またそれに関連したサービスから売上を計上しています。売上高は、当社製品への需要、会計期間内における取引の数量や規模、新製品の評判、また販売価格の変動といった要因によって変化し、その他にも市場でのシェア、市場環境等も売上高を変化させる要因です。さらに製品別の売上高は売上の中でも重要な指標の1つであり、市場のトレンドに当社の経営が対応しているかというような内容を測定するための目安となります。
売上総利益率は収益性を測るもう1つのKPIと考えております。当社はフェーズⅥの基本方針のもと、事業競争力を徹底的に強化し、価格競争力を持つ収益性の高い商品の提供を図っています。さらに、内製化や、設計・生産技術・製造現場が三位一体となった組み立ての自動化等のグループ一丸となった原価低減活動を推進しています。当社では、売上総利益率の向上に向けて、引き続きこれらの施策を推進してまいります。
営業利益率、税引前当期純利益率及び売上高研究開発費比率も当社のKPIとして考えており、これらについて当社は2つの面からの方策をとっております。1つは、販売費及び一般管理費そのものを統制し低減に努めていること、もう1つは将来の利益を生み出す技術に対する研究開発費を一定の水準に維持していくことです。現在の市場における優位性を保持しつつ、他市場における可能性も開拓していくために必要なことであり、そうした投資が将来の事業の成功の基盤となります。
(キャッシュ・フロー経営)
当社はキャッシュ・フロー経営にも重点を置いております。以下の指標は、経営者が重要だと捉えているキャッシュ・フロー経営に関連したKPIです。
在庫回転日数はKPIの1つであり、サプライチェーン・マネジメントの成果を測る目安となります。棚卸資産は陳腐化及び劣化する等のリスクを内在しており、その資産価値が著しく下がることで、当社の業績に悪影響を及ぼすこともありえます。こうしたリスクを軽減するためには、サプライチェーン・マネジメントの強化により、棚卸資産の圧縮及び製品コスト等の回収を早期化させるために生産リードタイムを短縮させ、一方で販売の機会損失を防ぐため適正水準の製品在庫を保持していく活動の継続が重要であると考えられます。
また有利子負債依存度も当社のKPIの1つであります。当社のような製造業では、開発、生産、販売等のプロセスを経て、事業が実を結ぶまでには、一般に長い期間を要するため、堅固な財務体質を構築することは重要なことであると考えます。今後も当社は主に通常の営業活動からのキャッシュ・フローで、流動性の維持や設備投資に対応してまいりますが、大きな成長投資を決断した際には借入金を活用することも想定しております。
総資産に占める株主資本の割合を示す株主資本比率も、当社におけるKPIの1つとしております。株主資本を潤沢に持つことは、長期的な視点に立って高水準の投資を継続することにつながり、短期的な業績悪化にも揺るがない事業運営を可能にします。特に、研究開発に重点を置く当社にとっては、財務の安全性を確保することは、非常に重要なことであると考えられます。一方で、成長投資のため負債を有効活用するなど、資本構成の最適化にも留意してまいります。
(株主資本収益性)
株主資本に対する当期純利益の割合を示す株主資本利益率も、当社におけるKPIの1つとしております。事業構造の見直しや経費の効率化により、収益性の向上を図り、在庫水準の適正化や生産拠点の集約化により、資産効率の向上を図ってまいります。また、財務の健全性を維持しながらも成長のための投資を実現するため、負債の有効活用を行うなど、適正な資本構成を構築し、株主資本の収益性を向上させてまいります。
②重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表は、米国会計基準に基づいて作成されております。また当社は、連結財務諸表を作成するために、種々の見積りと仮定を行っております。これらの見積り及び仮定は将来の市場状況、売上増加率、利益率、割引率等の見積り及び仮定を含んでおります。当社は、これらの見積り及び仮定は合理的であると考えておりますが、実際の業績は異なる可能性があります。また、パンデミックや地政学的リスク、さらにはインフレに伴う景気減速のリスク等により、当社の業績が経営者の仮定及び見積りとは異なる可能性があります。当社は、現在当社の財政状態及び経営成績に影響を与えている会計方針を適用するにあたり、以下の事項がより重要な判断事項であると考えています。
a.長期性資産の減損
基準書360「有形固定資産」に準拠し、有形固定資産や償却対象の無形固定資産などの長期性資産は、帳簿価額が回収できないという事象や状況の変化が生じた場合に、減損に関する検討を実施しております。帳簿価額が割引前将来見積キャッシュ・フローの総額を上回っていた場合には、帳簿価額が公正価値を超過する金額について減損を認識しております。公正価値の決定は、見積り及び仮定に基づいて行っております。
b.有形固定資産
有形固定資産は取得原価により計上しております。減価償却方法は、定額法で償却している一部の資産を除き、定率法を適用しております。
c.棚卸資産
棚卸資産は、低価法により評価しております。原価は、国内では平均法、海外では主として先入先出法により算出しております。
d.リース
当社は、貸手のリースでは主にオフィス製品の販売においてリース取引を提供しております。販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リース及び直接金融リースによる利息収益は、それぞれのリース期間にわたり利息法で認識しております。これら以外のリース取引はオペレーティングリースとして会計処理し、収益はリース期間にわたり均等に認識しております。機器のリースとメンテナンス契約が一体となっている場合は、リース要素と非リース要素の独立販売価格の比率に基づいて収益を按分しております。通常、リース要素は、機器及びファイナンス費用を含んでおり、非リース要素はメンテナンス契約及び消耗品を含んでおります。一部の契約ではリースの延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社のリース契約の大部分は、顧客の割安購入選択権を含んでおりません。
借手のリースでは建物、倉庫、従業員社宅、及び車輛等に係るオペレーティングリース及びファイナンスリースを有しております。当社は、契約開始時に契約にリースが含まれるか決定しております。一部のリース契約では、リース期間の延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社のリース契約には、重要な残価保証または重要な財務制限条項はありません。当社のリースの大部分はリースの計算利子率が明示されておらず、当社はリース料総額の現在価値を算定する際、リース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しております。当社のリース契約の一部には、リース要素及び非リース要素を含むものがあり、それぞれを区分して会計処理しております。当社はリース要素と非リース要素の見積独立価格の比率に基づいて、契約の対価を按分しております。オペレーティングリースに係る費用は、そのリース期間にわたり定額法で計上されております。
e.企業結合
企業買収は取得法で処理しております。取得法では、取得した契約資産及び契約負債を除く、全ての有形及び無形資産並びに引き継いだ全ての負債を、支配獲得日における公正価値に基づき認識及び測定します。公正価値の決定には、将来キャッシュ・フローの予測、割引率、資本収益率、及びその他の利用可能な市場データに基づく見積りなどの、重要な判断や見積りを伴います。また、将来キャッシュ・フローの予測は、被買収会社の実績や、過去及び将来に想定される趨勢、市場や経済状況などの多くの要素に基づいております。取得した契約資産及び契約負債は、基準書606「顧客との契約からの収益」に準拠し認識及び測定しております。
f.のれん及びその他の無形固定資産
のれん及び耐用年数が確定できないその他の無形固定資産は償却を行わず、代わりに毎年第4四半期に、または潜在的な減損の兆候があればより頻繁に減損テストを行っております。全てののれんは、企業結合のシナジー効果から便益を享受する報告単位に配分されます。報告単位の公正価値が、当該報告単位に割り当てられた帳簿価額を下回る場合には、当該差額をその報告単位に配分されたのれんの帳簿価額を限度とし、のれんの減損損失として認識しております。報告単位の公正価値は、主として割引キャッシュ・フロー分析に基づいて決定されており、将来キャッシュ・フロー及び割引率等の見積りを伴います。将来キャッシュ・フローの見積りは、主として将来の成長率に関する当社の予測に基づいております。割引率の見積りは、主として関連する市場及び産業データ並びに特定のリスク要因を考慮した、加重平均資本コストに基づいて決定しております。当社は、2024年第4四半期に行った減損テストの結果、メディカルビジネスユニットの公正価値が帳簿価額を下回っていたことから、当該差額をのれんの減損損失として認識しております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 注8 のれん及びその他の無形固定資産」及び「注22 公正価値の開示」に記載のとおりであります。なお、上記メディカルビジネスユニット以外の報告単位については、個々の報告単位の公正価値が帳簿価額を超過しており、減損のリスクが見込まれる報告単位はないと判断しております。重要なのれんが配分されている報告単位は、メディカル報告単位であり、403,131百万円が配分されております。当該報告単位の将来キャッシュ・フローの見積りは、今後の医療機器市場の成長や事業活動地域の経済成長を考慮した上で立案された中期経営計画に基づいております。
耐用年数の見積りが可能な無形固定資産は、主としてソフトウェア、商標、特許権及び技術資産、ライセンス料、顧客関係であります。なお、ソフトウェアは主として3年から9年で、商標は15年で、特許権及び技術資産は5年から21年で、ライセンス料は7年で、顧客関係は11年から19年で定額償却しております。
g.法人税等の不確実性
当社は、法人税等の不確実性の評価及び見積りにおいて多くの要素を考慮しており、それらの要素には、税務当局との解決の金額及び可能性、並びに税法上の技術的な解釈を含んでおります。不確実性に関する実際の解決が見積りと異なるのは不可避的であり、そのような差異が連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
h.繰延税金資産の評価
当社は、繰延税金資産に対して定期的に実現可能性の評価を行っております。繰延税金資産の実現は、主に将来の課税所得の予測によるところが大きく、課税所得の予測は将来の市場動向や当社の事業活動が順調に継続すること、その他の要因により変化します。課税所得の予測に影響を与える要因が変化した場合には評価性引当金の設定が必要な場合があり、当社では繰延税金資産の実現可能性がないと判断した際には、繰延税金資産を修正し、損益計算書上の法人税等に繰り入れ、当期純利益が減少いたします。
i.未払退職及び年金費用
未払退職及び年金費用は数理計算によって認識しており、その計算には前提条件として基礎率を用いています。割引率、期待運用収益率といった基礎率については、市場金利などの実際の経済状況を踏まえて設定しております。その他の基礎率としては、昇給率、死亡率などがあります。これらの基礎率の変更により、将来の退職及び年金費用が影響を受ける可能性があります。
基礎率と実際の結果が異なる場合は、その差異が累積され将来期間にわたって償却されます。これにより実際の結果は、通常、将来の年金費用に影響を与えます。当社はこれらの基礎率が適切であると考えておりますが、実際の結果との差異は将来の年金費用に影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度の連結財務諸表の作成においては、給付債務の計算に使用する割引率には国内制度、海外制度ではそれぞれ加重平均後で1.9%、3.9%を、長期期待収益率には国内制度、海外制度ではそれぞれ加重平均後で3.1%、6.0%を使用しております。割引率を設定するにあたっては、現在利用可能で、かつ、年金受給が満期となる間に利用可能と予想される高格付けで確定利付の公社債の収益率に関し利用可能な情報を参考に決定しております。また長期期待収益率の設定にあたっては、年金資産が構成される資産カテゴリー別の過去の実績及び将来の期待に基づいて収益率を決定しております。
割引率の低下(上昇)は、勤務費用及び数理計算上の差異の償却額を増加(減少)させるとともに、利息費用を減少(増加)させます。割引率が0.5%低下した場合、予測給付債務は約708億円増加します。割引率の低下(上昇)による影響は、数理計算上の他の前提条件の変更による影響と同様に、翌期以降に繰り延べられます。
長期期待収益率の低下(上昇)は、期待運用収益を減少(増加)させ、かつ数理計算上の差異の償却額を増加(減少)させるため、期間純年金費用を増加(減少)させます。長期期待収益率が0.5%低下した場合、期間純年金費用は約59億円増加します。
これにより年金制度の積立状況(すなわち、年金資産の公正価値と退職給付債務の差額)を連結貸借対照表で認識しており、対応する調整を税効果調整後で、その他の包括利益(損失)累計額に計上しております。
j.収益認識
当社は、主にプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの各ビジネスユニットの製品、消耗品並びに関連サービス等の売上を収益源としており、それらを顧客との個別契約に基づき提供しております。当社は、約束した財またはサービスの支配が顧客に移転した時点、もしくは移転するにつれて、移転により獲得が見込まれる対価を反映した金額により、収益を認識しております。
プリンティングビジネスユニットの製品(オフィス向け複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンター等)及びイメージングビジネスユニットの製品(デジタルカメラ等)の販売による収益は、製品の支配を顧客がいつ獲得するかにより、主に出荷または引渡時点で認識しております。
また、メディカルビジネスユニットの製品(CT装置やMRI装置等)及びインダストリアルビジネスユニットの製品(半導体露光装置やFPD露光装置等)の販売にあたり、機器の性能に関して顧客検収を要する場合は、機器が顧客の場所に据え付けられ、合意された仕様が客観的な基準により達成されたことを確認した時点で、収益を認識しております。
当社のサービス売上の大部分は、プリンティングの製品及びメディカルの製品のメンテナンスサービスに関連するものであり、一定期間にわたり認識しております。プリンティングの製品のサービス契約は、通常、顧客は、機器の使用量に応じた従量料金、固定料金、または、基本料金に加えて使用量に応じた従量料金を支払う契約であり、修理作業及び消耗品の提供を含んでおります。プリンティングの製品のサービス契約による収益の大部分は、顧客への請求金額が、履行義務の充足に伴い顧客に移転した価値と直接対応していることから、顧客への請求金額により収益を計上しております。メディカルの製品のサービス契約は、通常、顧客は、当社が提供する待機サービスの対価として、固定料金を支払っており、当社は契約期間にわたり均等に収益を認識しております。
プリンティングの製品に関するサービス契約の多くは、関連する製品販売契約と一体で実行されます。製品及びサービスの取引価格は、独立販売価格の比率に基づいて各履行義務に配分される必要があり、その配分には判断が伴います。独立販売価格は、市場の状況及びその他観察可能なインプットを含む合理的に入手可能な全ての情報に基づき、配分の目的に合致するように設定された価格のレンジを用いて見積もられています。製品またはメンテナンスサービスの取引価格が設定されたレンジを外れる場合は、見積独立販売価格に基づき取引価格は配分されることになります。契約獲得の追加コストは、関連するプリンティングの製品が販売された時に、費用として認識しております。
転用可能性がなく、かつ完了した成果に対して顧客から支払いを受ける強制力のある権利を有している一部のインダストリアルの製品の販売契約(以下「長期契約」)に関する収益は一定期間にわたり認識しており、コストを基礎とする進捗度に基づき、完成時の見積り利益の当期進捗分を含む収益が当期に認識されます。未完成の長期契約に関する損失は、損失が発生することが明らかになった期に認識されます。長期契約に関する作業実績や作業状況、想定される収益性の変化や最終的な契約条項がコストや収益の見積りに与える影響は、それらが識別され合理的に見積り可能になった期に認識されます。将来コストや完成時の利益に影響を与える要素は生産効率、労働力や資材の利用可能性とコストを含み、これらの要素は見積りの正確性に影響し、将来の収益と売上原価に重要な影響を与えることがあります。
財またはサービスの移転と交換に当社が受け取る取引価格は、値引き、顧客特典、売上に応じた割戻し等の変動対価を含んでおります。変動対価は、主として、販売代理店や小売店が主要顧客であるイメージングの製品の販売に関連しております。当社は、変動対価に関する不確実性が解消された時点で収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能性が高い範囲で、変動対価を取引価格に含めております。変動対価は、過去の傾向や売上時点におけるその他の既知の要素に基づいて見積もっており、直近の情報に基づき定期的に見直しております。また、当社は、販売後の短期間、顧客に製品の返品権を付与することがあり、当該返品権により予想される返品を考慮し決定された取引価格に基づき収益認識をしております。
当社は、連結損益計算書の収益について、顧客から徴収し政府機関へ納付される税金を除いて表示しております。
k.信用損失引当金
信用損失引当金は、過去の信用損失の経験と合理的かつ裏付け可能な予測を踏まえつつ、基準書326(「金融商品-信用損失」)に基づいて、全ての債権計上先を対象として計上しております。また当社は、破産申請など顧客の債務返済能力がなくなったと認識した時点において、顧客ごとに信用損失引当金を積み増しております。債権計上先をとりまく状況に変化が生じた場合は、債権の回収可能性に関する評価はさらに調整されます。法的な償還請求を含め、全ての債権回収のための権利を行使してもなお回収不能な場合に、債権の全部または一部を回収不能とみなし、信用損失引当金に対する償却を実施しております。
l.環境負債
環境浄化及びその他の環境関連費用に係る負債は、環境アセスメントあるいは浄化努力が要求される可能性が高く、その費用を合理的に見積ることができる場合に認識しており、連結貸借対照表のその他の固定負債に含めております。環境負債は、事態の詳細が明らかになる過程で、あるいは状況の変化の結果によりその計上額を調整しております。その将来義務に係る費用は現在価値に割引いておりません。
m.新会計基準
「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 注1 (24)新会計基準」に記載のとおりであります。
③当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.売上高
当連結会計年度は、各地でインフレの状況に落ち着きが見られるようになり、金融引き締めが緩和される中、総じて緩やかな回復が続きました。こうした中、半導体露光装置やデジタル商業印刷機、ネットワークカメラなどの成長事業を中心に売上を伸ばし、売上高は前連結会計年度比7.9%増の4兆5,098億円となり、2007年に記録した過去最高を更新しました。製品売上高及びサービス売上高は前連結会計年度比でそれぞれ、8.4%増の3兆5,936億円、5.8%増の9,162億円となりました。
当連結会計年度の海外での売上高は、連結売上高の78.8%を占めます。海外での売上高の計算は、円と外貨の為替レートの変動に影響されます。製品の現地生産及び海外からの部品や材料調達等によりその影響を抑えておりますが、為替レートの変動は当社の経営成績に大きな影響を与える可能性があります。
当連結会計年度の米ドル及びユーロの平均為替レートはそれぞれ151.63円及び163.99円と、前連結会計年度に比べて米ドルは約11円円安、ユーロは約12円円安で推移しました。米ドルとの為替レートの変動により約1,120億円の売上高増加、ユーロとの変動で約708億円の売上高増加、その他の通貨との変動で約189億円の売上高増加影響がありました。その結果、当連結会計年度の為替による売上高の増加影響は約2,017億円となりました。
b.売上原価
売上原価は、主として原材料費、購入部品費、工場の人件費から構成されます。原材料費のうち海外調達される原材料については、海外の市場価格や為替レートの変動による影響を受け、当社の売上原価に影響を与えます。売上原価にはこれらの他に有形固定資産の減価償却費、修繕費、光熱費、賃借料などが含まれております。当連結会計年度は物流費を中心としたコストの改善が進みましたが、円安により売上原価は増加しました。一方、販売による為替影響も加味すると、売上高に対する売上原価の比率は、当連結会計年度は52.5%となり、前連結会計年度52.9%より0.4ポイント低減しました。
c.売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比べ8.8%増加の2兆1,431億円となりました。また売上総利益率は、前連結会計年度より0.4ポイント好転し47.5%となりました。売上総利益の増加は、物流費を中心としたコストダウンが進んだことと円安影響によるものです。
d.営業費用
営業費用は、主に人件費、研究開発費、広告宣伝費であります。営業費用は、メディカルビジネスユニットにおいてのれんの減損損失を1,651億円計上したことに加えて、円安による外貨建て営業費用の増加や海外販売会社における構造改革費用などがあり、前期比16.9%増の1兆8,633億円となり、当連結会計年度売上高に対する経費率は前連結会計年度より3.2ポイント悪化し、41.3%となりました。
e.営業利益
当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度比25.5%減少の2,798億円でありました。営業利益率は2.8ポイント悪化して6.2%となりました。
f.営業外収益及び費用
当連結会計年度の営業外収益及び費用は、外貨建て債権から生じた為替差損益の好転があり、前連結会計年度から60億円好転し、214億円の収益となりました。
g.税引前当期純利益
当連結会計年度の税引前当期純利益は3,012億円で、前連結会計年度比22.9%の減益となりました。また、売上高に対する比率は6.7%でした。
h.法人税等
当連結会計年度の法人税等は119億円増加し、実効税率は39.3%でした。実効税率が日本の法定実効税率を上回っているのは、主にのれんの減損損失が税務上損金算入されない費用であるためです。
i.当社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の当社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比39.5%の減益である1,600億円となりました。また、売上高当期純利益率は3.5%となりました。
④海外事業と外国通貨による取引
当社の販売活動は様々な地域で現地通貨により行っている一方、売上原価は円の占める割合が比較的高くなっております。当社の現在の事業構造を鑑みると、円高影響は売上高や売上総利益率に対してマイナス要因となりま
す。こうした為替相場の変動による財務リスクを軽減することを目的に、当社は為替先物契約を主とした金融派生商品を利用した取引を実施しております。
海外における売上高利益率は、主に販売活動を中心としているため、国内の売上高利益率と比較すると低くなっております。一般的に販売活動は、当社が行っている生産活動ほど収益性は高くありません。地域別セグメント情報に関する詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 注23 セグメント情報」を参照ください。
⑤流動性と資金源泉
a.キャッシュ・フロー経営の基本原則
当社は財務戦略の基本方針に「キャッシュ・フロー経営の徹底による健全な財務体質の維持」を掲げ、以下の2点をキャッシュ・フロー経営の基本原則としております。
1.現行事業の収益性をさらに改善し新規事業の成長スピードを高めることにより、高収益体質の向上に努め
ます。
2.事業の中期的な拡大・成長に必要な設備投資は原則として減価償却費の範囲内に収め、財務健全性の維持
に努めます。ただし、成長戦略の為の設備投資やM&A等の状況により、必要に応じて外部からの資金調達も
実施します。
資金の調達(Cash-In)
事業活動からの利益をベースとする営業活動によるキャッシュ・フローを原資とします。資金調達を行う際は、金融市場の状況を鑑みて、期間・通貨・手法を検討し、多様な選択肢から最適な手段を選定します。
資金の使途(Cash-Out)
資金の主な使途は以下の優先順位に則り決定しております。
1.成長投資:設備投資・研究開発やM&Aなど
M&Aは新規事業の成長を補完する選択肢として重視しております。投資対象先の選定にあたり、市場の成長性・規模、当社の事業領域・技術との親和性の高い市場であることを基準としております。
2.株主還元
中長期的な業績の見通しに加え、将来の投資計画やキャッシュ・フローなどを総合的に勘案しております。配当は配当性向50%を目途に実施し、自己株式の取得も検討しつつ、安定的かつ積極的な利益還元を実現します。
3.借入金返済
健全な財務体質維持のため借入金返済を着実に進め、事業の拡大・成長に必要な投資に備えて、十分な資金調達余力を確保してまいります。
b.現金及び現金同等物
キャッシュ・フローの推移
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度から1,002億円増加して、5,016億円となりました。当社の現金及び現金同等物は主に円と米ドルを中心としておりますが、その他の外貨でも保有しております。
営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、キャッシュを伴わないのれん減損損失を考慮すると増加しており、また買掛債務の増加に伴う運転資本の改善もあり、前連結会計年度末から1,556億円増加し、6,068億円の収入となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に顧客からの現金受取によるキャッシュ・イン・フローと、部品や材料、販売費及び一般管理費、研究開発費、法人税の支払いによるキャッシュ・アウト・フローとなっております。当連結会計年度におけるキャッシュ・イン・フローの増加は、主に売上高の増加に伴い、顧客からの現金回収が増加したことによります。当社の回収率に重要な変化はありません。キャッシュ・アウト・フローの増加は、売上増に伴う部品や材料の支払いの増加や、販売活動が正常化したことによる販売関連費用の増加などによるものです。法人税の支払いによるキャッシュ・アウト・フローの増加は、課税所得の増加によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、生産能力、効率性の向上を目的とした設備投資を継続したことにより、固定資産購入額は前連結会計年度より67億円増加して、当連結会計年度は2,370億円となりました。さらに、当期はBPOサービスに強みを持つプリマジェスト社の買収や生産設備への投資を継続したため、大型買収を実施した前期並みの2,973億円の支出となりました。
フリーキャッシュ・フロー
当社は、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを控除した純額をフリーキャッシュ・フローと定義しており、当連結会計年度のフリーキャッシュ・フローは、前連結会計年度の1,758億円から、1,337億円増加し、3,095億円の収入となりました。
当社は、キャッシュ・フロー経営に重点を置き、フリーキャッシュ・フローを常時モニタリングしております。フリーキャッシュ・フローは当社の現在の流動性や財務活動の使途を理解する上で重要であり、また投資家にも有用であると考えております。当社は資金の調達源泉を明らかにするために、米国会計基準による連結キャッシュ・フロー計算書や連結貸借対照表と併せて、米国会計基準以外の財務指標(Non-GAAP財務指標)である、フリーキャッシュ・フローを分析しております。なお、最も直接的に比較可能な米国会計基準に基づき作成された指標とフリーキャッシュ・フローの照合調整表は以下のとおりです。
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(億円) |
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第123期 |
第124期 |
増減 |
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営業活動によるキャッシュ・フロー |
4,512 |
6,068 |
+1,556 |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
△2,754 |
△2,973 |
△219 |
|
フリーキャッシュ・フロー |
1,758 |
3,095 |
+1,337 |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
△1,567 |
△2,260 |
△693 |
|
為替変動の現金及び現金同等物への影響額 |
201 |
167 |
△34 |
|
現金及び現金同等物の増減 |
392 |
1,002 |
+610 |
|
現金及び現金同等物の期首残高 |
3,621 |
4,013 |
+392 |
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
4,013 |
5,016 |
+1,002 |
財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に続いて増配したことや、2度の自己株式の取得など積極的な株主還元を実施したことにより、前期比で693億円増加し、2,260億円の支出となりました。なお、当連結会計年度の配当金の支払額は、1株当たり145.00円を実施しました。
当社は、流動性や必要資本を満たすため、増資、社債発行、借入といった外部からの様々な資金調達方法をとることが可能です。当社は、これまでどおりの資金調達や資本市場からの資金調達が可能であり、また将来においても可能であり続けると認識しておりますが、経済情勢の急激な悪化やその他状況によっては、当社の流動性や将来における長期の資金調達に影響を与える可能性があります。
当社の長期債務は、主に銀行借入とリース債務によって構成されています。
格付け
当社は、グローバルな資本市場から資金調達をするために、格付機関であるS&Pグローバル・レーティングから信用格付を得ております。それに加えて、当社は日本の資本市場からも資金調達するために、日本の格付会社である格付投資情報センターからも信用格付を得ております。2025年2月28日現在、当社の負債格付は、S&Pグローバル・レーティング:A(長期)/A-1(短期)、格付投資情報センター:AA(長期)であります。当社では、現時点で負債の返済を早めるような格付低下の要因は発生しておりません。当社の信用格付が下がる場合は、借入コストの増加につながります。
c.在庫の適正化
当社の最新の在庫水準の最適化の方針は、運転資金を最小化し、在庫の陳腐化のリスクを避け、一方で予期せぬ天災発生時でも販売活動を継続できるようにするため、適切なバランスを維持していくことであります。当社の在庫回転日数は、当連結会計年度、前連結会計年度末時点でそれぞれ、65日、66日となりました。スエズ運河運航回避に伴い積送品が主に増えたことにより在庫金額は増加したものの、売上高も前年比で増収となったことで在庫回転日数は減少しています。
d.設備投資
当社は積極的な業績拡大に資する投資を行う一方、総額は減価償却費の範囲内に収めることでフリーキャッシュ・フローを安定的に創出するなど、財務基盤を強固にするキャッシュ・フロー経営を徹底しています。当連結会計年度における設備投資は、前連結会計年度の2,011億円から181億円増加し、2,192億円になりました。翌連結会計年度につきましては、引き続き成長のための設備投資を行うことにより、当社の設備投資は2,100億円の見込みであります。
e.退職給付債務への事業主拠出
当社の確定給付型年金への拠出額は、当連結会計年度289億円、前連結会計年度516億円であり、確定拠出型年金への拠出額は、当連結会計年度293億円、前連結会計年度277億円であります。また、一部の子会社が加入している複数事業主制度への拠出額は、当連結会計年度64億円、前連結会計年度54億円であります。
f.運転資本
当連結会計年度における運転資本(流動資産から流動負債を控除した額)は、前連結会計年度の7,849億円から1,189億円増加し、9,038億円になりました。増加の主な要因は、流動負債である短期借入金(1年以内に返済する長期債務を含む)の減少によるものです。当社の運転資本は、予測できる将来需要に対して十分であると認識しております。当社の必要資本は、設備投資に関わる支出の水準及び時期といった全社的な事業計画に基づいております。流動比率(流動負債に対する流動資産の割合)は、当連結会計年度は1.58、前連結会計年度は1.55であります。
g.総資本当社株主に帰属する当期純利益率
総資本利益率(当社株主に帰属する当期純利益を前年度末及び当年度末の総資産平均で除した割合)は、当連結会計年度では2.9%、前連結会計年度は5.0%であります。
h.株主資本当社株主に帰属する当期純利益率
株主資本利益率(当社株主に帰属する当期純利益を前年度末及び当年度末の株主資本平均で除した割合)は、当連結会計年度では4.8%、前連結会計年度8.2%であります。
i.有利子負債依存度
当社はフェーズⅥにてキャッシュ・フロー経営の徹底を重点項目の一つとしており、財務基盤の再強化を進めています。当連結会計年度では、運転資金の増加に伴い長期借入金が増加しました。その結果、当連結会計年度における短期借入金、短期オペレーティングリース負債、長期借入金、及び長期オペレーティングリース負債は、前連結会計年度末の5,173億円から1,462億円増加し6,635億円となり、有利子負債依存度(総資産に対する有利子負債の割合)は11.5%と前連結会計年度の9.6%から1.9%増加しました。
j.株主資本比率
株主資本比率(株主資本を総資産で除した割合)は、当連結会計年度は58.6%と前連結会計年度の61.9%から3.3%減少いたしました。増配を実施したこと、1,000億円の自己株式取得を2度実施したことにより株主資本は減少したものの、円安により為替換算調整額が増加したこともあり、株主資本比率としては、引き続き高い水準を維持し、財務の健全性は保たれています。
⑥知的財産戦略
<ガバナンス>
当社では知的財産部門がCEO直轄の組織であることに加え、知的財産法務本部長が専任役員を務めているため、知的財産法務本部長から、中期計画等の知的財産に関する戦略や考えを直接CEOに報告したり、役員間の日々の会議で他の役員へ知的財産に関する重要情報を伝達し、共有したりすることが可能です。このような体制により、知的財産に関する経営上の意思決定が迅速に行われています。
さらに、会社の役員でもある知的財産法務本部および事業部門、研究開発部門のトップをはじめとする幹部が集まる本部間トップミーティングを定期的に設け、知的財産戦略を議論するとともに、事業および研究開発部門における実際の知的財産活動を決定することで、事業および研究開発部門と一体化したタイムリーな知的財産活動を実現しています。このようにして技術中計、事業中計にリンクした知的財産戦略を策定し、知的財産部門の考えや知的財産への投資を技術および事業中計に組み込むというサイクルが機能しています。
また、当社では、当社の知的財産法務本部と各グループ会社の知的財産部門との間で、知的財産の取り扱いに関する役割と責任、活動方針の策定プロセスなどを取り決めたグローバルマネジメントルールを策定しています。
これにより、グループ全体の知的財産活動を統制し、知的財産ポートフォリオの最適化を図りつつ、必要に応じて知的財産法務本部と各グループ会社が協働で訴訟やライセンス活動を行い、利益の最大化を図っています。
<戦略>
1.基本方針
当社は、独自技術で差別化した魅力的で質の高い製品とサービスにより、新市場や新規顧客を開拓する研究開発型企業として発展してきました。知的財産部門は、事業発展の支援を最も重視しており、これに資することをミッションとして、これからの時代を先読みし、知的財産戦略を策定、実行しています。
当社の知的財産戦略の基本戦略は下記4つとしております。
(1)コアコンピタンス技術に関わる特許は、競争領域において事業を守る特許としてライセンスせず、
競争優位性の確保に活用する。
(2)通信、AI、IoTなどの共通技術(標準技術を含む)に関わる協調領域の特許をクロスライセンスなどに利用することで、研究開発や事業の自由度を確保する。
(3)他社の知的財産権を尊重する。一方でキヤノンの知的財産権の侵害に対しては毅然と対応する。
(4)他社が容易に到達できない検証困難な発明は、ノウハウとして秘匿し守ることで、他社の追従を許さず、競争優位性を確保する。
2.知的財産ポートフォリオの基本的な考え方
当社は、さまざまな環境変化から次の時代の社会や経済の流れを読み取り、知的財産戦略を策定、実行しています。知的財産ポートフォリオは、変化する経営と事業を支援し企業価値を向上させるために最大限活用するものと位置付けており、その構成は、さまざまな環境変化(サプライチェーン、経済安全保障、環境配慮要請、AI/IoTによる技術革新、デジタルサービスの拡大等)から次の時代を見据え、経営戦略、事業戦略と連動させながら、常に変化させています。近年では、これからの成長が見込まれる新規事業を支援する技術や、各事業分野に共通して活用が見込まれ、他社とのライセンス交渉においても重要な役割を担う共通技術に関する出願を特に増やし、将来のビジネスを支える特許ポートフォリオの強化を進めています。
事業のコアコンピタンスに関わる知的財産権の取得はもちろん、時代を先取りした知的財産権(例えば、AI/IoT技術や共通技術、環境関連技術に関わる知的財産権、パートナー創りのための知的財産権)の取得にも大きなリソースを投入し、新たな事業の創出のために様々な業界の企業との交渉にも備えています。このようにして構築した知的財産ポートフォリオを活用することにより、競争優位性の確保と将来事業の自由度の確保を両立させています。
当社は、全世界で約8万2千件にも及ぶ特許と実用新案を保有しています(2024年12月現在)。日本国内はもとより、海外での特許取得も重視しており、地域ごとの事業戦略や技術動向、製品動向を踏まえた上で特許の権利化を推進しています。特に米国は、世界最先端の技術をもつ企業が多く市場規模も大きいことから、特許出願については、事業拡大、技術提携の双方の視点から注力しており、米国の特許登録件数ランキングは41年連続で10位以内を維持しています。
また、知的財産ポートフォリオは、活用することでその価値が顕在化するものであり、保有する知的財産ポートフォリオの積極的な活用により事業の発展を最大限支援するとともに、企業価値の向上に貢献するものです。活用の具体例としては他社とのクロスライセンスがあります。これにより他社の保有する知的財産へのアクセスを可能としています。当社は、全世界で約100万件もの他社特許が利用可能であり、研究開発や事業における高い自由度を確保しています。また、他社にも有用な協調領域の特許を数多く保有していることで、コアコンピタンス特許の利用を許諾しない有利なクロスライセンスが可能となり、ビジネスの競争優位性を保っています。さらに、徹底した特許クリアランスと積極的なポートフォリオ活用を行うことで、ライセンス料の支払いを抑制しています。
3.事業の発展を支える知的財産ポートフォリオ
当社は、グローバル優良企業グループ構想フェーズVIにおいて、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの各グループの事業競争力の強化を掲げ、商業印刷、産業印刷、次世代ヘルスケア、高度監視、次世代半導体製造、デジタルソリューションサービスといった将来のビジネス創出にも力を入れています。知的財産部門は、これらの事業が発展し、成長するために、光学技術、映像処理、解析技術などのコアコンピタンス技術、AI/IoTを組み入れたサイバー&フィジカルシステムの技術、標準技術、環境配慮技術などに関する知的財産の創出・権利化に力を入れています。
Ⅰ.プリンティンググループ
商業印刷、産業印刷分野のほか、オフィス向け機器を始めとする様々な機器と連携するサイバー&フィジカルシステムを支える知的財産を創出しています。様々な機種のプリンターに共通して搭載されるコントローラ/エンジンの基盤技術やプリンターに付加価値を提供するクラウドの基盤技術に加え、プリンターの環境配慮技術や、AIを利活用した新たなプリンティングソリューションなどこれからの時代に対応する技術に関する特許ポートフォリオを構築しています。
Ⅱ.メディカルグループ
プレシジョン・メディシン(個別化医療)の実現をサポートするAIソリューション、診断精度の向上及び従来装置よりも被ばく線量低減が期待されるフォトンカウンティングCTなど、医療現場に次々と提供される新たな価値を創造する技術を保護する知的財産ポートフォリオを構築しています。加えて、グループ会社間連携を通じて、光学技術や画像処理技術などこれまでに培ってきた技術に、メディカル領域特有の画像診断技術、ソリューションを融合し、画像診断を核としてヘルスケアITやバイオサイエンスなどの新たな領域への事業拡大を支える知的財産ポートフォリオを強化しています。
Ⅲ.イメージンググループ
ミラーレスカメラに加え、映像制作用カメラや監視用カメラなどの領域では、高度な光学技術だけでなく、ネットワーク技術を組み合わせた知的財産を創出しています。さらにボリュメトリックビデオやXRなどの3Dイメージング技術や、暗闇でも数km先の被写体を鮮明に捉えられるSPADセンサー等、今後の事業成長を支える新技術の領域でも特許ポートフォリオを強化しています。
Ⅳ.インダストリアルグループ
露光装置、ダイボンダー、有機ELディスプレイ製造装置、スパッタリング装置などの製造装置に加え、Lithography Plusなどの製造ソリューションサービスに関する知的財産の創出にも注力しています。
さらに、黒色プラスチックのリサイクルを可能にするトラッキング型ラマン分光技術、低消費電力を実現するナノインプリントリソグラフィ技術の特許ポートフォリオを強化し、新規事業の拡大を支援しています。
Ⅴ. 未来を切り拓く技術
本社研究開発部門等で研究が進む、3Dプリンター用セラミックス、鉛フリー圧電体、全固体電池用材料などのサステナビリティ実現のための新素材、デバイス技術、超大型望遠鏡用のイマージョン回折素子、人工衛星などの宇宙科学技術の分野で、世界初/最先端のコア技術の特許ポートフォリオ形成に注力しています。
Ⅵ. 標準化への取組み
海外研究所の標準化エキスパートと協働し、標準化団体への積極的な参画を通して世界の技術発展に貢献。移動体通信(5Gなど)、無線LAN(Wi-Fiなど)、動画圧縮(HEVC,VCCなど)、無線電力伝送(Qiなど)、ファイルフォーマット(HEIF,OMAFなど)など次世代の技術標準を構成する特許ポートフォリオを拡大し、キヤノンの知財競争力を強化しています。
4. オピニオンリーダーとしての活動
当社は、日本の産業の振興、ひいては世界の産業の振興への貢献をめざし、知的財産の業界をリードする活動を積極的に行っています。2014年には、LOT(License on Transfer)ネットワークを他社とともに設立し、自らは事業を行わず特許訴訟を脅しに利益を得るPAE(Patent Assertion Entity)による不当な特許訴訟から会員企業を守る仕組みを構築しました。2025年3月時点で4,800社以上が会員企業になっています。また、2019年より、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境技術の活用を促進するためのプラットフォームであるWIPO GREENにパートナーとして参加し、WIPOと協力して環境技術の普及を行っています。
当社は、パートナーづくりにも注力しており、2023年には国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)が民間企業と共同で実施するAIST Innovation Ecosystem Programに設立メンバーとして参画しました。新たな技術の社会実装化を支援するとともに、プログラムから生まれた技術へのアクセスを得て更なるイノベーションの推進につなげています。
このような活動により、他社特許侵害のリスク低減、保有特許の活用機会創出、アクセス可能な技術及び特許の拡大を実現し、知財面からの事業支援を行うとともに、世界の知財エコシステムの構築に貢献しています。
<リスク管理>
知的財産に関するリスクとその対応については、3 事業等のリスク をご参照ください。
<目標>
当社では、事業に稼がせる知財を標榜し、事業発展に貢献することを目的として知財活動を行っております。活用を考慮に入れた知的財産ポートフォリオの構築を進め、構築されたポートフォリオを活用することで、事業の収益性を向上させています。保有する8万件超のポートフォリオは時代に合わせて新陳代謝を図っており、新規事業を支える技術分野の出願比率を戦略的に増やし、新規事業のビジネス拡大・収益向上に貢献することを目指します。また、世界最先端の技術をもつ企業が多く市場規模も大きい米国においては、事業拡大や他社とのライセンス交渉などの観点から、米国特許取得件数ランキングでトップ10以内の継続を目指します。
当社の知的財産活動に関するその他の情報は、当社ウェブサイト(https://global.canon/ja/intellectual-property/)に掲載しております。
⑦トレンド情報
当社は、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの分野において、開発、生産から販売、サービスにわたる事業活動を営んでおります。
Ⅰ.プリンティングビジネスユニット
当社は、家庭向け、オフィス向け、プロダクションプリント向けのインクジェットプリンター、レーザープリンター、複合機の開発・製造・販売及びメンテナンス、アフターサービスを行うとともに、ソフトウェア及びサービス、ソリューションビジネスを通して顧客に付加価値を提供しています。
市場ニーズの多様化などを背景とした印刷物の少量多品種化や短納期化、オンデマンド印刷やバリアブル印刷への需要が高まるプロダクションプリントについては、主力機種である「imagePRESS Vシリーズ」等により、カット紙印刷市場でWW.シェアNo.1※1を維持しています。高い生産性と堅牢性により大量出力物の短納期化を実現するフラッグシップモデル「V1350」、多種多様な用紙の高速出力により少量多品種印刷ビジネスを支援する「V1000」、オペレーターの作業負荷を軽減するコンパクトな本体サイズの「V900」の3機種が、様々な商業印刷のニーズに対応しています。加えて、リモート印刷管理アプリケーション「PRISMAremote Manager」との組み合わせにより印刷状況を可視化することで、ダウンタイムの削減にも貢献しています。
大判インクジェットプリンターについては、「imagePROGRAF」のブランドの下で、幅広い分野の様々な大判プリントニーズに応えるラインアップを展開しており、今期もさらなる強化を図りました。写真やアートなどを制作するグラフィックアート市場向けには、「PROシリーズ」を刷新しました。芸術写真などに用いられるファインアート紙への印刷画質を向上させ、耐光性も強化しています。これにより、大判プリンターimagePROGRAFシリーズ最高の写真画質とプリントの長期保存を実現しています。広告などのグラフィックポスターの出力を担う出力センターや社内印刷部門向けには、「GPシリーズ」を刷新しました。人目を引く鮮やかなポスターを高速出力するとともに、擦れによる印刷面のキズを抑制し、カット作業などの印刷後の加工や掲示を容易にしています。また、設計事務所などでの図面大量出力から、企業・店舗でのCAD・ポスターなどの大判サイズ出力ニーズに向けて、「TZ/TXシリーズ」を強化しました。生産性をさらに高めるとともにポスター画質の向上を図り、多様な印刷物を効率的に出力できるようにしました。これにより、出力サービスを提供する事業者のビジネス領域拡大や企業の掲示物内製を支援しています。当社は、多様化する顧客のニーズにお応えして顧客獲得に努めています。
ハイエンドのプロダクションインクジェット市場に向けて、当社は業界をリードする連帳プリンターを提供しており、効率的かつ高品質のフルカラー印刷の実現に貢献しています。「ColorStreamシリーズ」は、磁気インクやインビジブルインクなどのセキュリティインクを含む、カラーおよびモノクロのトランザクション、トランスプロモ、ダイレクトメール、書籍、およびマニュアルなどの印刷物に対応し、生産性と柔軟性に優れた、モジュール式でカスタマイズ可能な製品です。「ProStreamシリーズ」は、オフセット印刷に劣らぬ色再現性と生産性を実現しつつ、デジタル印刷の可変データの多用途性を兼ね備えた、高速で生産性の高い連帳プリンターです。当社が提供する高速カットシート方式のインクジェットプリンター「varioPRINT iX シリーズ」は、これまでの商業印刷のビジネスを大きく変えました。優れた画質と幅広いメディア対応力に、インクジェットの高い生産性と魅力的なコスト効率を兼ね備えています。「varioPRINT iXシリーズ」は、その高い信頼性、生産性、アップタイムによって、より多くの成果物を短時間で生産することができます。最小限の調整とセットアップで、計画的な高速印刷が可能なため、印刷業者は、顧客と合意された納期と価格に基づき、あらゆる成果物に対応し、より多くの利益を上げることができます。
大判グラフィック市場では、「Colorado」と「Arizona」のブランドの下で独自のUV LEDソリューションを提供しており、クラス最高の生産性と最小のコストを目指しております。このソリューションにより、プロの印刷業者は豊富なグラフィックスと産業用アプリケーションを顧客に提供することが可能となります。「Colorado」はモジュール設計で、追加オプションにより現場でのアップグレードが可能です。また、UVgel 460インクのより柔軟で伸縮性のある配合とFLXfinish+技術の2つの追加技術により、印象的なアプリケーション範囲を提供します。UVgel460インクは、折りたたんだり、曲げたり、包んだりしても画像安定性を発揮します。また、FLXfinish+テクノロジーは、光沢仕上げと豪華なマット仕上げを1つのプリントで組み合わせて印刷することを可能にし、表現の自由度を拡大させることが出来ます。
働き方の多様化に伴い、場所を問わずいつでも安心で快適な印刷・スキャンができる環境が求められる中、オフィス向け複合機では、2020年から販売している「imageRUNNER ADVANCE DXシリーズ」において、低温定着トナーや段ボール梱包材の採用による環境負荷の低減や、サイバー攻撃に備えるため専門知識を有するIT担当者がいない企業でも複合機のセキュリティ強化を達成できる「おすすめセキュリティ設定」など、ユーザーのニーズに応える機能を強化しながらラインアップを拡充し、WW.シェアNo.1※2を維持しています。加えて、2024年には複合機の新ブランド「imageFORCE」を立ち上げ、高解像度を実現する新技術を搭載したカラー複合機「imageFORCE C7165F」を発売し、ラインアップを更に強化しました。製品の高い信頼性は市場でも認められ、独立評価機関として権威あるKeypoint Intelligence社 BLI(Buyers Laboratory)事業部から、最も信頼性の高いA3オフィス複合機ブランドとして選出されました。また当社は、クラウドにつながることで複合機の機能を拡張するサービスとして、「uniFLOW Online」を提供しています。クラウドサービス連携とセキュリティの強化に加え、コロナ禍以降定着しつつあるオフィスと自宅のハイブリッドワーク環境に向けて、オフィス複合機と家庭用インクジェットプリンターを「uniFLOW Online」を介して組み合わせた「Hybrid Work Print Standard」により、在宅勤務時でもオフィス同様のセキュリティとプリント管理機能を提供しています。さらに、複合機とクラウドストレージの連携を容易にする新サービス「Cloud Connector」の提供を開始しました。今後もますます高度化する顧客のニーズに応えるべく、製品群の更なる充実とソリューション対応力の強化を図り、更なる競争力の維持、向上に努めていきます。
インクジェットプリンターについては、低ランニングコストを実現する特大容量インクを搭載したインクジェットプリンター「GXシリーズ」を強化し、流通・小売りなどの大量出力業務や、保険・金融の窓口業務、小規模オフィスや在宅勤務など、働く現場を支援しています。家庭印刷用では、ユーザーのユースシーンに合わせて選択できるUI(ユーザーインターフェース)を採用し、ライフスタイルや働き方の多様化が進む中、家庭における日常生活や趣味の写真印刷、仕事・学習における文書印刷など、それぞれの活動に応じた印刷ニーズに応える使い勝手を向上させました。
レーザープリンターについては、景気の先行きに対する懸念や金利上昇により、ディーラーやユーザーでは在庫を絞る動きが継続しています。また、長期的なトレンドとしてもスマートフォン、クラウド環境の普及等でユーザーのプリントスタイルが変化する中、プリント需要の減少による市場全体の成長鈍化が懸念されています。そのような環境下において、より付加価値の高い製品、特にカラー複合機の拡販に注力しています。更に、当社は各種の技術的イノベーションにより、顧客との一定期間にわたる契約型ビジネスを推進するなどの競争力強化と顧客価値向上をはかり、数量・シェア拡大を図っていきます。生産面では、サプライチェーンの多元化などを推進することにより引き続き製品の安定供給に努めていきます。
※12025年2月現在。(当社調べ)
※22025年2月現在。(当社調べ)
Ⅱ.メディカルビジネスユニット
メディカルグループはCT、MRI、超音波、X線システムなどの「画像診断システム事業」、「ヘルスケアIT事業」、「体外診断事業」の3つの事業を展開し、世界190以上の国や地域でユーザーをサポートしており、患者さんに優しく確信度の高い医療の提供に貢献するとともに、医療の効率化、コスト削減を実現する医療システム・サービスを提供しています。
コア事業である画像診断システム事業は、検出器や磁石、臨床アプリや当社のAI技術などの次世代の技術開発で商品競争力の強化を推進しています。長きにわたり日本でトップシェアを堅持しているCTでは、ディープラーニングを用いた「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」を更に進化させた超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine(PIQE)」と先進自動化技術により操作性を追求した「INSTINX」を搭載したフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」の販売をグローバルに展開しています。これにより医療現場の人手不足の解消につながる医療ワークフローの効率化や迅速かつ簡便なプロセスを提供し、評価をいただいています。また、次世代フォトンカウンティングCT(PCCT)の早期実用化に向けた共同臨床研究機関を新たに加え、臨床評価を加速しています。このような取り組みによりCTグローバルNO.1の達成と、メディカル事業領域におけるキヤノンブランドの確固たる地位を築き上げることを目指します。MRIシステムではマグネットをはじめとしたMRIの主要コンポーネントを全てキヤノン製に一新しPIQE、AiCEなどのさまざまなAIソリューションを搭載した「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」の販売を開始しました。超音波診断システムでは、内視鏡メーカーとの協業の合意に基づき音波診断装置「Aplio i800 EUS」を欧州・日本国内・オセアニア地域で販売活動開始、またワイヤレスで多様な検査ニーズに対応可能な携帯型超音波診断装置「Aplio air(アプリオ エアー)」の国内受注を開始しており、事業領域の拡大を図っております。
ヘルスケアIT事業では、強化されたCTやMRIなどの画像から、診断に有用な情報の表示・再構築・解析などが行える医用画像解析ワークステーション用プログラム「Abierto Vision」を販売開始しました。AIを活用した自動化技術や、直感的な操作性を実現するGUIを採用することで快適な画像解析ワークフローを実現します。
体外診断事業においては、2023年に体外診断用医薬品・自動分析装置のリーディングカンパニーであるミナリスメディカル社の全株式を取得し、2025年2月にキヤノンメディカルダイアグノスティックス株式会社へ社名変更しました。キヤノンメディカルダイアグノスティックス社が保有する体外診断事業の多様なソリューションと当社が保有する自動分析装置領域における技術のシナジーにより、より高いニーズに応える付加価値の提供を目指します。
Ⅲ.イメージングビジネスユニット
当社は、デジタルカメラと同様に、レンズや様々な関連アクセサリーを製造、販売しております。
レンズ交換式デジタルカメラは、各社のミラーレスカメラと交換用レンズの新製品投入や販売促進活動の活発化により、市場は堅調に推移しました。当社は、世界市場において、2003年から22年連続で台数シェアNo.1※1を達成しました。2024年は、プロ・ハイアマチュア向けの主力モデル「EOS R5 Mark II」及び「EOS Rシステム」初のフラッグシップ機「EOS R1」を発売しました。新開発のエンジンシステムやディープラーニング技術の活用により、静止画・動画機能を進化させることで、プロ・ハイアマチュア顧客の高い要望にお応えするラインアップを構築しました。今後も「EOS Rシステム」の更なる拡充により、新規顧客獲得に努めてまいります。また、より一層の撮影領域の拡大を目指し、更なる高画質化、小型・軽量化、動画機能/ネットワーク機能の充実など、最先端の技術をベースとした新しい製品を提供することにより、今後も市場での競争力を高めてまいります。
レンズ交換式デジタルカメラ用交換レンズでは、動画機能を強化したハイブリッドレンズやVRレンズなどの新製品を投入し、RFレンズのラインアップを拡充いたしました。また、EOS Rシリーズカメラ本体との相乗効果もあり、RFレンズの販売が伸長しました。
コンパクトデジタルカメラでは、若年層を中心に需要が復調傾向にあり、市場は堅調に推移しました。当社では従来のカメラ製品の動画撮影機能をより充実させるとともに、手軽に本格的な動画撮影を楽しめる「PowerShot Vシリーズ」を展開しており、2023年にはシリーズ第一弾としてVlog(ビデオブログ)撮影に特化した「PowerShot V10」を発売しました。さらに2025年4月にはPowerShot Vシリーズのフラッグシップ機「PowerShot V1」を発売予定です。今後も需要が伸びている現行機種の増産体制を整えていくのと同時に、市場のニーズに対応した魅力ある新製品を拡充して参ります。
コンパクトフォトプリンターでは、高画質な写真を手軽にプリントできる「SELPHY」シリーズが2024年で20周年を迎えました。「SELPHY」は、簡単な操作性・優れた携帯性・高画質プリント・高耐久性という強みを持ち合わせています。新たに発売した「SELPHY QX20」で更なる需要の獲得を目指してまいります。各地域で高いプレゼンスを獲得している「SELPHY CP1500」も含め、今後も市場を牽引してまいります。
業務用映像制作市場では、OTT※2配信での視聴拡大による大量かつ質の高いコンテンツや、ストリーミング・ネット動画の普及による動画コンテンツへの需要が継続しており、また、制作機器の小型軽量化、制作の効率化、省人化の需要は引き続き見受けられます。スポーツや音楽ライブ等を中継する放送ライブ市場では、機材投資が継続しました。その中で当社は、RFマウントを採用し6Kフルサイズセンサを搭載した「EOS C400」「EOS C80」、RFマウント採用し通信機能を拡充したCINE-SERVO レンズ「CN7×17 KAS T/R1」、4K放送用カメラ対応ポータブルズームレンズ「CJ27e×7.3B IASE T」の市場導入を行いました。
高度監視市場向けには、リアルタイムに映像を鮮明化する「映像鮮明化ソフトウェア」を発売しました。超高感度カメラシリーズで撮影した映像に対し、AI画像処理技術によるノイズ低減処理などを行うことで、視認性をさらに向上できます。また、2023年に発売した世界初※3のカラー撮影用SPADセンサー搭載超高感度カメラ「MS-500」は、高感度性能が評価され、高度監視市場以外の市場にも進出し始めています。
ネットワークカメラ市場は、セキュリティ分野を中心に市場の成長が継続しており、さらに製造、物流、教育など、多岐にわたる分野へと拡大しています。当社は、ネットワークカメラやオンプレミス型録画製品に加え、多様な映像解析製品やクラウド録画サービスを提供し、顧客の課題解決に貢献しています。
当社は、2015年にネットワークカメラ業界最大手のアクシス社をグループに迎えました。2024年は、世界的な部品供給不足から回復し力強い成長を見せており、約120の新製品を発売しました。また、ユーザーのニーズを汲み取り製品へ反映することを目的とし、現在、世界中に37ものアクシスエクスペリエンスセンター(AEC)を保有しています。
産業向けには、DX推進のために3つの映像ソリューションを提供しています。「Vision Editionシリーズ」は、画像処理性能の向上や外部機器・AI機能との連携により、製造や流通における点検・検査の自動化を支援しております。また、周囲の3次元情報からカメラの位置姿勢を推定するVisual SLAM技術を用いた映像解析ソフトウェア「Vision-based Navigation Software」は、主にAutomated Guided Vehicle ("AGV") メーカー様向けに販売しております。さらに社会インフラ向けでは、画像を用いたコンクリート構造物のひび割れ検知ソリューションの機能アップを実施し、幅広い顧客層でご利用いただけるようになりました。
3Dイメージングの領域においては、エンドユーザーが没入感ある体験を楽しめる空間コンピュータ等の視聴機器の市場が拡大し始めているため、「ボリュメトリックビデオ」によるスポーツ中継やエンターテインメントなどでの新しい映像表現とバーチャル3D空間でのデータの活用、そしてMR(Mixed Reality:複合現実)における現実映像とCGのリアルタイム融合を展開しております。MR製品として21年に小型軽量モデルの「MREAL S1」、22年に広視野角モデルの「MREAL X1」を投入し、製造業をはじめとする幅広い分野に3Dデータを活用したソリューションを提供し、顧客の課題解決に貢献しています。
※12025年3月現在。(当社調べ)
※2オーバーザトップの略。これまで地上波放送、衛星、ケーブルテレビ等で提供されていた映像コンテンツを、インターネットを介して視聴者に直接提供するメディアサービス。
※3カラー撮影用のSPADセンサー搭載カメラとして。2023年7月31日現在。(当社調べ)
Ⅳ.インダストリアルビジネスユニット
半導体露光装置市場では、米中貿易摩擦やメモリー市場への投資延伸による影響が懸念されてきましたが、地政学上のリスクをきっかけとした半導体自国生産の加速や、パワーデバイス等への露光装置需要の広がりにより、設備投資は堅調に推移しました。後工程露光装置の市場においても、普及が進む生成AI等に必要な先端パッケージング向けの設備投資が旺盛であり、当社の装置も大きく販売台数を伸ばしました。
当社では、多様化する半導体アプリケーションに柔軟に対応するため、顧客要望を製品開発の初期段階から反映させる「デザインイン」型のビジネススタイルが定着しております。高付加価値製品の開発も順調に進んでおり、急速に普及が進むIoT(Internet of Things)や車載デバイスなど幅広い分野に向けた製品を展開しております。業界最高水準の生産性と重ね合わせ精度を実現したKrFスキャナー「FPA-6300ES6a」、オプションラインアップを充実させた先端パッケージング向けi線ステッパー「FPA-5520iV」、シンプルな構造で回路パターンを形成するナノインプリントリソグラフィ技術を用いた半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」等により、更なる市場シェアの拡大を目指してまいります。また、市場で稼働する露光装置のサービス充実化に向けたソリューションプラットフォーム「Lithography Plus」では、装置のリアルタイム分析、異常時の自動復旧、最適な製造条件提案等により、当社の露光装置を導入しているユーザーの生産性向上に貢献してまいります。
FPD露光装置市場は、新型コロナウイルス特需の反動をきっかけとしたパネル価格の下落等により、顧客の投資調整が継続しておりましたが、パネル需給バランスの改善とともに、緩やかに回復してまいりました。2025年以降も、ITパネルの有機EL化需要の進展に伴い、緩やかな需要拡大を見込んでおります。
薄型の普及が進むパネル市場は今後、大型化、4K/8Kの高精細化に加え、有機ELに代表される高品位なディスプレイに移行していくと予想されています。当社は、高品位な65型パネルを一括露光することにより高い生産性を実現する第8世代ガラス基板向け露光装置「MPAsp-H1003T」、中小型ディスプレイ製造の更なる高精細化ニーズに応える第6世代ガラス基板向け露光装置「MPAsp-E903T」、高生産性と高精細化を両立したIT機器用ディスプレイ向け露光装置「MPAsp-H1003H」により、更なる市場シェア拡大を目指してまいります。
有機ELパネル製造装置市場においては、当社が圧倒的シェアを持つ中小型パネル向け有機EL蒸着装置の競争力を堅持すべく、次世代装置の開発を進めてまいります。
5【経営上の重要な契約等】
(1)当社が締結している技術供与契約
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相手方の名称 |
国名 |
契約内容 |
契約期間 |
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京セラドキュメントソリューションズ(株) |
日本 |
電子写真に関する特許実施権の許諾 |
2002年4月1日から 対象特許の満了日まで |
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ブラザー工業(株) |
日本 |
電子写真及びファクシミリに関する特許実施権の許諾 |
2009年6月27日から 対象特許の満了日まで |
(2)当社が締結している相互技術援助契約
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相手方の名称 |
国名 |
契約内容 |
契約期間 |
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HP Inc. |
米国 |
バブルジェットプリンターに関する特許実施権の許諾 |
1993年2月19日から 対象特許の満了日まで |
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International Business Machines Corporation |
米国 |
情報処理システム製品及びその製造装置に関する特許実施権の許諾 |
2005年12月15日から 対象特許の満了日まで |
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Eastman Kodak Company |
米国 |
電子写真及びイメージ・プロセス技術に関する特許実施権の許諾 |
2006年11月1日から 対象特許の満了日まで |
|
セイコーエプソン(株) |
日本 |
情報関連機器に関する特許実施権の許諾 |
2008年8月22日から 対象特許の満了日まで |
6【研究開発活動】
当社は創業当時から、業界をリードするコア製品を生みだす「コアコンピタンス技術(以下、コア技術)」と、技術蓄積のベースとなる「基盤要素技術」、さらには、商品化技術のベースとなる「価値創造基盤技術」を多様に組み合わせた「コアコンピタンスマネジメント」を展開して事業の多角化を行ってきました。
コアコンピタンスマネジメントでは、コア技術はその進化にともない、他事業でも再活用できる基盤要素技術として蓄積されていきます。たとえば、カメラの人物認識というコア技術は、AI・データ統計解析という基盤要素技術として蓄積され進化し、現在では、多角化を担うメディカル事業の医療ITシステムに組み込まれて事業の強化に貢献しています。
このコアコンピタンスマネジメントは、研究開発のプロセスのなかでは「マトリックス研究開発体制」を通して行われています。本社の研究部門とそれぞれの製品を担う事業部の開発部門がマトリックス型の体制を敷き、全社技術の利活用が可能な体系を構築しています。製品の競争力のもととなるコア技術は事業部の開発部門が主体ですが、本社の研究部門は、先行的なトレンドリサーチと基盤技術開発を担い、事業部のもつコア技術の先行的な開発につなげています。
さらに、コア技術/基盤要素技術という「製品に入る技術」と、価値創造基盤技術という「製品を支える技術」が一体となって全社で利活用が可能なホリスティックな(技術を複合的に連携できる)開発環境が整っていることが、当社の研究開発の最大の特徴となっています。これにより、製品に入る技術と製品を支える技術が強い技術として、同時に製品開発に投入されることで、競争力のある製品を生みだしています。
当事業年度におけるグループ全体の研究開発費は、337,348百万円であり、セグメントごとの主な研究開発の成果は次のとおりです。
Ⅰ.プリンティングビジネスユニット
商業印刷向け大型複合機は、高速印刷を実現する、熱効率を高めた定着システム「Print on Demand-Surface Rapid Fusing(POD-SURF)」を搭載した「imagePRESS Vシリーズ」を2022年より販売しています。「V1350」では、135枚/分のシリーズ最高の高速印刷を実現、印刷物の短納期化に寄与し、効率的に大量出力したい印刷業などのお客様のビジネスを力強く支援します。「V1000」では、一冊の冊子で厚紙と普通紙が混在するような印刷でも用紙ごとに定着温度を切り替える頻度を抑制し、温度調整によるダウンタイムを削減しました。厚紙と普通紙で機器を分けずに、1台で高い生産性を維持した連続印刷が可能です。「V900」では、コンパクト設計でありながら、オプションユニットの拡張性と幅広い用紙対応力で多様な印刷が可能になりました。これまで上位機種でしか採用されていなかったオプションのインライン分光センサーで、高精度な色調整がボタン一つで実施可能になり、オペレーターの負荷軽減を実現します。ハードウエアだけでなく、リモート印刷管理アプリ「PRISMAremote Manager」を活用することで、印刷機から離れた場所でも用紙の補充タイミングや稼働状況をリアルタイムに把握可能です。用紙切れなどのエラーを事前に防止することで、ダウンタイムを削減し業務効率化を支援します。
大判インクジェットプリンターは、基本性能の強化と印刷作業の省力化に取り組みました。新たに画質を向上させながら耐光性と光沢紙/半光沢紙での耐擦過性を強化した顔料インク「LUCIA PRO II(ルシアプロツー)」を開発しました。このインクを搭載したグラフィックアート市場向けの「PRO-6600/PRO-4600/PRO-2600」は、imagePROGRAFシリーズ最高の写真画質とプリントの長期保存を両立させました。また、広告などのグラフィックポスターの出力を担う出力センターや社内印刷部門向けの「GP-6600S/GP-4600S/GP-2600S」は、人目を引く鮮やかなポスターを高速出力するとともに、擦れによる印刷面のキズを抑制し、カット作業などの印刷後の加工や掲示を容易にしました。これらの機種と、CAD・ポスター市場向けの大判インクジェットプリンター「TZ-32000/TX-4200/TX-3200/TX-2200」は、用紙の給紙や種類の検知、残量の推計を自動で行う「スマートロール紙セット」機能を備え、給紙処理を高速化することでロール紙セットにかかる時間を従来機種より短縮しました。また、新開発のインクセンシングシステムにより、インク吐出状態を定期的にモニタリングし、インク着弾位置を自動で最適化して高画質を維持するなど、作業の効率化や生産性向上に寄与します。
オフィス向け複合機は、「imageRUNNER ADVANCE DX シリーズ」において、業界トップレベル※1の標準消費電力量(TEC2018※2)の実現、小サイズ紙の出力生産性向上、さまざまな静音化の工夫による稼働音の低減などの、複合機としての本質性能向上に加え、セキュリティ面でも強固な暗号化機能を提供する最新規格への対応など、ラインアップの強化を進めてきました。2024年に新たに加わった「imageFORCE C7165F」は、光源にLEDマルチチップを採用した次世代露光デバイス「D² Exposure(ディー・スクエア・エクスポージャー)」を搭載し、4,800×2,400dpiの高品位プリントを実現しています。また、新搭載した紙種を判別する「メディアセンサー」による用紙に応じた最適な印刷設定の自動適応や、プリンタードライバー画面上のガイダンス機能による操作性向上により、高品位成果物の内製ワークフローを簡略化します。セキュリティ面では、AIを活用したネットワーク環境分析により、最適なセキュリティ設定を推奨することで、IT管理者 がいない企業でもセキュアな運用を支援します。高性能で使いやすい複合機とクラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」を介した多彩なデジタルサービスの組み合わせで、オフィス業務のデジタルトランスフォーメーションを強力にサポートします。
ビジネス向けインクジェットプリンターは、低ランニングコストを実現する特大容量タンク製品シリーズを強化しています。在宅勤務に特化したフルフロントオペレーション対応の「GX2030/GX1030」、物流・薬局・小売りで使用される用紙の種類・サイズに幅広く対応し、1台で様々な印刷ができる「GX5530」、さらには、受付業務や窓口業務に特化したフロント操作のADF(Automatic Document Feeder)による対面業務の効率化を実現した「GX6530」により、さまざまな角度からビジネスを支援していきます。
家庭用インクジェットプリンターは、仕事や趣味・学習などのさまざまなユースシーンに応える機能と使い勝手を向上させました。写真や文書印刷に適した「PIXSUS XK130/TS8830」、特大容量タンクを搭載し大量文書を印刷するユーザーに最適な「G3390」では、ユーザーのユースシーンに合わせて選択できるUI(ユーザーインターフェース)の採用により、それぞれの活動に適した使いたい機能に素早くアクセスできます。
当社は、次世代の太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池の耐久性及び量産安定性を向上させることが期待される高機能材料を開発しました。ペロブスカイト太陽電池は軽量で曲げられるほか、室内光でも発電できるため、現在の主流となっているシリコン型と比較して設置の自由度が高く、設備投資コストの抑制も期待されています。新開発の高機能材料は、複合機やレーザープリンターの基幹部品である感光体の開発を通して培ってきた材料技術を応用することで、従来は難しかった高い光電変換効率を維持しながら光電変換層を厚く被覆できることが特長です。今後、さらなる技術開発を進め、2025年の生産開始をめざします。
当ビジネスユニットに係る研究開発費は、100,361百万円であります。
※1 オフィス向けカラー複合機(A4片面、毎分25-35枚の出力速度)において。2024年12月3日現在。
オフィス向けモノクロ複合機(A4片面、毎分25-45枚の出力速度)において。2024年12月3日現在。(当社調べ)
※2 国際エネルギースタープログラムで定められた測定法による数値。
Ⅱ.メディカルビジネスユニット
当社では国産としては初めてのフォトンカウンティング検出器を搭載したX線CTの医療機器としての認証を2022年12月に取得、国立がん研究センター先端医療開発センター・国立がん研究センター東病院と連携し、特定臨床研究として早期のフォトンカウンティングCT(PCCT)実用化に向けた研究を推進、2024年にはオランダのラドバウド大学、広島大外、ペンシルベニア大学でも、PCCTを用いた臨床研究を開始しました。当社は、共同臨床研究で得られた意見や評価を開発にフィードバックし、PCCTの開発研究を加速します。これまでにキヤノンが培ってきた数々の技術を結集したPCCTの早期実用化を通じてCTグローバルシェアNo.1を実現し、画像診断技術のさらなる発展に寄与してまいります。
超音波診断装置では「Aplio iシリーズ」のアプリケーション「Liver Package」を用いた非侵襲的な肝病態の評価法を検証する研究を支援しており、多施設共同研究「iLEAD (innovative Liver Elasticity, Attenuation, and Dispersion ultrasound study)」において、「Liver Package」の「Attenuation Imaging(ATI)」、「Shear Wave Dispersion(SWD)」、「Shear Wave Elastography(SWE)」から得られる情報が、肝臓の脂肪化、炎症、線維化と関連があることが確認され、研究成果に関する論文が国際学術誌「Radiology」に採択され臨床エビデンスとして掲載されました。
このような新たな臨床価値を生み出す技術をベースにアップストリームマーケティングを強化するべく、米国クリーブランド市近郊に「Canon Healthcare USA,Inc.」を設立し、臨床ニーズをとらえたグローバルな製品開発につなげる活動を行っています。さらに米国クリーブランド・クリニック財団と戦略的研究パートナーシップに合意し、クリーブランド・クリニックの生物医学研究や臨床ケアにおける高い専門性と当社のイメージング技術を生かして共同研究を推進しています。また、DXを取り入れた、より効率的な販売活動についても進めています。新製品や販売情報を集中管理し、お客様にとって最適な情報やテクノロジーをタイムリーに提供するという「Canon Medical Academy構想」のもと、オランダとアメリカに新たにトレーニングセンターを稼働させ、プレゼンスの向上にも取り組んでいます。
当ビジネスユニットに係る研究開発費は、52,639百万円であります。
Ⅲ.イメージングビジネスユニット
レンズ交換式デジタルカメラ(デジタル一眼レフカメラ及びミラーレスカメラ)では、プロ・ハイアマチュア向けの主力モデル「EOS R5 Mark II」及び「EOS Rシステム」初のフラッグシップ機「EOS R1」を発売しました。新開発のエンジンシステムやディープラーニング技術の活用により、静止画・動画機能を進化させ、プロ・ハイアマチュア顧客の高い要望に応えるラインアップを構築しました。
また、「RFレンズ」では、動画機能を強化したハイブリッドレンズやVRレンズなどの新製品を投入し、ラインアップを拡充いたしました。
「CINEMA EOS SYSTEM」と業務用ビデオカメラにおいて、マルチカメラワークフローを効率化するワイヤレスリモートアプリケーション「Canon Multi-Camera Control」の提供を開始しました。「CINEMA EOS SYSTEM」では、印象的な映像表現を可能とするRFマウント採用・6Kフルサイズセンサ搭載の「EOS C400」「EOS C80」、RFマウント採用・通信機能拡充のCINE-SERVO レンズ「CN7×17 KAS T/R1」を発売しました。放送レンズにおいて、運用性と機能性を高めた新開発のデジタルドライブユニットを搭載した4K放送用カメラ対応ポータブルズームレンズ「CJ27e×7.3B IASE T」の発売を開始しました。
リモートカメラシステムでは映像制作から講義・会議まで用途に適した商品ラインアップを整備し、さらにリモートカメラコントローラー最上位モデル「RC-IP1000」の導入や最大200台までカメラ接続の一括管理が可能な「マルチカメラマネジメントアプリ」によりリモートプロダクションの利便性向上を実現しました。また、登録した画角へ繰り返し動作する「自動ループアプリケーション」や人物の動きに合わせて自動で被写体を追尾する「自動追尾アプリケーション」の機能強化など、映像制作の効率化・省人化や講義・会議の映像コミュニケーションを支援します。
高度監視市場向けに発売した「映像鮮明化ソフトウェア」は、カメラメーカーとして蓄積してきた膨大な画像データベースと画像処理の知見をもとに、独自開発したディープラーニング画像処理技術を採用しています。カメラ単体では避けられない低照度環境下などで発生するノイズに対して、さらなる低減処理を行うことが可能です。また、SPADセンサーの特性を活かすための開発を続けており、SPADセンサー搭載の超高感度カメラ「MS-500」をアップグレードして明暗差が大きい環境やより強いノイズ低減が求められる環境に適応できるようにしました。同時にネットワーク接続による制御や映像配信も可能とし、より多様なユーザーニーズに対応できる製品になりました。
製造や流通における点検・検査の自動化を支援する映像解析ソフトウェア「Vision Edition」のバージョンアップ版をリリースしました。大規模遠隔モニタリングに対応するため、マルチカメラ接続機能を拡張し、ビデオ管理ソフトウェア
「Milestone XProtect」からの画像取得も可能です。また、画像添付可能なメール通知機能やAI画像処理との連携機能により、製造工程や物流拠点など、さまざまなシーンで顧客のDX推進に貢献しております。
3Dイメージングの領域においては、「ボリュメトリックビデオシステム」によりスポーツ放送で実際のカメラ位置にとらわれない自由な視点からの映像を展開しました。3Dコンテンツの撮影から編集までをワンストップで実現した「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎」では、ミュージックビデオなどの映像制作やAR/VRの3Dコンテンツ制作で実績を積み重ねました。またMR(Mixed Reality:複合現実)では、製造業をはじめとして幅広い分野に3Dデータを活用したソリューションを提供してまいります。
当ビジネスユニットに係る研究開発費は、101,200百万円であります。
Ⅳ.インダストリアルビジネスユニット
半導体露光装置においては、ハンコのように押し付けるシンプルな仕組みで微細な回路パターン形成を実現するナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」により、最先端の半導体デバイス製造に貢献します。この装置は、投影露光装置のように光源の波長による微細化を必要としないため、消費電力やCO2の削減にも貢献しています。また、高透過率と高耐久性が特徴の新投影レンズを採用したi線ステッパー「FPA-3030i6」により、今後も成長が見込まれるパワーデバイス、グリーンデバイスなどの製造をサポートします。
FPD露光装置においては、第6世代ガラス基板向け「MPAsp-E1003H」により、ディスプレイパネルの使用用途拡大に貢献しています。この装置は、65型パネルを一括で露光可能な第8世代ガラス基板向け投影光学系を搭載したことで、一度に露光できる幅を約1.2倍に拡大、高解像力と高生産性を両立しました。さらに車載用途に使われる横長の大型特殊ディスプレイも繋ぎ目なく2ショットで露光できるため、量産時の生産性向上に寄与します。
計測機器分野においては、判別が困難な黒色プラスチック片とその他プラスチック片を高精度に選別する「トラッキング型ラマン分光技術」を用いたプラスチック選別装置を開発しました。再利用できるプラスチック量の最大化により、サーキュラーエコノミーの構築に寄与します。
当ビジネスユニットに係る研究開発費は、30,559百万円であります。
また、基礎研究等のその他及び全社に係る研究開発費は52,589百万円であります。
注:製品名は日本国内での名称です。
第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資については、研究開発拠点整備、生産技術の強化、高付加価値製品の生産体制充実を主目的に幅広く投資を実施いたしました。この結果、当連結会計年度の設備投資総額は219,202百万円となりました。
なお、重要な設備の売却、撤去または滅失はありません。
|
セグメントの名称 |
設備投資金額(百万円) |
主な設備投資の目的・内容 |
|
プリンティングビジネスユニット |
64,646 |
生産設備の拡充 |
|
メディカルビジネスユニット |
10,037 |
生産設備の拡充 |
|
イメージングビジネスユニット |
37,194 |
生産設備の拡充 |
|
インダストリアルビジネスユニット |
11,808 |
生産設備の拡充 |
|
その他及び全社 |
95,517 |
研究開発拠点整備及び管理業務用 設備の合理化並びに拡充 |
|
合計 |
219,202 |
|
(注) 上記金額に消費税等は含まれておりません。
2【主要な設備の状況】
当連結会計年度末現在における当社グループの主要な設備の状況は次のとおりであります。
(1)提出会社の状況
|
|
2024年12月31日現在 |
|
事業所名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業員数(人) |
|||
|
土地 (面積㎡) |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び その他資産 |
合計 |
||||
|
本社 (東京都大田区) |
プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアル、その他及び全社 |
研究開発用設備及び管理業務用設備 |
36,986 (115,201) |
44,298 |
3,768 |
85,052 |
6,129 |
|
取手事業所 (茨城県取手市) |
プリンティング |
生産設備 |
1,156 (259,957) |
17,718 |
8,743 |
27,617 |
4,574 |
|
阿見事業所 (茨城県稲敷郡阿見町) |
インダストリアル |
同上 |
1,409 (126,586) |
4,681 |
793 |
6,883 |
311 |
|
宇都宮事業所 (栃木県宇都宮市) |
イメージング、インダストリアル |
研究開発用設備及び生産設備 |
11,845 (441,443) |
17,749 |
37,846 |
67,440 |
3,985 |
|
富士裾野リサーチパーク (静岡県裾野市) |
プリンティング |
研究開発用設備 |
10,276 (275,780) |
6,028 |
882 |
17,186 |
907 |
|
綾瀬事業所 (神奈川県綾瀬市) |
その他及び全社 |
研究開発用設備及び |
4,518 (50,549) |
2,015 |
884 |
7,417 |
248 |
|
矢向事業所 (神奈川県川崎市幸区) |
プリンティング |
研究開発用設備 |
12,732 (42,404) |
12,322 |
1,614 |
26,668 |
2,064 |
|
川崎事業所 (神奈川県川崎市幸区) |
プリンティング、イメージング、その他及び全社 |
研究開発用設備及び生産設備 |
24,350 (114,732) |
34,144 |
5,381 |
63,875 |
3,944 |
|
平塚事業所 (神奈川県平塚市) |
その他及び全社 |
同上 |
6,068 (67,241) |
31,317 |
22,757 |
60,142 |
310 |
|
玉川事業所 (神奈川県川崎市高津区) |
同上 |
管理業務用設備 |
298 (18,330) |
5,462 |
208 |
5,968 |
221 |
|
大分事業所 (大分県大分市) |
同上 |
研究開発用設備及び生産設備 |
1,211 (103,365) |
8,878 |
5,969 |
16,058 |
230 |
(2)国内子会社の状況
|
|
2024年12月31日現在 |
|
会社名 (所在地) |
事業所名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業員数 (人) |
|||
|
土地 (面積㎡) |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び その他資産 |
合計 |
|||||
|
キヤノンプレシジョン(株) (青森県弘前市) |
本社北和徳事業所 (青森県弘前市) |
プリンティング、その他及び全社 |
生産設備 |
694 (60,024) |
5,116 |
583 |
6,393 |
757 |
|
北和徳第二事業所 (青森県弘前市) |
同上 |
同上 |
1,574 (87,782) |
3,276 |
2,287 |
7,137 |
1,059 |
|
|
福島キヤノン(株) (福島県福島市) |
同左 |
プリンティング |
同上 |
659 (126,796) |
9,399 |
1,050 |
11,108 |
1,598 |
|
キヤノンメディカルシステムズ(株) (栃木県大田原市) |
本社 (栃木県大田原市) |
メディカル |
同上 |
2,175 (261,205) |
7,155 |
3,837 |
13,167 |
2,450 |
|
キヤノン・コンポーネンツ(株) (埼玉県児玉郡 上里町) |
同左 |
プリンティング、メディカル、その他及び全社 |
同上 |
1,561 (49,131) |
6,125 |
4,534 |
12,220 |
976 |
|
キヤノンエコロジーインダストリー(株) (茨城県坂東市) |
同左 |
プリンティング |
同上 |
1,898 (132,224) |
5,494 |
635 |
8,027 |
555 |
|
キヤノン化成(株) (茨城県つくば市) |
岩間事業所 (茨城県笠間市) |
同上 |
同上 |
3,441 (118,259) |
5,103 |
2,221 |
10,765 |
914 |
|
キヤノン電子(株) (埼玉県秩父市) |
赤城事業所 (群馬県利根郡 昭和村) |
プリンティング、その他及び全社 |
同上 |
4,929 (264,028) |
1,821 |
884 |
7,634 |
253 |
|
キヤノンファインテックニスカ(株) (埼玉県三郷市) |
本社 (埼玉県三郷市) |
プリンティング |
研究開発用設備及び管理業務用設備 |
6,330 (21,659) |
2,248 |
66 |
8,644 |
671 |
|
キヤノンマーケティングジャパン(株) (東京都港区) |
本社 (東京都港区) |
プリンティング、イメージング、インダストリアル、その他及び全社 |
管理業務用設備 |
17,319 (5,119) |
9,479 |
7,169 |
33,967 |
2,845 |
|
キヤノンアネルバ(株) (神奈川県川崎市 麻生区) |
本社 (神奈川県川崎市 麻生区) |
インダストリアル |
生産設備 |
4,413 (28,887) |
3,509 |
2,598 |
10,520 |
686 |
|
長浜キヤノン(株) (滋賀県長浜市) |
同左 |
プリンティング、インダストリアル |
同上 |
6,574 (215,572) |
2,557 |
1,561 |
10,692 |
1,067 |
|
大分キヤノン(株) (大分県国東市) |
本社安岐事業所 (大分県国東市) |
イメージング |
同上 |
851 (159,492) |
5,449 |
1,271 |
7,571 |
1,321 |
|
大分事業所 (大分県大分市) |
同上 |
同上 |
4,364 (348,153) |
11,789 |
4,022 |
20,175 |
1,269 |
|
|
日田事業所 (大分県日田市) |
同上 |
同上 |
5,182 (366,975) |
3,355 |
654 |
9,191 |
201 |
|
|
大分キヤノンマテリアル(株) (大分県杵築市) |
本社杵築事業所 |
プリンティング |
同上 |
2,283 (172,287) |
5,074 |
14 |
7,371 |
122 |
|
大分事業所 (大分県大分市) |
同上 |
同上 |
3,235 (276,781) |
14,767 |
6,401 |
24,403 |
1,263 |
|
|
長崎キヤノン(株) (長崎県東彼杵郡 波佐見町) |
同左 |
イメージング |
同上 |
2,680 (204,403) |
2,759 |
1,393 |
6,832 |
649 |
|
宮崎キヤノン(株) (宮崎県児湯郡 高鍋町) |
同左 |
同上 |
同上 |
1,687 (265,952) |
10,099 |
1,287 |
13,073 |
888 |
(3)在外子会社の状況
|
|
2024年12月31日現在 |
|
会社名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業員数(人) |
|||
|
土地 (面積㎡) |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び その他資産 |
合計 |
||||
|
Canon Europa N.V. (Amstelveen, The Netherlands) |
プリンティング、イメージング、インダストリアル、その他及び本社 |
管理業務用設備 |
1,534 (79,981) |
2,561 |
1,228 |
5,323 |
564 |
|
Canon Production Printing Netherlands B.V. (Venlo,The Netherlands) |
プリンティング |
研究開発用設備及び生産設備 |
1,611 (627,548) |
13,104 |
12,224 |
26,939 |
1,876 |
|
Canon Production Printing Germany GmbH & Co.KG (Poing,Germany) |
同上 |
生産設備 |
8,393 (243,367) |
3,368 |
2,643 |
14,404 |
884 |
|
Canon U.S.A.,Inc. (New York,U.S.A.) |
プリンティング、イメージング、インダストリアル、その他及び本社 |
管理業務用設備 |
19,907 (591,812) |
23,745 |
3,651 |
47,303 |
5,137 |
|
Canon Virginia,Inc. (Virginia,U.S.A.) |
プリンティング、イメージング |
生産設備 |
3,136 (673,684) |
3,451 |
7,884 |
14,471 |
802 |
|
佳能大連事務機有限公司 (中華人民共和国遼寧省) |
プリンティング |
同上 |
- (171,880) |
3,552 |
3,652 |
7,204 |
934 |
|
佳能(蘇州)有限公司 (中華人民共和国江蘇省) |
同上 |
同上 |
- (319,663) |
1,779 |
4,215 |
5,994 |
2,456 |
|
台湾佳能股份有限公司 (台湾) |
イメージング |
同上 |
1,793 (137,385) |
10,902 |
3,091 |
15,786 |
3,852 |
|
Canon Vietnam Co.,Ltd. (Hanoi,Vietnam) |
プリンティング |
同上 |
- (547,494) |
10,978 |
6,163 |
17,141 |
20,902 |
|
Canon Hi-Tech (Thailand) Ltd. (Phra Nakhon Sri Ayutthaya,Thailand) |
同上 |
同上 |
3,258 (652,000) |
11,857 |
2,330 |
17,445 |
6,856 |
|
Canon Prachinburi (Thailand) Ltd. (Prachinburi,Thailand) |
同上 |
同上 |
1,636 (313,797) |
5,886 |
5,702 |
13,224 |
5,071 |
|
Canon Business Machines (Philippines),Inc. (Batangas,Philippines) |
同上 |
同上 |
- (195,077) |
6,874 |
938 |
7,812 |
4,254 |
(注)1 「機械装置及びその他資産」は、機械及び装置、車両運搬具、工具、器具及び備品、建設仮勘定並びにファイ
ナンスリースであります。
2 上記金額は、グループ内で賃借している資産分を含んでおります。
3 上記金額に消費税等は含まれておりません。
4 佳能大連事務機有限公司、佳能(蘇州)有限公司、Canon Vietnam Co.,Ltd.、
Canon Business Machines(Philippines),Inc.の土地は、連結会社以外から賃借しております。
3【設備の新設、除却等の計画】
当社グループは、多様な事業を国内外で行っており、期末時点においてその設備の新設及び拡充の計画を個々のプロジェクト単位で決定しておりません。このため、セグメントごとの数値を開示する方法によっております。当社グループの、2024年12月31日現在において計画している当連結会計年度後1年間の設備投資計画(新設・拡充)は次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
設備投資計画金額(百万円) |
主な設備投資の目的・内容 |
|
プリンティングビジネスユニット |
63,600 |
生産設備の拡充 |
|
メディカルビジネスユニット |
14,900 |
生産設備の拡充 |
|
イメージングビジネスユニット |
32,500 |
生産設備の拡充 |
|
インダストリアルビジネスユニット |
15,800 |
生産設備の拡充 |
|
その他及び全社 |
83,200 |
研究開発設備及び管理業務用設備の合理化並びに拡充 |
|
合計 |
210,000 |
|
(注)1 上記計画に伴う所要資金は、自己資金により賄う予定であります。
2 経常的な設備更新のための除売却を除き、重要な設備の除売却の計画はありません。
第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
3,000,000,000 |
|
計 |
3,000,000,000 |
②【発行済株式】
|
種類 |
事業年度末現在発行数 (株) (2024年12月31日) |
提出日現在発行数 (株) (2025年3月28日) |
上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
普通株式 |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
東京、名古屋、福岡、札幌 |
権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元株式数は100株であります。 |
|
計 |
1,333,763,464 |
1,333,763,464 |
- |
- |
(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
|
決議年月日 |
2018年3月29日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)5 執行役員28 計33 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
522 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 52,200(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2018年5月2日 至 2048年5月1日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 2,949(注)2 資本組入額 1,475(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとすること、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとすることなど、新株予約権の行使の条件については取締役会決議により決定する。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1 新株予約権の目的である株式の種類は、当社普通株式とし、新株予約権の目的である株式の数(以下、「付与株式数」という)は、新株予約権1個当たり100株とする。ただし、新株予約権を割り当てる日(以下、「割当日」という)以降、当社が、当社普通株式の株式分割(当社普通株式の株式無償割当てを含む。以下、株式分割の記載につき同じ)または株式併合を行う場合には、次の算式により付与株式数の調整を行い、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。
調整後付与株式数=調整前付与株式数×株式分割または株式併合の比率
また、前記のほか、割当日以降、当社が合併または会社分割を行う場合その他これらの場合に準じて付与株式数の調整を必要とする場合には、当社は合理的な範囲で付与株式数を適切に調整することができる。
2 発行価格は、新株予約権の行使時の払込金額(1株当たり1円)と割当日における新株予約権の公正価額を合算する。
3 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果1円未満の端数が生じたときは、その端数を切り上げるものとする。
4 組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項
当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る)(以上を総称して以下、「組織再編行為」という)をする場合は、組織再編行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生じる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生じる日及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ)の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。ただし、以下の各号に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。
a.交付する再編対象会社の新株予約権の数
新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。
b.新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とする。
c.新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編行為の条件等を勘案の上、上記(注)1に準じて決定する。
d.新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定められる再編後行使価額に上
記cに従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とす
る。再編後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編対
象会社の株式1株当たり1円とする。
e.新株予約権を行使することができる期間
新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日か
ら、新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。
f.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項
イ.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条
第1項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果1円未満の端数が生
じたときは、その端数を切り上げるものとする。
ロ.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記イ.記載の
資本金等増加限度額から上記イ.に定める増加する資本金の額を減じた額とする。
g.譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要する。
h.新株予約権の行使の条件
イ.新株予約権者は、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日
目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使
できるものとする。
ロ.違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為
があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約
権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行
使することができないものとする。
ハ.上記のほか、当社取締役会決議に基づき、当社と新株予約権者との間で締結される契約に定めるところ
による。
i.新株予約権の取得に関する事項
当社が消滅会社となる合併契約承認の議案または当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転
計画承認の議案につき、当社株主総会で承認されたとき(株主総会決議が不要の場合は当社の取締役会決
議がなされたとき)は、取締役会が別途定める日に、当社は、新株予約権を無償で取得することができる。
|
決議年月日 |
2019年3月28日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)4 執行役員31 計35 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
933 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 93,300(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2019年4月27日 至 2049年4月26日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 2,282(注)2 資本組入額 1,141(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとすること、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとすることなど、新株予約権の行使の条件については取締役会決議により決定する。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3、4は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3、4に同じです。
|
決議年月日 |
2020年3月27日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)4 執行役員30 計34 |
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新株予約権の数(個) ※ |
758 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 75,800(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2020年5月2日 至 2050年5月1日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 1,460(注)2 資本組入額 730(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとすること、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとすることなど、新株予約権の行使の条件については取締役会決議により決定する。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3、4は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3、4に同じです。
|
決議年月日 |
2021年3月30日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)3 執行役員32 計35 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
402 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 40,200(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2021年4月29日 至 2051年4月28日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 2,228(注)2 資本組入額 1,114(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4 組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項
当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る)(以上を総称して以下、「組織再編行為」という)をする場合には、組織再編行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生じる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生じる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生じる日および株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ)の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。ただし、以下の各号に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。
a.交付する再編対象会社の新株予約権の数
新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。
b.新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とする。
c.新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編行為の条件等を勘案の上、上記(注)1に準じて決定する。
d.新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定められる再編後行使価額に上
記cに従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とす
る。再編後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編対
象会社の株式1株当たり1円とする。
e.新株予約権を行使することができる期間
新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日か
ら、新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。
f.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項
イ.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1
項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果1円未満の端数が生じた
ときは、その端数を切り上げるものとする。
ロ.新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記イ.記載の資本
金等増加限度額から上記イ.に定める増加する資本金の額を減じた額とする。
g.譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要する。
h.新株予約権の行使の条件
イ.新株予約権者は、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が
休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使でき
るものとする。
ロ.違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為が
あると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権
の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使
することができないものとする。
i.新株予約権の取得に関する事項
当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、当社が分割会社となる分割契約もしくは分割計画承認の議案
または当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき、当社株主総会で承
認されたとき(株主総会決議が不要の場合は当社の取締役会決議がなされたとき)は、取締役会が別途定め
る日に、当社は、新株予約権を無償で取得することができる。
|
決議年月日 |
2022年3月30日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)3 執行役員33 計36 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
634 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 63,400(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
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新株予約権の行使期間 ※ |
自 2022年4月29日 至 2052年4月28日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 2,542(注)2 資本組入額 1,271(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
|
決議年月日 |
2023年3月30日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)3 執行役員32 計35 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
815 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 81,500(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2023年4月29日 至 2053年4月28日 |
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新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 2,800(注)2 資本組入額 1,400(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
|
決議年月日 |
2024年2月9日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
執行役員2 計2 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
128 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 12,800(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2024年3月26日 至 2054年3月25日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 3,946(注)2 資本組入額 1,973(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
|
決議年月日 |
2024年3月28日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)6 執行役員31 計37 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
659 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 65,900(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2024年5月1日 至 2054年4月30日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 3,763(注)2 資本組入額 1,882(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 当事業年度の末日(2024年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2025年2月28日)
において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記
載を省略しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
|
決議年月日 |
2025年2月13日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
執行役員2 計2 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
192 |
|
新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 19,200(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2025年3月25日 至 2055年3月24日 |
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新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 4,354(注)2 資本組入額 2,177(注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 2025年2月13日開催の取締役会決議の内容を記載しております。
(注)1、2、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、2、3に同じです。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
|
決議年月日 |
2025年3月28日 |
|
付与対象者の区分及び人数(名) |
取締役(社外取締役を除く)6 執行役員33 計39 |
|
新株予約権の数(個) ※ |
1,238 |
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新株予約権の目的となる株式の種類、 内容及び数(株) ※ |
普通株式 123,800(注)1 |
|
新株予約権の行使時の払込金額(円) ※ |
当該各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる株式1株当たりの行使価額を1円とし、これに付与株式数を乗じた金額とする。 |
|
新株予約権の行使期間 ※ |
自 2025年5月1日 至 2055年4月30日 |
|
新株予約権の行使により株式を発行する場合の 株式の発行価格及び資本組入額(円) ※ |
発行価格 (注)2 資本組入額 (注)3 |
|
新株予約権の行使の条件 ※ |
原則として、(i)当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使できるものとし、また、(ii)違法若しくは不正な職務執行、善管注意義務・忠実義務に抵触する行為、またはこれらに準ずる行為があると認められるときは、取締役会の決議によって、該当する新株予約権者の行使しうる新株予約権の数を制限することができ、この場合、当該新株予約権者は、かかる制限を超えて新株予約権を行使することができないものとする。 |
|
新株予約権の譲渡に関する事項 ※ |
譲渡による新株予約権の取得については、取締役会決議による承認を要する。 |
|
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に 関する事項 ※ |
(注)4 |
※ 2025年3月28日開催の取締役会決議の内容を記載しております。
(注)1、3は2018年3月29日取締役会決議の(注)1、3に同じです。
2 発行価格は、新株予約権の行使時の払込金額(1株当たり1円)と割当日における新株予約権の公正価額を合算します。公正価額は、割当日において適用すべき諸条件を元にブラック・ショールズ・モデルを用いて算出します。
4は2021年3月30日取締役会決議の(注)4に同じです。
②【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
|
年月日 |
発行済株式総数増減数 (株) |
発行済株式 (株) |
資本金増減額(百万円) |
資本金残高(百万円) |
資本準備金増減額 (百万円) |
資本準備金残高 |
|
2008年1月1日 ~12月31日 |
127,254 |
1,333,763,464 |
64 |
174,762 |
63 |
306,288 |
(注)全て転換社債の株式への転換によるものであります。
(5)【所有者別状況】
|
|
|
|
|
|
|
|
2024年12月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数100株) |
単元未満株式の状況(株) |
|||||||
|
政府及び 地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品 取引業者 |
その他の 法人 |
外国法人等 |
個人その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
1 |
171 |
46 |
2,081 |
986 |
414 |
316,921 |
320,620 |
- |
|
所有株式数 (単元) |
30 |
3,601,371 |
590,496 |
388,196 |
2,598,749 |
3,120 |
6,142,366 |
13,324,328 |
1,330,664 |
|
所有株式数の 割合(%) |
0.00 |
27.03 |
4.43 |
2.91 |
19.50 |
0.02 |
46.11 |
100.00 |
- |
(注)自己株式は「個人その他」に3,897,715単元、「単元未満株式の状況」に98株含まれております。
(6)【大株主の状況】
|
|
|
2024年12月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数 (株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
日本マスタートラスト信託銀行(株) (信託口) |
東京都港区赤坂一丁目8番1号 |
172,090,500 |
18.23 |
|
(株)日本カストディ銀行(信託口) |
東京都中央区晴海一丁目8番12号 |
64,575,350 |
6.84 |
|
(株)みずほ銀行 [常任代理人] (株)日本カストディ銀行 |
東京都千代田区大手町一丁目5番5号 (東京都中央区晴海一丁目8番12号) |
22,558,173 |
2.39 |
|
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234 [常任代理人] (株)みずほ銀行 |
米国、ノースクインシー (東京都港区港南二丁目15番1号) |
21,857,978 |
2.32 |
|
SMBC日興証券(株) |
東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 |
20,241,504 |
2.14 |
|
(株)大林組 |
東京都港区港南二丁目15番2号 |
16,527,607 |
1.75 |
|
JPモルガン証券(株) |
東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 |
13,980,953 |
1.48 |
|
損害保険ジャパン(株) [常任代理人] (株)日本カストディ銀行 |
東京都新宿区西新宿一丁目26番1号 (東京都中央区晴海一丁目8番12号) |
13,080,087 |
1.39 |
|
モックスレイ・アンド・カンパニー・ エルエルシー (注)1 [常任代理人] (株)三菱UFJ銀行 |
米国、ニューヨーク (東京都千代田区丸の内一丁目4番5号) |
13,004,279 |
1.38 |
|
第一生命保険(株) (注)2 [常任代理人] (株)日本カストディ銀行 |
東京都千代田区有楽町一丁目13番1号 (東京都中央区晴海一丁目8番12号) |
12,120,780 |
1.28 |
|
計 |
- |
370,037,211 |
39.20 |
(注) 1 モックスレイ・アンド・カンパニー・エルエルシーは、ADR(米国預託証券)の受託機関である
ジェーピー・モルガン・チェース・バンクの株式名義人です。
2 第一生命保険(株)については、上記の他に、退職給付信託に係る信託財産として設定した当社株式が
6,180,000株あります。
3 上記の他に、当社が所有している自己株式389,771,598株(発行済株式総数に対する所有株式数の割合
29.22%)があります。
(7)【議決権の状況】
①【発行済株式】
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|
|
|
|
2024年12月31日現在 |
|
区分 |
株式数(株) |
議決権の数(個) |
内容 |
|
|
無議決権株式 |
|
- |
- |
- |
|
議決権制限株式 (自己株式等) |
|
- |
- |
- |
|
議決権制限株式(その他) |
|
- |
- |
- |
|
完全議決権株式 (自己株式等) |
普通株式 |
389,771,500 |
- |
権利内容に何ら限定のない 当社における標準となる株式 |
|
完全議決権株式(その他) |
普通株式 |
942,661,300 |
9,426,613 |
同上 |
|
単元未満株式 |
普通株式 |
1,330,664 |
- |
同上 |
|
発行済株式総数 |
|
1,333,763,464 |
- |
- |
|
総株主の議決権 |
|
- |
9,426,613 |
- |
(注) 「単元未満株式」の中には、当社保有の自己株式が次のとおり含まれております。
自己株式 98株
②【自己株式等】
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|
|
|
|
2024年12月31日現在 |
|
|
所有者の氏名 又は名称 |
所有者の住所 |
自己名義所有 株式数(株) |
他人名義所有 株式数(株) |
所有株式数の 合計(株) |
発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
キヤノン(株) |
東京都大田区下丸子三丁目30番2号 |
389,771,500 |
- |
389,771,500 |
29.22 |
|
計 |
- |
389,771,500 |
- |
389,771,500 |
29.22 |
2【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第3号に該当する普通株式の取得及び会社法第155条第7号に該当する普通株式の取得
(1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2)【取締役会決議による取得の状況】
|
区分 |
株式数(株) |
価額の総額(円) |
|
取締役会(2024年1月30日)での決議状況 (取得期間 2024年2月1日~2024年6月7日) |
33,000,000 |
100,000,000,000 |
|
当事業年度前における取得自己株式 |
- |
- |
|
当事業年度における取得自己株式 |
22,696,300 |
99,999,606,300 |
|
残存決議株式の総数及び価額の総額 |
10,303,700 |
393,700 |
|
当事業年度の末日現在の未行使割合(%) |
31.2 |
0.0 |
|
当期間における取得自己株式 |
- |
- |
|
提出日現在の未行使割合(%) |
31.2 |
0.0 |
|
区分 |
株式数(株) |
価額の総額(円) |
|
取締役会(2024年8月6日)での決議状況 (取得期間 2024年8月7日~2024年9月18日) |
32,000,000 |
100,000,000,000 |
|
当事業年度前における取得自己株式 |
- |
- |
|
当事業年度における取得自己株式 |
21,122,900 |
99,999,987,200 |
|
残存決議株式の総数及び価額の総額 |
10,877,100 |
12,800 |
|
当事業年度の末日現在の未行使割合(%) |
34.0 |
0.0 |
|
当期間における取得自己株式 |
- |
- |
|
提出日現在の未行使割合(%) |
34.0 |
0.0 |
|
区分 |
株式数(株) |
価額の総額(円) |
|
取締役会(2025年1月30日)での決議状況 (取得期間 2025年2月3日~2025年3月7日) |
26,000,000 |
100,000,000,000 |
|
当事業年度前における取得自己株式 |
- |
- |
|
当事業年度における取得自己株式 |
- |
- |
|
残存決議株式の総数及び価額の総額 |
- |
- |
|
当事業年度の末日現在の未行使割合(%) |
- |
- |
|
当期間における取得自己株式 |
19,685,200 |
99,999,605,100 |
|
提出日現在の未行使割合(%) |
24.3 |
0.0 |
(注)当社は、2025年3月13日開催の取締役会において、自己株式を取得することといたしました。
詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記24 重要な後発事象に
関する注記」に記載のとおりであります。
(3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
|
区分 |
株式数(株) |
価額の総額(円) |
|
当事業年度における取得自己株式 |
7,172 |
32,093,503 |
|
当期間における取得自己株式 |
759 |
3,813,228 |
(注)当期間における取得自己株式には、2025年3月12日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式は含まれておりません。
(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
|
区分 |
当事業年度 |
当期間 |
||
|
株式数 (株) |
処分価額の総額 (円) |
株式数 (株) |
処分価額の総額 (円) |
|
|
引き受ける者の募集を行った取得自己株式 |
- |
- |
- |
- |
|
消却の処分を行った取得自己株式 |
- |
- |
- |
- |
|
合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る移転を行った取得自己株式 |
- |
- |
- |
- |
|
その他(新株予約権の権利行使及び単元未満株式の売渡請求による売渡) |
19,526 |
76,664,159 |
50 |
199,888 |
|
保有自己株式数 |
389,771,598 |
- |
409,457,507 |
- |
(注)1.当期間における処理自己株式には、2025年3月12日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の売
渡による株式は含まれておりません。
2.当期間における保有自己株式数には、2025年3月12日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の
買取り及び売渡による株式は含まれておりません。
3【配当政策】
当社は、中期的な利益見通しに加え、将来の投資計画やキャッシュ・フローなどを総合的に勘案し、配当を中心に安定的かつ積極的な利益還元に取り組むことを基本方針としております。
世界経済はエネルギーコスト増や高金利による欧州経済の低迷や不動産不況に端を発する中国経済の減速が継続した一方、米国経済は引き続き堅調に推移し、全体としてはゆるやかな成長が続きました。当社製品は中長期的に市場成長が見込まれる半導体露光装置やデジタル商業印刷機、ネットワークカメラは順調に売上を伸ばし、レンズ交換式カメラやレーザープリンターは市場在庫の調整が終了した第2四半期以降売上を伸ばしました。その結果、売上高については、4期連続の増収となり過去最高であった2007年を上回るとともに、5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想 フェーズⅥ(2021年~2025年)」で掲げた目標を1年前倒しで達成することができました。このような状況に鑑み、当期の年間配当金につきましては、前期配当金の140円を上回る1株当たり155円(中間配当金は支払済みの75円、期末配当金は80円)といたしました。
当社は、中間配当と期末配当の年2回剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の決定は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会で行っております。当社は、取締役会の決議により、毎年6月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。
なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。
|
決議年月日 |
配当金の総額 (百万円) |
1株当たりの配当額 (円) |
|
2024年7月25日 |
72,384 |
75.00 |
|
取締役会決議 |
||
|
2025年3月28日 |
75,519 |
80.00 |
|
定時株主総会 |
4【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】
①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
企業が健全なコーポレート・ガバナンス体制を確立し、継続的に企業価値を向上させていくためには、経営における透明性の向上と経営監視機能の強化が不可欠であると考えております。また同時に、企業の永続的な発展のためには、役員、執行役員及び従業員一人ひとりの倫理観と使命感も極めて重要であると認識しております。詳細は、当社ウェブサイトにて「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」(https://global.canon/ja/ir/strategies/governance.html)として公表しています。
②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由
(基本方針)
当社は、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルなどの複数の事業領域において世界的に事業を展開しており、今後、新たな事業領域にも積極的に展開していきたいと考えております。事業領域ごとに迅速な意思決定を行いつつ、キヤノングループ全体またはいくつかの事業領域にまたがる重要な意思決定を全社視点で行い、他方、意思決定及び執行の適正を確保するには、以下のコーポレート・ガバナンス体制が有効であると判断しております。
(取締役会)
CEO、COO、CFO、CTOといった全社的事業戦略または執行を統括する代表取締役と、複数の事業領域または本社機能を統括する代表取締役または業務執行取締役を中心としつつ、経営の健全性を担保するため、2名以上且つ3分の1以上の独立社外取締役を加えた体制としております。取締役会は、法令に従い、重要な意思決定と執行状況の監督を行います。
それ以外の意思決定と執行については、CEO以下の代表取締役がこれを行うほか、代表取締役の指揮・監督の下、取締役会決議により選任される執行役員が各事業領域または機能の責任者としてそれぞれ意思決定と執行を担います。
本報告書提出日現在、取締役会は、代表取締役3名を含む社内出身者6名、独立役員である社外取締役4名の計10名から構成され、議長はCEOが務めています。各取締役の氏名等は、本報告書「4 コーポレート・ガバナンスの状況等(2)役員の状況 ①役員一覧」に記載のとおりです。なお、執行役員は、2025年4月1日付で女性2名、外国人1名を含む39名となります。
・取締役会の活動状況
当事業年度における取締役会の開催回数は10回であり、各取締役の出席状況は次のとおりです。
|
氏名 |
出席回数/開催回数 |
出席率 |
|
御手洗 冨士夫 |
10回/10回 |
100% |
|
田中 稔三 |
10回/10回 |
100% |
|
本間 利夫 |
10回/10回 |
100% |
|
小川 一登 |
7回/7回 |
100% |
|
武石 洋明 |
7回/7回 |
100% |
|
浅田 稔 |
7回/7回 |
100% |
|
齋田 國太郎 |
3回/3回 |
100% |
|
川村 雄介 |
10回/10回 |
100% |
|
池上 政幸 |
7回/7回 |
100% |
|
鈴木 正規 |
7回/7回 |
100% |
|
伊藤 明子 |
7回/7回 |
100% |
2024年度取締役会は、各部門における職務執行状況・業績の報告(四半期ごと)・売上利益計画や、リスクマネジメント体制の整備・運用状況の年度報告を受け、それら報告に基づき、適宜、事業戦略の方向性やリスク管理のあり方につき議論いたしました。また、取締役会の実効性評価、役員その他の重要人事、重要組織の変更、定時株主総会の招集、政策保有株式の検証等、定例議題のほか、自己株式取得、キヤノンマーケティングジャパン株式会社による自己株式の公開買い付けに応募する件等、法令または取締役会規則に定める個別の重要業務執行事項について、審議し、決議いたしました。
(監査役会)
取締役会から独立した独任制の執行監査機関として、当社の事業または経営体制に精通した常勤監査役と、法律、財務・会計、内部統制などの専門分野に精通した独立社外監査役を置くこととしております。これら監査役から構成される監査役会は、当社の会計監査人及び内部監査部門と連携して職務の執行状況や会社財産の状況などを監査し、経営の健全性を確保します。
監査役は、監査役会で決定した監査方針、監査計画に従い、取締役会、経営戦略会議等への出席、取締役等からの報告の聴取、重要な決裁書類等の閲覧、当社及び子会社の業務及び財産の状況の調査等を行い、これらにより、内部統制システムの整備・運用状況を含む取締役等の職務執行に対する厳正な監査を実施しております。現在、監査役は5名おり、うち3名が独立役員である社外監査役です。監査役会の議長は常勤監査役が務めています。各監査役の氏名等は、本報告書「4 コーポレート・ガバナンスの状況等(2)役員の状況 ①役員一覧」に記載のとおりです。
(指名・報酬委員会)
当社は、取締役、監査役及び執行役員の候補者選定の公正性や報酬決定プロセスの透明性・客観性の確保等を目的として、任意の「指名・報酬委員会」を設けております。
委員は、代表取締役副社長CFO田中稔三、社外取締役齊田國太郎、同川村雄介、社外監査役田中豊の4名としておりましたが、齊田國太郎は2024年3月28日をもって委員を退任し、同日付で新たに社外取締役池上政幸、鈴木正規及び伊藤明子が委員に就任したことにより、現委員は、代表取締役CFO、独立社外取締役4名、独立社外監査役1名の計6名となっております。なお、審議資料の準備、議事録の作成その他当委員会の運営の支援にかかる業務を行うため、秘書室に事務局を置いております。
・取締役の選任等に関する手続と最高経営責任者の後継者計画
取締役・監査役の候補者の指名及び執行役員の選任(最高経営責任者の後継者の選定を含む)に際しては、所定の要件を満たすと認められる者の中から代表取締役CEOが候補を推薦し、その推薦の公正・妥当性を「指名・報酬委員会」にて確認のうえ、取締役会に議案として提出、審議しております。
特に最高経営責任者の後継者計画につきましては、持続的成長と中長期的な企業価値向上につながる重要テーマの一つと位置づけています。経営幹部の研修制度、執行役員選抜研修、執行役員就任後の人事異動や全社的プロジェクトへの関わりなどを通じた経営経験の蓄積を図る仕組みを通じ、CEOが自らの責務の下で課題を与え、進捗状況の確認及び評価を行い、候補の選定・育成を行っており、その過程を「指名・報酬委員会」が確認いたします。
また、監査役候補者については、取締役会の審議に先立ち、監査役会において審議し、その同意を得るものとしております。
・経営陣幹部の解任手続
CEOを含む代表取締役・業務執行取締役(以下「経営陣幹部」)につき違法、不正又は背信行為が認められる場合、その役割を果たしていないと認められる場合、その他経営陣幹部の任に相応しくないと認められる場合には、取締役・監査役は、いつでも「指名・報酬委員会」に対して当該経営陣幹部の解任の要否を討議するよう求めることができます。
「指名・報酬委員会」での討議の結果は、その内容いかんにかかわらず取締役会に答申され、取締役会において解任の要否が審議されます。審議の対象となる当該経営陣幹部は、審議に加わることができません。
・取締役の候補者選定等に関する「指名・報酬委員会」の直近の活動状況
|
開催日 |
活動の内容 |
|
2024年1月18日(注)1 |
取締役、監査役及び執行役員の選定に関する確認、審議 |
|
2024年8月28日(注)2 |
監査役の選定に関する確認、審議 |
|
2025年1月17日(注)2 |
取締役、監査役及び執行役員の選定に関する確認、審議 |
(注)1.議長を務めた田中稔三のほか、齊田國太郎、川村雄介及び田中豊の全委員が出席いたしました。
2.議長を務めた田中稔三のほか、川村雄介、池上政幸、鈴木正規、伊藤明子及び田中豊の全委員が出席いたしました。
(経営戦略会議、リスクマネジメント委員会、開示情報委員会)
独立社外取締役を含む取締役、監査役及び一部の執行役員で構成する経営戦略会議を置き、CEOの決定事項のうち、グループ戦略に関わる重要案件につき、事前審議をしております。
また、当社は、取締役会決議に基づき、キヤノングループのリスクマネジメント体制の整備に関する方針や施策を立案するリスクマネジメント委員会を置いております。
同委員会は、財務報告の信頼性確保のための体制の整備を担当する財務リスク分科会、企業倫理の徹底及び遵法体制の整備を担当するコンプライアンス分科会、事業運営上のリスク全般の管理体制の整備を担当する事業リスク分科会の3つの分科会から構成されています。リスクマネジメント委員会は、リスクマネジメント体制の整備・運用状況を検証し、その結果をCEO及び取締役会に報告する役割を担っております。
その他、重要会社情報の適時、正確な開示のため、開示情報の内容や開示時期等を審議する開示情報委員会を置いております。
当社のコーポレート・ガバナンス体制の模式図は次のとおりであります。
※キヤノングループが対応または取り組むべきサステナビリティ関連事項について、CEOおよび取締役会による適切かつ実効性ある判断を確保することを目的に、情報共有と事前審議を行う「サステナビリティ委員会」を2024年4月1日付で新設いたしました。
③企業統治に関するその他の事項
(内部統制)
内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況
当社が業務の適正を確保するための体制として取締役会において決議した内容(基本方針)及び当該体制の運用状況の概要は、次のとおりであります。
|
業務の適正を確保するための体制(内部統制システム)の基本方針 |
〔基本方針の決議の内容〕 当社ならびに当社及びその子会社からなる企業集団は、業務の適正を確保し、企業価値の継続的な向上を図るため、創立当初からの行動指針である「三自の精神(自発・自治・自覚)」に基づく健全な企業風土と、「キヤノングループ行動規範」による遵法意識の醸成に努めるとともに、当社CEO及び各部門の責任者ならびに各子会社の執行責任者の権限と決裁手続の明確化を通じ、キヤノングループ全体の「経営の透明性」を確保する。 |
|
1.コンプライアンス体制 (会社法第362条第4項第6号、 会社法施行規則 第100条第1項第4号) |
〔基本方針の決議の内容〕 ① 取締役会は、「取締役会規則」を定め、これに基づきキヤノングループの経営上 の重要事項を慎重に審議のうえ意思決定するとともに、代表取締役、業務執行取 締役及び執行役員(以下「取締役等」)の業務の執行状況につき報告を受ける。 ② 業務遂行にあたり守るべき規準として取締役会が定める「キヤノングループ行動 規範」を用い、新入社員研修、管理職登用研修、新任役員研修等の場においてコ ンプライアンスを徹底する。 ③ リスクマネジメント体制の一環として、日常の業務遂行において法令・定款の違 反を防止する業務フロー(チェック体制)及びコンプライアンス教育体制を整備 する。 ④ 内部監査部門は、取締役等及び従業員の業務の執行状況を監査する権限を有して おり、法令・定款の遵守の状況についても監査を実施する。 ⑤ 従業員は、キヤノングループにおいて法令・定款の違反を発見した場合、内部通 報制度を活用し、社外取締役、社外監査役を含むいずれの役員にも匿名で事実を 申告することができることとする。また、当社は、内部通報者に対する不利な取 扱いを禁止する。 |
|
〔運用状況の概要〕 ① 当期は取締役会を10回開催し、重要事項につき審議・決定したほか、主要部門を 担当する取締役等から業務執行につき報告を受けました。 ② 「キヤノングループ行動規範」を用いたコンプライアンス研修を実施したほか、 職場単位で身近な法令違反リスクについて議論する機会(「コンプライアンス週 間」)を設けました。 ③ 以下2〔運用状況の概要〕①のとおりであります。 ④ 内部監査部門は、約60名を擁しており、コンプライアンスのほか、業務の有効性 や効率性等につき、各部門及び子会社を監査し、必要に応じて改善提言を行った うえで、監査結果をCEO、CFOに報告しております。また、社外取締役、監査役お よび監査役会にも監査結果の概要を定期的に報告しております。 ⑤ 社内イントラネットにおいて、内部通報窓口とともに内部通報者の不利益取扱い の禁止を含む内部通報制度に関する規程及びその利用ルールを周知しておりま す。当期、重大な法令違反等に関わる内部通報案件はありませんでした。 |
|
2.リスクマネジメント体制 (会社法施行規則 第100条第1項第2号)
|
〔基本方針の決議の内容〕 ① 取締役会が定める「リスクマネジメント基本規程」に基づき、CEO直轄の審議体 としてリスクマネジメント委員会を設ける。同委員会は、キヤノングループが事 業を遂行するに際して直面し得る重大なリスクの把握(法令違反、財務報告の誤 り、品質問題、労働災害、自然災害等)を含む、リスクマネジメント体制の整備 に関する諸施策を立案し、CEOおよび取締役会の承認を得る。また、同委員会 は、事業部門、子会社等の各組織によるリスクマネジメント体制の自律的な整 備・運用の状況を評価し、CEO及び取締役会に報告する。 ② 取締役会が定める「経営戦略会議規程」に基づき経営戦略会議を設け、取締役会 付議に至らない案件(CEO決裁案件)であっても、重要なものについては同会議 において慎重に審議する。 |
|
〔運用状況の概要〕 ① リスクマネジメント委員会には、財務報告の信頼性確保のための体制整備を担当 する「財務リスク分科会」、企業倫理や主要法令の遵守体制の整備を担当する 「コンプライアンス分科会」、事業運営上のリスク全般の管理体制の整備を担当 する「事業リスク分科会」の三分科会が設置されており、それぞれ、2024年度の 各組織によるリスクマネジメント体制の整備・運用状況を評価いたしました。そ の結果、重大な不備は認められず、同委員会はその旨をCEO及び取締役会に報告い たしました。 ② 当期、経営戦略会議を8回開催いたしました。業務執行を担う取締役等のほか、 社外取締役及び常勤監査役も適宜出席し、意見を述べております。 |
|
|
3.効率的な職務執行体制 (会社法施行規則 第100条第1項第3号)
|
〔基本方針の決議の内容〕 ① CEO及び他の取締役等は、取締役会が定める分掌及び職務権限に関する規程に基 づき、CEOの指揮監督の下、分担して職務を執行する。 ② CEOは、5カ年の経営目標を定めた「グローバル優良企業グループ構想」及び3 カ年の重点施策等を定めた中期経営計画を策定し、グループ一体となった経営を 行う。 |
|
〔運用状況の概要〕 ① CEO及び他の取締役等は、関連規程に基づき、分担して職務を執行しておりま す。CEO以外の代表取締役や執行役員が「プリンティング」、「メディカル」、 「イメージング」、「インダストリアル」の4つの産業別グループや世界の各主 要地域の販売を統括する販売子会社の責任者をそれぞれ務め、CEOの指揮監督下で 分担して事業活動を行う体制をとっております。 ② CEOは、当社の取締役等及び国内外主要子会社の執行責任者との緊密な議論をふ まえて中期経営計画を決定しており、グループ経営としての一体性を確保してお ります。 |
|
4.グループ管理体制 (会社法施行規則 第100条第1項第5号)
|
〔基本方針の決議の内容〕 当社は、子会社に対し、次の各号を行うことを求めることにより、キヤノングループの内部統制システムを整備する。 a)当社取締役会が定める「グループ会社管理規程」に基づき、重要な意思決定につ いて当社の事前承認を得ることまたは当社に対して報告を行うこと。 b)「リスクマネジメント基本規程」に基づき、その事業の遂行に際して直面し得る 重大なリスクを把握のうえ、これらのリスクに関するリスクマネジメント体制の 整備・運用状況を確認、評価し、当社に報告すること。 c)設立準拠法の下、適切な機関設計を行うとともに、執行責任者の権限や決裁手続 の明確化を図ること。 d)「キヤノングループ行動規範」によるコンプライアンスの徹底の他、リスクマネ ジメント体制の一環として、日常の業務遂行において法令・定款の違反を防止す る業務フロー(チェック体制)及びコンプライアンス教育体制を整備すること。 e)内部通報制度を設けるとともに、内部通報者に対する不利な取扱いを禁止するこ と。 |
|
〔運用状況の概要〕 a)当社は、「グループ会社管理規程」に基づき、子会社から報告を受け、または事 前承認を行いました。 b)上記2〔基本方針の決議の内容〕①記載のリスクマネジメント体制の整備・運用 状況の評価のため、評価対象となる子会社は、それぞれ対象リスクにつき評価を 実施いたしました。 c)各子会社は、適用を受ける法律等のほか、業容等に応じて機関設計や決裁の基 準・手続を適宜見直しております。 d)各子会社は、リスクマネジメント体制の整備・運用の評価プロセス(上記2〔運 用状況の概要〕①)においてコンプライアンス体制の点検を実施したほか、必要 に応じ、研修等を通じたコンプライアンス風土の醸成を図っております。 e)各子会社は、内部通報制度を整備し、通報者に対する不利な取扱いの禁止の徹底 を図っております。 |
|
|
5.情報の保存及び管理体制 (会社法施行規則 第100条第1項第1号)
|
〔基本方針の決議の内容〕 取締役会議事録及びCEOその他の取締役等の職務の執行に係る決裁書等の情報は、法令ならびに「取締役会規則」及び関連する規程に基づき、各所管部門が適切に保存・管理し、取締役、監査役及び内部監査部門は、いつでもこれらを閲覧できることとする。 |
|
〔運用状況の概要〕 取締役、監査役及び内部監査部門は、必要に応じ、取締役会議事録、経営戦略会議議事録やCEO決裁書等の記録を閲覧し、またはその写しを入手しております。 |
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6.監査役監査体制 (会社法施行規則 第100条第3項)
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〔基本方針の決議の内容〕 ① 監査役室を設置し、必要な員数の専任従業員を配置する。この監査役室は、取 締役等の指揮命令から独立した組織とし、専任従業員の人事異動には、監査役 会の事前の同意を要することとする。 ② 監査役は、取締役会のみならず、経営戦略会議、リスクマネジメント委員会等 の社内の重要な会議に出席し、取締役等による業務の執行状況を把握する。 ③ 人事、経理、法務等の本社管理部門は、監査役と会合を持ち、業務の執行状況 につき適宜報告する。また、重大な法令違反等があったときは、関連部門が直 ちに監査役に報告する。 ④ 監査役は、会計監査人から定期報告を受ける。 ⑤ 監査役は、国内子会社の監査役と定期的に会合を持ち、情報共有を通じてグル ープ一体となった監査体制の整備を図る。また、監査役は、国内外の主要な子 会社を分担して監査し、子会社の取締役等による業務の執行状況を把握する。 ⑥ 当社は、監査役に報告した者に対する不利な取扱いを禁止するとともに、子会 社にも不利な取扱いの禁止を求める。 ⑦ 監査役会は、当社及び子会社に対する年間の監査計画とともに予算を立案し、 当社は、必要となる予算を確保する。臨時の監査等により予算外の支出を要す るときは、その費用の償還に応じる。 |
|
〔運用状況の概要〕 ① 取締役等の指揮命令から独立した監査役室を設置し、必要な員数の専任従業員 を配置しております。期中に、監査役会が事前に同意のうえ、専任従業員の人 事異動を行いました。 ② 社外監査役を含め、監査役は、全ての取締役会に出席し、常勤監査役は全ての 経営戦略会議及びリスクマネジメント委員会に出席し、取締役等の業務の執行 状況を確認しております。 ③ 監査役及び監査役会は、内部監査部門から、定期的にその監査結果の報告を受 けております。また、常勤監査役は、本社管理部門の責任者から、定期的に業 務の執行状況の報告を受けております。 ④ 監査役は、月1回以上、会計監査人から監査の状況について報告を受けると ともに、法令に基づく事業年度の監査結果についての報告を受けております。 ⑤ 監査役は、国内子会社の監査役と定期的に会合を持ち、情報交換を行っており ます。また、子会社の監査の際には、子会社取締役から報告を受けるほか、子 会社監査役と情報交換を行い、子会社の取締役等の業務の執行状況を確認して おります。 ⑥ 当社及び子会社に対し、監査役への報告者に対する不利な取扱いの禁止を周 知しております。 ⑦ 当期、監査計画に従った監査を実施するにあたって予算が不足する事態は生じ ませんでした。 |
(責任限定契約の内容の概要)
当社は、取締役会決議によって取締役及び監査役の責任を法令の範囲内で一部免除できる旨を定款で定めております。また、会社法第427条第1項及び当社定款の規定により、社外取締役及び社外監査役との間に、任務を怠ったことによる損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく責任の限度額は、法令が規定する限度額としております。これらは、取締役及び監査役が職務の遂行にあたり、過度に萎縮することなく、期待される役割を十分に発揮することができるようにすることを目的とするものであります。
(役員等賠償責任保険契約の内容の概要)
当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約の被保険者の範囲は当社の取締役、監査役及び執行役員であり、保険料は全額当社が負担をしております。当該保険契約により、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うことまたは当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害が塡補されることとなります。ただし、犯罪行為や意図的に違法行為を行った場合は塡補の対象外とすること等により、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないようにするための措置を講じております。
(取締役の定数)
当社の取締役は30名以内とする旨定款に定めております。
(取締役の選任の決議要件)
当社は、取締役の選任決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨定款に定めております。また、取締役の選任決議は、累積投票によらないものとする旨定款に定めております。
(取締役会で決議できる株主総会決議事項)
イ.中間配当の決定機関
当社は、会社法第454条第5項の規定に従い、取締役会の決議により中間配当を実施することができる旨定款に定めております。これは、株主への機動的な利益還元を行うことを目的とするものであります。
ロ.自己の株式の取得の決定機関
当社は、会社法第165条第2項の規定に従い、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨定款に定めております。これは、機動的に自己株式の取得を行うことを目的とするものであります。
(株主総会の特別決議要件)
当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨定款に定めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものであります。
(適時開示)
関連法規及び証券取引所の開示ルールに則って、株主及び資本市場に対して情報が正確かつ網羅的に開示される体制を強化するために、2005年4月に「開示情報委員会」を設置しました。重要な会社情報について、適時開示の要否、開示内容、開示の時期等の検討及び決定の役割を担うとともに、各部門で発生した重要な会社情報について、迅速かつ網羅的に情報を収集する体制を構築しております。なお、株主や投資家等に対して、経営方針説明会、四半期ごとの決算説明会、ホームページの充実等を通して経営状況について迅速かつ正確な情報開示を継続して実施しております。
(2)【役員の状況】
① 役員一覧
男性48名 女性4名 (役員のうち女性の比率7.7%)
(1)取締役・監査役の状況
|
役職名 |
氏名 |
生年月日 |
略歴 |
任期 |
所有株式数 (株) |
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|
代表取締役会長兼社長 CEO |
御手洗 冨士夫 |
1935年9月23日生 |
|
注3 |
153,144 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
代表取締役副社長 CFO
渉外本部長 コーポレートガバナンス 推進室長 |
田中 稔三 |
1940年10月8日生 |
|
同上 |
25,510 |
|
役職名 |
氏名 |
生年月日 |
略歴 |
任期 |
所有株式数 (株) |
||||||||||||||||||||||||||
|
代表取締役副社長 CTO
プリンティング グループ管掌 |
本間 利夫 |
1949年3月10日生 |
|
注3 |
78,852 |
||||||||||||||||||||||||||
|
取締役副社長
グローバル販売戦略推進 本部長 |
小川 一登 |
1958年4月5日生 |
|
同上 |
6,800 |
||||||||||||||||||||||||||
|
専務取締役
インダストリアル グループ管掌 キヤノントッキ株式会社 取締役会長兼CEO |
武石 洋明 |
1964年3月20日生 |
|
同上 |
10,000 |
||||||||||||||||||||||||||
|
専務取締役
経理本部長 PSI適正化プロジェクト チーフ |
浅田 稔 |
1962年6月18日生 |
|
同上 |
10,879 |
|
役職名 |
氏名 |
生年月日 |
略歴 |
任期 |
所有株式数 (株) |
||||||||||||||||||||||||||
|
取締役 |
川村 雄介 |
1953年12月5日生 |
|
注3 |
2,500 |
||||||||||||||||||||||||||
|
取締役 |
池上 政幸 |
1951年8月29日生 |
|
同上 |
0 |
||||||||||||||||||||||||||
|
取締役 |
鈴木 正規 |
1955年4月18日生 |
|
同上 |
3,700 |
||||||||||||||||||||||||||
|
取締役 |
伊藤 明子 |
1962年2月28日生 |
|
注3 注8 |
500 |
|
役職名 |
氏名 |
生年月日 |
略歴 |
任期 |
所有株式数 (株) |
||||||||||||||||
|
常勤監査役 |
岡山 知弘 |
1960年3月24日生 |
|
注6 |
800 |
||||||||||||||||
|
常勤監査役 |
森川 剛志 |
1966年11月20日生 |
|
注7 |
300 |
||||||||||||||||
|
監査役 |
田中 豊 |
1949年3月11日生 |
|
注5 |
3,400 |
||||||||||||||||
|
監査役 |
樫本 浩一 |
1961年7月2日生 |
|
注4 |
5,300 |
|
役職名 |
氏名 |
生年月日 |
略歴 |
任期 |
所有株式数 (株) |
||||||||||||||||||||||||
|
監査役 |
重富 由香 |
1970年6月17日生 |
|
注7 |
0 |
||||||||||||||||||||||||
|
計 |
301,685 |
||||||||||||||||||||||||||||
(注)1 取締役川村雄介、池上政幸、鈴木正規、伊藤明子の各氏は、社外取締役であります。
2 監査役田中豊、樫本浩一、重富由香の各氏は、社外監査役であります。
3 取締役の任期は、2025年3月28日開催の第124期定時株主総会における選任後1年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時までであります。
4 監査役樫本浩一氏の任期は、2022年3月30日開催の第121期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
5 監査役田中豊氏の任期は、2023年3月30日開催の第122期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
6 監査役岡山知弘氏の任期は、2024年3月28日開催の第123期定時株主総会における選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
7 監査役森川剛志、重富由香の各氏の任期は、2025年3月28日開催の第124期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
8 取締役伊藤明子氏の戸籍上の氏名は野田明子です。
(2)執行役員の状況
当社では、業務執行体制をさらに強化し、より機動的かつ効率的な業務運営を行うため、執行役員制度を導入しております。2025年4月1日付就任予定者は以下のとおりであります。
|
役名 |
氏名 |
職名 |
|
副社長執行役員 |
小澤 秀樹 |
Canon(China)Co.,Ltd. 社長 |
|
副社長執行役員 |
瀧口 登志夫 |
メディカルグループ管掌 兼 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 社長 |
|
副社長執行役員 |
戸倉 剛 |
イメージンググループ管掌 |
|
専務執行役員 |
Seymour Liebman |
Canon U.S.A.,Inc. 執行副社長 |
|
専務執行役員 |
宮本 厳恭 |
メディカル事業本部 副事業本部長 |
|
専務執行役員 |
飯島 克己 |
デジタルビジネスプラットフォーム開発本部長 兼 メディカル事業革新プロジェクトチーフ |
|
専務執行役員 |
平松 壮一 |
ロジスティクス統括センター所長 兼 経済安全保障統括室長 |
|
専務執行役員 |
竹谷 隆 |
調達本部長 |
|
専務執行役員 |
美野川 久裕 |
人事本部長 |
|
専務執行役員 |
増子 律夫 |
大分キヤノン株式会社 社長 |
|
常務執行役員 |
長島 和彦 |
メディカル事業本部 副事業本部長 |
|
常務執行役員 |
岩渕 洋一 |
情報通信システム本部長 |
|
常務執行役員 |
橋本 玉己 |
SRP統括部門長 |
|
常務執行役員 |
新庄 克彦 |
基盤技術開発本部 副本部長 |
|
常務執行役員 |
大森 正樹 |
キヤノンマシナリー株式会社 社長 |
|
常務執行役員 |
市川 武史 |
デバイス開発本部長 |
|
常務執行役員 |
田中 朗子 |
メディカル事業本部 副事業本部長 |
|
常務執行役員 |
真竹 秀樹 |
知的財産法務本部長 |
|
常務執行役員 |
遠藤 才二郎 |
デジタルプリンティング開発技術統括センター所長 |
|
常務執行役員 |
小林 伊三夫 |
Canon U.S.A.,Inc. 社長 |
|
常務執行役員 |
相馬 克良 |
福島キヤノン株式会社 社長 |
|
常務執行役員 |
小清水 義之 |
デジタルプリンティング事業統括センター所長 |
|
常務執行役員 |
石井 俊幸 |
Canon Singapore Pte.Ltd. 社長 |
|
常務執行役員 |
木下 正英 |
周辺機器事業本部長 |
|
執行役員 |
甲谷 英人 |
IMG第三事業部長 |
|
執行役員 |
松田 利之 |
周辺機器事業本部 副事業本部長 |
|
執行役員 |
大川原 裕人 |
メディカル事業本部 統括 兼 スマートモビリティ事業推進センター所長 |
|
執行役員 |
澤 俊詩 |
取手工場長 |
|
執行役員 |
神戸 誠 |
ファシリティ管理本部長 |
|
執行役員 |
藤森 寛朋 |
広報・IRセンター所長 |
|
執行役員 |
櫻井 克仁 |
デバイス開発統括部門長 |
|
執行役員 |
三浦 毅人 |
法務統括センター所長 |
|
執行役員 |
三浦 聖也 |
半導体機器事業部長 |
|
執行役員 |
吉田 真一 |
Canon Europa N.V. 社長 兼 Canon Europe Ltd. 社長 |
|
執行役員 |
立崎 寿 |
メディカル事業本部 副事業本部長 兼 |
|
執行役員 |
飯田 浩平 |
グローバル販売戦略推進本部 上席 |
|
執行役員 |
井上 康文 |
ロジスティクス統括センター 上席 |
|
執行役員 |
加藤 学 |
IMG第一事業部長 |
|
執行役員 |
須藤 由紀 |
人事統括センター所長 |
(注) 役員のうち女性の比率は、取締役及び監査役、並びに提出日現在在任中の執行役員37名を加えて算出して
おります。
② 社外役員の状況
a.社外取締役及び社外監査役の員数
当社の社外取締役は4名、社外監査役は3名です。
b.社外取締役及び社外監査役の機能及び役割、独立性、選任状況に関する考え方
当社は、金融商品取引所が定めるコーポレートガバナンス・コード(原則4-9)及び独立性基準を踏まえ、独立社外取締役及び独立社外監査役の独立性を担保するための基準を明らかにすることを目的として、全監査役の同意のもと、当社取締役会の決議をもって「独立社外役員の独立性判断基準」を制定しております。当該基準は、当社ウェブサイト(https://global.canon/ja/ir/strategies/governance.html)に掲載しております。当社の社外取締役及び社外監査役は全て当該「独立性判断基準」を満たしており、取締役会の透明性とアカウンタビリティの維持向上に貢献する役割を担っております。
なお、当社は、社外取締役及び社外監査役全員について東京、名古屋、福岡及び札幌の各証券取引所が定める独立役員として同取引所に届け出ております。
・社外取締役 川村雄介(独立役員)
証券会社勤務を経て大学教授、財務省や金融庁の審議会委員、日本証券業協会の特別顧問などを務め、金融・証券制度や金融機関の経営戦略の専門家であるとともに、社外取締役としての経験も豊富であることから、その豊富な経験及び金融・証券に関わる高度な知見に基づき、社外取締役としての職務を適切に遂行しております。
・社外取締役 池上政幸(独立役員)
名古屋、大阪各高等検察庁検事長等の要職を歴任後、最高裁判所判事を務めるなど、長年法曹として企業案件を含む様々な事案に関与し、その豊富な経験および高度な知見に基づき、特に企業のコンプライアンス確保の観点を含む内部統制の仕組みやコーポレートガバナンスのあり方に関し、有益な意見および監督を受けられると期待しており、社外取締役としての職務を適切に遂行しております。
・社外取締役 鈴木正規(独立役員)
長年の財務省勤務の後、環境省に転じ、事務次官等の要職を歴任、退官後は民間金融機関の代表取締役も務めたことから、特にコーポレートファイナンスや環境分野に関する有益な意見を受けられるほか、高度な適正性・コンプライアンスが求められる金融機関での経営経験に基づく助言および業務執行監督を受けられるものと期待しており、社外取締役としての職務を適切に遂行しております。
・社外取締役 伊藤明子(独立役員)
建設省(現国土交通省)に技官として入省し、同省初の女性局長(住宅局長)、人材育成及びしごとやまちづくりを含む地方創生の政策担当を経たあと、消費者庁長官を務め、退官後は、引き続きかかる分野の研究に携わる傍ら企業の社外取締役を務め、特に顧客・消費者視点からの有益な助言および監督、また多様な人材の活用促進に関しても助言を受けられると期待しており、社外取締役としての職務を適切に遂行しております。
・社外監査役 田中豊(独立役員)
長年にわたり民事事件を担当する裁判官を務めた後、弁護士として企業法務の実務に携わるとともに、法科大学院の教授の任に当たるなど、法務に関する豊富な経験と高度な専門的知識を有しており、それらを活かして社外監査役としての職務を適切に遂行しております。
・社外監査役 樫本浩一(独立役員)
長年にわたり、第一生命保険株式会社において経営管理業務に携わってきたほか、法務を含む総務業務の統括責任者を務め、国際経験も豊富であり、その知識と経験を、海外を含む当社グループを俯瞰した監査に活かし、社外監査役としての職務を適切に遂行しております。なお、第一生命保険株式会社は当社の株主でありますが、その持株比率は約1.3%(発行済株式総数から自己株式数を控除して算出)であります。また、同社と当社との間には保険契約等に基づく取引がありますが、その年間取引額は、当社及び同社それぞれの連結売上高の1%に満たない額であります。
・社外監査役 重富由香(独立役員)
日本、米国、香港における公認会計士として企業会計に関する長きに渡る実務経験や、世界最大手の監査法人の海外事務所勤務経験による豊富な国際経験を有しております。企業会計の専門家であることはもちろん、グローバルな視点からリスク管理、ESG等に関する幅広い知見を有していることが、当社の一層の適正監査に有効に機能すると期待しており、社外監査役としての職務を適切に遂行してくれるものと判断しております。
③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
社外取締役は、取締役会において、監査役監査及び会計監査の結果、内部統制の運用状況につき報告を受けております。また、経営戦略会議やリスクマネジメント委員会への出席、監査役との情報交換等により経営課題への理解を深め、十分な監督・助言を可能とするよう努めております。
社外監査役は、その独立性、中立性、専門性を充分に発揮し、常に常勤監査役との情報共有を行いつつ、経営をモニタリングしております。また、内部監査部門及び会計監査人から各々の監査計画、監査項目等についての説明を受け、客観的な視点からその妥当性を確認し、それぞれの監査実施後には、結果の説明を受けております。更に内部統制部門との間で内部統制システムの構築・運用状況及びリスクの評価等に関して随時情報交換を行い、社外における経験と高い見識に基づき指導、助言しております。
(3)【監査の状況】
①監査役監査の状況
a.組織、人員及び手続
監査役監査の組織、人員及び手続については「4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由(監査役会)」を参照ください。
b.監査役及び監査役会の活動状況
(1)監査役会の開催頻度・個々の監査役の出席状況
・開催数および開催間隔
年間21回開催(月次定例会12回、その他9回)。平均所要時間は1時間。
また、情報共有等を目的とした監査役連絡会を適宜開催(当期9回)。
・個々の監査役の出席回数・出席率
柳橋勝人 常勤監査役 全6回中6回出席、出席率100%
岡山知弘 常勤監査役 全15回中15回出席、出席率100%
籏持秀也 常勤監査役 全21回中21回出席、出席率100%
田中豊 監査役 全21回中21回出席、出席率100%
吉田洋 監査役 全21回中21回出席、出席率100%
樫本浩一 監査役 全21回中21回出席、出席率100%
(2)監査役会の具体的な検討事項
・監査方針・監査計画等の策定
・監査報告の作成
・会計監査の相当性の確認
・内部統制システムの整備・運用状況の確認
・株主総会議案内容の確認
・会計監査人の選任・解任、再任・不再任の決定
・重要会議の決議・報告事項の確認
・監査役監査の状況の確認
・会計監査人による監査及び非監査業務の事前承認(SEC登録抹消にて終了)
・会計監査人による非保証業務の事前了解
・その他法令で定める事項
(3)監査役の活動状況
期初の監査役会にて個々の監査役の業務分担を決定のうえ、以下の活動を実施。
・重要会議への出席(取締役会、経営戦略会議、リスクマネジメント委員会等)
・監査・ヒアリングの実施(国内関係会社19社、海外関係会社15社、社内22部門)
・指名・報酬委員会への出席
・取締役会の実効性の評価
・社外取締役との情報共有及び意見交換
・管理部門からの報告の聴取(人事、経理、法務、情報セキュリティ、品質、渉外、サステナビリティ等)
・重要書類の閲覧(決裁書類、取締役会議事録、経営戦略会議議事録等)
・事業報告等の監査・決算報告の聴取等
・国内非上場関係会社の上期及び年間決算報告の聴取(27社)
・内部統制評価結果報告の聴取
・内部通報制度の整備・運用状況の確認
・内部監査部門からの監査報告の聴取
・会計監査人からの監査状況の聴取、監査結果の報告受領
・会計監査人の監査体制、独立性、監査契約の確認
②内部監査の状況
内部監査部門である経営監理室は独立した専任組織として、「内部監査規程」に則り、遵法や内部統制システムの有効性や効率性等につき、各部門、子会社を監査し、必要に応じて改善提言を行っております。
また、経営トップの方針に基づき、全ての業務を専門的な見地から評価するために、現在の約60名の体制から増員を計画するなど、監査機能の強化を図っております。
a.監査役と内部監査部門の連携状況
監査役及び監査役会は、内部監査の実効性を確保するための取組みとして内部監査部門から事前に内部監査計画の概要、監査項目について報告を受け、内部監査実施後にはすべての監査結果及び評価の報告を直接聴取しております。また、必要に応じて適宜、意見・情報交換を行う等、緊密な連携を図っております。
b.監査役と会計監査人の連携状況
監査役及び監査役会は、会計監査人から監査開始前に監査計画の概要や重点監査項目等についての説明を受け、その妥当性について確認しております。また、会計監査人から月1回以上、会計監査、四半期レビュー及び、内部統制監査などの実施状況の報告を受けるとともに意見表明前に監査結果の報告を受けております。「監査上の主要な検討事項」については、定期的にリスク対応手続の実施状況の報告を受け、意見交換を行っております。
監査役は会計監査人の実地棚卸立会に同行するほか、主要な関係会社の監査を担当する会計監査人とのミーティングを実施し、監査実施状況の把握に努めております。会計監査人の監査の品質管理体制について詳細な説明を受け、必要に応じて情報提供を求めてその妥当性を確認しております。なお、会計監査人の独立性を監視することを目的として、子会社を含めて、監査及び非監査の業務契約等の内容及び報酬額を監査役会が事前承認する制度を導入しております(SEC登録抹消にて終了)。
c.内部監査、監査役監査及び会計監査と内部統制部門との関係
内部統制の要諦の一つであるリスクマネジメントについては、リスクマネジメント委員会の事務局及び所管部門が内部監査部門、監査役及び会計監査人とリスクの評価、管理体制の状況等に関して随時情報交換を行い、その結果を以後の活動に反映するというサイクルを通じて、適切なリスクマネジメントの維持と強化を図っております。その他、内部監査、監査役監査及び会計監査と内部統制部門との関係は前述の「4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項(内部統制)」のとおりであります。
③会計監査の状況
a.監査法人の名称
有限責任監査法人トーマツ
b.継続監査期間
5年間
c.業務を執行した公認会計士
|
公認会計士の氏名等 |
所属する監査法人名 |
継続監査年数 |
|
|
指定有限責任社員 業務執行社員 |
山田 政之 |
有限責任監査法人トーマツ |
5年 |
|
指定有限責任社員 業務執行社員 |
中村 進 |
有限責任監査法人トーマツ |
5年 |
|
指定有限責任社員 業務執行社員 |
高木 秀明 |
有限責任監査法人トーマツ |
5年 |
|
指定有限責任社員 業務執行社員 |
中井 雅佳 |
有限責任監査法人トーマツ |
1年 |
d.監査業務に係る補助者の構成
公認会計士31名、その他98名
e.監査法人の選定方針、理由及び評価
当社は、会計監査人の選定方針を以下のとおり定めています。
会計監査人と会社との間で独立性が確保され、良好な信頼関係に基づいて実効性のある監査が実施されることを担保するため、監査役会は、独立性、専門性、品質管理体制及びグローバルな監査体制等の観点から一定期間ごとに複数の監査法人から提案を受け、会計監査人を選定することとしております。
なお、会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当すると認められる場合、必要に応じて、監査役会は、監査役全員の同意により会計監査人を解任いたします。また、上記の場合のほか、会計監査人の適格性、独立性を害する事由の発生により、適正な監査の遂行が困難であると認められる場合、監査役会は、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定いたします。
監査役会は、会計監査人から職務の遂行状況及び品質管理体制に関する報告を受けると共に、会計監査人が会社法の定める監査人としての要件を満たしているかどうか、会計監査人に対する検査やレビュー結果、会計監査人が被告となっている重要な係争案件の有無等について確認を行いました。また、監査役会は、選任時に期待した、統率のとれた一貫性のあるグローバル監査対応、良好なコミュニケーションによる課題の早期対処及び先進的な技術を活用した効率的・効果的な監査等の観点から会計監査人の職務遂行状況を評価しました。
これらを踏まえ、監査役会は第124期(2024年)の会計監査人として有限責任監査法人トーマツの再任を決定しております。
④監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
|
区分 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
監査証明業務に基づく 報酬(百万円) |
非監査業務に基づく 報酬(百万円) |
監査証明業務に基づく 報酬(百万円) |
非監査業務に基づく 報酬(百万円) |
|
|
提出会社 |
577 |
- |
591 |
10 |
|
連結子会社 |
505 |
3 |
569 |
11 |
|
計 |
1,082 |
3 |
1,160 |
21 |
b.監査公認会計士等と同一のネットワークに対する報酬(a.を除く)
|
区分 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
監査証明業務に基づく 報酬(百万円) |
非監査業務に基づく 報酬(百万円) |
監査証明業務に基づく 報酬(百万円) |
非監査業務に基づく 報酬(百万円) |
|
|
提出会社 |
- |
3 |
- |
0 |
|
連結子会社 |
2,585 |
195 |
2,827 |
236 |
|
計 |
2,585 |
198 |
2,827 |
236 |
上記a.及びb.の報酬に関する前連結会計年度及び当連結会計年度における非監査業務の内容は各種アドバイザリー業務です。
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
当社は監査公認会計士等に対する監査報酬について、監査計画(監査の範囲、手法、時間等)の妥当性を検証し、監査報酬を決定しております。
e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、米国企業改革法(サーベンス・オクスリー法)第202条に基づく監査・非監査業務の事前承認手続において社内関係部署及び会計監査人から必要な資料を入手し報告を受けるほか、前期の監査計画とその実施状況及び当期の監査計画を確認し必要に応じて説明を求めることにより当期の報酬見積りの相当性等を確認しております。その結果、会計監査人の報酬等について、監査品質を維持向上していくために合理的な水準であると判断し、会社法第399条第1項に基づき同意いたしました。
(4)【役員の報酬等】
①役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項
(a)「取締役の個人別報酬の内容についての決定方針」の内容
ア.報酬の基本方針
当社は、当社グループの健全かつ持続的な成長に向け役員が能力をいかんなく発揮しその役割・責務を十分に果たすことを効果的に促す仕組みとして役員報酬制度が機能するよう、その設計に努めております。また、役員報酬の財産的価値は、当社の期待に十分に応えることができる優秀な人材の確保・維持を考慮しつつ、適切な水準となることを基本としております。
イ.各報酬制度の内容
(i)代表取締役・業務執行取締役
代表取締役・業務執行取締役の報酬は、次の「基本報酬」、「賞与」及び「株式報酬型ストックオプション」によって構成されます。
<基本報酬>
取締役の職務遂行の対価として毎月支給する定額の金銭報酬です。当該取締役の役位と役割貢献度に応じた所定の額となります。その総額は、株主総会の承認を得た額以内としております。(ただし、社外取締役を含むすべての取締役の基本報酬の総額。)
<賞与>
取締役の任期1年間の成果に報いる趣旨で年1回支給する金銭報酬です。グループ全体の年間の企業活動の成果である「連結税引前当期純利益」を指標とし、この利益の額に当該取締役の役位に応じた所定の係数を乗じた額と役割貢献度に応じた個人別査定額を合計して算出いたします。
当社では、賞与は配当や内部留保とともに、その本質は会社利益の配分であるとの考え方から、その支給の可否及び上記により算出した支給額の合計について毎年の株主総会に諮ります。
<株式報酬型ストックオプション>
株価変動のメリットとリスクを株主と共有し、中長期的な業績向上や企業価値向上に向けた取締役のより一層の動機づけとなることを期待し、年1回、当社株式の新株予約権を付与するものです。当該新株予約権の総額は、株主総会の承認を得た額以内としており、当該新株予約権の付与数は、役位並びに前事業年度の「連結税引前当期純利益」及び役割貢献度に応じて定められる額(当該新株予約権と引換えにする払込みに充てるために取締役に付与する金銭報酬債権の額)と付与時の株価水準を基に算出した数としております。在任期間を通しての成果に対する報酬との考えから、退職の時に権利行使できる仕組みとしております。なお、付与対象者において、不正や善管注意義務に抵触する行為等があると認められた際には、新株予約権の全部または一部の行使を制限することがあります。
基本報酬、賞与、株式報酬型ストックオプションの構成割合については、中長期的視点で経営に取り組むことが重要との考えから、基本報酬の水準と安定性を重視することを基本としつつ、単年度業績の向上及び株主利益の追求にも配慮し、取締役の報酬全体に占める基本報酬、賞与および株式報酬型ストックオプションの割合をそれぞれ概ね5割、3割、2割程度となるよう設計しております。なお、賞与の指標としている当社「連結税引前当期純利益」につきましては、第124期(2024年)事業年度は年初4,500億円と予想(2024年1月公表)しておりましたが、実績は3,012億円となりました。
(ii)社外取締役
業務執行から独立した立場で職務に当たる社外取締役の報酬は、「基本報酬」、すなわち、その職務遂行の対価として毎月支給する定額の金銭報酬のみで構成され、上記(i)<基本報酬>に記載の株主総会承認額の範囲内、かつ一般的な水準を考慮して当社が予め定めた金額の範囲内で決定いたします。
ウ.報酬決定プロセス
当社は、報酬決定プロセスの透明性・客観性、報酬体系の妥当性の確保を目的として、代表取締役CFO、独立社外取締役4名及び独立社外監査役1名から成る任意の「指名・報酬委員会」を設けております。当該委員会は、基本報酬や賞与の算定基準、株式報酬型ストックオプションの付与基準を含む報酬制度の妥当性を検証した上で、取締役会に対し、意見を答申することとします。
個々の取締役に対する報酬の額・内容(基本報酬及び賞与の額並びに株式報酬型ストックオプションの付与数)は、代表取締役CEOが上記イ.に記載したところに従って所定の基準に基づき決定するものとし、決定に際しては、取締役会への付議前にその案を「指名・報酬委員会」に提示して確認を受けております。なお、賞与については、上記イ.(i)記載のとおり、都度、支給の可否、支給額の合計について株主総会に諮ります。
(b)決定方針の決定方法
当社は、取締役会決議により、「取締役の個人別報酬の内容についての決定方針」を定めております。当該取締役会の決議に際しては、あらかじめ決議する内容について独立社外役員を中心に構成される「指名・報酬委員会」へ諮問し、答申を受けており、また、今後方針の見直しが必要と認められる場合には、同様の手続きに従うものといたします。なお、業務執行から独立した立場で職務に当たる監査役の報酬は、「基本報酬」、すなわち、その職務遂行の対価として毎月支給する定額の金銭報酬のみで構成され、監査役間の協議により決定することとしており、その総額は、株主総会承認額の範囲内としております。
(c)当期に係る取締役の個人別報酬の内容が決定方針に沿うものであると取締役会が判断した理由
当社は、個々の取締役に対する報酬の額・内容(基本報酬及び賞与の額ならびに株式報酬型ストックオプションの付与数)は、上記決定方針に従って決定されており、決定に際しては事前に「指名・報酬委員会」の確認を受けていることから、その内容が決定方針に沿うものであると判断しております。
(役員報酬に関する株主総会決議並びに取締役会及び指名・報酬委員会の直近の活動内容)
<株主総会>
|
株主総会 |
決議の内容/当該決議に係る役員の数(株主総会終結時の員数) |
|
第103期定時株主総会 (2004年3月30日開催) |
監査役の報酬総額を「年額2億円以内」と決議/4名(うち社外監査役2名) |
|
第112期定時株主総会 (2013年3月28日開催) |
取締役の報酬総額を「年額18億円以内」と決議/21名 |
|
第117期定時株主総会 (2018年3月29日開催) |
上記取締役の報酬総額のうち「年額3億円以内」を、株式報酬型ストックオプションとしての新株予約権の総額とすることを決議/5名(社外取締役を除く) |
|
第120期定時株主総会 (2021年3月30日開催) |
取締役に対し付与する株式報酬型ストックオプションの内容を決議/3名(社外取締役を除く) |
|
第123期定時株主総会 (2024年3月28日開催) |
取締役賞与の支給を決議/3名(社外取締役を除く) 取締役に対し付与する株式報酬型ストックオプションとしての新株予約権の総額「年額3億円以内」を「年額4億円以内」とすること等を決議/6名(社外取締役を除く) |
|
第124期定時株主総会 (2025年3月28日開催) |
取締役賞与の支給を決議/6名(社外取締役を除く) |
<取締役会>
|
開催日 |
活動の内容 |
|
2018年1月30日 |
株式報酬型ストックオプションの創設及び取締役の報酬枠変更並びにそれらに関する株主総会議案を決定 |
|
2021年1月18日 |
取締役の個人別報酬の内容についての決定方針を決定 |
|
2021年1月28日 |
取締役に対し付与する株式報酬型ストックオプションの内容の決定に関する株主総会議案を決定 |
|
2024年1月30日 |
株式報酬型ストックオプションの付与枠(取締役に付与される新株予約権の総額等)の改定に関する株主総会議案を決定 |
|
2024年3月28日 |
取締役の基本報酬及び賞与の個別支給額並びに株式報酬型ストックオプションの個別付与数を決定 |
|
2025年3月28日 |
取締役の基本報酬及び賞与の個別支給額並びに株式報酬型ストックオプションの個別付与数を決定 |
(注) 当事業年度における取締役会の活動状況は、(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由(取締役会)に記載のとおりです。
<指名・報酬委員会>
|
開催日 |
活動の内容(注)3 |
|
2024年1月18日(注)1 |
役員個別報酬額(賞与)及び報酬制度運用の適正性に関し確認、審議 株式報酬型ストックオプションの付与枠(取締役に付与される新株予約権の総額等)の改定に関する確認、審議 |
|
2024年3月21日(注)1 |
役員個別報酬額(基本報酬・株式報酬型ストックオプション)及び報酬制度運用の適正性に関し確認、審議 |
|
2024年9月26日(注)2 |
役員報酬制度の妥当性に関する確認、審議 |
|
2025年1月17日(注)2 |
役員個別報酬額(賞与)及び報酬制度運用の適正性に関し確認、審議 |
|
2025年3月21日(注)2 |
役員個別報酬額(基本報酬・株式報酬型ストックオプション)及び報酬制度運用の適正性に関し確認、審議 |
(注)1.議長を務めた田中稔三のほか、齊田國太郎、川村雄介及び田中豊の全委員が出席いたしました。
2.議長を務めた田中稔三のほか、川村雄介、池上政幸、鈴木正規、伊藤明子及び田中豊の全委員が出席いた
しました。
3.取締役の候補者選定等に関する「指名・報酬委員会」の活動状況は、(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由(指名・報酬委員会)に記載のとおりです。
②非金銭報酬等の内容
非金銭報酬等の内容及び主な行使条件等は①(a)イ.(i)<株式報酬型ストックオプション>に記載のとおりです。当期中に社外取締役を除く取締役6名に対し、新株予約権269個(普通株式 26,900株)を交付いたしました。
③取締役の個人別報酬の内容の決定についての委任に関する事項
|
委任を受けた者 |
代表取締役会長兼社長 CEO 御手洗冨士夫 |
|
委任された権限の内容及び権限が適切に行使されるようにするために講じた措置 |
上記①(c)記載のとおり |
|
委任の理由 |
取締役の報酬は、決定方針に沿ったうえ、当社の経営及び各取締役の職務執行の状況を的確に理解した者が行う評価に基づき決定されるべきものであり、上記受任者はかかる評価を最も適切に行うことができると認められるため |
④役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
|
役員区分 |
対象となる 役員の員数(名) |
報酬等の 総額 (百万円) |
報酬等の種類別の総額(百万円) |
||
|
金銭報酬等 |
非金銭報酬等 |
||||
|
基本報酬 |
賞与 (業績連動報酬) |
株式報酬型 ストックオプション |
|||
|
取締役(社外取締役を除く) |
6 |
1,496 |
852 |
543 |
101 |
|
社外取締役 |
5 |
84 |
84 |
- |
- |
|
監査役(社外監査役を除く) |
3 |
43 |
43 |
- |
- |
|
社外監査役 |
3 |
60 |
60 |
- |
- |
(注)1.上記社外取締役および監査役の員数には、2024年3月28日開催の第123期定時株主総会終結の時をもって退任した社外取締役1名および監査役1名がそれぞれ含まれております。
2.賞与は、当期の取締役賞与引当額を記載しております。
3.株式報酬型ストックオプションは、当事業年度の費用計上額を記載しております。
⑤連結報酬等の総額が1億円以上である者の連結報酬等の総額等
|
氏名 |
役員区分 |
会社区分 |
連結報酬等の 総額 (百万円) |
連結報酬等の種類別の額(百万円) |
||
|
金銭報酬等 |
非金銭報酬等 |
|||||
|
基本報酬 |
賞与 (業績連動報酬) |
株式報酬型 ストックオプション |
||||
|
御手洗 冨士夫 |
取締役 |
提出会社 |
625 |
389 |
200 |
36 |
|
田中 稔三 |
取締役 |
提出会社 |
269 |
149 |
101 |
20 |
|
本間 利夫 |
取締役 |
提出会社 |
258 |
140 |
100 |
19 |
|
小川 一登 |
取締役 |
提出会社 |
139 |
72 |
55 |
12 |
|
武石 洋明 |
取締役 |
提出会社 |
103 |
51 |
45 |
7 |
|
浅田 稔 |
取締役 |
提出会社 |
100 |
51 |
42 |
7 |
(注)1.賞与は、当期の取締役賞与引当額を記載しております。
2.株式報酬型ストックオプションは、当事業年度の費用計上額を記載しております。
3.百万円未満を四捨五入して記載しております。したがって、各欄の合計が総額の欄と一致しない場合
があります。
(5)【株式の保有状況】
①投資株式の区分の基準及び考え方
当社は、保有する投資株式の区分について、専ら株価の変動や配当の受取りによって利益を受けることを目的として保有する場合を純投資目的として区分し、それ以外の株式を純投資目的以外の目的で保有する投資株式として区分しております。なお、純投資目的である投資株式は保有しておりません。
②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
a. 保有方針及び保有の合理性を検証する方法、並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の
内容
(1)政策保有に関する方針
当社の中長期的成長のためには、開発・生産・販売の各体制の不断の進化が不可欠であり、これらを全てキヤノングループ自らの経営資源で実現することは困難です。当社は、これら体制の強化に有益と判断するときは、キヤノングループ外の企業との連携の一環として、当該企業の株式を保有することがあります。
(2)保有株式の合理性の検証の内容
当社は、個別の政策保有株式について、保有目的などの定性面に加え、株式保有による投資収益が当社資本コストを上回っているか否か、定量面での検証も勘案の上、毎年定期的に評価したうえ取締役会に報告し、中長期的な観点から保有の合理性を検証しております。
現在保有する株式については、2025年2月開催の取締役会において、保有の合理性があるものと確認しました。
b. 銘柄数及び貸借対照表計上額
|
|
銘柄数 (銘柄) |
貸借対照表計上額の 合計額(百万円) |
|
非上場株式 |
21 |
1,734 |
|
非上場株式以外の株式 |
11 |
9,151 |
(当事業年度において株式数が増加した銘柄)
|
|
銘柄数 (銘柄) |
株式数の増加に係る取得 価額の合計額(百万円) |
株式数の増加の理由 |
|
非上場株式 |
- |
- |
- |
|
非上場株式以外の株式 |
6 |
2 |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)
|
|
銘柄数 (銘柄) |
株式数の減少に係る売却 価額の合計額(百万円) |
|
非上場株式 |
- |
- |
|
非上場株式以外の株式 |
2 |
3 |
c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報
特定投資株式
|
銘柄 |
当事業年度 |
前事業年度 |
保有目的、業務提携等の概要、 定量的な保有効果及び 株式数が増加した理由 (注)1 |
当社の株式の 保有の有無 |
|
株式数(株) |
株式数(株) |
|||
|
貸借対照表計上額 (百万円) |
貸借対照表計上額 (百万円) |
|||
|
ルネサスエレクトロニクス(株) |
4,166,600 |
4,166,600 |
半導体露光装置の大口顧客、ならびに半導体サプライヤーとして取引関係の維持・強化等のため |
無 |
|
8,527 |
10,621 |
|||
|
Median Technologies S.A. |
961,826 |
961,826 |
メディカル事業における診断/診療ソリューションの販売・提供に係る取引関係の維持・強化等のため |
無 |
|
599 |
718 |
|||
|
トヨタ自動車(株) |
6,995 |
6,995 |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
22 |
18 |
|||
|
日本電気(株) |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
1 |
- |
|||
|
ソニーグループ(株) |
100 |
100 |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
1 |
|||
|
日本製鉄(株) |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
- |
|||
|
パナソニックホールディングス(株) |
155 |
1,155 |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
2 |
|||
|
日本航空(株) |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
- |
|||
|
丸紅(株) |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
- |
|||
|
(株)LIXIL |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
- |
|||
|
日産自動車(株) |
100 |
- |
株主への情報開示、株主総会運営に関する情報収集のため |
無 |
|
0 |
- |
(注)1.銘柄ごとの定量的な保有効果についての詳細は記載困難ですが、各銘柄の株式保有の合理性については、上記
記載のとおり、定量的な側面も勘案した評価結果を2025年2月の取締役会に報告し、検証しております。
2.「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。
みなし保有株式
|
銘柄 |
当事業年度 |
前事業年度 |
保有目的、業務提携等の概要、 定量的な保有効果及び 株式数が増加した理由 (注)1 |
当社の株式の 保有の有無 |
|
株式数(株) |
株式数(株) |
|||
|
貸借対照表計上額 (百万円)(注)2 |
貸借対照表計上額 (百万円)(注)2 |
|||
|
第一生命ホールディングス(株) |
6,300,000 |
6,300,000 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
26,681 |
18,850 |
|||
|
SOMPOホールディングス(株) |
4,697,583 |
1,565,861 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
19,349 |
10,798 |
|||
|
(株)みずほフィナンシャルグループ |
4,925,023 |
4,925,023 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
19,075 |
11,882 |
|||
|
ダイキン工業(株) |
987,400 |
987,400 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
18,425 |
22,695 |
|||
|
ニデック(株) |
2,489,648 |
1,244,824 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
無 |
|
7,108 |
7,089 |
|||
|
東京海上ホールディングス(株) |
1,156,500 |
1,156,500 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
6,624 |
4,081 |
|||
|
(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ |
3,112,170 |
3,112,170 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
5,745 |
3,770 |
|||
|
ヒューリック(株) |
3,018,708 |
3,018,708 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
4,136 |
4,457 |
|||
|
(株)三井住友フィナンシャルグループ |
908,481 |
302,827 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
3,420 |
2,083 |
|||
|
ウシオ電機(株) |
560,557 |
560,557 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
無 |
|
1,194 |
1,135 |
|||
|
(株)大林組 |
540,500 |
540,500 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
1,131 |
659 |
|||
|
(株)テレビ東京ホールディングス |
206,500 |
206,500 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
無 |
|
667 |
618 |
|||
|
(株)大塚商会 |
120,000 |
60,000 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
無 |
|
433 |
349 |
|||
|
NIPPON EXPRESSホールディングス(株) |
61,800 |
20,600 |
退職給付信託に拠出しており、当社が議決権行使の指図権を有している |
有 |
|
148 |
165 |
(注)1.銘柄ごとの定量的な保有効果についての詳細は記載困難ですが、各銘柄の株式保有の合理性については、上記
記載のとおり、定量的な側面も勘案した評価結果を2025年2月の取締役会に報告し、検証しております。
2.「みなし保有株式」の貸借対照表計上額とは、議決権行使権限の対象となる株式数に、事業年度末日の時価を乗
じた金額です。
③保有目的が純投資目的である投資株式
該当事項はありません。
④当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの
該当事項はありません。
第5【経理の状況】
1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部を改正する内閣府令(平成14年内閣府令第11号)附則」第3項の規定により、米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。
(2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。
当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しております。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2024年1月1日から2024年12月31日まで)の連結財務諸表及び事業年度(2024年1月1日から2024年12月31日まで)の財務諸表について、有限責任監査法人トーマツにより監査を受けております。
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内容を適切に把握し、または会計基準等の変更等について的確に対応するため、米国財務会計基準審議会及び公益財団法人財務会計基準機構等から情報の収集を行い、適正性の確保に努めております。
1【連結財務諸表等】
(1)【連結財務諸表】
①【連結貸借対照表】
|
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
||
|
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
|
(資産の部) |
|
|
|
|
|
|
Ⅰ 流動資産 |
|
|
|
|
|
|
1 現金及び現金同等物 |
注1,22 |
401,323 |
|
501,565 |
|
|
2 短期投資 |
注2,22 |
3,822 |
|
4,775 |
|
|
3 売上債権 |
注3 |
655,460 |
|
705,591 |
|
|
4 棚卸資産 |
注4 |
796,881 |
|
841,836 |
|
|
5 短期リース債権 |
注6 |
150,324 |
|
167,612 |
|
|
6 前払費用及び その他の流動資産 |
注15,18,22 |
231,605 |
|
245,665 |
|
|
7 信用損失引当金 |
注3,6 |
△15,329 |
|
△16,961 |
|
|
流動資産合計 |
|
2,224,086 |
41.1 |
2,450,083 |
42.5 |
|
Ⅱ 長期債権 |
注20 |
11,734 |
0.2 |
29,614 |
0.5 |
|
Ⅲ 投資 |
注2,22 |
78,505 |
1.4 |
113,241 |
2.0 |
|
Ⅳ 有形固定資産 |
注5 |
1,095,879 |
20.2 |
1,147,380 |
19.9 |
|
Ⅴ オペレーティングリース 使用権資産 |
注19 |
126,125 |
2.3 |
136,717 |
2.4 |
|
Ⅵ 無形固定資産 |
注7,8 |
274,942 |
5.1 |
275,391 |
4.8 |
|
Ⅶ のれん |
注7,8 |
1,045,400 |
19.3 |
915,258 |
15.9 |
|
Ⅷ 長期リース債権 |
注6 |
321,065 |
5.9 |
363,749 |
6.3 |
|
Ⅸ その他の資産 |
注11,12 |
242,659 |
4.5 |
339,569 |
5.8 |
|
Ⅹ 信用損失引当金 |
注6 |
△3,818 |
△0.0 |
△4,756 |
△0.1 |
|
資産合計 |
|
5,416,577 |
100.0 |
5,766,246 |
100.0 |
|
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
||
|
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
|
(負債の部) |
|
|
|
|
|
|
Ⅰ 流動負債 |
|
|
|
|
|
|
1 短期借入金及び1年以内に返済する長期債務合計 |
注9,21 |
386,200 |
|
318,330 |
|
|
金融サービスに係る短 期借入金 |
|
38,900 |
|
40,400 |
|
|
その他の短期借入金及 び1年以内に返済する 長期債務 |
|
347,300 |
|
277,930 |
|
|
2 買入債務 |
注10 |
309,930 |
|
350,128 |
|
|
3 未払法人税等 |
注12 |
56,983 |
|
78,438 |
|
|
4 未払費用 |
注11,20 |
373,544 |
|
433,329 |
|
|
5 短期オペレーティング リース負債 |
注19 |
35,559 |
|
41,876 |
|
|
6 その他の流動負債 |
注5,15, 18,22 |
276,960 |
|
324,205 |
|
|
流動負債合計 |
|
1,439,176 |
26.6 |
1,546,306 |
26.8 |
|
Ⅱ 長期債務 |
注9,21 |
2,954 |
0.1 |
205,075 |
3.6 |
|
Ⅲ 未払退職及び年金費用 |
注11 |
171,779 |
3.2 |
166,153 |
2.9 |
|
Ⅳ 長期オペレーティング リース負債 |
注19 |
92,604 |
1.7 |
98,219 |
1.7 |
|
Ⅴ その他の固定負債 |
注12,15 |
104,357 |
1.8 |
105,442 |
1.8 |
|
負債合計 |
|
1,810,870 |
33.4 |
2,121,195 |
36.8 |
|
(純資産の部) |
|
|
|
|
|
|
Ⅰ 株主資本 |
|
|
|
|
|
|
1 資本金 |
|
174,762 |
3.2 |
174,762 |
3.0 |
|
(発行可能株式総数) |
|
(3,000,000,000) |
|
(3,000,000,000) |
|
|
(発行済株式総数) |
|
(1,333,763,464) |
|
(1,333,763,464) |
|
|
2 資本剰余金 |
注13 |
404,935 |
7.5 |
412,287 |
7.2 |
|
3 利益剰余金 |
注13 |
|
|
|
|
|
利益準備金 |
|
61,634 |
|
61,893 |
|
|
その他の利益剰余金 |
|
3,801,212 |
|
3,818,668 |
|
|
利益剰余金合計 |
|
3,862,846 |
71.3 |
3,880,561 |
67.2 |
|
4 その他の包括利益 (損失)累計額 |
注14 |
268,758 |
5.0 |
470,897 |
8.2 |
|
5 自己株式 |
|
△1,358,279 |
△25.1 |
△1,558,234 |
△27.0 |
|
(自己株式数) |
|
(345,964,752) |
|
(389,771,598) |
|
|
株主資本合計 |
|
3,353,022 |
61.9 |
3,380,273 |
58.6 |
|
Ⅱ 非支配持分 |
|
252,685 |
4.7 |
264,778 |
4.6 |
|
純資産合計 |
|
3,605,707 |
66.6 |
3,645,051 |
63.2 |
|
負債及び純資産合計 |
|
5,416,577 |
100.0 |
5,766,246 |
100.0 |
②【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
|
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
||
|
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
百分比(%) |
金額(百万円) |
百分比(%) |
|
Ⅰ 売上高 |
注6,14, 15,18 |
|
|
|
|
|
1 製品売上高 |
|
3,314,627 |
|
3,593,598 |
|
|
2 サービス売上高 |
|
866,345 |
|
916,223 |
|
|
合計 |
|
4,180,972 |
100.0 |
4,509,821 |
100.0 |
|
Ⅱ 売上原価 |
注 5,8, 11,19 |
|
|
|
|
|
1 製品売上原価 |
|
1,799,211 |
|
1,933,783 |
|
|
2 サービス売上原価 |
|
412,851 |
|
432,943 |
|
|
合計 |
|
2,212,062 |
52.9 |
2,366,726 |
52.5 |
|
売上総利益 |
|
1,968,910 |
47.1 |
2,143,095 |
47.5 |
|
Ⅲ 営業費用 |
注1,5,8,11, 14,16, 19,20 |
|
|
|
|
|
1 販売費及び一般管理費 |
|
1,261,630 |
30.2 |
1,360,893 |
30.1 |
|
2 研究開発費 |
|
331,914 |
7.9 |
337,348 |
7.5 |
|
3 のれんの減損損失 |
|
- |
- |
165,100 |
3.7 |
|
合計 |
|
1,593,544 |
38.1 |
1,863,341 |
41.3 |
|
営業利益 |
|
375,366 |
9.0 |
279,754 |
6.2 |
|
Ⅳ 営業外収益及び費用 |
|
|
|
|
|
|
1 受取利息及び配当金 |
|
13,425 |
|
15,602 |
|
|
2 支払利息 |
|
△2,267 |
|
△3,745 |
|
|
3 その他-純額 |
注 1,2, 11,14,18 |
4,243 |
|
9,550 |
|
|
合計 |
|
15,401 |
0.3 |
21,407 |
0.5 |
|
税引前当期純利益 |
|
390,767 |
9.3 |
301,161 |
6.7 |
|
Ⅴ 法人税等 |
注12,14 |
106,346 |
2.5 |
118,287 |
2.6 |
|
非支配持分控除前 当期純利益 |
|
284,421 |
6.8 |
182,874 |
4.1 |
|
Ⅵ 非支配持分帰属損益 |
|
19,908 |
0.5 |
22,849 |
0.6 |
|
当社株主に帰属する 当期純利益 |
|
264,513 |
6.3 |
160,025 |
3.5 |
|
1株当たり当社株主に 帰属する当期純利益 |
注17 |
|
|
|
|
|
基本的 |
|
264.20円 |
|
165.53円 |
|
|
希薄化後 |
|
264.08円 |
|
165.44円 |
|
【連結包括利益計算書】
|
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
|
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
|
Ⅰ 非支配持分控除前当期純利益 |
|
284,421 |
182,874 |
|
Ⅱ その他の包括利益(損失) -税効果調整後 |
注14 |
|
|
|
1 為替換算調整額 |
|
184,836 |
145,724 |
|
2 未実現有価証券評価損益 |
|
60 |
5 |
|
3 金融派生商品損益 |
|
1,394 |
△2,433 |
|
4 年金債務調整額 |
|
24,289 |
66,990 |
|
合計 |
|
210,579 |
210,286 |
|
当期包括利益(損失) |
|
495,000 |
393,160 |
|
Ⅲ 非支配持分帰属当期包括利益 |
|
24,352 |
30,996 |
|
当社株主に帰属する 当期包括利益(損失) |
|
470,648 |
362,164 |
③【連結資本勘定計算書】
第123期(2023年1月1日から2023年12月31日まで)
(単位 百万円)
|
|
注記番号 |
資本金 |
資本 剰余金 |
利益剰余金 |
その他の 包括利益 (損失) 累計額 |
自己株式 |
株主資本 |
非支配 持分 |
純資産 合計 |
||
|
区分 |
利益 準備金 |
その他の 利益 剰余金 |
利益 剰余金 合計 |
||||||||
|
2022年12月31日現在残高 |
|
174,762 |
404,838 |
64,509 |
3,664,735 |
3,729,244 |
62,623 |
△1,258,362 |
3,113,105 |
235,925 |
3,349,030 |
|
非支配持分との資本取引及び その他 |
|
|
158 |
△3,534 |
3,534 |
- |
|
|
158 |
△97 |
61 |
|
当社株主への配当金 (1株当たり130.00円) |
|
|
|
|
△130,870 |
△130,870 |
|
|
△130,870 |
|
△130,870 |
|
非支配持分への配当金 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
△7,495 |
△7,495 |
|
利益準備金への振替 |
|
|
|
659 |
△659 |
- |
|
|
- |
|
- |
|
包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1.当期純利益 |
|
|
|
|
264,513 |
264,513 |
|
|
264,513 |
19,908 |
284,421 |
|
2.その他の包括利益(損失) -税効果調整後 |
注14 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(1)為替換算調整額 |
|
|
|
|
|
|
183,650 |
|
183,650 |
1,186 |
184,836 |
|
(2)未実現有価証券評価損益 |
|
|
|
|
|
|
60 |
|
60 |
|
60 |
|
(3)金融派生商品損益 |
|
|
|
|
|
|
1,352 |
|
1,352 |
42 |
1,394 |
|
(4)年金債務調整額 |
|
|
|
|
|
|
21,073 |
|
21,073 |
3,216 |
24,289 |
|
当期包括利益(損失) |
|
|
|
|
|
|
|
|
470,648 |
24,352 |
495,000 |
|
自己株式の取得及び処分 |
|
|
△61 |
|
△41 |
△41 |
|
△99,917 |
△100,019 |
|
△100,019 |
|
2023年12月31日現在残高 |
|
174,762 |
404,935 |
61,634 |
3,801,212 |
3,862,846 |
268,758 |
△1,358,279 |
3,353,022 |
252,685 |
3,605,707 |
第124期(2024年1月1日から2024年12月31日まで)
(単位 百万円)
|
|
注記番号 |
資本金 |
資本 剰余金 |
利益剰余金 |
その他の 包括利益 (損失) 累計額 |
自己株式 |
株主資本 |
非支配 持分 |
純資産 合計 |
||
|
区分 |
利益 準備金 |
その他の 利益 剰余金 |
利益 剰余金 合計 |
||||||||
|
2023年12月31日現在残高 |
|
174,762 |
404,935 |
61,634 |
3,801,212 |
3,862,846 |
268,758 |
△1,358,279 |
3,353,022 |
252,685 |
3,605,707 |
|
非支配持分との資本取引及び その他 |
|
|
7,410 |
|
△762 |
△762 |
|
|
6,648 |
△10,839 |
△4,191 |
|
当社株主への配当金 (1株当たり145.00円) |
|
|
|
|
△141,530 |
△141,530 |
|
|
△141,530 |
|
△141,530 |
|
非支配持分への配当金 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
△8,854 |
△8,854 |
|
子会社の取得 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
790 |
790 |
|
利益準備金への振替 |
|
|
|
259 |
△259 |
- |
|
|
- |
|
- |
|
包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1.当期純利益 |
|
|
|
|
160,025 |
160,025 |
|
|
160,025 |
22,849 |
182,874 |
|
2.その他の包括利益(損失) -税効果調整後 |
注14 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(1)為替換算調整額 |
|
|
|
|
|
|
144,424 |
|
144,424 |
1,300 |
145,724 |
|
(2)未実現有価証券評価損益 |
|
|
|
|
|
|
5 |
|
5 |
|
5 |
|
(3)金融派生商品損益 |
|
|
|
|
|
|
△2,443 |
|
△2,443 |
10 |
△2,433 |
|
(4)年金債務調整額 |
|
|
|
|
|
|
60,153 |
|
60,153 |
6,837 |
66,990 |
|
当期包括利益(損失) |
|
|
|
|
|
|
|
|
362,164 |
30,996 |
393,160 |
|
自己株式の取得及び処分 |
|
|
△58 |
|
△18 |
△18 |
|
△199,955 |
△200,031 |
|
△200,031 |
|
2024年12月31日現在残高 |
|
174,762 |
412,287 |
61,893 |
3,818,668 |
3,880,561 |
470,897 |
△1,558,234 |
3,380,273 |
264,778 |
3,645,051 |
④【連結キャッシュ・フロー計算書】
|
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
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区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
|
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
1 非支配持分控除前当期純利益 |
|
284,421 |
182,874 |
|
2 営業活動によるキャッシュ・ フローへの調整 |
|
|
|
|
減価償却費 |
|
238,676 |
235,465 |
|
のれんの減損損失 |
|
- |
165,100 |
|
固定資産売廃却損益 |
|
4,025 |
1,271 |
|
法人税等繰延税額 |
|
△10,353 |
△14,571 |
|
売上債権の減少(△増加) |
|
16,625 |
△29,437 |
|
棚卸資産の減少(△増加) |
|
65,595 |
△6,865 |
|
リース債権の増加 |
注6 |
△24,838 |
△18,216 |
|
買入債務の増加(△減少) |
|
△57,631 |
29,348 |
|
未払法人税等の増加 |
|
6,880 |
20,464 |
|
未払費用の増加(△減少) |
|
△16,083 |
27,284 |
|
未払退職及び年金費用の減少 |
|
△32,208 |
△32,639 |
|
退職給付信託の設定額 |
|
△18,000 |
- |
|
その他-純額 |
|
△5,919 |
46,753 |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
451,190 |
606,831 |
|
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
1 固定資産購入額 |
注5 |
△230,308 |
△237,001 |
|
2 固定資産売却額 |
注5 |
3,670 |
7,279 |
|
3 有価証券購入額 |
|
△11,755 |
△13,812 |
|
4 有価証券売却額及び償還額 |
|
16,582 |
4,840 |
|
5 事業取得額(取得現金控除後) |
注7 |
△54,570 |
△32,672 |
|
6 その他-純額 |
|
1,009 |
△25,956 |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
△275,372 |
△297,322 |
|
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
|
1 長期債務による調達額 |
注9 |
- |
200,000 |
|
2 長期債務の返済額 |
注9 |
△55,893 |
△2,297 |
|
3 金融サービスに係る短期借入金の増加 (△減少)-純額 |
注9 |
△2,300 |
1,500 |
|
4 その他の短期借入金の増加(△減少) -純額 |
注9 |
140,213 |
△70,960 |
|
5 配当金の支払額 |
|
△130,870 |
△141,530 |
|
6 自己株式取得及び処分 |
|
△100,019 |
△200,031 |
|
7 その他-純額 |
注1 |
△7,860 |
△12,678 |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
△156,729 |
△225,996 |
|
Ⅳ 為替変動の現金及び現金同等物への影響額 |
|
20,133 |
16,729 |
|
Ⅴ 現金及び現金同等物の純増減額 |
|
39,222 |
100,242 |
|
Ⅵ 現金及び現金同等物の期首残高 |
|
362,101 |
401,323 |
|
Ⅶ 現金及び現金同等物の期末残高 |
|
401,323 |
501,565 |
補足情報
|
年間支払額 |
|
|
|
|
利息 |
|
2,191 |
3,766 |
|
法人税等 |
|
107,036 |
124,197 |
注記事項
注1 主要な会計方針についての概要
(1)連結会計方針
当社は、1969年5月に米国市場において転換社債を発行し、米国預託証券(以下「ADR」)を米国店頭市場に登録したことにより、米国1933年証券法及び米国1934年証券取引所法に基づき、米国会計基準に基づいて作成された連結財務諸表の米国証券取引委員会(以下「SEC」)への提出を開始し、それ以降、継続して年次報告書(Form 20-F)を提出してきました。その後、1972年2月にナスダックにADRを登録し、2000年9月にニューヨーク証券取引所(以下「NYSE」)に上場いたしました。
当社は、2023年3月にNYSEにおける上場を廃止しており、またSECに対してADRの登録廃止申請を行う要件を満たしたため、2024年3月7日に、米国証券取引法に基づく「ADRの登録廃止」及び「継続開示義務を終了」させるための申請書(Form 15F)をSECに提出しております。米国証券取引法に基づく継続開示義務は、Form 15Fの提出をもって一旦停止し、提出日から90日後の同年6月5日に終了しております。
当社の連結財務諸表は、米国会計基準に基づいて作成しております。
2023年及び2024年12月31日現在の連結子会社数及び持分法適用関連会社数は以下のとおりであります。
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
連結子会社数 |
336 |
|
334 |
|
持分法適用関連会社数 |
10 |
|
10 |
|
合計 |
346 |
|
344 |
当社グループ(当社及びその連結子会社。以下、当該項目では「当社」という。)が採用している会計処理の原則及び手続並びに表示方法のうち、我が国の連結財務諸表原則及び連結財務諸表規則に準拠した場合と異なるもので主要なものは次のとおりであり、金額的に重要性のある項目については、我が国の基準に基づいた場合の税引前当期純利益に対する影響額を併せて開示しております。
(イ)退職給付及び年金制度に関しては、基準書715「給付-退職給付」を適用しており、保険数理計算に基づく年金費用を計上しております。その影響額は、第123期及び第124期においてそれぞれ2,611百万円(利益の増加)、3,202百万円(利益の減少)であります。
(ロ)新株発行費は税効果調整を行った後、資本剰余金より控除しております。
(ハ)金融派生商品に関しては、基準書815「金融派生商品とヘッジ取引」を適用しております。
(ニ)のれん及び耐用年数が確定できないその他の無形固定資産に関しては、基準書350「無形固定資産-のれん及びその他」を適用しており、償却を行わずに少なくとも年1回の減損の判定を行っております。なお、第124期においてはメディカル報告単位において165,100百万円ののれんの減損損失を計上しております。
(ホ)持分証券に関しては、基準書321「投資-持分証券」を適用しており、原則として公正価値で測定し、その変動を税引前当期純利益に計上しております。
(ヘ)リースに関しては、基準書842「リース」を適用しており、リース期間にわたるリース料の現在価値に基づいてオペレーティングリース使用権資産及び負債を貸借対照表に計上し、リース費用は、リース期間にわたって定額法で認識しております。
(ト)勘定科目の組替再表示
当社は、第123期の連結キャッシュ・フロー計算書について、第124期の表示方法に合わせて組み替えて表示しております。
(2)経営活動の概況
当社は、プリンティングビジネスユニット、メディカルビジネスユニット、イメージングビジネスユニット、インダストリアルビジネスユニットの4つの報告セグメントと、その他及び全社から構成されております。プリンティングビジネスユニットは主にデジタル連帳プリンター、デジタルカットシートプリンター、大判プリンター、オフィス向け複合機、ドキュメントソリューション、レーザー複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンター、イメージスキャナー、電卓を、メディカルビジネスユニットは主にCT装置、超音波診断装置、X線診断装置、MRI装置、デジタルラジオグラフィ、眼科機器、体外診断システム及び試薬、ヘルスケアITソリューションを、イメージングビジネスユニットは主にレンズ交換式デジタルカメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、コンパクトフォトプリンター、MRシステム、ネットワークカメラ、ビデオ管理ソフトウェア、映像解析ソフトウェア、デジタルビデオカメラ、デジタルシネマカメラ、放送機器を、インダストリアルビジネスユニットは主に半導体露光装置、FPD露光装置、有機ELディスプレイ製造装置、真空薄膜形成装置、ダイボンダーを、その他はハンディターミナル、ドキュメントスキャナーを、それぞれ取り扱っております。
販売は主にキヤノンブランドにて、各国の販売子会社を通して行われております。これらの販売子会社は各地域においてマーケティングと物流を担当しており、主に再販店及び販売代理店を通して販売しております。より詳細なセグメント情報は、注23に記載しております。
当社はレーザープリンターをHP Inc.にOEM供給しており、その売上は第123期及び第124期の連結売上高のそれぞれ10.1%、10.5%になります。
当社は日本を含むアジアを中心に、欧州、米州でも生産活動を行っております。
(3)連結の基本方針
当社の連結財務諸表は、当社、当社が過半数の株式を所有する子会社、並びに当社及び連結子会社が主たる受益者となる変動持分事業体の勘定を含んでおります。連結会社間の債権債務及び取引は全て消去しております。
(4)見積りの使用
当社は連結財務諸表を作成するために、種々の見積りと仮定を行っております。それらは連結財務諸表上の資産・負債・収益・費用の計上金額及び偶発資産・偶発債務の開示情報に影響を及ぼします。重要な見積りと仮定は、収益認識、信用損失引当金、棚卸資産、有価証券、長期性資産、リース、のれん及び耐用年数が確定できないその他の無形固定資産、環境負債、繰延税金資産、不確実な税務ポジション、未払退職及び年金費用、製品保証引当金、並びに企業結合の評価及び開示に反映しております。実際の結果が、これらの見積りと異なることもあり得ます。また、パンデミックや地政学的リスク、さらにはインフレに伴う景気減速のリスク等により、当社の業績が経営者の仮定及び見積りとは異なる可能性があります。
(5)外貨表示の財務諸表の換算
海外子会社の資産及び負債は決算日の為替レートにより換算しております。損益項目は期中平均レートにより換算しております。海外子会社の財務諸表の換算から生じる差損益は、連結損益計算書からは除外し、その他の包括利益(損失)として計上しております。
外貨建取引、外貨建の資産及び負債の換算から生じる為替差損益は、連結損益計算書の営業外収益及び費用に含めております。為替差損益は、第123期及び第124期においてそれぞれ22,835百万円の損失、12,196百万円の損失であります。
(6)現金同等物
取得日から3ヶ月以内に満期となる流動性の高い短期投資を現金同等物としております。売却可能負債証券に分類される取得日から3ヶ月以内に満期となる一部の負債証券は、2023年及び2024年12月31日現在においてそれぞれ2,073百万円、1,500百万円であり、連結貸借対照表の現金及び現金同等物に含めております。
(7)投資
投資は主に取得日から満期日までが3ヶ月超の定期預金、負債及び持分証券、関連会社の投資からなっております。
当社は負債証券を満期保有目的証券と売却可能証券に分類しております。当社は短期間における売買を目的に購入し保有するトレーディング証券を保有しておりません。当社は、満期日までが1年以内の投資を短期投資に計上しております。
売却可能負債証券及び持分法で計上されない容易に測定可能な公正価値で評価される持分証券は、市場価格、予測割引キャッシュ・フローあるいはその他合理的と判断される公正価値で記録されます。持分証券の公正価値の変動は、連結損益計算書上、その他-純額に含めております。売却可能負債証券の場合、その変動は包括利益で認識されます。
満期保有目的負債証券は、償却原価で計上しております。また、公正価値は主として市場価格によって算定しております。
売却可能負債証券は、その価格下落が一時的でない下落について、市場価格が取得価額を下回る期間と程度、被投資会社の財政状態及び今後の見通し、並びに市場価格が回復すると予想される十分な時期までその投資案件を保有する当社の意思と能力の観点から、定期的に評価されております。その下落が一時的でなく、かつ売却する意思がない売却可能負債証券の減損は、信用損失に係るものは損益認識し、その他の要因に係るものはその他の包括利益(損失)で認識しております。また、その下落が一時的でなく、かつ売却する意思がある売却可能負債証券の減損は、全て損益認識しております。当社はその投資の原価の公正価値に対する超過額を減損として認識しております。
当社は、容易に算定可能な公正価値がない市場性のない持分証券について、減損による評価下げ後の帳簿価額に同一発行体の同一または類似する投資の秩序ある取引での観察可能な価格の変動を加減算する方法により測定しております。
実現損益は、平均原価法で算定し、損益に反映しております。
当社が事業運営及び財務方針に対して、支配力は有しないが重要な影響力を及ぼし得る関連会社の投資には、持分法を適用しております。
(8)信用損失引当金
信用損失引当金は、過去の信用損失の経験と合理的かつ裏付け可能な予測を踏まえつつ、基準書326(「金融商品-信用損失」)に基づいて、全ての債権計上先を対象として計上しております。また当社は、破産申請など顧客の債務返済能力がなくなったと認識した時点において、顧客ごとに信用損失引当金を積み増しております。債権計上先をとりまく状況に変化が生じた場合は、債権の回収可能性に関する評価はさらに調整されます。法的な償還請求を含め、全ての債権回収のための権利を行使してもなお回収不能な場合に、債権の全部または一部を回収不能とみなし、信用損失引当金に対する償却を実施しております。
(9)棚卸資産
棚卸資産は、低価法により評価しております。原価は、国内では平均法、海外では主として先入先出法により算出しております。
(10)長期性資産の減損
有形固定資産や償却対象の無形固定資産などの長期性資産は、当該資産の帳簿価額が回収できないという事象や状況の変化が生じた場合において、減損の可能性を検討しております。当社が保有し、かつ使用している資産の回収可能性は、その帳簿価額を資産から生じると予測される割引前将来見積キャッシュ・フローと比較することによって判定しております。当該資産の帳簿価額がその割引前将来見積キャッシュ・フローの総額を上回っている場合には、帳簿価額が公正価値を超過する金額について減損を認識しております。売却による処分予定の長期性資産は、帳簿価額または売却費用控除後の公正価値のいずれか低い価額で評価し、その後は償却しておりません。
(11)有形固定資産
有形固定資産は取得原価により計上しております。減価償却方法は、定額法で償却している一部の資産を除き、定率法を適用しております。
償却期間は、建物及び構築物が主に3年から60年、機械装置及び備品が主に1年から20年の範囲となっております。
有形固定資産の売却損益は、連結損益計算書の販売費及び一般管理費に含めております。
(12)リース
当社は、貸手のリースでは主にオフィス製品の販売においてリース取引を提供しております。販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リース及び直接金融リースによる利息収益は、それぞれのリース期間にわたり利息法で認識しております。これら以外のリース取引はオペレーティングリースとして会計処理し、収益はリース期間にわたり均等に認識しております。機器のリースとメンテナンス契約が一体となっている場合は、リース要素と非リース要素の独立販売価格の比率に基づいて収益を按分しております。通常、リース要素は、機器及びファイナンス費用を含んでおり、非リース要素はメンテナンス契約及び消耗品を含んでおります。一部の契約ではリースの延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社のリース契約の大部分は、顧客の割安購入選択権を含んでおりません。オペレーティングリースにより外部にリースしている資産は、取得原価により計上しており、主に2年から50年の期間にわたり定額法により見積残存価額まで償却しております。
借手のリースでは建物、倉庫、従業員社宅、及び車輛等に係るオペレーティングリース及びファイナンスリースを有しております。当社は、契約開始時に契約にリースが含まれるか決定しております。一部のリース契約では、リース期間の延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社のリース契約には、重要な残価保証または重要な財務制限条項はありません。当社のリースの大部分はリースの計算利子率が明示されておらず、当社はリース料総額の現在価値を算定する際、リース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しております。当社のリース契約の一部には、リース要素及び非リース要素を含むものがあり、それぞれを区分して会計処理しております。当社はリース要素と非リース要素の見積独立価格の比率に基づいて、契約の対価を按分しております。オペレーティングリースに係る費用は、そのリース期間にわたり定額法で計上されております。
(13)のれん及びその他の無形固定資産
のれん及び耐用年数が確定できないその他の無形固定資産は償却を行わず、代わりに毎年第4四半期に、または潜在的な減損の兆候があればより頻繁に減損テストを行っております。全てののれんは、企業結合のシナジー効果から便益を享受する報告単位に配分されます。報告単位の公正価値が、当該報告単位に割り当てられた帳簿価額を下回る場合には、当該差額をその報告単位に配分されたのれんの帳簿価額を限度とし、のれんの減損損失として認識しております。
耐用年数の見積りが可能な無形固定資産は、主としてソフトウェア、商標、特許権及び技術資産、ライセンス料、顧客関係であります。なお、ソフトウェアは主として3年から9年で、商標は15年で、特許権及び技術資産は5年から21年で、ライセンス料は7年で、顧客関係は11年から19年で定額償却しております。自社利用ソフトウェアの開発または取得に関連して発生した一定の原価は資産計上しております。これらの原価は主に第三者に対する支払い及びソフトウェア開発に係る従業員に対する給与であります。自社利用ソフトウェアの開発に関連して発生した原価はアプリケーション開発段階で資産計上しております。また、当社は、開発または取得した市場販売目的のソフトウェアに係る原価のうち、技術的実現可能性が確立した後の原価を資産計上しております。
(14)環境負債
環境浄化及びその他の環境関連費用に係る負債は、環境アセスメントあるいは浄化努力が要求される可能性が高く、その費用を合理的に見積ることができる場合に認識しており、連結貸借対照表のその他の固定負債に含めております。環境負債は、事態の詳細が明らかになる過程で、あるいは状況の変化の結果によりその計上額を調整しております。その将来義務に係る費用は現在価値に割引いておりません。
(15)法人税等
財務諸表上での資産及び負債の計上額とそれらの税務上の簿価との差異、並びに欠損金や税額控除の繰越に関連する将来の見積税効果について、繰延税金資産及び負債を認識しております。この繰延税金資産及び負債は、それらの一時差異が解消されると見込まれる年度の課税所得に対して適用される法定税率を使用して測定しております。税率変更による繰延税金資産及び負債への影響は、その税率変更に関する法律の制定日を含む期間の期間損益として認識しております。当社は、実現可能性が低いとみなされる繰延税金資産について評価性引当金を計上しております。
当社は、税法上の技術的な解釈に基づき、税務ポジションが、税務当局による調査において50%超の可能性をもって認められる場合に、その財務諸表への影響を認識しております。税務ポジションに関連するベネフィットは、税務当局との解決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定されます。未認識税務ベネフィットに関連する利息及び課徴金については、連結損益計算書の法人税等に含めております。
(16)株式に基づく報酬
当社は、株式に基づく報酬費用を付与日の公正価値に基づいて測定し、定額法により必要なサービス提供期間である権利確定期間にわたり費用計上しております。
(17)1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、当社株主に帰属する当期純利益を普通株式の期中加重平均株式数で割ることによって計算しております。希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、全ての潜在的なストックオプションの権利行使による希薄化効果を含んでおります。
(18)収益の認識
当社は、主にプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの各ビジネスユニットの製品、消耗品並びに関連サービス等の売上を収益源としており、それらを顧客との個別契約に基づき提供しております。当社は、約束した財またはサービスの支配が顧客に移転した時点、もしくは移転するにつれて、移転により獲得が見込まれる対価を反映した金額により、収益を認識しております。詳細については、注15に記載しております。
(19)研究開発費
研究開発費は発生時に費用として計上しております。
(20)広告宣伝費
広告宣伝費は発生時に費用として計上しております。第123期及び第124期においてそれぞれ52,570百万円、44,384百万円であり、これらは連結損益計算書の販売費及び一般管理費に含めております。
(21)発送費及び取扱手数料
発送費及び取扱手数料は、第123期及び第124期においてそれぞれ64,707百万円、69,956百万円であり、これらは連結損益計算書の販売費及び一般管理費に含めております。
(22)金融派生商品
全ての金融派生商品を公正価値で認識し、連結貸借対照表の前払費用及びその他の流動資産もしくはその他の流動負債に含めております。
当社は特定の金融派生商品を、予定取引もしくは既に認識された資産または負債に関連して支払われるまたは受け取るキャッシュ・フローの変動に対するヘッジ(「キャッシュ・フローヘッジ」)に指定します。当社は、リスク管理の目的及び様々なヘッジ取引に関する戦略とともにヘッジ手段とヘッジ対象の関係も正式に文書化しております。また、当社は、ヘッジに使用している金融派生商品がヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動を相殺することに高度に有効であるか否かについて、ヘッジの開始時及びその後も定期的な評価を行っております。ヘッジが有効でないまたは有効でなくなったと判断された場合、当社は直ちにヘッジ会計を中止します。
キャッシュ・フローヘッジとして指定された金融派生商品の公正価値の変動は、ヘッジ対象として指定されたキャッシュ・フローの変動が損益に影響を与えるまで、その他の包括利益(損失)として計上しております。これらの金額は、ヘッジ対象が収益または費用として認識された期において、ヘッジ対象と同様の損益区分に振り替えられます。
また、当社はヘッジとして指定されない金融派生商品を使用しており、これらの当該金融派生商品の公正価値の変動は、ただちに収益または費用として認識しております。
さらに、当社は金融派生商品から生じるキャッシュ・フローを連結キャッシュ・フロー計算書上の営業活動によるキャッシュ・フローに含めております。
(23)保証
当社は、保証を行った時点で当該保証を行うことにより引き受けた債務の公正価値を負債として認識しております。
(24)新会計基準
(イ)新たに適用した会計基準
2023年11月に、米国財務会計基準審議会(Financial Accouting Standards Board、以下「FASB」)より基準書2023-07(「セグメント情報開示の改善」-基準280(セグメント情報))が公表されました。同基準は、セグメント情報に関する開示要求事項を拡充しており、経営上の最高業務意思決定者に定期的に報告される重要なセグメント費用項目の開示、及び「その他」のセグメント損益項目に関する報告セグメント毎の内容記述を要求しております。また、期中会計期間の連結財務諸表においても連結会計年度の連結財務諸表と同等のセグメント損益及びセグメント資産の開示等を要求しております。当社は、この基準を2024年1月1日より開始する連結会計年度及び表示される全期間について遡及適用しております。同基準の、期中会計期間の開示については2024年12月15日以降に開始する連結会計年度に適用されます。この基準の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。詳細については、注23に記載しております。
(ロ)未適用の新会計基準
2023年12月に、FASBより基準書2023-09(「法人税開示の改善」-基準740(法人税))が公表されました。同基準は、税率調整表における特定の区分、法人所得税の支払額(国内および国外を区分)、法人税控除前の継続事業からの利益(国内および国外を区分)、および継続事業からの法人税費用(国内および国外を区分)を開示することを要求しております。同基準は、2024年12月15日以降に開始する連結会計年度に適用されます。現在、当社はこの基準の適用が、当社の開示に与える影響について検討しております。なお、この基準の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
2024年11月に、FASBより基準書2024-03(「損益計算書における費用の分解」-基準220-40(損益計算書-包括利益の報告-費用の分解開示))が公表されました。同基準は、棚卸資産の購入額、従業員報酬、減価償却費、無形資産の償却費、減耗費の5種類のコスト又は費用のいずれかを含む損益計算書上の費用科目の金額それぞれについて、これらのコスト及び費用を表形式で分解して開示することを要求しております。既存の米国会計基準の規定により開示が要求されている特定の費用や利得及び損失についても同表形式の開示において、独立した項目として開示することを要求しております。分解して開示されることが要求されないその他に分類される金額については、質的な説明を行うことを要求しております。また、表形式の開示に加えて、継続事業において認識された販売費の合計額、及び連結会計年度においては企業による販売費の定義の開示を要求しております。同基準は、2026年12月15日以降に開始する連結会計年度及び2027年12月15日以降に開始する連結会計年度の期中会計期間に適用されます。現在、当社はこの基準の適用が、当社の開示に与える影響について検討しております。なお、この基準の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
注2 投資
2024年12月31日現在における連結貸借対照表の短期投資に含めている満期保有目的負債証券は142百万円であ
り、満期別情報は以下のとおりであります。なお、2023年12月31日における満期保有目的負債証券はありません。
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(単位 百万円) |
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連結貸借対照表計上額 |
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公正価値 |
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差額 |
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1年以内 |
142 |
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142 |
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2023年12月31日及び2024年12月31日現在における連結貸借対照表の短期投資及び投資に含めている売却可能負債証券の取得原価、未実現利益及び損失、公正価値は以下のとおりであります。
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(単位 百万円) |
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第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||||||||||
|
|
取得原価 |
|
総未実現 利益 |
|
総未実現 損失 |
|
公正価値 |
|
取得原価 |
|
総未実現 利益 |
|
総未実現 損失 |
|
公正価値 |
|
短期投資: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
社債 |
883 |
|
1 |
|
- |
|
884 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
投資: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
社債 |
8,242 |
|
56 |
|
19 |
|
8,279 |
|
16,636 |
|
96 |
|
53 |
|
16,679 |
|
合計 |
9,125 |
|
57 |
|
19 |
|
9,163 |
|
16,636 |
|
96 |
|
53 |
|
16,679 |
2024年12月31日現在における連結貸借対照表の短期投資及び投資に含めている売却可能負債証券の満期別情報は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
公正価値 |
|
1年以内 |
- |
|
1年超5年以内 |
16,679 |
|
合計 |
16,679 |
第123期及び第124期における持分証券に係る未実現及び実現損益は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
持分証券の当期の損益合計 |
8,323 |
|
△3,081 |
|
控除:持分証券の売却による当期の実現損益 |
126 |
|
△6 |
|
12月31日現在保有している持分証券の未実現損益 |
8,197 |
|
△3,075 |
容易に算定可能な公正価値がない市場性のない持分証券の帳簿価額は、2023年及び2024年12月31日現在で10,282百万円、11,067百万円であります。第123期及び第124期における減損または観察可能な価格の変動による調整に重要性はありません。
2023年及び2024年12月31日現在における取得日から満期日までが3ヶ月超1年未満の定期預金はそれぞれ2,938百万円、4,633百万円であり、連結貸借対照表の短期投資に含めております。また、2024年12月31日現在における取得日から満期日までが1年超の定期預金は26,665百万円であり、連結貸借対照表の投資に含めております。なお、2023年12月31日における1年超の定期預金はありません。
2023年及び2024年12月31日現在における持分法適用関連会社への投資額は以下のとおりであります。
|
|
第124期 |
|
第123期 (百万円) |
|
第124期 (百万円) |
|
Canon Korea Inc. |
50% |
|
15,424 |
|
15,485 |
|
持分法適用関連会社 その他9社 |
- |
|
13,166 |
|
13,496 |
|
|
- |
|
28,590 |
|
28,981 |
なお、それぞれの持分法適用関連会社への投資額とその持分法適用関連会社の純資産との差額に重要性はありません。
持分法投資損益は連結損益計算書の営業外収益及び費用に含めており、第123期及び第124期においてそれぞれ485百万円の損失、729百万円の利益であります。
注3 売上債権
2023年及び2024年12月31日現在における売上債権は、以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
受取手形 |
33,570 |
|
33,541 |
|
売掛金 |
621,890 |
|
672,050 |
|
売上債権 |
655,460 |
|
705,591 |
|
信用損失引当金 |
△13,276 |
|
△14,856 |
|
合計 |
642,184 |
|
690,735 |
注4 棚卸資産
2023年及び2024年12月31日現在における棚卸資産は、以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
製品 |
468,394 |
|
521,961 |
|
仕掛品 |
255,849 |
|
250,939 |
|
原材料 |
72,638 |
|
68,936 |
|
合計 |
796,881 |
|
841,836 |
注5 有形固定資産
2023年及び2024年12月31日現在における有形固定資産は、以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
土地 |
283,530 |
|
286,826 |
|
建物及び構築物 |
1,851,645 |
|
1,905,387 |
|
機械装置及び備品 |
1,983,907 |
|
2,043,569 |
|
建設仮勘定 |
56,840 |
|
105,917 |
|
ファイナンスリース使用権資産 |
8,606 |
|
9,008 |
|
取得価額計 |
4,184,528 |
|
4,350,707 |
|
減価償却累計額 |
△3,088,649 |
|
△3,203,327 |
|
|
1,095,879 |
|
1,147,380 |
第123期及び第124期における減価償却費はそれぞれ177,624百万円、175,636百万円であります。
2023年及び2024年12月31日現在における有形固定資産の取得に係る未払金はそれぞれ26,322百万円、46,010百万円であり、これらは連結貸借対照表のその他の流動負債に含めております。連結キャッシュ・フロー計算書に表示されている固定資産には、有形固定資産と無形固定資産を含めております。
注6 貸手のリース会計
リース収益情報は以下のとおりであります。リース収益は連結損益計算書の製品売上高に含まれております。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
販売型リース及び直接金融リース収益 |
|
|
|
|
リース開始時の収益 |
162,464 |
|
159,132 |
|
利息収益 |
26,789 |
|
32,680 |
|
販売型リース及び直接金融リース収益計 |
189,253 |
|
191,812 |
|
オペレーティングリース収益 |
40,248 |
|
41,890 |
|
変動リース収益 |
5,822 |
|
7,438 |
|
リース収益計 |
235,323 |
|
241,140 |
リース債権の内訳
リース債権は、主に当社製品及び関連製品の販売から生じる販売型リース及び直接金融リースから構成されるファイナンスリースに係るものであります。これらの債権の回収期間はおおむね1年から20年であります。
リース債権のうち1年以内に期限が到来するもの及び1年超のものは、それぞれ連結貸借対照表の短期リース債権及び長期リース債権に表示しており、リース債権の内訳は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
|
最低支払リース |
511,737 |
|
585,136 |
|
|
無保証残存価額 |
13,613 |
|
14,337 |
|
|
履行費用 |
- |
|
- |
|
|
未実現利益 |
△53,961 |
|
△68,112 |
|
|
小計 |
471,389 |
|
531,361 |
|
|
信用損失引当金 |
△5,871 |
|
△6,861 |
|
|
小計 |
465,518 |
|
524,500 |
|
|
1年以内回収額 |
△148,271 |
|
△165,245 |
|
|
合計 |
317,247 |
|
359,255 |
|
信用損失引当金
第123期及び第124期におけるリース債権に対する信用損失引当金の変動は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
|
期首残高 |
5,596 |
|
5,871 |
|
|
引当金償却 |
△2,339 |
|
△ 4,456 |
|
|
当期繰入額 |
2,075 |
|
4,096 |
|
|
その他 |
539 |
|
1,350 |
|
|
期末残高 |
5,871 |
|
6,861 |
|
当社は、製品の販売に際し、顧客の信用履歴が適切であることを確認し、滞留期間、マクロ経済状況、顧客に対する法的手続の開始及び破産申請など、種々の情報に基づき債権計上先の信用状況を継続的にモニタリングしております。リース債権に対する信用損失引当金は、リスクの特徴が類似する債権ごとに過去の信用損失実績及び合理的かつ裏付け可能な予測に基づき評価しております。当社は、破産申請など顧客の債務返済能力がなくなったと認識した時点において、顧客ごとに信用損失引当金を積み増しております。2023年及び2024年12月31日現在における期日を経過したリース債権または顧客ごとに信用損失引当金を評価しているリース債権には重要性がありません。
顧客に賃貸している設備
2023年及び2024年12月31日現在におけるオペレーティングリースに供されている資産の取得価額はそれぞれ181,022百万円、183,343百万円であり、減価償却累計額はそれぞれ101,515百万円、102,887百万円であります。これらは連結貸借対照表の有形固定資産に含めております。
リース料受取額の年度別内訳
2024年12月31日現在におけるファイナンスリース及び解約不能オペレーティングリースに関する将来の最低支払リース料受取額の年度別金額は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
ファイナンスリース |
|
オペレーティングリース |
|
|
2025年度 |
199,099 |
|
13,888 |
|
|
2026年度 |
155,983 |
|
7,617 |
|
|
2027年度 |
114,747 |
|
5,336 |
|
|
2028年度 |
70,931 |
|
2,378 |
|
|
2029年度 |
30,656 |
|
1,044 |
|
|
2030年度以降 |
13,720 |
|
646 |
|
|
合計 |
585,136 |
|
30,909 |
|
リース債権の譲渡
当社は、外部の金融機関との間でリース債権を売却する債権譲渡契約を締結しています。当社は、この取引を基準書860「譲渡とサービシング」に基づき、売却として処理しています。第123期及び第124期において譲渡されたリース債権の金額はそれぞれ45,775百万円、34,007百万円です。2023年及び2024年12月31日現在における未回収金額はそれぞれ50,453百万円、72,969百万円であります。なお、当該取引による現金収入は、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローのリース債権の増加に含めております。当社は、引き続き金融機関に対して回収事務業務を提供していますが、2023年及び2024年12月31日現在における当該サービス負債の公正価値に重要性はありません。債務不履行が生じた際には、当社は一部遡求義務を負いますが、2023年及び2024年12月31日現在における当該遡求義務に重要性はありません。
注7 買収
2024年3月29日に、当社子会社のキヤノンマーケティングジャパン株式会社は、株式会社プリマジェストの発行済株式総数の100%を、現金を対価として37,000百万円にて取得し、株式会社プリマジェスト及びその子会社である他3社(以下、あわせて「プリマジェスト社」と総称)を子会社化しております。
当該買収により、プリマジェスト社が保有する知見やノウハウを取り入れることで、オペレーション効率とサービス品質を高めてBPO事業の更なる拡大を図るとともに、当社グループが保有する映像ソリューションやデジタルドキュメントサービス等で培った技術やシステム開発力を組み合わせることで新たなサービスを創出することができると考えております。
当該買収は取得法で処理されております。取得関連費用は発生時に費用として計上しており、その金額に重要性はありません。
支配獲得日において取得した資産及び引き継いだ負債に関する最終評価の公正価値の集計は以下の通りです。
(単位 百万円)
|
流動資産 |
8,617 |
|
|
|
無形固定資産 |
17,259 |
|
|
のれん |
19,715 |
|
|
その他 |
3,734 |
|
取得資産計 |
49,325 |
|
|
引受負債 |
12,307 |
|
|
非支配株主持分 |
△18 |
|
|
取得純資産 |
37,000 |
|
取得した償却対象無形固定資産は、顧客関係16,219百万円、ソフトウエア1,040百万円により構成されております。顧客関係、ソフトウエアの加重平均償却年数はそれぞれ約19年、約5年であり、無形固定資産全体の加重平均償却年数は約18年であります。
計上したのれんは、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力から構成されており、税務上損金算入はできません。当社は、のれんを本社資産としており、内部管理上はビジネスユニットに配分をしておりません。なお、減損テストにおいては、当該のれんをプリンティングビジネスユニットに属する報告単位に配分しております。当社の第124期連結損益計算書に含まれる支配獲得日以降のプリマジェスト社の売上高および純利益に重要性はありません。第123期及び第124期の期首時点でプリマジェスト社が当社の連結財務諸表に含まれていたと仮定した場合の経営成績は、当社の連結損益計算書に与える影響が軽微なため、開示しておりません。
2023年7月3日に、当社子会社のキヤノンメディカルシステムズ株式会社は、株式会社レゾナックよりその子会社であるミナリスメディカル株式会社及びMinaris Medical America, Inc.(以下、あわせて「ミナリスメディカル社」と総称)の発行済株式総数の100%を、現金を対価として33,418百万円にて取得しております。
当社グループはメディカル事業において、コア事業である画像診断装置の強化を図るとともに、ヘルスケアIT、体外診断など事業領域の拡大に取り組んでおります。当該買収により、ミナリスメディカル社が保有する体外診断事業の多様なソリューションとキヤノングループが保有する自動分析装置領域における技術、さらには画像診断、ヘルスケアITとのシナジーにより、より高いニーズに応える付加価値の提供が可能になると考えております。
当該買収は取得法で処理されております。取得関連費用は発生時に費用として計上しており、その金額に重要性はありません。
支配獲得日において取得した資産及び引き継いだ負債に関する最終評価の公正価値の集計は以下の通りです。
(単位 百万円)
|
流動資産 |
9,249 |
|
|
|
無形固定資産 |
8,394 |
|
|
のれん |
17,842 |
|
|
その他 |
5,365 |
|
取得資産計 |
40,850 |
|
|
引受負債 |
7,432 |
|
|
取得純資産 |
33,418 |
|
取得した償却対象無形固定資産は、顧客関係6,416百万円、特許権及び技術資産1,949百万円、ソフトウエア26百万円により構成されております。顧客関係、特許権及び技術資産、ソフトウエアの加重平均償却年数はそれぞれ約21年、約10年、5年であり、無形固定資産全体の加重平均償却年数は約17年であります。取得した非償却対象無形固定資産は、その他の無形固定資産3百万円により構成されております。
計上したのれんは、主として、ミナリスメディカル社と当社グループの事業統合によるシナジー効果から構成されており、税務上損金算入はできません。当社は、のれんを本社資産としており、内部管理上はビジネスユニットに配分をしておりません。なお、減損テストにおいては、当該のれんをメディカルビジネスユニットに属する報告単位に配分しております。当社の第123期連結損益計算書に含まれる支配獲得日以降のミナリスメディカル社の売上高および純利益に重要性はありません。第123期の期首時点でミナリスメディカル社が当社の連結財務諸表に含まれていたと仮定した場合の経営成績は、当社の連結損益計算書に与える影響が軽微なため、開示しておりません。
2023年10月2日に、当社子会社のキヤノンマーケティングジャパン株式会社は、ITソリューションの事業拡大のため、東京日産コンピュータシステム株式会社(現TCS株式会社、2023年11月1日に商号変更。以下「TCS社」という。)の発行済株式総数(自己株式を除く)の93.10%を、公開買付けにより現金を対価として10,249百万円で取得しております。また、2023年11月1日に、発行済株式総数(自己株式を除く)の6.90%を株式売渡請求により現金を対価として取得し、合計11,009百万円で完全子会社化しております。
当該買収は取得法で処理されております。取得関連費用は発生時に費用として計上しており、その金額に重要性はありません。
支配獲得日において取得した資産及び引き継いだ負債に関する最終評価の公正価値の集計は以下の通りです。
(単位 百万円)
|
流動資産 |
4,476 |
|
|
|
無形固定資産 |
3,841 |
|
|
のれん |
4,579 |
|
|
その他 |
707 |
|
取得資産計 |
13,603 |
|
|
引受負債 |
2,594 |
|
|
取得純資産 |
11,009 |
|
取得した無形固定資産は償却対象であり、顧客関係3,712百万円及びソフトウエア129百万円により構成されております。顧客関係及びソフトウエアの加重平均償却年数はそれぞれ約15年、約5年であり、無形固定資産全体の加重平均償却年数は約15年であります。
計上したのれんは、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力から構成されており、税務上損金算入はできません。当社は、のれんを本社資産としており、内部管理上はビジネスユニットに配分をしておりません。なお、減損テストにおいては、当該のれんをプリンティングビジネスユニットに属する報告単位に配分しております。当社の第123期連結損益計算書に含まれる支配獲得日以降のTCS社の売上高および純利益に重要性はありません。第123期の期首時点でTCS社が当社の連結財務諸表に含まれていたと仮定した場合の経営成績は、当社の連結損益計算書に与える影響が軽微なため、開示しておりません。
注8 のれん及びその他の無形固定資産
第123期において取得した償却対象無形固定資産は、注7記載の買収による取得を含め、42,820百万円であり、主なものは30,064百万円のソフトウエアであります。第123期に取得した無形固定資産合計の加重平均償却年数は約8年であり、ソフトウエアの加重平均償却年数は約5年であります。第124期において取得した償却対象無形固定資産は、注7記載の買収による取得を含め、49,961百万円であり、主なものは33,501百万円のソフトウエアであります。第124期に取得した無形固定資産合計の加重平均償却年数は約9年であり、ソフトウエアの加重平均償却年数は約5年であります。
2023年及び2024年12月31日現在における、償却対象無形固定資産は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
|
取得価額 |
|
償却累計額 |
|
取得価額 |
|
償却累計額 |
|
ソフトウエア |
|
463,275 |
|
357,657 |
|
490,350 |
|
376,658 |
|
顧客関係 |
|
174,441 |
|
84,223 |
|
192,672 |
|
97,407 |
|
特許権及び技術資産 |
|
129,418 |
|
79,273 |
|
129,278 |
|
88,792 |
|
商標 |
|
51,540 |
|
30,655 |
|
53,409 |
|
34,326 |
|
ライセンス料 |
|
12,474 |
|
10,407 |
|
6,124 |
|
4,713 |
|
その他 |
|
16,158 |
|
12,341 |
|
16,635 |
|
11,194 |
|
合計 |
|
847,306 |
|
574,556 |
|
888,468 |
|
613,090 |
第123期及び第124期における償却費合計はそれぞれ61,052百万円、61,259百万円であります。2024年12月31日現在における償却対象無形固定資産の次期以降5年間における見積償却費は、58,030百万円(第125期)、50,742百万円(第126期)、36,529百万円(第127期)、30,830百万円(第128期)、25,206百万円(第129期)であります。
2023年及び2024年12月31日現在における、のれんを除く、非償却無形固定資産の金額には重要性がありません。
当社は、のれんを本社資産としており、内部管理上はビジネスユニットに配分をしておりません。なお、減損テストにおいては、各ビジネスユニットを構成する報告単位にのれんを配分しております。
第123期及び第124期における、セグメントごとののれんの帳簿価額の変動は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|||
|
|
第123期 |
|||||||||||
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他及び 全社 |
|
合計 |
|
|
のれん-総額 |
157,561 |
|
542,695 |
|
296,825 |
|
10,975 |
|
693 |
|
1,008,749 |
|
|
減損損失累計額 |
△36,123 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
△36,123 |
|
|
期首残高 |
121,438 |
|
542,695 |
|
296,825 |
|
10,975 |
|
693 |
|
972,626 |
|
|
当期取得額 |
4,579 |
|
17,842 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
22,421 |
|
|
為替換算調整額 及びその他 |
9,931 |
|
5,150 |
|
34,509 |
|
755 |
|
8 |
|
50,353 |
|
|
のれん-総額 |
176,067 |
|
565,687 |
|
331,334 |
|
11,730 |
|
701 |
|
1,085,519 |
|
|
減損損失累計額 |
△40,119 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
△40,119 |
|
|
期末残高 |
135,948 |
|
565,687 |
|
331,334 |
|
11,730 |
|
701 |
|
1,045,400 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|||
|
|
第124期 |
|||||||||||
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他及び 全社 |
|
合計 |
|
|
のれん-総額 |
176,067 |
|
565,687 |
|
331,334 |
|
11,730 |
|
701 |
|
1,085,519 |
|
|
減損損失累計額 |
△40,119 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
△40,119 |
|
|
期首残高 |
135,948 |
|
565,687 |
|
331,334 |
|
11,730 |
|
701 |
|
1,045,400 |
|
|
当期取得額 |
19,715 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
19,715 |
|
|
のれんの減損損失* |
- |
|
△165,100 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
△165,100 |
|
|
為替換算調整額 及びその他 |
5,307 |
|
2,544 |
|
6,057 |
|
1,353 |
|
△18 |
|
15,243 |
|
|
のれん-総額 |
203,081 |
|
568,231 |
|
337,391 |
|
13,083 |
|
683 |
|
1,122,469 |
|
|
減損損失累計額 |
△42,111 |
|
△165,100 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
△207,211 |
|
|
期末残高 |
160,970 |
|
403,131 |
|
337,391 |
|
13,083 |
|
683 |
|
915,258 |
|
*当社は、メディカル関連市場について、長期的には安定的に成長する市場と考えております。一方、地政学的リスクの高まりによって一部のビジネスが制限を受け、中国の景気低迷は長期化し、日本国内においても医療機関の経営状況が悪化するなど、短期的には買収時の計画達成が困難な状況となっております。また、2024年2月にはメディカル事業革新委員会を発足し、CMSCと当社とのシナジー発揮を前提とした収益性向上に向けた抜本的構造改革が始まっています。こうしたビジネス環境の変化を踏まえ、主要な市場の成長率を中心に販売予測を見直し、将来計画に反映したところ、事業の収益性が当初の想定よりも低下し、割引キャッシュ・フロー分析に基づいて算定した当該事業の公正価値が減少する結果となりました。2024年10月1日を基準日として実施した年次ののれんの減損テストにおいて、メディカル報告単位の公正価値が報告単位の帳簿価額を下回る結果となったことから、注1に記載されているのれんの減損会計に関する会計方針に基づき、当社は、当該公正価値と帳簿価額の差額である165,100百万円をのれんの減損損失として認識しております。
注9 短期借入金及び長期債務
金融サービスに係る短期借入金は、当社が保有するリース子会社において、顧客に対する融資をファイナンスするための銀行借入であります。2023年及び2024年12月31日現在における銀行借入による金融サービスに係る短期借入金は、それぞれ38,900百万円、40,400百万円であり、その他の銀行借入による短期借入金は346,005百万円、276,106百万円であります。なお、2023年及び2024年12月31日現在の加重平均利率はそれぞれ0.14%、0.38%であります。2024年12月31日現在における当座貸越契約に基づく未使用の信用枠は775,000百万円であり、借入金利は基準金利にスプレッドを加えた金利であります。
2023年及び2024年12月31日現在における長期債務は以下のとおりであります。
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
銀行借入; 銀行利率0.80%(2024年12月31日時点)*1 |
- |
|
201,909 |
|
|
その他の債務*2 |
|
4,249 |
|
4,990 |
|
|
|
4,249 |
|
206,899 |
|
1年以内に返済する長期債務 |
|
△1,295 |
|
△1,824 |
|
合計 |
|
2,954 |
|
205,075 |
*1 銀行借入には、シンジケートローン契約による200,000百万円が含まれています。うち、100,000百万円は、2024年12月期に調達しており、2026年12月期満期となります。また、100,000百万円は、2024年12月期に調達しており、2027年12月期満期となります。
*2 その他の債務には、長期借入金及びファイナンスリース債務が含まれます。
2024年12月31日現在における長期債務の年度別返済額は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
2025年度 |
1,824 |
|
2026年度 |
101,524 |
|
2027年度 |
101,947 |
|
2028年度 |
786 |
|
2029年度 |
715 |
|
2030年度以降 |
103 |
|
合計 |
206,899 |
主な短期及び長期借入金については、貸主である銀行と次のような一般的な約定を取り交わしております。すなわち、銀行の要求により、現在及び将来の借入に対する担保の設定または保証人の提供を行うこと、また、銀行は銀行預金と返済期日の到来した借入金または約定不履行の場合は全ての借入金を相殺する権利を有することを約定しております。
注10 買入債務
2023年及び2024年12月31日現在における買入債務は、以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
支払手形 |
73,926 |
|
78,485 |
|
買掛金 |
236,004 |
|
271,643 |
|
合計 |
309,930 |
|
350,128 |
当社は、第三者金融機関とサプライヤー・ファイナンス・プログラムを締結しており、サプライヤーと結んだ契約に基づいて、第三者金融機関に対して20日から180日後に支払いをしております。サプライヤーは第三者金融機関より、割引による早期支払いを自らの裁量で受けることができます。当社は、サプライヤー・ファイナンス・プログラムのための担保資産あるいは保証の提供はありません。また、当社はサプライヤーと第三者金融機関との間の契約に関与しておりません。2023年12月31日及び2024年12月31日現在におけるサプライヤー・ファイナンス・プログラムの債務金額は、それぞれ87,026百万円、91,407百万円であり、主に上記の買入債務に含まれております。第123期及び第124期連結会計期間における変動は以下のとおりです。
|
|
(単位 百万円) |
||
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
期首残高 |
95,389 |
|
87,026 |
|
新規計上額 |
293,179 |
|
293,949 |
|
支払額 |
△301,546 |
|
△289,575 |
|
その他 |
4 |
|
7 |
|
期末残高 |
87,026 |
|
91,407 |
注11 未払退職及び年金費用
当社及び一部の子会社は、ほとんど全ての従業員を対象とする拠出型及び非拠出型確定給付型年金制度を採用しております。退職年金の給付額は従業員の給与及び勤続年数に基づいております。また、当社及び一部の子会社は、ほとんど全ての従業員を対象とする確定拠出型年金制度等を採用しております。
債務と積立状況
給付債務及び年金資産の公正価値の期首残高と期末残高との調整表は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
予測給付債務の変動: |
|
|
|
|
|
|
|
|
予測給付債務期首残高 |
794,749 |
|
343,703 |
|
765,725 |
|
410,599 |
|
勤務費用 |
24,073 |
|
2,668 |
|
22,723 |
|
2,318 |
|
利息費用 |
11,080 |
|
12,172 |
|
11,700 |
|
15,528 |
|
従業員拠出 |
- |
|
837 |
|
- |
|
932 |
|
年金数理上の損失(利益) |
△18,765 |
|
20,137 |
|
△30,495 |
|
△18,773 |
|
給付支払額 |
△47,644 |
|
△14,856 |
|
△46,720 |
|
△16,311 |
|
買収 |
2,232 |
|
- |
|
330 |
|
- |
|
制度改訂 |
- |
|
△263 |
|
△3,695 |
|
- |
|
為替換算調整 |
- |
|
46,201 |
|
- |
|
29,232 |
|
予測給付債務期末残高 |
765,725 |
|
410,599 |
|
719,568 |
|
423,525 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
年金資産の変動: |
|
|
|
|
|
|
|
|
年金資産の公正価値期首残高 |
683,828 |
|
288,551 |
|
749,219 |
|
346,125 |
|
年金資産の実際収益 |
67,792 |
|
12,312 |
|
79,465 |
|
△649 |
|
事業主拠出 |
31,889 |
|
19,758 |
|
13,212 |
|
15,638 |
|
従業員拠出 |
- |
|
837 |
|
- |
|
932 |
|
給付支払額 |
△36,674 |
|
△14,776 |
|
△34,789 |
|
△16,265 |
|
買収 |
2,384 |
|
- |
|
244 |
|
- |
|
為替換算調整 |
- |
|
39,443 |
|
- |
|
26,771 |
|
年金資産の公正価値期末残高 |
749,219 |
|
346,125 |
|
807,351 |
|
372,552 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
積立状況 |
△16,506 |
|
△64,474 |
|
87,783 |
|
△50,973 |
2023年及び2024年12月31日現在の連結貸借対照表における認識額は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
その他の資産 |
78,211 |
|
17,943 |
|
176,556 |
|
32,568 |
|
未払費用 |
△3,885 |
|
△1,470 |
|
△4,637 |
|
△1,524 |
|
未払退職及び年金費用 |
△90,832 |
|
△80,947 |
|
△84,136 |
|
△82,017 |
|
|
△16,506 |
|
△64,474 |
|
87,783 |
|
△50,973 |
2023年及び2024年12月31日現在のその他の包括利益(損失)累計額における認識額(税効果調整前)は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
年金数理上の損失 |
53,787 |
|
111,234 |
|
△32,774 |
|
105,437 |
|
過去勤務債務 |
△7,671 |
|
△7,921 |
|
△8,253 |
|
△6,562 |
|
|
46,116 |
|
103,313 |
|
△41,027 |
|
98,875 |
確定給付制度の累積給付債務は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
累積給付債務 |
752,165 |
|
394,104 |
|
705,204 |
|
407,160 |
退職給付及び年金制度において、予測給付債務が年金資産を上回る予測給付債務及び年金資産の公正価値、また累積給付債務が年金資産を上回る累積給付債務及び年金資産の公正価値は、以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
予測給付債務が年金資産を上回る制度 |
|
|
|
|
|
|
|
|
予測給付債務 |
181,684 |
|
406,779 |
|
135,025 |
|
389,669 |
|
年金資産の公正価値 |
92,955 |
|
340,508 |
|
48,680 |
|
335,785 |
|
累積給付債務が年金資産を上回る制度 |
|
|
|
|
|
|
|
|
累積給付債務 |
177,499 |
|
364,970 |
|
122,511 |
|
64,495 |
|
年金資産の公正価値 |
92,955 |
|
313,862 |
|
42,157 |
|
24,840 |
期間純年金費用及びその他の包括利益(損失)の内訳
第123期及び第124期における期間純年金費用の内訳は以下のとおりであります。期間純年金費用のうち、勤務費用は、連結損益計算書の売上原価及び営業費用に含めており、勤務費用以外の要素は、連結損益計算書の営業外収益及び費用のその他純額に含めております。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
勤務費用 |
24,073 |
|
2,668 |
|
22,723 |
|
2,318 |
|
利息費用 |
11,080 |
|
12,172 |
|
11,700 |
|
15,528 |
|
年金資産の期待運用収益 |
△21,708 |
|
△15,098 |
|
△23,261 |
|
△21,138 |
|
過去勤務債務の償却費用 |
△5,991 |
|
△939 |
|
△3,113 |
|
△1,352 |
|
数理差異の償却費用 |
4,956 |
|
4,309 |
|
7 |
|
8,828 |
|
縮小・清算による影響額 |
119 |
|
- |
|
△145 |
|
△17 |
|
|
12,529 |
|
3,112 |
|
7,911 |
|
4,167 |
第123期及び第124期における、その他の包括利益(損失)に計上されている年金資産と予測給付債務のその他の変化は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
年金数理上の損失(利益)の当期発生額 |
△64,849 |
|
22,923 |
|
△86,699 |
|
3,014 |
|
過去勤務債務の当期発生額 |
- |
|
△263 |
|
△3,695 |
|
7 |
|
数理差異の償却費用 |
△4,956 |
|
△4,309 |
|
△7 |
|
△8,828 |
|
過去勤務債務の償却費用 |
5,991 |
|
939 |
|
3,113 |
|
1,352 |
|
縮小・清算による影響額 |
△119 |
|
- |
|
145 |
|
17 |
|
|
△63,933 |
|
19,290 |
|
△87,143 |
|
△4,438 |
前提条件
給付債務に係る前提条件は、以下のとおりであります。
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
割引率 |
1.5% |
|
3.7% |
|
1.9% |
|
3.9% |
|
給与水準の予想上昇率 |
2.3% |
|
2.1% |
|
2.3% |
|
2.2% |
|
キャッシュバランスプランに係る予想再評価率 |
1.7% |
|
1.7% |
|
1.7% |
|
1.8% |
期間純年金費用に係る前提条件は、以下のとおりであります。
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
割引率 |
1.2% |
|
4.1% |
|
1.5% |
|
3.7% |
|
給与水準の予想上昇率 |
2.6% |
|
2.5% |
|
2.3% |
|
2.1% |
|
年金資産の長期期待収益率 |
3.2% |
|
5.7% |
|
3.1% |
|
6.0% |
|
キャッシュバランスプランに係る予想再評価率 |
1.8% |
|
1.0% |
|
1.7% |
|
1.7% |
当社は、投資対象の様々な資産カテゴリーの長期期待運用収益に基づき長期期待収益率を設定しております。その設定にあたっては、資産カテゴリー別に将来収益に対する予測や過去の運用実績を考慮しております。
年金資産
当社の投資政策は、受給権者に対する将来の年金給付に対応できる十分な年金資産を確保すべく策定されております。また当社は、年金資産の長期期待収益率を考慮した上で、持分証券及び負債証券の最適な組み合わせからなる基本ポートフォリオを策定しております。年金資産は、中長期的に期待されるリターンを生み出すべく、基本 ポートフォリオの指針に基づいて個別の持分証券及び負債証券に投資されます。当社は、この基本ポートフォリオを修正する必要があるかどうかを判断するため、年金資産の長期期待運用収益と実際の運用収益との乖離幅を毎年検証しております。当社は、年金資産の長期期待運用収益率を達成するために基本ポートフォリオの見直しが必要だと考えられる場合は、必要な範囲で基本ポートフォリオを見直します。
当社の国内制度の資産ポートフォリオは、大きく3つの資産区分に分類されます。約30%を持分証券で運用し、約50%を負債証券で運用し、生命保険会社が扱う生保一般勘定を含む保険契約などのその他資産で約20%運用しております。当社の海外制度の投資政策は、国ごとに異なっておりますが、資産ポートフォリオは大きく3つの資産区分に分類され、約10%を持分証券で運用し、約50%を負債証券で運用し、不動産などで運用するその他資産で約40%運用しております。
当社の投資方針における年金資産の目標配分は、2023年及び2024年12月31日現在の年金資産の配分実績と近似しております。
持分証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、投資対象企業の経営内容について精査し、業種、 銘柄など適切な分散投資を行っております。負債証券は、主に国債、公債、社債から構成されており、格付け、 利率、償還日などの発行条件を精査して、適切な分散投資を行っております。合同運用信託については、持分証券 及び負債証券と同様な投資方針で行っております。保険契約は、当社と生命保険会社との間に複数の保険契約があり、予定利率と元本が保証されている生保一般勘定や加入対象者に将来の契約上の年金給付が保証されている団体年金保険契約が含まれます。外国銘柄への投資については、政治、経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を精査し、適切に投資対象国及び通貨を選定しております。
公正価値の測定に使用されるインプットの3つのレベルの区分については、注22に記載しております。当社の資産カテゴリー別の年金資産の公正価値は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
||||
|
|
第123期 2023年12月31日 |
||||||||||||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
||||||||||||
|
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
年金資産 |
|
|
|
|
|
|
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|
|
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|
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持分証券: |
|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国内株式(1) |
111,525 |
|
- |
|
- |
|
111,525 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
外国株式 |
20,175 |
|
- |
|
- |
|
20,175 |
|
9,957 |
|
- |
|
- |
|
9,957 |
|
合同運用信託(2) |
- |
|
184,673 |
|
- |
|
184,673 |
|
- |
|
30,684 |
|
- |
|
30,684 |
|
負債証券: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国債(3) |
115,204 |
|
- |
|
- |
|
115,204 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
公債 |
- |
|
1,319 |
|
- |
|
1,319 |
|
- |
|
4,069 |
|
- |
|
4,069 |
|
社債 |
- |
|
15,740 |
|
- |
|
15,740 |
|
- |
|
7,183 |
|
- |
|
7,183 |
|
合同運用信託(4) |
- |
|
161,386 |
|
- |
|
161,386 |
|
- |
|
162,456 |
|
- |
|
162,456 |
|
資産担保証券 |
- |
|
14,309 |
|
- |
|
14,309 |
|
- |
|
10,855 |
|
- |
|
10,855 |
|
その他資産: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
保険契約 |
- |
|
74,214 |
|
- |
|
74,214 |
|
- |
|
14,732 |
|
31,303 |
|
46,035 |
|
その他 |
- |
|
35,840 |
|
3,454 |
|
39,294 |
|
- |
|
51,606 |
|
- |
|
51,606 |
|
純資産価値で測定さ れた投資 |
- |
|
- |
|
- |
|
11,380 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
23,280 |
|
年金資産合計 |
246,904 |
|
487,481 |
|
3,454 |
|
749,219 |
|
9,957 |
|
281,585 |
|
31,303 |
|
346,125 |
(1)当社が年金資産として保有している国内株式に含まれる当社株式及び上場子会社株式は、321百万円であります。
(2)持分証券の合同運用信託は、上場株式を対象として、国内制度では約20%を国内株式、約80%を外国株式、海外制度では主に外国株式に投資をしております。
(3)国債は、国内制度では約75%を日本国債、約25%を外国国債に投資をしております。
(4)負債証券の合同運用信託は、国内制度では約30%を日本国債、約55%を外国国債、約5%を日本の公債、約10%を日本の社債、海外制度では約75%を外国国債、約25%を社債に投資しております。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
||||
|
|
第124期 2024年12月31日 |
||||||||||||||
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
||||||||||||
|
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
年金資産 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
持分証券: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国内株式(5) |
134,756 |
|
- |
|
- |
|
134,756 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
外国株式 |
21,957 |
|
- |
|
- |
|
21,957 |
|
8,746 |
|
- |
|
- |
|
8,746 |
|
合同運用信託(6) |
- |
|
203,668 |
|
- |
|
203,668 |
|
- |
|
33,934 |
|
- |
|
33,934 |
|
負債証券: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国債(7) |
107,134 |
|
- |
|
- |
|
107,134 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
公債 |
- |
|
1,123 |
|
- |
|
1,123 |
|
- |
|
5,752 |
|
- |
|
5,752 |
|
社債 |
- |
|
21,035 |
|
- |
|
21,035 |
|
- |
|
8,049 |
|
- |
|
8,049 |
|
合同運用信託(8) |
- |
|
180,553 |
|
- |
|
180,553 |
|
- |
|
170,566 |
|
- |
|
170,566 |
|
資産担保証券 |
- |
|
18,141 |
|
- |
|
18,141 |
|
- |
|
23,186 |
|
- |
|
23,186 |
|
その他資産: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
保険契約 |
- |
|
69,425 |
|
- |
|
69,425 |
|
- |
|
16,036 |
|
35,967 |
|
52,003 |
|
その他 |
- |
|
33,004 |
|
466 |
|
33,470 |
|
- |
|
51,491 |
|
- |
|
51,491 |
|
純資産価値で測定さ れた投資 |
- |
|
- |
|
- |
|
16,089 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
18,825 |
|
年金資産合計 |
263,847 |
|
526,949 |
|
466 |
|
807,351 |
|
8,746 |
|
309,014 |
|
35,967 |
|
372,552 |
(5)当社が年金資産として保有している国内株式に含まれる当社株式及び上場子会社株式は、359百万円であります。
(6)持分証券の合同運用信託は、上場株式を対象として、国内制度では約20%を国内株式、約80%を外国株式、海外制度では主に外国株式に投資をしております。
(7)国債は、国内制度では約75%を日本国債、約25%を外国国債に投資をしております。
(8)負債証券の合同運用信託は、国内制度では約30%を日本国債、約55%を外国国債、約5%を日本の公債、約10%を日本の社債、海外制度では約50%を外国国債、約50%を社債に投資しております。
公正価値の階層は、安全性を区分するものではなく、公正価値を測定する際の時価を分類したものであります。
レベル1に該当する資産は、主に株式や国債で、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場における調整不要な市場価格で評価しております。
レベル2に該当する資産は、主に持分証券や負債証券に投資をしている合同運用信託、社債、生保一般勘定及びその他であります。合同運用信託は日常的に流通しており、また運用機関により計算された純資産価値により評価しております。社債については、活発ではない市場における同一資産の市場価格により評価しております。生保一般勘定は、転換価格で評価しております。その他は、主に現金及び現金同等物やヘッジファンドで構成されております。
レベル3に該当する資産は団体年金保険契約及びヘッジファンドであり、2023年及び2024年12月31日現在の残高はそれぞれ34,757百万円、36,433百万円であります。第123期及び第124期における該当資産に係る収益、購入及び売却については重要性はありません。
拠出
当社は第125期中に確定給付型年金の国内及び海外制度に対して、それぞれ11,623百万円、7,058百万円の拠出を見込んでおります。
予想将来給付額
2024年12月31日現在における予想将来給付額は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
国内制度 |
|
海外制度 |
|
2025年度 |
48,469 |
|
17,769 |
|
2026年度 |
45,843 |
|
18,478 |
|
2027年度 |
50,823 |
|
19,635 |
|
2028年度 |
49,838 |
|
21,065 |
|
2029年度 |
47,624 |
|
22,665 |
|
2030年度~2034年度計 |
216,065 |
|
121,534 |
複数事業主制度
第123期及び第124期における、オランダを主とする複数事業主制度に係る費用はそれぞれ5,447百万円、6,353百万円であります。オランダの子会社が加入する複数事業主制度の積立割合は、2023年12月31日時点において109.4%であります。これらの団体労働協約に定められる条件は、現地の労働組合と加入雇用者の間で継続的に協議されております。本協約の条項に基づき、当社が他の加入雇用者の債務を負担することはありません。
確定拠出制度
第123期及び第124期における、当社及び一部の子会社が計上した確定拠出型年金制度の費用はそれぞれ27,667百万円、29,302百万円であります。
注12 法人税等
連結損益計算書の税引前当期純利益及び法人税等の内訳は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||||||
|
|
国内 |
|
海外 |
|
合計 |
|
国内 |
|
海外 |
|
合計 |
|
税引前当期純利益 |
243,123 |
|
147,644 |
|
390,767 |
|
120,709 |
|
180,452 |
|
301,161 |
|
法人税等 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期税額 |
77,628 |
|
39,071 |
|
116,699 |
|
91,361 |
|
41,497 |
|
132,858 |
|
繰延税額 |
△9,056 |
|
△1,297 |
|
△10,353 |
|
△4,597 |
|
△9,974 |
|
△14,571 |
|
合計 |
68,572 |
|
37,774 |
|
106,346 |
|
86,764 |
|
31,523 |
|
118,287 |
当社及び国内子会社は、所得に対する種々の税金を課せられております。第123期及び第124期における法定実効税率はともに約31%であります。
これらの法定実効税率と第123期及び第124期の税引前当期純利益に対する実効税率との差異は以下のとおりであります。
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
法定実効税率 |
31.0% |
|
31.0% |
|
税率を増加(△減少)させる要因: |
|
|
|
|
税務上損金算入されない費用 |
|
|
|
|
のれんの減損損失 |
- |
|
17.0 |
|
その他 |
0.8 |
|
1.1 |
|
海外子会社での適用税率の差異 |
△2.3 |
|
△2.9 |
|
試験研究費の税務上の恩恵 |
△3.4 |
|
△5.8 |
|
評価性引当金の変動 |
0.4 |
|
△2.2 |
|
海外子会社の未分配利益に係る繰延税金負債 |
1.4 |
|
2.2 |
|
海外子会社の税務上の恩恵 |
△0.2 |
|
△0.4 |
|
税制改正による影響 |
△0.0 |
|
0.1 |
|
その他 |
△0.5 |
|
△0.8 |
|
税引前当期純利益に対する実効税率 |
27.2% |
|
39.3% |
税効果会計の適用に基づく繰延税金は、連結貸借対照表の以下の科目に含めて表示しております。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
その他の資産 |
119,086 |
|
101,705 |
|
その他の固定負債 |
△40,853 |
|
△37,346 |
|
合計 |
78,233 |
|
64,359 |
2023年及び2024年12月31日現在において、繰延税金資産及び負債を生じさせている主な一時差異の税効果額は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
繰延税金資産: |
|
|
|
|
棚卸資産 |
14,141 |
|
14,082 |
|
未払事業税 |
3,658 |
|
4,114 |
|
未払退職及び年金費用 |
32,667 |
|
2,635 |
|
研究開発費 (税務上資産化しているもの) |
8,474 |
|
9,491 |
|
有形固定資産 |
42,731 |
|
48,392 |
|
オペレーティングリース負債 |
23,523 |
|
25,375 |
|
未払費用 |
27,457 |
|
28,687 |
|
繰越欠損金 |
38,025 |
|
38,745 |
|
その他 |
53,393 |
|
60,158 |
|
|
244,069 |
|
231,679 |
|
評価性引当金 |
△21,230 |
|
△18,272 |
|
繰延税金資産の総額 |
222,839 |
|
213,407 |
|
繰延税金負債: |
|
|
|
|
海外子会社の未分配利益 |
△17,903 |
|
△19,526 |
|
税務上の準備金及び積立金 |
△3,396 |
|
△3,292 |
|
ファイナンスリース |
△18,384 |
|
△19,670 |
|
オペレーティングリース使用権資産 |
△22,749 |
|
△24,683 |
|
無形固定資産 |
△43,168 |
|
△37,892 |
|
その他 |
△39,006 |
|
△43,985 |
|
繰延税金負債の総額 |
△144,606 |
|
△149,048 |
|
繰延税金資産の純額 (繰延税金負債控除後) |
78,233 |
|
64,359 |
繰延税金資産に関する評価性引当金は、第123期には3,498百万円増加し、第124期には2,958百万円減少しております。過去の課税所得の水準と将来の課税所得の予測をもとに、当社は2024年12月31日現在の評価性引当金控除後の繰延税金資産は実現する可能性が高いと考えております。
2024年12月31日現在において、将来課税所得が発生する場合、それを相殺することが可能な税務上の繰越欠損金残高及び繰越可能期限は以下のとおりであります。
|
|
|
(単位 百万円) |
|
2025年 |
|
1,484 |
|
2026年から2029年まで |
|
19,148 |
|
2030年から2034年まで |
|
28,225 |
|
2035年から2044年まで |
|
9,920 |
|
無期限 |
|
126,684 |
|
合計 |
|
185,461 |
当社は国内子会社で発生した未分配利益については、日本の税法により国内子会社からの配当金が無税であるため、繰延税金負債を計上しておりません。
また、当社は海外子会社で発生した未分配利益のうち、一部については、恒久的に再投資される予定のため、これに対応する繰延税金負債を認識しておりません。2024年12月31日現在において当該未分配利益は706,458百万円であり、対応する未認識の繰延税金負債は17,002百万円であります。当該未認識の繰延税金負債は、これらの未分配利益を恒久的に再投資しないと見込まれた時点で認識されることとなります。
第123期及び第124期における未認識税務ベネフィットの期首残高と期末残高との調整は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
期首残高 |
8,354 |
|
8,796 |
|
当期の税務ポジションに関連する増加 |
- |
|
575 |
|
当期の税務ポジションに関連する減少 |
- |
|
△8,911 |
|
過年度の税務ポジションに関連する増加 |
342 |
|
101 |
|
過年度の税務ポジションに関連する減少 |
△445 |
|
- |
|
解決による減少 |
△171 |
|
- |
|
その他 |
716 |
|
389 |
|
期末残高* |
8,796 |
|
950 |
*2023年及び2024年12月31日現在における連結貸借対照表のその他の固定負債に含めている未認識税務ベネフィットのうち、繰延税金資産と相殺している額はそれぞれ1,960百万円、524百万円であります。
2023年及び2024年12月31日現在における未認識税務ベネフィットのうち、認識された場合、実効税率を減少させる額はそれぞれ8,796百万円、950百万円であります。
当社は、未認識税務ベネフィットの見積り及びその前提について妥当であると考えておりますが、税務調査や関連訴訟の最終結果に関する不確実性は、将来の実効税率に影響を与える可能性があります。2024年12月31日現在において、当社が認識している限りにおいて、今後12ヶ月以内の未認識税務ベネフィットの重要な変動は予想しておりません。
未認識税務ベネフィットに関連する利息及び課徴金については、連結損益計算書の法人税等に含めております。2023年及び2024年12月31日現在における、連結貸借対照表の未払利息及び課徴金、及び連結損益計算書の法人税等に含まれる利息及び課徴金の金額には重要性がありません。
当社は日本及び様々な海外地域の税務当局に法人税の申告をしております。日本国内においては、2020年度以前の事業年度について税務当局による通常の税務調査が終了しております。移転価格税制に関する税務調査についても、2020年度以前の事業年度について税務当局による税務調査が終了しております。また、米国やオランダを含むその他の主要な海外地域においては、いくつかの例外を除き、2013年度以前の事業年度について税務調査が終了しております。
注13 利益準備金及びその他の利益剰余金
日本の会社法によれば、当社及び日本の子会社の行ったその他の利益剰余金による配当の10%の金額を利益準備金として積立てることが要求されております。各社ごとに資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の25%に達した時は、その後の剰余金の配当による積立は不要になります。また、日本の会社法では、資本準備金と利益準備金を株主総会の決議により配当することが可能となります。海外の子会社もそれぞれの国の法のもと、剰余金を利益準備金として積立てることが要求されております。
配当金額及び剰余金の利益準備金への積立額は、連結会計年度中に確定した金額を計上しております。
2024年12月31日現在における利益剰余金は、株主総会決議に基づき2025年3月以降に支払われる2024年12月31日に終了した事業年度に係る期末配当75,519百万円を反映しておりません。
日本の会社法のもとでの分配可能額は、日本の会計基準に準拠して作成された当社の個別財務諸表に基づいております。2024年12月31日における分配可能額は、1,206,256百万円であります。
2024年12月31日現在における利益剰余金は、持分法適用関連会社の未分配利益のうち、当社持分の22,528百万円を含んでおります。
注14 その他の包括利益(損失)
第123期及び第124期におけるその他の包括利益(損失)累計額の変動は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
第123期 |
|
(単位 百万円) |
||
|
|
為替換算 調整額 |
|
未実現 有価証券 評価損益 |
|
金融派生 商品損益 |
|
年金債務 調整額 |
|
合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
期首残高 |
191,287 |
|
△34 |
|
△428 |
|
△128,202 |
|
62,623 |
|
組替前その他の包括利益 (損失) |
183,663 |
|
102 |
|
△756 |
|
19,275 |
|
202,284 |
|
その他の包括利益(損失) 累計額からの組替金額 |
△13 |
|
△42 |
|
2,108 |
|
1,798 |
|
3,851 |
|
当期純変動額 |
183,650 |
|
60 |
|
1,352 |
|
21,073 |
|
206,135 |
|
期末残高 |
374,937 |
|
26 |
|
924 |
|
△107,129 |
|
268,758 |
|
|
|
|
|
|
第124期 |
|
(単位 百万円) |
||
|
|
為替換算 調整額 |
|
未実現 有価証券 評価損益 |
|
金融派生 商品損益 |
|
年金債務 調整額 |
|
合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
期首残高 |
374,937 |
|
26 |
|
924 |
|
△107,129 |
|
268,758 |
|
組替前その他の包括利益 (損失) |
144,270 |
|
63 |
|
△4,360 |
|
56,335 |
|
196,308 |
|
その他の包括利益(損失) 累計額からの組替金額 |
154 |
|
△58 |
|
1,917 |
|
3,818 |
|
5,831 |
|
当期純変動額 |
144,424 |
|
5 |
|
△2,443 |
|
60,153 |
|
202,139 |
|
期末残高 |
519,361 |
|
31 |
|
△1,519 |
|
△46,976 |
|
470,897 |
第123期及び第124期におけるその他の包括利益(損失)累計額から組み替えられた金額は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) その他の包括利益(損失)累計額からの組替金額(注) |
||||
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
連結損益計算書に 影響する項目 |
|
為替換算調整額: |
|
|
|
|
|
|
|
△32 |
|
223 |
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
10 |
|
△69 |
|
法人税等 |
|
|
△22 |
|
154 |
|
非支配持分控除前当期純利益 |
|
|
9 |
|
- |
|
非支配持分帰属損益 |
|
|
△13 |
|
154 |
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
|
未実現有価証券評価損益: |
|
|
|
|
|
|
|
△53 |
|
△73 |
|
その他-純額 |
|
|
11 |
|
15 |
|
法人税等 |
|
|
△42 |
|
△58 |
|
非支配持分控除前当期純利益 |
|
|
- |
|
- |
|
非支配持分帰属損益 |
|
|
△42 |
|
△58 |
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
|
金融派生商品損益: |
|
|
|
|
|
|
|
2,790 |
|
2,604 |
|
売上高 |
|
|
△764 |
|
△797 |
|
法人税等 |
|
|
2,026 |
|
1,807 |
|
非支配持分控除前当期純利益 |
|
|
82 |
|
110 |
|
非支配持分帰属損益 |
|
|
2,108 |
|
1,917 |
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
|
年金債務調整額: |
|
|
|
|
|
|
|
2,454 |
|
4,208 |
|
その他-純額 |
|
|
△525 |
|
△700 |
|
法人税等 |
|
|
1,929 |
|
3,508 |
|
非支配持分控除前当期純利益 |
|
|
△131 |
|
310 |
|
非支配持分帰属損益 |
|
|
1,798 |
|
3,818 |
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
|
組替金額合計 -税効果及び非支配持分調整後 |
3,851 |
|
5,831 |
|
|
(注)金額の増加(減少)は連結損益計算書における利益の減少(増加)を示しております。
その他の包括利益(損失)には税効果額が含まれており、非支配持分を含む調整金額は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
||||||||
|
|
税効果 調整前 |
|
税効果額 |
|
税効果 調整後 |
|
税効果 調整前 |
|
税効果額 |
|
税効果 調整後 |
|
為替換算調整額: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
186,559 |
|
△1,701 |
|
184,858 |
|
146,399 |
|
△829 |
|
145,570 |
|
当期に実現した 損益の組替修正額 |
△32 |
|
10 |
|
△22 |
|
223 |
|
△69 |
|
154 |
|
当期純変動額 |
186,527 |
|
△1,691 |
|
184,836 |
|
146,622 |
|
△898 |
|
145,724 |
|
未実現有価証券評価損益: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
129 |
|
△27 |
|
102 |
|
79 |
|
△16 |
|
63 |
|
当期に実現した 損益の組替修正額 |
△53 |
|
11 |
|
△42 |
|
△73 |
|
15 |
|
△58 |
|
当期純変動額 |
76 |
|
△16 |
|
60 |
|
6 |
|
△1 |
|
5 |
|
金融派生商品損益: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
△848 |
|
216 |
|
△632 |
|
△5,945 |
|
1,705 |
|
△4,240 |
|
当期に実現した 損益の組替修正額 |
2,790 |
|
△764 |
|
2,026 |
|
2,604 |
|
△797 |
|
1,807 |
|
当期純変動額 |
1,942 |
|
△548 |
|
1,394 |
|
△3,341 |
|
908 |
|
△2,433 |
|
年金債務調整額: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
42,189 |
|
△19,829 |
|
22,360 |
|
87,373 |
|
△23,891 |
|
63,482 |
|
当期に実現した 損益の組替修正額 |
2,454 |
|
△525 |
|
1,929 |
|
4,208 |
|
△700 |
|
3,508 |
|
当期純変動額 |
44,643 |
|
△20,354 |
|
24,289 |
|
91,581 |
|
△24,591 |
|
66,990 |
|
その他の包括利益(損失) |
233,188 |
|
△22,609 |
|
210,579 |
|
234,868 |
|
△24,582 |
|
210,286 |
注15 収益
プリンティングビジネスユニットの製品(オフィス向け複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンター等)及びイメージングビジネスユニットの製品(デジタルカメラ等)の販売による収益は、製品の支配を顧客がいつ獲得するかにより、主に出荷または引渡時点で認識しております。
また、メディカルビジネスユニットの製品(CT装置やMRI装置等)及びインダストリアルビジネスユニットの製品(半導体露光装置やFPD露光装置等)の販売にあたり、機器の性能に関して顧客検収を要する場合は、機器が顧客の場所に据え付けられ、合意された仕様が客観的な基準により達成されたことを確認した時点で、収益を認識しております。
当社のサービス売上の大部分は、プリンティングの製品及びメディカルの製品のメンテナンスサービスに関連するものであり、一定期間にわたり認識しております。プリンティングの製品のサービス契約は、通常、顧客は、機器の使用量に応じた従量料金、固定料金、または、基本料金に加えて使用量に応じた従量料金を支払う契約であり、修理作業及び消耗品の提供を含んでおります。プリンティングの製品のサービス契約による収益の大部分は、顧客への請求金額が、履行義務の充足に伴い顧客に移転した価値と直接対応していることから、顧客への請求金額により収益を計上しております。メディカルの製品のサービス契約は、通常、顧客は、当社が提供する待機サービスの対価として、固定料金を支払っており、当社は契約期間にわたり均等に収益を認識しております。
プリンティングの製品に関するサービス契約の多くは、関連する製品販売契約と一体で実行されます。製品及びサービスの取引価格は、独立販売価格の比率に基づいて各履行義務に配分される必要があり、その配分には判断が伴います。独立販売価格は、市場の状況及びその他観察可能なインプットを含む合理的に入手可能な全ての情報に基づき、配分の目的に合致するように設定された価格のレンジを用いて見積もられています。製品またはメンテナンスサービスの取引価格が設定されたレンジを外れる場合は、見積独立販売価格に基づき取引価格は配分されることになります。契約獲得の追加コストは、関連するプリンティングの製品が販売された時に、費用として認識しております。
転用可能性がなく、かつ完了した成果に対して顧客から支払いを受ける強制力のある権利を有している一部のインダストリアルの製品の販売契約(以下「長期契約」)に関する収益は一定期間にわたり認識しており、コストを基礎とする進捗度に基づき、完成時の見積り利益の当期進捗分を含む収益が当期に認識されます。未完成の長期契約に関する損失は、損失が発生することが明らかになった期に認識されます。長期契約に関する作業実績や作業状況、想定される収益性の変化や最終的な契約条項がコストや収益の見積りに与える影響は、それらが識別され合理的に見積り可能になった期に認識されます。将来コストや完成時の利益に影響を与える要素は生産効率、労働力や資材の利用可能性とコストを含み、これらの要素は見積りの正確性に影響し、将来の収益と売上原価に重要な影響を与えることがあります。
財またはサービスの移転と交換に当社が受け取る取引価格は、値引き、顧客特典、売上に応じた割戻し等の変動対価を含んでおります。変動対価は、主として、販売代理店や小売店が主要顧客であるイメージングの製品の販売に関連しております。当社は、変動対価に関する不確実性が解消された時点で収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能性が高い範囲で、変動対価を取引価格に含めております。変動対価は、過去の傾向や売上時点におけるその他の既知の要素に基づいて見積もっており、直近の情報に基づき定期的に見直しております。また、当社は、販売後の短期間、顧客に製品の返品権を付与することがあり、当該返品権により予想される返品を考慮し決定された取引価格に基づき収益認識をしております。
収益認識のタイミングにより細分化した収益は以下となります。セグメント別、製品別、及び地域別に細分化した収益については、注23に記載しております。
(単位 百万円)
第123期
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他 及び全社 |
|
消去 |
|
連結 |
|
一時点で認識 する収益 |
1,703,204 |
|
377,979 |
|
852,580 |
|
251,042 |
|
197,402 |
|
△104,072 |
|
3,278,135 |
|
一定期間に わたり 認識する収益 |
642,872 |
|
175,801 |
|
9,045 |
|
63,677 |
|
11,442 |
|
- |
|
902,837 |
|
合計 |
2,346,076 |
|
553,780 |
|
861,625 |
|
314,719 |
|
208,844 |
|
△104,072 |
|
4,180,972 |
(単位 百万円)
第124期
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他 及び全社 |
|
消去 |
|
連結 |
|
一時点で認識 する収益 |
1,845,411 |
|
380,598 |
|
928,462 |
|
283,101 |
|
222,415 |
|
△109,311 |
|
3,550,676 |
|
一定期間に わたり 認識する収益 |
677,314 |
|
188,210 |
|
8,929 |
|
73,361 |
|
11,331 |
|
- |
|
959,145 |
|
合計 |
2,522,725 |
|
568,808 |
|
937,391 |
|
356,462 |
|
233,746 |
|
△109,311 |
|
4,509,821 |
*当社は、第124期より、報告セグメントごとの業績をより適切に管理するため、その他及び全社におけるグループ間取引の業績管理方法を変更しております。これに伴い、第123期についても組み替えて表示しております。
一定期間にわたり認識している収益は、主にプリンティング及びメディカルの製品のメンテナンスサービスから得られる収益、並びに転用可能性がなく、かつ完了した成果に対して顧客から支払いを受ける強制力のある権利を当社が有している一部のインダストリアルの製品の販売が含まれています。
当社は、主にプリンティングの製品のサービスから生じる未請求債権を契約資産として計上しております。契約資産は、契約条件に基づいて請求される時に売上債権に振り替えられており、契約資産にかかる期首残高と期末残高の差額は主に、履行義務を充足する時点と顧客への請求時点が異なることに起因しております。2023年12月31日及び2024年12月31日現在における契約資産は、それぞれ45,354百万円、46,046百万円であり、連結貸借対照表の前払費用及びその他の流動資産に含めております。
当社は、通常、履行義務を充足した時点で、顧客に対して取引価格を請求し、その後短期間で回収をしております。また、当社は、一部のプリンティングの製品及びメディカルの製品のサービス契約並びに一部のインダストリアルの製品の販売において、対価の一部を前受金として回収する場合があります。顧客から受領した対価のうち既に収益として認識した額を上回る部分を、財またはサービスの移転による履行義務を充足するまで繰延収益として計上しております。2023年12月31日及び2024年12月31日現在における繰延収益は、それぞれ141,578百万円、178,436百万円であります。このうち、128,414百万円、159,326百万円を連結貸借対照表のその他の流動負債、13,164百万円、19,110百万円をその他の固定負債に含めて表示しております。2023年12月31日時点の繰延収益のうち、113,978百万円を第124期に収益として認識しております。
製品の販売から生じる未充足の履行義務は、主に一部のインダストリアルの製品の販売から発生しており、2024年12月31日現在において、136,373百万円であります。このうち、83%は翌年に収益認識され、残りの17%は2年以内に収益認識されると見込んでおります。当初に予想された契約期間が1年を超えるサービス契約の固定契約から生じる未充足の履行義務は、2024年12月31日現在において、235,210百万円であります。このうち、36%は翌年に収益認識されると見込んでおり、平均残存契約年数は約3年となっております。なお、サービス契約の大部分については、請求金額に基づき収益計上する実務上の簡便法を適用しているか、または当初に予想された契約期間が1年未満であることから、未充足の履行義務に関する注記を省略しております。
当社は、連結損益計算書の収益について、顧客から徴収し政府機関へ納付される税金を除いて表示しております。
注16 株式に基づく報酬
2023年2月10日に開催された取締役会決議に基づき、2023年3月27日に当社の執行役員に対して普通株式9,300株の購入が可能なストックオプションが付与されました。当該ストックオプションは、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使でき、30年間の権利行使期間を有しております。付与日におけるこのストックオプションの1株当たり公正価値は2,445円であります。
2023年3月30日に開催された取締役会決議に基づき、2023年4月28日に当社の取締役及び執行役員に対して普通株式84,000株の購入が可能なストックオプションが付与されました。当該ストックオプションは、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使でき、30年間の権利行使期間を有しております。付与日におけるこのストックオプションの1株当たり公正価値は2,799円であります。
2024年2月9日に開催された取締役会決議に基づき、2024年3月25日に当社の執行役員に対して普通株式20,400株の購入が可能なストックオプションが付与されました。当該ストックオプションは、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使でき、30年間の権利行使期間を有しております。付与日におけるこのストックオプションの1株当たり公正価値は3,945円であります。
2024年3月28日に開催された取締役会決議に基づき、2024年4月30日に当社の取締役及び執行役員に対して普通株式65,900株の購入が可能なストックオプションが付与されました。当該ストックオプションは、当社の取締役及び執行役員のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、新株予約権を一括してのみ行使でき、30年間の権利行使期間を有しております。付与日におけるこのストックオプションの1株当たり公正価値は3,762円であります。
第123期及び第124期において、ストックオプションに係る報酬費用はそれぞれ258百万円、328百万円であり、連結損益計算書の販売費及び一般管理費に含めております。
各付与日におけるオプションの公正価値はブラック・ショールズ・モデルにより以下の前提条件に基づいて見積もられております。
|
|
第123期付与*1 |
第123期付与*2 |
第124期付与*3 |
第124期付与*4 |
|
予想残存期間 |
4.0年 |
4.0年 |
4.0年 |
4.0年 |
|
予想ボラティリティ |
28.25% |
28.26% |
27.43% |
27.21% |
|
配当利回り |
4.08% |
3.64% |
3.09% |
3.22% |
|
無リスク利子率 |
△0.00% |
0.06% |
0.31% |
0.40% |
*1 2023年3月27日付与分。
*2 2023年4月28日付与分。
*3 2024年3月25日付与分。
*4 2024年4月30日付与分。
2023年及び2024年12月31日現在におけるストックオプションに関する情報は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
加重平均 |
|
加重平均 |
|
|
|
|
|
株式数 (株) |
|
権利行使価格 (円) |
|
残存期間 (年) |
|
本源的価値総額 (百万円) |
|
2023年1月1日現在未行使残高 |
|
350,600 |
|
1 |
|
27.2 |
|
1,001 |
|
付与 |
|
93,300 |
|
1 |
|
|
|
|
|
権利行使 |
|
△25,700 |
|
1 |
|
|
|
|
|
2023年12月31日現在未行使残高 |
|
418,200 |
|
1 |
|
26.9 |
|
1,513 |
|
付与 |
|
86,300 |
|
1 |
|
|
|
|
|
権利行使 |
|
△19,400 |
|
1 |
|
|
|
|
|
2024年12月31日現在未行使残高 |
|
485,100 |
|
1 |
|
26.4 |
|
2,503 |
|
2024年12月31日現在行使可能残高 |
|
485,100 |
|
1 |
|
26.4 |
|
2,503 |
第123期及び第124期において、権利が確定したストックオプションの公正価値はそれぞれ、258百万円、328百万円であります。第123期及び第124期において、ストックオプションの権利行使により現金を受領していますが、重要な影響はありません。
注17 1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
第123期及び第124期における基本的及び希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益の計算上の分子及び分母の調整表は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
264,513 |
|
160,025 |
|
|
希薄化後当社株主に帰属する当期純利益 |
264,508 |
|
160,018 |
|
|
|
|
|
|
(単位 株式数) |
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
普通株式の期中加重平均株式数 |
1,001,199,905 |
|
966,762,583 |
|
|
希薄化効果のある証券の影響: |
|
|
|
|
|
ストックオプション |
|
404,097 |
|
471,590 |
|
希薄化後普通株式の期中加重平均株式数 |
1,001,604,002 |
|
967,234,173 |
|
|
|
|
|
|
(単位 円) |
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
1株当たり当社株主に帰属する当期純利益: |
|
|
|
|
|
基本的 |
|
264.20 |
|
165.53 |
|
希薄化後 |
|
264.08 |
|
165.44 |
注18 金融派生商品とヘッジ活動
リスク管理方針
当社は国際的に事業を営み、外国為替レートの変動リスクにさらされております。当社が保有しております金融派生商品は、主にこれらのリスクを軽減するための先物為替契約であります。当社は、外国為替レートリスクの変化を継続的に監視すること及びヘッジ機会を検討することによって、外国為替レートリスクを評価しております。当社はトレーディング目的のための金融派生商品を保有または発行しておりません。また、当社は金融派生商品の契約相手による契約不履行の場合に生ずる信用リスクにさらされております。契約相手は国際的に認知された金融機関がほとんどで、当社はそれらの財政状態を勘案しており、契約も多数の主要な金融機関に分散されておりますので、そのようなリスクは小さいと考えております。
外国為替レートリスク管理
当社は国際的な事業により、外国為替レート変動リスクにさらされております。米ドルやユーロといった外貨による売上により生じる外国為替レートリスクを管理するために、当社は先物為替契約を締結しております。これらの契約は主に、外貨建のグループ会社間の予定売上取引及び売上債権に関する外国為替レート変動リスクをヘッジするために利用されております。当社はリスク管理方針に基づき、グループ会社間の予定売上取引から生じる外国為替レート変動リスクの一部を、主に3ヶ月以内に満期が到来する先物為替契約を利用することによりヘッジしております。
キャッシュ・フローヘッジ
グループ会社間の予定売上取引に係る先物為替契約等、キャッシュ・フローヘッジとして指定された金融派生商品の公正価値の変動は、その他の包括利益(損失)累計額として認識されます。これらの金額は、ヘッジ対象が収益または費用として認識された期において、損益に振り替えられます。2024年12月31日現在のその他の包括利益(損失)累計額は、今後12ヶ月の間に売上高として認識されると予想しております。また、ヘッジ対象である予定売上取引が発生した時点でヘッジ会計は中止し、それ以降に生じる公正価値の変動はただちに収益または費用として認識されます。
ヘッジ指定されていない金融派生商品
当社は、主に外貨建資産から生じる為替差損益を相殺するために先物為替契約を締結しております。これらの先物為替契約はヘッジ会計を適用するために必要とされているヘッジ指定をしておりませんが、経済的な観点からはヘッジとして有効と判断しております。ヘッジ指定していない先物為替契約の公正価値の変動はただちに収益または費用として認識されます。
2023年及び2024年12月31日現在における先物為替契約の残高は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
外貨売却契約 |
194,053 |
|
180,366 |
|
外貨購入契約 |
24,116 |
|
18,836 |
連結貸借対照表に含まれる金融派生商品の公正価値
2023年及び2024年12月31日現在における金融派生商品の公正価値は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
ヘッジ指定の金融派生商品 |
|
科目 |
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
資産: |
|
|
|
|
|
|
|
先物為替契約 |
|
前払費用及び その他の流動資産 |
|
2,205 |
|
184 |
|
負債: |
|
|
|
|
|
|
|
先物為替契約 |
|
その他の流動負債 |
|
13 |
|
1,690 |
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
ヘッジ指定外の金融派生商品 |
|
科目 |
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
|
資産: |
|
|
|
|
|
|
|
先物為替契約 |
|
前払費用及び その他の流動資産 |
|
1,695 |
|
42 |
|
負債: |
|
|
|
|
|
|
|
先物為替契約 |
|
その他の流動負債 |
|
915 |
|
1,690 |
金融派生商品の連結損益計算書への影響
第123期及び第124期における金融派生商品の連結損益計算書への影響は以下のとおりであります。
|
ヘッジ指定の |
|
|
(単位 百万円) |
||
|
金融派生商品 |
第123期 |
||||
|
キャッシュ・フロー |
その他の包括利益(損失)に計上された損益
|
|
その他の包括利益(損失)累計額から損益への振替額
|
||
|
ヘッジ |
計上金額 |
|
科目 |
|
計上金額 |
|
先物為替契約 |
△848 |
|
売上高 |
|
△2,790 |
|
|
|
|
(単位 百万円) |
||
|
|
第124期 |
||||
|
キャッシュ・フロー |
その他の包括利益(損失)に計上された損益
|
|
その他の包括利益(損失)累計額から損益への振替額
|
||
|
ヘッジ |
計上金額 |
|
科目 |
|
計上金額 |
|
先物為替契約 |
△5,945 |
|
売上高 |
|
△2,604 |
|
ヘッジ指定外の |
|
|
(単位 百万円) |
||||
|
金融派生商品 |
第123期 |
|
第124期 |
||||
|
|
金融派生商品より認識された損益 |
|
金融派生商品より認識された損益 |
||||
|
|
科目 |
|
計上金額 |
|
科目 |
|
計上金額 |
|
先物為替契約 |
その他-純額 |
|
△13,996 |
|
その他-純額 |
|
△12,934 |
注19 借手のリース会計
リースに係る連結損益計算書情報は以下のとおりであります。
なお、リース費用は連結損益計算書の売上原価、販売費及び一般管理費に含まれております。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
オペレーティングリース費用 |
48,207 |
|
55,461 |
|
短期リース費用 |
16,237 |
|
15,156 |
|
その他リース費用 |
280 |
|
296 |
|
合計 |
64,724 |
|
70,913 |
リースキャッシュ・フローの内訳
リースに係る連結キャッシュ・フロー計算書情報は以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
リース負債測定に含まれる現金支払総額 |
|
|
|
|
オペレーティングリースに係る営業キャッシュ・フロー |
44,068 |
|
50,232 |
|
リース負債と交換で取得した使用権資産に係る非資金取引 |
|
|
|
|
オペレーティングリース |
45,510 |
|
53,692 |
将来リース料の年度別内訳
2024年12月31日現在におけるオペレーティングリースに関する将来の最低支払リース料の年度別金額は以下の
とおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
2025年度 |
|
|
44,701 |
|
|
2026年度 |
|
|
34,076 |
|
|
2027年度 |
|
|
22,857 |
|
|
2028年度 |
|
|
15,368 |
|
|
2029年度 |
|
|
10,998 |
|
|
2030年度以降 |
|
|
22,707 |
|
|
最低支払リース料計 |
|
|
150,707 |
|
|
利息費用 |
|
|
△10,612 |
|
|
リース負債計 |
|
|
140,095 |
|
残存リース期間及び割引率の内訳
オペレーティングリースに係る連結加重平均残存期間及び割引率情報は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
|
|
|
|
|
加重平均残存期間 |
53か月 |
|
55か月 |
|
|
|
|
|
|
加重平均割引率 |
2.7% |
|
3.0% |
注20 コミットメント及び偶発債務
コミットメント
2024年12月31日現在における、設備投資の発注残高及び部品と原材料の発注残高はそれぞれ、112,760百万円、227,455百万円であります。
保証債務
当社は、オペレーティングリースとして処理されるリース契約に基づき、営業所及びその他の施設を使用しております。リース契約に基づく、原状回復を目的とした差入保証金は、2023年及び2024年12月31日現在においてそれぞれ10,516百万円、12,328百万円であり、連結貸借対照表上、長期債権に含まれております。
当社は、従業員及び関係会社等について、債務保証を行っております。従業員に関する債務保証は、主に住宅ローンに対するものであります。関係会社等に関する債務保証は、リース債務及び銀行借入金に対するものであり、それらの会社における資金調達を容易にするためのものであります。
契約期間中に従業員及び関係会社等が債務不履行に陥った場合、当社は支払義務を負います。債務保証の契約期間は、従業員の住宅ローンについては1年から10年であり、関係会社等のリース債務及び銀行借入金については1年から5年であります。2024年12月31日現在において、債務不履行が生じた場合に当社が負う割引前の最高支払額は、2,014百万円であります。2024年12月31日現在において、これらの債務保証に関して認識されている負債の金額には重要性はありません。
また当社は、ある一定期間において、当社の製品及びサービスに対する品質保証型の製品保証を提供しております。製品保証費は収益を認識した時点で連結損益計算書上、販売費及び一般管理費として計上しており、製品保証引当金の見積りは過去の実績に基づいております。製品保証引当金は連結貸借対照表上、未払費用に含めており、第123期及び第124期における変動は以下のとおりであります。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
期首残高 |
20,887 |
|
23,290 |
|
当期増加額 |
19,859 |
|
20,039 |
|
当期減少額(目的使用) |
△16,001 |
|
△16,867 |
|
その他 |
△1,455 |
|
△2,777 |
|
期末残高 |
23,290 |
|
23,685 |
訴訟事項
当社は、通常の事業活動から生じる、種々の要求及び法的行為にさらされております。当社は、損失の発生の可能性が高く、かつ、損失額を合理的に見積もることができる場合に、引当金を計上しております。当社は、少なくとも四半期に一度当該引当金を検討し、交渉、和解、判決、弁護士の助言及び特定の案件に関連したその他の情報及び事象の影響を反映して、当該引当金を修正しております。訴訟は本来的に予測が困難でありますが、当社は、経験上、これらの案件における損害賠償請求額は当社の潜在的な負債を必ずしも示唆するものではないと考えており、これらの案件から発生する可能性のある損失は、当社の連結上の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに重要な影響を与えることはないと考えております。
注21 金融商品の公正価値及び信用リスクの集中
金融商品の公正価値
2023年及び2024年12月31日現在における、当社の金融商品の公正価値は以下のとおりであります(△負債)。
現金及び現金同等物、定期預金、売上債権、長期債権、短期借入金、買入債務及び未払費用は連結貸借対照表計上額が公正価値に近似しており、下記の表には含めておりません。また投資に関しては注2及び注22に、先物為替契約に関しては注18にて記載しておりますので、下記の表には含めておりません。
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||
|
|
計上金額 |
|
公正価値 |
|
計上金額 |
|
公正価値 |
|
長期債務 (1年以内に返済される債務を含む) |
△161 |
|
△161 |
|
△202,031 |
|
△201,944 |
上記の金融商品は、下記の前提と方法に基づいてその公正価値を算定しております。
長期債務
長期債務の公正価値は借入ごとに将来のキャッシュ・フローから類似の満期日の借入金に対して適用される期末における市場での借入金利を用いて割引いて算定した現在価値に基づいて算定しており、レベル2に分類しております。レベルの区分については、注22に記載しております。
見積公正価値の前提について
公正価値の見積りは当該金融商品に関連した市場価格情報及びその契約内容を基礎として期末の一時点で算定されたものであります。これらの見積りは実質的に当社が行っており、不確実性及び見積りに重要な影響を及ぼす当社の判断を含んでおり、精緻に計算することはできません。このため、想定している前提条件の変更により当該見積りは重要な影響を受ける可能性があります。
信用リスクの集中
2023年及び2024年12月31日現在において、特定顧客に対し売上債権の10%を超える信用リスクの集中はありません。
注22 公正価値の開示
公正価値は、その資産または負債に関する主要なまたは最も有利な市場において測定日における市場参加者の間の秩序ある取引により資産を売却して受け取るであろう価格、または負債を移転するために支払うであろう価格と定義しております。公正価値の測定に使用されるインプットの優先順位を付ける公正価値の階層の3つのレベルは以下のとおりであります。
レベル1-活発な市場における同一資産・負債の市場価格
レベル2-活発な市場における類似資産・負債の市場価格、活発ではない市場における同一または類似資産・負債の市場価格、観察可能な市場価格以外のインプット及び相関関係またはその他の方法により観察可能な市場データから主として得られたまたは裏付けられたインプット
レベル3-1つまたは複数の重要なインプットが観察不能で、市場参加者が価格決定で使用する仮定に関して報告企業自身の仮定を使用する評価手法から得られるインプット
経常的に公正価値で測定される資産及び負債
2023年及び2024年12月31日現在における経常的に公正価値で測定される資産及び負債は以下のとおりであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位 百万円) |
|
|
第123期 2023年12月31日 |
|
第124期 2024年12月31日 |
||||||||||||
|
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
レベル1 |
|
レベル2 |
|
レベル3 |
|
合計 |
|
資産: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
現金及び現金同等物 |
- |
|
2,073 |
|
- |
|
2,073 |
|
- |
|
1,500 |
|
- |
|
1,500 |
|
短期投資: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
売却可能負債証券: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
社債 |
- |
|
884 |
|
- |
|
884 |
|
- |
|
- |
|
- |
|
- |
|
投資: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
売却可能負債証券: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
社債 |
- |
|
8,279 |
|
- |
|
8,279 |
|
- |
|
16,679 |
|
- |
|
16,679 |
|
投資信託等 |
351 |
|
457 |
|
- |
|
808 |
|
3,944 |
|
450 |
|
- |
|
4,394 |
|
株式 |
27,283 |
|
- |
|
- |
|
27,283 |
|
25,455 |
|
- |
|
- |
|
25,455 |
|
前払費用及び その他流動資産: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
金融派生商品 |
- |
|
3,900 |
|
- |
|
3,900 |
|
- |
|
226 |
|
- |
|
226 |
|
資産合計 |
27,634 |
|
15,593 |
|
- |
|
43,227 |
|
29,399 |
|
18,855 |
|
- |
|
48,254 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
負債: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の流動負債: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
金融派生商品 |
- |
|
928 |
|
- |
|
928 |
|
- |
|
3,380 |
|
- |
|
3,380 |
|
負債合計 |
- |
|
928 |
|
- |
|
928 |
|
- |
|
3,380 |
|
- |
|
3,380 |
レベル1の投資は、主に国内株式であり、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場における調整不要な市場価格で評価しております。
レベル2の資産及び負債は、主に現金及び現金同等物、投資及び短期投資に含まれる社債、金融派生商品です。現金及び現金同等物、投資及び短期投資に含まれる社債は、活発でない市場における同一資産の市場価格、または取引相手方または第三者から入手した相場価格により評価しております。金融派生商品は、先物為替契約によるもので、取引相手方または第三者から入手した相場価格に基づき評価され、マーケット・アプローチに基づく外国為替レート及び金利などの観察可能な市場インプットを使用した価格モデルに基づき定期的に検証しております。
非経常的に公正価値で測定される資産及び負債
第124期において非経常的に公正価値で測定された資産及び関連する減損損失は以下のとおりであります。第123
期において非経常的に公正価値で測定された重要な資産及び負債はありません。
|
|
(単位 百万円) |
||||
|
|
第124期 |
||||
|
|
損失計上額 |
レベル1 |
レベル2 |
レベル3 |
合計 |
|
資産: のれん |
△165,100 |
- |
- |
403,131 |
403,131 |
のれんはレベル3に分類され、観察不能なインプットを用いたインカム・アプローチに基づき評価されておりま
す。当社は、年次ののれんの減損テストを2024年10月1日時点で実施し、上記資産が含まれる報告単位の公正価値
が帳簿価額を下回る結果となりました。当社は、当該公正価値と帳簿価額の差額をのれんの減損損失として認識し
ております。当該報告単位の公正価値は、6.0%の加重平均資本コスト及び将来キャッシュ・フローを用いたディ
スカウント・キャッシュ・フロー法により測定しております。将来キャッシュ・フローは、産業動向及び市場状況
を考慮した上で、売上、売上総利益、営業費用、永久成長率等の予測に関するマネジメントの見積りに基づいて算
定しております。
注23 セグメント情報
当社は、組織構造及び業績評価並びに資源配分を行うために当社のマネジメントが管理している情報に基づき、プリンティングビジネスユニット、メディカルビジネスユニット、イメージングビジネスユニット、インダストリアルビジネスユニットの4つの報告セグメントと、その他及び全社に区分しております。
当社は、第124期より、報告セグメントごとの業績をより適切に管理するため、その他及び全社におけるグループ間取引の業績管理方法を変更しております。これに伴い、第123期についても組み替えて表示しております。
当社は、第124期より、基準書2023-07「セグメント情報開示の改善」で要求されるセグメント費用についての表示を変更しております。これに伴い、第123期についても組み替えて表示しております。
セグメントの主要製品は以下のとおりであります。
・プリンティングビジネスユニット:デジタル連帳プリンター、デジタルカットシートプリンター、
大判プリンター、オフィス向け複合機、ドキュメントソリューション、
レーザー複合機、レーザープリンター、インクジェットプリンター、
イメージスキャナー、電卓
・メディカルビジネスユニット: CT装置、超音波診断装置、X線診断装置、MRI装置、
デジタルラジオグラフィ、眼科機器、体外診断システム及び試薬、
ヘルスケアITソリューション
・イメージングビジネスユニット: レンズ交換式デジタルカメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、
コンパクトフォトプリンター、MRシステム、ネットワークカメラ、
ビデオ管理ソフトウェア、映像解析ソフトウェア、
デジタルビデオカメラ、デジタルシネマカメラ、放送機器
・インダストリアルビジネスユニット:半導体露光装置、FPD露光装置、有機ELディスプレイ製造装置、
真空薄膜形成装置、ダイボンダー
・その他: ハンディターミナル、ドキュメントスキャナー
セグメントの会計方針は概ね注1に記載されている主要な会計方針についての概要と同じであります。当社は、税引前当期純利益に基づいて業績の評価及び資源の配分を行っております。
第123期及び第124期におけるセグメント情報は以下のとおりであります。
(単位 百万円)
第123期
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他及び全社 |
|
消去 |
|
連結 |
|
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部顧客向け |
2,339,718 |
|
552,296 |
|
861,456 |
|
303,807 |
|
123,695 |
|
- |
|
4,180,972 |
|
セグメント間取引 |
6,358 |
|
1,484 |
|
169 |
|
10,912 |
|
85,149 |
|
△104,072 |
|
- |
|
計 |
2,346,076 |
|
553,780 |
|
861,625 |
|
314,719 |
|
208,844 |
|
△104,072 |
|
4,180,972 |
|
売上原価 |
1,288,172 |
|
307,881 |
|
384,453 |
|
177,652 |
|
153,947 |
|
△100,043 |
|
2,212,062 |
|
売上総利益 |
1,057,904 |
|
245,899 |
|
477,172 |
|
137,067 |
|
54,897 |
|
△4,029 |
|
1,968,910 |
|
研究開発費 |
97,925 |
|
47,182 |
|
93,834 |
|
27,872 |
|
65,101 |
|
- |
|
331,914 |
|
その他営業費用 |
731,670 |
|
167,068 |
|
237,759 |
|
50,597 |
|
76,141 |
|
△1,605 |
|
1,261,630 |
|
営業利益 |
228,309 |
|
31,649 |
|
145,579 |
|
58,598 |
|
△86,345 |
|
△2,424 |
|
375,366 |
|
営業外収益及び費用 |
6,752 |
|
490 |
|
854 |
|
568 |
|
6,932 |
|
△195 |
|
15,401 |
|
税引前当期純利益 |
235,061 |
|
32,139 |
|
146,433 |
|
59,166 |
|
△79,413 |
|
△2,619 |
|
390,767 |
|
総資産 |
1,247,666 |
|
361,251 |
|
406,390 |
|
244,275 |
|
3,180,186 |
|
△23,191 |
|
5,416,577 |
|
減価償却費 |
69,712 |
|
14,041 |
|
22,062 |
|
12,931 |
|
119,930 |
|
- |
|
238,676 |
|
資本的支出 |
65,175 |
|
12,094 |
|
28,922 |
|
10,432 |
|
115,102 |
|
- |
|
231,725 |
(単位 百万円)
第124期
|
|
プリンティング |
|
メディカル |
|
イメージング |
|
インダストリアル |
|
その他及び全社 |
|
消去 |
|
連結 |
|
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部顧客向け |
2,515,543 |
|
568,260 |
|
937,028 |
|
345,863 |
|
143,127 |
|
- |
|
4,509,821 |
|
セグメント間取引 |
7,182 |
|
548 |
|
363 |
|
10,599 |
|
90,619 |
|
△109,311 |
|
- |
|
計 |
2,522,725 |
|
568,808 |
|
937,391 |
|
356,462 |
|
233,746 |
|
△109,311 |
|
4,509,821 |
|
売上原価 |
1,356,530 |
|
308,642 |
|
425,663 |
|
201,125 |
|
186,273 |
|
△111,507 |
|
2,366,726 |
|
売上総利益 |
1,166,195 |
|
260,166 |
|
511,728 |
|
155,337 |
|
47,473 |
|
2,196 |
|
2,143,095 |
|
研究開発費 |
100,361 |
|
52,639 |
|
101,200 |
|
30,559 |
|
52,589 |
|
- |
|
337,348 |
|
その他営業費用 |
775,950 |
|
347,964 |
|
259,224 |
|
55,875 |
|
86,058 |
|
922 |
|
1,525,993 |
|
営業利益 |
289,884 |
|
△140,437 |
|
151,304 |
|
68,903 |
|
△91,174 |
|
1,274 |
|
279,754 |
|
営業外収益及び費用 |
14,262 |
|
929 |
|
3,004 |
|
1,500 |
|
1,712 |
|
- |
|
21,407 |
|
税引前当期純利益 |
304,146 |
|
△139,508 |
|
154,308 |
|
70,403 |
|
△89,462 |
|
1,274 |
|
301,161 |
|
総資産 |
1,354,948 |
|
421,453 |
|
425,515 |
|
238,625 |
|
3,329,047 |
|
△3,342 |
|
5,766,246 |
|
減価償却費 |
63,356 |
|
13,132 |
|
19,984 |
|
11,590 |
|
127,403 |
|
- |
|
235,465 |
|
資本的支出 |
70,075 |
|
16,663 |
|
38,922 |
|
13,109 |
|
117,498 |
|
- |
|
256,267 |
最高業務意思決定者(CODM)である最高経営責任者(CEO)は売上、売上総利益率や売上高経費率、営業利益率、税引前当期純利益率を指標として、セグメントを評価し、資源分配の意思決定を行っております。
セグメント間の取引は一般取引と同様の価格で行われております。特定のセグメントに直接関連しない費用は、最も適切で利用可能な指標に基づき各セグメントに配分しております。全社費用には、本社部門に属する研究開発費及び東芝メディカルシステムズ(株)(現キヤノンメディカルシステムズ(株))買収に伴う取得価額配分により認識した無形固定資産の償却費等が含まれております。セグメント資産は、各セグメントに直接関連する資産で構成されております。全社資産は、主に現金及び現金同等物、投資、繰延税金資産、のれん、買収により取得した無形資産及びその他本社資産で構成されております。資本的支出は、有形固定資産及び無形固定資産の増加額を表しております。
その他営業費用の主要な項目は人件費となっております。
第123期及び第124期における各ビジネスユニットの外部顧客向け製品別売上高の内訳情報は、以下のとおりであります。
|
|
(単位 百万円) |
|
|
|
第123期 |
|
第124期 |
|
プリンティング |
|
|
|
|
|
プロダクション |
|
401,237 |
|
440,718 |
|
オフィス複合機 |
|
620,843 |
|
645,617 |
|
オフィスその他 |
|
362,618 |
|
406,912 |
|
オフィス |
|
983,461 |
|
1,052,529 |
|
レーザープリンター |
|
606,639 |
|
676,582 |
|
インクジェットプリンター他 |
|
348,381 |
|
345,714 |
|
プロシューマー |
|
955,020 |
|
1,022,296 |
|
合計 |
|
2,339,718 |
|
2,515,543 |
|
メディカル |
|
|
|
|
|
診断機器 |
|
552,296 |
|
568,260 |
|
イメージング |
|
|
|
|
|
カメラ |
|
544,366 |
|
579,593 |
|
ネットワークカメラ他 |
|
317,090 |
|
357,435 |
|
合計 |
|
861,456 |
|
937,028 |
|
インダストリアル |
|
|
|
|
|
光学機器 |
|
212,505 |
|
253,216 |
|
産業機器 |
|
91,302 |
|
92,647 |
|
合計 |
|
303,807 |
|
345,863 |
|
その他及び全社 |
|
123,695 |
|
143,127 |
|
連結 |
|
4,180,972 |
|
4,509,821 |
第123期及び第124期における地域別セグメント情報は以下のとおりであります。
(単位 百万円)
第123期
|
|
日本 |
|
米州 |
|
欧州 |
|
アジア・ オセアニア |
|
計 |
|
|
売上高 |
901,589 |
|
1,312,438 |
|
1,111,211 |
|
855,734 |
|
4,180,972 |
|
|
長期性資産 |
966,960 |
|
174,877 |
|
217,244 |
|
137,865 |
|
1,496,946 |
|
(単位 百万円)
第124期
|
|
日本 |
|
米州 |
|
欧州 |
|
アジア・ オセアニア |
|
計 |
|
|
売上高 |
955,456 |
|
1,429,201 |
|
1,184,389 |
|
940,775 |
|
4,509,821 |
|
|
長期性資産 |
998,506 |
|
191,000 |
|
223,922 |
|
146,059 |
|
1,559,487 |
|
売上高は顧客の仕向地別に分類しております。日本及び米国を除いて連結売上高の10%を超える重要な国はありません。米国の第123期及び第124期における売上高は、それぞれ1,232,452百万円、1,311,397百万円であります。
長期性資産は各地域に所在する有形固定資産、無形固定資産及びオペレーティングリース使用権資産で構成されております。
注24 重要な後発事象に関する注記
当社は、当有価証券報告書提出日である2025年3月28日までの後発事象を評価しました。
資金の借入
当社は、(株)みずほ銀行及び(株)三井住友銀行との当座貸越契約に基づき、次のとおり借入を実行いたしました。
(1) 資金使途 運転資金
(2) 借入実行日、借入金額 2025年1月6日 200,000百万円
2025年2月19日 50,000百万円
2025年2月26日 20,000百万円
2025年3月12日 30,000百万円
2025年3月19日 70,000百万円
(3) 借入先 (株)みずほ銀行、(株)三井住友銀行
(4) 金利 基準金利+スプレッド
自己株式の取得
1. 自己株式の取得に係る決議の内容
当社は、2025年1月30日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式の取得について次のとおり決議いたしました。
(1) 自己株式の取得を行う理由
当社は、積極的な成長投資により企業価値の更なる向上を目指すと共に、資本効率の向上を通じて株主還元の充実を図っております。この株主還元策の一環として、自己株式を取得いたします。
(2) 取得する株式の種類及び数 普通株式 26,000,000株(上限)
(3) 取得価額の総額 100,000百万円(上限)
(4) 取得の時期 2025年2月3日~2026年1月30日
(5) 取得方法 東京証券取引所における市場買付
①自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買付
②取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買付
2. 自己株式の取得の終了
2025年1月30日の取締役会決議に基づく自己株式の取得は終了いたしました。
(1) 取得した株式の種類及び数 普通株式 19,685,200株
(2) 取得価額の総額 99,999,605,100円
(3) 取得期間 2025年2月3日~2025年3月7日
3. 自己株式の取得に係る決議の内容
当社は、2025年3月13日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式の取得について次のとおり決議いたしました。
(1) 自己株式の取得を行う理由
当社は、積極的な成長投資により企業価値の更なる向上を目指すと共に、資本効率の向上を通じて株主還元の充実を図っております。この株主還元策の一環として、自己株式を取得いたします。
(2) 取得する株式の種類及び数 普通株式 26,000,000株(上限)
(3) 取得価額の総額 100,000百万円(上限)
(4) 取得の時期 2025年3月14日~2026年1月30日
(5) 取得方法 東京証券取引所における市場買付
①自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買付
②取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買付
⑤【連結附属明細表】
【社債明細表】
該当事項はありません。
【借入金等明細表】
当該情報は連結財務諸表に関する注9に記載されております。
【資産除去債務明細表】
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が、各連結会計年度末における負債及び純資産合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
【評価性引当金等明細表】
|
区分 |
期首残高 (百万円) |
当期繰入額 (百万円) |
貸倒償却 (百万円) |
為替換算調整額及びその他 (百万円) |
期末残高 (百万円) |
|
信用損失引当金 |
|
|
|
|
|
|
売上債権 |
13,276 |
2,051 |
△1,457 |
986 |
14,856 |
|
リース債権 |
5,871 |
4,096 |
△4,456 |
1,350 |
6,861 |
(2)【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
|
(累計期間) |
第1四半期 |
中間連結会計期間 |
第3四半期 |
当連結会計年度 |
|
売上高 (百万円) |
988,519 |
2,156,305 |
3,236,111 |
4,509,821 |
|
税引前中間(当期) (四半期)純利益(百万円) |
89,222 |
221,447 |
310,769 |
301,161 |
|
当社株主に帰属する中間 (当期)(四半期) 純利益 (百万円) |
59,949 |
149,806 |
218,569 |
160,025 |
|
基本的1株当たり 当社株主に帰属する中間 (当期)(四半期) 純利益 (円) |
60.70 |
152.53 |
224.49 |
165.53 |
|
(会計期間) |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
|
基本的1株当たり 当社株主に帰属する 四半期純利益(損失) (円) |
60.70 |
91.88 |
71.88 |
△62.03 |
(注)1.第1四半期については、旧金融商品取引法第24条の4の7第1項の規定による四半期報告書を提出しております。
2.第3四半期については、金融商品取引所の定める規則により四半期に係る財務情報を作成しており、当該四半期に係る財務情報に対する期中レビューを受けております。
2【財務諸表等】
(1)【財務諸表】
①【貸借対照表】
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
43,845 |
44,670 |
|
受取手形 |
2,160 |
7,538 |
|
売掛金 |
248,023 |
282,137 |
|
製品 |
92,579 |
90,868 |
|
仕掛品 |
105,592 |
112,909 |
|
原材料及び貯蔵品 |
7,791 |
10,050 |
|
短期貸付金 |
93,367 |
80,567 |
|
その他 |
77,994 |
108,168 |
|
貸倒引当金 |
- |
△130 |
|
流動資産合計 |
671,351 |
736,777 |
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物及び構築物 |
305,256 |
290,643 |
|
機械及び装置 |
58,145 |
55,083 |
|
車両運搬具 |
248 |
233 |
|
工具、器具及び備品 |
12,281 |
12,412 |
|
土地 |
150,227 |
150,227 |
|
建設仮勘定 |
26,574 |
59,895 |
|
有形固定資産合計 |
552,731 |
568,493 |
|
無形固定資産 |
|
|
|
ソフトウエア |
14,531 |
14,855 |
|
のれん |
3,945 |
3,636 |
|
その他 |
1,770 |
1,492 |
|
無形固定資産合計 |
20,246 |
19,983 |
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
14,029 |
10,885 |
|
関係会社株式 |
1,560,535 |
1,562,850 |
|
関係会社出資金 |
37,453 |
37,453 |
|
長期前払費用 |
14,321 |
11,986 |
|
前払年金費用 |
- |
8,021 |
|
繰延税金資産 |
61,444 |
65,038 |
|
その他 |
6,515 |
5,591 |
|
貸倒引当金 |
△87 |
△87 |
|
投資その他の資産合計 |
1,694,210 |
1,701,737 |
|
固定資産合計 |
2,267,187 |
2,290,213 |
|
資産合計 |
2,938,538 |
3,026,990 |
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
支払手形 |
98 |
31 |
|
電子記録債務 |
24,454 |
25,666 |
|
買掛金 |
270,974 |
333,252 |
|
短期借入金 |
883,620 |
540,545 |
|
未払金 |
30,169 |
52,572 |
|
未払費用 |
39,524 |
40,799 |
|
未払法人税等 |
22,947 |
39,330 |
|
預り金 |
9,733 |
10,082 |
|
製品保証引当金 |
5,353 |
5,232 |
|
賞与引当金 |
5,198 |
5,689 |
|
役員賞与引当金 |
326 |
543 |
|
その他 |
30,293 |
39,928 |
|
流動負債合計 |
1,322,689 |
1,093,669 |
|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
- |
200,000 |
|
退職給付引当金 |
20,776 |
14,062 |
|
環境対策引当金 |
720 |
681 |
|
永年勤続慰労引当金 |
1,337 |
1,109 |
|
その他 |
1,140 |
1,080 |
|
固定負債合計 |
23,973 |
216,932 |
|
負債合計 |
1,346,662 |
1,310,601 |
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
174,762 |
174,762 |
|
資本剰余金 |
|
|
|
資本準備金 |
306,288 |
306,288 |
|
資本剰余金合計 |
306,288 |
306,288 |
|
利益剰余金 |
|
|
|
利益準備金 |
22,114 |
22,114 |
|
その他利益剰余金 |
|
|
|
固定資産圧縮積立金 |
3,203 |
3,069 |
|
別途積立金 |
1,249,928 |
1,249,928 |
|
繰越利益剰余金 |
1,183,808 |
1,511,478 |
|
利益剰余金合計 |
2,459,053 |
2,786,589 |
|
自己株式 |
△1,358,264 |
△1,558,219 |
|
株主資本合計 |
1,581,839 |
1,709,420 |
|
評価・換算差額等 |
|
|
|
その他有価証券評価差額金 |
7,557 |
6,000 |
|
繰延ヘッジ損益 |
1,495 |
△285 |
|
評価・換算差額等合計 |
9,052 |
5,715 |
|
新株予約権 |
985 |
1,254 |
|
純資産合計 |
1,591,876 |
1,716,389 |
|
負債純資産合計 |
2,938,538 |
3,026,990 |
②【損益計算書】
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
|
売上高 |
1,668,007 |
1,886,031 |
|
売上原価 |
1,157,447 |
1,303,472 |
|
売上総利益 |
510,560 |
582,559 |
|
販売費及び一般管理費 |
376,399 |
362,338 |
|
営業利益 |
134,161 |
220,221 |
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息 |
2,128 |
1,501 |
|
受取配当金 |
394,531 |
262,626 |
|
受取賃貸料 |
18,644 |
18,730 |
|
雑収入 |
17,692 |
8,841 |
|
営業外収益合計 |
432,995 |
291,698 |
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
10,795 |
6,391 |
|
貸与資産減価償却費 |
15,348 |
15,079 |
|
為替差損 |
24,203 |
19,517 |
|
雑損失 |
5,192 |
5,474 |
|
営業外費用合計 |
55,538 |
46,461 |
|
経常利益 |
511,618 |
465,458 |
|
特別利益 |
|
|
|
固定資産売却益 |
944 |
124 |
|
投資有価証券売却益 |
11 |
2 |
|
関係会社株式売却益 |
- |
60,149 |
|
特別利益合計 |
955 |
60,275 |
|
特別損失 |
|
|
|
固定資産除売却損 |
909 |
772 |
|
投資有価証券評価損 |
- |
906 |
|
その他 |
96 |
- |
|
特別損失合計 |
1,005 |
1,678 |
|
税引前当期純利益 |
511,568 |
524,055 |
|
法人税、住民税及び事業税 |
38,228 |
57,102 |
|
法人税等調整額 |
△3,415 |
△2,130 |
|
法人税等合計 |
34,813 |
54,972 |
|
当期純利益 |
476,755 |
469,083 |
③【株主資本等変動計算書】
第123期(2023年1月1日から2023年12月31日まで)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
||
|
|
株主資本 |
評価・換算差額等 |
新株 予約権 |
純資産 合計 |
||||||||
|
|
資本金 |
資本 剰余金 |
利益剰余金 |
自己株式 |
株主資本 合計 |
その他 有価証券 評価差額金 |
繰延ヘッジ 損益 |
|||||
|
|
資本 準備金 |
利益 準備金 |
その他利益剰余金 |
|||||||||
|
|
固定資産圧縮 積立金 |
別途 積立金 |
繰越利益 剰余金 |
|||||||||
|
当期首残高 |
174,762 |
306,288 |
22,114 |
3,339 |
1,249,928 |
837,828 |
△1,258,347 |
1,335,912 |
4,325 |
79 |
787 |
1,341,103 |
|
当期変動額 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
固定資産圧縮積立金の積立 |
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
|
|
- |
|
固定資産圧縮積立金の取崩 |
|
|
|
△136 |
|
136 |
|
- |
|
|
|
- |
|
剰余金の配当 |
|
|
|
|
|
△130,870 |
|
△130,870 |
|
|
|
△130,870 |
|
当期純利益 |
|
|
|
|
|
476,755 |
|
476,755 |
|
|
|
476,755 |
|
自己株式の取得 |
|
|
|
|
|
|
△100,019 |
△100,019 |
|
|
|
△100,019 |
|
自己株式の処分 |
|
|
|
|
|
△41 |
102 |
61 |
|
|
|
61 |
|
株主資本以外の項目の当期変動額(純額) |
|
|
|
|
|
|
|
- |
3,232 |
1,416 |
198 |
4,846 |
|
当期変動額合計 |
- |
- |
- |
△136 |
- |
345,980 |
△99,917 |
245,927 |
3,232 |
1,416 |
198 |
250,773 |
|
当期末残高 |
174,762 |
306,288 |
22,114 |
3,203 |
1,249,928 |
1,183,808 |
△1,358,264 |
1,581,839 |
7,557 |
1,495 |
985 |
1,591,876 |
第124期(2024年1月1日から2024年12月31日まで)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
||
|
|
株主資本 |
評価・換算差額等 |
新株 予約権 |
純資産 合計 |
||||||||
|
|
資本金 |
資本 剰余金 |
利益剰余金 |
自己株式 |
株主資本 合計 |
その他 有価証券 評価差額金 |
繰延ヘッジ 損益 |
|||||
|
|
資本 準備金 |
利益 準備金 |
その他利益剰余金 |
|||||||||
|
|
固定資産圧縮 積立金 |
別途 積立金 |
繰越利益 剰余金 |
|||||||||
|
当期首残高 |
174,762 |
306,288 |
22,114 |
3,203 |
1,249,928 |
1,183,808 |
△1,358,264 |
1,581,839 |
7,557 |
1,495 |
985 |
1,591,876 |
|
当期変動額 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
固定資産圧縮積立金の積立 |
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
|
|
- |
|
固定資産圧縮積立金の取崩 |
|
|
|
△134 |
|
134 |
|
- |
|
|
|
- |
|
剰余金の配当 |
|
|
|
|
|
△141,530 |
|
△141,530 |
|
|
|
△141,530 |
|
当期純利益 |
|
|
|
|
|
469,083 |
|
469,083 |
|
|
|
469,083 |
|
自己株式の取得 |
|
|
|
|
|
|
△200,032 |
△200,032 |
|
|
|
△200,032 |
|
自己株式の処分 |
|
|
|
|
|
△17 |
77 |
60 |
|
|
|
60 |
|
株主資本以外の項目の当期変動額(純額) |
|
|
|
|
|
|
|
- |
△1,557 |
△1,780 |
269 |
△3,068 |
|
当期変動額合計 |
- |
- |
- |
△134 |
- |
327,670 |
△199,955 |
127,581 |
△1,557 |
△1,780 |
269 |
124,513 |
|
当期末残高 |
174,762 |
306,288 |
22,114 |
3,069 |
1,249,928 |
1,511,478 |
△1,558,219 |
1,709,420 |
6,000 |
△285 |
1,254 |
1,716,389 |
【注記事項】
(重要な会計方針)
1 有価証券の評価基準及び評価方法
(1)子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法
(2)その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
市場価格のない株式等
移動平均法による原価法
2 棚卸資産の評価基準及び評価方法
総平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)
3 固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定率法を採用しております。
ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)については、定額法を採用しております。
(2)無形固定資産
定額法を採用しております。
なお、市場販売目的ソフトウエアについては、関連製品の販売計画等を勘案した見積販売可能期間(3年)に、自社利用ソフトウエアについては社内における利用可能期間(5年)に基づいております。
のれんの償却については、超過収益力の効果の発現する期間を見積り、20年で均等償却を行っております。
(3)リース資産
定額法を採用しております。
なお、リース期間を耐用年数としております。
4 引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、回収不能見込額を計上しております。
・一般債権
貸倒実績率法によっております。
・貸倒懸念債権及び破産更生債権
財務内容評価法によっております。
(2)製品保証引当金
製品のアフターサービスに対する支出及び製品販売後の無償修理費用等の支出に備えるため、過去の実績等を基礎として見積算出額を計上しております。
(3)賞与引当金
従業員に対する賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき計上しております。
(4)役員賞与引当金
役員に対する賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき計上しております。
(5)退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、当事業年度において発生していると認められる額を計上しております。
なお、退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。過去勤務費用はその発生時の従業員の平均残存勤務期間による定額法により費用処理し、数理計算上の差異はその発生時の従業員の平均残存勤務期間による定額法により翌事業年度から費用処理することとしております。
(6)環境対策引当金
土壌汚染拡散防止工事や法令に基づいた有害物質の処理等、環境対策に係る支出に備えるため、今後発生すると見込まれる金額を計上しております。
(7)永年勤続慰労引当金
永年勤続の従業員に対する内部規程に基づく慰労金の支出に備えるため、支給見込額に基づき計上しております。
5 収益及び費用の計上基準
当社は、主にプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの各ビジネスユニットにおいて、製品、消耗品並びに製品に関連したサービスを提供しております。
製品及び消耗品の販売及びサービスについて、顧客との契約に基づき履行義務を識別しております。
製品の販売については、顧客への引渡の際に据付を要しない製品については主に出荷または引渡時点に、据付を要する製品については据付時点に、顧客が当該製品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されると判断し、収益を認識しております。
サービスの提供については、履行義務が一時点で充足される場合には、サービス提供完了時点において、一定期間にわたり充足される場合には、サービス提供期間にわたり収益を認識しております。
製品及びサービスの取引価格は、合理的に算定した独立販売価格の比率に基づいて各履行義務へ配分しております。独立販売価格を直接観察できない場合には、独立販売価格を見積もっております。取引価格に含まれる変動対価は不確実性が解消された時点で取引価格に含め、定期的に見直しをしております。
6 ヘッジ会計の方法
(1)ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を適用しております。
(2)ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段……デリバティブ取引(為替予約取引)
ヘッジ対象……外貨建のグループ会社間の予定売上取引及び売上債権
(3)ヘッジ方針
内部規程に基づき、為替変動リスクを回避することを目的として、デリバティブ取引を実施しております。なお、デリバティブ取引は実需の範囲で行っており、投機目的で行うことはありません。
(4)ヘッジの有効性評価の方法
ヘッジ対象と重要な条件が同一であるヘッジ手段を用いているため、ヘッジ開始時及びその後も継続して双方の相場変動が相殺されておりますので、その確認をもって有効性の評価としております。
7 その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項
(1)消費税等の会計処理……税抜方式によっております。
(2)グループ通算制度の適用……グループ通算制度を適用しております。
(重要な会計上の見積り)
会計上の見積りにより当事業年度に係る財務諸表にその額を計上した項目であって、翌事業年度に係る財務諸表に重要な影響を与える可能性のあるものは、以下のとおりであります。
市場価格のない子会社の株式評価
1 当事業年度の財務諸表に計上した金額
関係会社株式 1,562,850百万円
(うち、市場価格のない子会社株式が1,494,257百万円)
2 見積りの内容について財務諸表利用者の理解に資するその他の情報
市場価格のない子会社株式の実質価額は、子会社の財務情報や事業計画を基礎に、超過収益力等を加味して算出しております。
超過収益力は、主として子会社が生み出す将来キャッシュ・フロー及び割引率等の見積りに基づいて測定しております。将来キャッシュ・フローの見積りは、主として将来の成長率に関する予測に基づいて測定しております。割引率の見積りは、主として関連する市場及び産業のデータ並びに特定のリスク要因を考慮した加重平均資本コストに基づいております。算出された子会社株式の実質価額は、取得価額と比較して著しく低下しておらず、当事業年度において子会社株式の減損処理は不要と判断しております。
しかし、上記の見積りは将来の不確実な経済環境の変動などにより、子会社の将来キャッシュ・フローが想定よりも減少した場合には減損損失が認識され、翌事業年度の財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
なお、重要な子会社株式にキヤノンメディカルシステムズ株式会社の株式があり、当事業年度の財務諸表において658,304百万円が計上されております。当該子会社の将来キャッシュ・フローの見積りは、今後の医療機器市場の成長や事業活動地域の成長を考慮した上で立案された中期経営計画に基づいております。当事業年度に算出した当該子会社の超過収益力を加味した実質価額は、株式の取得価額と比較して著しく低下しておらず、減損処理は不要と判断しております。
(未適用の会計基準等)
「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日)
「包括利益の表示に関する会計基準」(企業会計基準第25号 2022年10月28日)
「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)
(1)概要
同基準は、その他の包括利益及び株主資本のうち該当する取引や事象に対して課せられる法人税、事業
税及び事業税等の計上区分について見直しを行うことを要求しております。
(2)適用予定日
2025年1月1日に開始する事業年度から適用する予定であります。
(3)当該会計基準等の適用による影響
当該会計基準等の適用が財務諸表に与える重要な影響はないと考えております。
「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第34号 2024年9月13日)
「リース取引に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第33号 2024年9月13日)
(1)概要
同基準は、オペレーティング・リースを含むすべてのリースについて資産および負債に計上することを
要求しております。
(2)適用予定日
2028年1月1日に開始する事業年度から適用する予定であります。
(3)当該会計基準等の適用による影響
当該会計基準等の適用が財務諸表に与える影響については、現在評価中であります。
(表示方法の変更)
差入保証金に関する表示方法の変更
従来、貸借対照表上、差入保証金(当事業年度末残高328百万円)を表示しておりましたが、取引における重
要性が低くなったため、当事業年度よりその他に含めて表示しております。
(貸借対照表関係)
1 区分掲記されたもの以外で各科目に含まれている関係会社に対するものは次のとおりであります。
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
短期金銭債権 |
362,414百万円 |
422,514百万円 |
|
短期金銭債務 |
795,035 |
588,877 |
2 従業員の住宅資金銀行借入金につき次のとおり連帯保証しております。
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
|
230百万円 |
118百万円 |
3 国庫補助金等により有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額及びその内訳は次のとおりであります。
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
建物及び構築物 |
5,792百万円 |
6,167百万円 |
|
機械及び装置 |
2,641 |
3,007 |
|
車両運搬具 |
- |
5 |
|
工具、器具及び備品 |
47 |
77 |
|
土地 |
905 |
905 |
|
合計 |
9,385 |
10,161 |
(損益計算書関係)
1 関係会社との取引に係るものは次のとおりであります。
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
|
売上高 |
1,516,767百万円 |
1,683,967百万円 |
|
仕入高 |
1,114,981 |
1,246,547 |
|
営業取引以外の取引高 |
437,628 |
380,456 |
2 販売費及び一般管理費の主要な費目及び金額は次のとおりであります。
なお、販売費及び一般管理費のうち販売費に属する費用のおおよその割合は、第123期は20%、第124期は20%であります。
|
|
第123期 (2023年1月1日から 2023年12月31日まで) |
第124期 (2024年1月1日から 2024年12月31日まで) |
|
製品保証引当金繰入額 |
4,992百万円 |
5,064百万円 |
|
研究開発費 |
211,737 |
201,168 |
|
従業員給料及び手当 |
58,018 |
59,898 |
|
減価償却費 |
14,939 |
13,969 |
(有価証券関係)
子会社株式及び関連会社株式
第123期(2023年12月31日)
|
区分 |
貸借対照表計上額 (百万円) |
時価(百万円) |
差額(百万円) |
|
子会社株式 |
89,035 |
369,722 |
280,687 |
|
関連会社株式 |
147 |
5,103 |
4,956 |
|
合計 |
89,182 |
374,825 |
285,643 |
第124期(2024年12月31日)
|
区分 |
貸借対照表計上額 (百万円) |
時価(百万円) |
差額(百万円) |
|
子会社株式 |
67,364 |
341,880 |
274,516 |
|
関連会社株式 |
147 |
5,399 |
5,252 |
|
合計 |
67,511 |
347,279 |
279,768 |
(注)上記に含まれない市場価格のない株式等の貸借対照表計上額
|
(単位:百万円) |
|
区分 |
第123期 (2023年12月31日) |
第124期 (2024年12月31日) |
|
子会社株式 |
1,470,271 |
1,494,257 |
|
関連会社株式 |
1,082 |
1,082 |
(税効果会計関係)
1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
|
第124期 (2024年12月31日) |
|
繰延税金資産 |
|
|
|
|
退職給付引当金 |
16,660百万円 |
|
15,457百万円 |
|
関係会社株式 |
7,340 |
|
7,336 |
|
棚卸資産評価損 |
2,145 |
|
2,247 |
|
未払事業税 |
1,853 |
|
2,447 |
|
減価償却費損金算入限度超過額 |
15,587 |
|
16,148 |
|
ソフトウェア償却超過額 |
5,459 |
|
4,869 |
|
繰延資産償却超過額 |
18,077 |
|
21,657 |
|
その他 |
11,098 |
|
12,929 |
|
繰延税金資産小計 |
78,219 |
|
83,090 |
|
評価性引当額 |
△9,865 |
|
△10,183 |
|
繰延税金資産合計 |
68,354 |
|
72,907 |
|
|
|
|
|
|
繰延税金負債 |
|
|
|
|
固定資産圧縮積立金 |
△1,405 |
|
△1,347 |
|
前払年金費用 |
- |
|
△2,446 |
|
その他 |
△5,505 |
|
△4,076 |
|
繰延税金負債合計 |
△6,910 |
|
△7,869 |
|
繰延税金資産の純額 |
61,444 |
|
65,038 |
2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
|
|
第123期 (2023年12月31日) |
|
第124期 (2024年12月31日) |
|
法定実効税率 |
31.0% |
|
31.0% |
|
(調整) |
|
|
|
|
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 |
△22.4 |
|
△18.5 |
|
試験研究費税額控除 |
△2.0 |
|
△2.4 |
|
控除不能外国税額等 税務上損金算入されない費用 地域未来投資促進税制に係る税額控除 その他 |
0.7 0.1 △0.1 △0.5 |
|
0.9 0.0 0.0 △0.5 |
|
税効果会計適用後の法人税等の負担率 |
6.8 |
|
10.5 |
(収益認識関係)
収益を理解するための基礎となる情報については、「連結財務諸表注記事項<注15 収益>」に記載しております。
(重要な後発事象)
資金の借入
当社は、(株)みずほ銀行及び(株)三井住友銀行との当座貸越契約に基づき、次のとおり借入を実行いたしました。
(1) 資金使途 運転資金
(2) 借入実行日、借入金額 2025年1月6日 200,000百万円
2025年2月19日 50,000百万円
2025年2月26日 20,000百万円
2025年3月12日 30,000百万円
2025年3月19日 70,000百万円
(3) 借入先 (株)みずほ銀行、(株)三井住友銀行
(4) 金利 基準金利+スプレッド
自己株式の取得
1. 自己株式の取得に係る決議の内容
当社は、2025年1月30日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式の取得について次のとおり決議し、実施いたしました。
(1) 自己株式の取得を行う理由
当社は、積極的な成長投資により企業価値の更なる向上を目指すと共に、資本効率の向上を通じて株主還元の充実を図っております。この株主還元策の一環として、自己株式を取得いたします。
(2) 取得する株式の種類及び数 普通株式 26,000,000株(上限)
(3) 取得価額の総額 100,000百万円(上限)
(4) 取得の時期 2025年2月3日~2026年1月30日
(5) 取得方法 東京証券取引所における市場買付
①自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買付
②取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買付
2. 自己株式の取得の終了
2025年1月30日の取締役会決議に基づく自己株式の取得は終了いたしました。
(1) 取得した株式の種類及び数 普通株式 19,685,200株
(2) 取得価額の総額 99,999,605,100円
(3) 取得期間 2025年2月3日~2025年3月7日
3. 自己株式の取得に係る決議の内容
当社は、2025年3月13日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式の取得について次のとおり決議し、実施いたしました。
(1) 自己株式の取得を行う理由
当社は、積極的な成長投資により企業価値の更なる向上を目指すと共に、資本効率の向上を通じて株主還元の充実を図っております。この株主還元策の一環として、自己株式を取得いたします。
(2) 取得する株式の種類及び数 普通株式 26,000,000株(上限)
(3) 取得価額の総額 100,000百万円(上限)
(4) 取得の時期 2025年3月14日~2026年1月30日
(5) 取得方法 東京証券取引所における市場買付
①自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買付
②取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買付
④【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】
(単位:百万円)
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区分 |
資産の種類 |
当期首残高 |
当期増加額 |
当期減少額 |
当期償却額 |
当期末残高 |
減価償却 累計額 |
|
有形固定資産 |
建物及び構築物 |
1,095,391 |
12,298 |
6,681 |
26,626 |
1,101,008 |
810,365 |
|
|
機械及び装置 |
735,313 |
35,504 |
22,544 |
38,324 |
748,273 |
693,190 |
|
|
車両運搬具 |
2,779 |
182 |
50 |
196 |
2,911 |
2,678 |
|
|
工具、器具及び備品 |
166,882 |
11,265 |
12,907 |
11,011 |
165,240 |
152,828 |
|
|
土地 |
150,227 |
- |
- |
- |
150,227 |
- |
|
|
建設仮勘定 |
26,574 |
94,838 |
61,517 |
- |
59,895 |
- |
|
|
計 |
2,177,166 |
154,087 |
103,699 |
76,157 |
2,227,554 |
1,659,061 |
|
無形固定資産 |
ソフトウエア |
32,057 |
7,233 |
6,437 |
6,915 |
32,853 |
17,998 |
|
|
のれん |
5,260 |
- |
- |
309 |
5,260 |
1,624 |
|
|
その他 |
3,290 |
85 |
41 |
359 |
3,334 |
1,842 |
|
|
計 |
40,607 |
7,318 |
6,478 |
7,583 |
41,447 |
21,464 |
|
投資その他 の資産 |
長期前払費用 |
35,942 |
2,166 |
10,561 |
4,332 |
27,547 |
15,561 |
(注)1 当期首残高及び当期末残高は、取得価額であります。
2 建物及び構築物の増加額のうち、主なものは、大分地区で3,356百万円、川崎地区で2,521百万円であります。
3 建物及び構築物の減少額のうち、主なものは、大分地区で2,611百万円であります。
4 機械及び装置の増加額のうち、主なものは、本社地区(その他及び全社)で15,265百万円、
取手地区(プリンティングビジネスユニット)で12,765百万円、
阿見・宇都宮地区(インダストリアルビジネスユニット)で3,776百万円、
本社地区(プリンティングビジネスユニット)で2,493百万円であります。
5 機械及び装置の減少額のうち、主なものは、取手地区(プリンティングビジネスユニット)で11,573百万円、
本社地区(プリンティングビジネスユニット)で4,537百万円、
本社地区(その他及び全社)で3,132百万円であります。
6 工具、器具及び備品の増加額のうち、主なものは、本社地区 (その他及び全社)で5,920百万円であります。
7 工具、器具及び備品の減少額のうち、主なものは、本社地区 (その他及び全社)で4,193百万円、
取手地区(プリンティングビジネスユニット)で3,143百万円、
本社地区(プリンティングビジネスユニット)で2,488百万円であります。
【引当金明細表】
(単位:百万円)
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科目 |
当期首残高 |
当期増加額 |
当期減少額 |
当期末残高 |
|
貸倒引当金 |
87 |
130 |
- |
217 |
|
製品保証引当金 |
5,353 |
5,064 |
5,185 |
5,232 |
|
賞与引当金 |
5,198 |
5,689 |
5,198 |
5,689 |
|
役員賞与引当金 |
326 |
543 |
326 |
543 |
|
退職給付引当金 |
20,776 |
1,245 |
7,959 |
14,062 |
|
環境対策引当金 |
720 |
- |
39 |
681 |
|
永年勤続慰労引当金 |
1,337 |
443 |
671 |
1,109 |
(2)【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。
(3)【その他】
該当事項はありません。
第6【提出会社の株式事務の概要】
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事業年度 |
1月1日から12月31日まで |
|
定時株主総会 |
3月中 |
|
基準日 |
12月31日 |
|
剰余金の配当の基準日 |
6月30日 |
|
1単元の株式数 |
100株 |
|
単元未満株式の買取り・売渡し |
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取扱場所 |
(特別口座) 東京都千代田区丸の内一丁目3番3号 みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部 |
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株主名簿管理人 |
(特別口座) 東京都千代田区丸の内一丁目3番3号 みずほ信託銀行株式会社 |
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取次所 |
― |
|
買取手数料・売渡手数料 |
無料 |
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公告掲載方法 |
当社の公告は、電子公告により行う。 https://global.canon ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行う。 |
|
株主に対する特典 |
該当事項なし |
(注) 当社定款の定めにより、単元未満株主は、会社法第189条第2項各号に掲げる権利及び単元未満株式の売渡請
求をする権利以外の権利を有しておりません。
第7【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
当社は、金融商品取引法第24条の7第1項に規定する親会社等はありません。
2【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
(1)有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
事業年度(第123期) (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) 2024年3月28日関東財務局長に提出
(2)内部統制報告書及びその添付書類
2024年3月28日関東財務局長に提出
(3)四半期報告書及び確認書
(第124期第1四半期) (自 2024年1月1日 至 2024年3月31日) 2024年5月10日関東財務局長に提出
(4)半期報告書及び確認書
(第124期中) (自 2024年1月1日 至 2024年6月30日) 2024年8月8日関東財務局長に提出
(5)臨時報告書
2024年3月28日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第2号の2(ストックオプションとしての新株予約権の
発行)に基づく臨時報告書であります。
2024年3月29日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)に基づく
臨時報告書であります。
2025年1月30日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第19号(連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ
ローの状況に著しい影響を与える事象)に基づく臨時報告書であります。
(6)臨時報告書の訂正報告書
2024年4月30日関東財務局長に提出
2024年3月28日提出時の臨時報告書(ストックオプションとしての新株予約権の発行)にかかる訂正報告書で
あります。
(7)自己株券買付状況報告書
報告期間(自 2024年3月1日 至 2024年3月31日) 2024年4月12日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年4月1日 至 2024年4月30日) 2024年5月13日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年5月1日 至 2024年5月31日) 2024年6月13日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年6月1日 至 2024年6月30日) 2024年7月12日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年7月1日 至 2024年7月31日) 2024年8月9日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年8月1日 至 2024年8月31日) 2024年9月12日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年9月1日 至 2024年9月30日) 2024年10月11日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年10月1日 至 2024年10月31日) 2024年11月14日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年11月1日 至 2024年11月30日) 2024年12月13日関東財務局長に提出
報告期間(自 2024年12月1日 至 2024年12月31日) 2025年1月14日関東財務局長に提出
報告期間(自 2025年1月1日 至 2025年1月31日) 2025年2月13日関東財務局長に提出
報告期間(自 2025年2月1日 至 2025年2月28日) 2025年3月13日関東財務局長に提出
第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。