第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(注) 1 当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。
2 子会社及び関連会社がないため、持分法を適用した場合の投資利益については記載しておりません。
3 当社は、2018年度より第三者割当増資により、甲種種類株式を発行しております。
4 甲種種類株式は、その株式の内容より「普通株式と同等の株式」として取り扱っていることから、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額の算定における期末株式数及び期中平均株式数には種類株式を含めております。
5 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
6 当社は株式を上場しておりませんので、株価収益率については記載しておりません。
7 従業員数には出資企業からの出向者を含めて記載しております。
8 当社は株式を上場しておりませんので、株主総利回り及び比較指標については記載しておりません。
9 当社は株式を上場しておりませんので、最高株価・最低株価については記載しておりません。
2 【沿革】
3 【事業の内容】
当社は、関西圏における広域的な都市機能整備の一環として、鉄道事業法に基づく鉄道事業及び軌道法に基づく運輸事業等を行うことを目的に、1988年5月25日に設立された第三セクターであります。
同年10月28日に鉄道事業法に基づき、片福連絡線の第三種鉄道事業者(鉄道施設を敷設して他社に運営させる事業者)の免許を取得し、1997年3月より第二種鉄道事業者(他の鉄道事業者が敷設した線路を使用して運営を行う事業者)であり、当社の「その他の関係会社」でもあります西日本旅客鉄道株式会社にJR東西線の鉄道施設を貸付け、同社から線路使用料を収受し、その資金にて市中金融機関等に建設資金等を返済することといたしております。
当社の主な事業内容としては、当社が敷設したJR東西線の鉄道線路を西日本旅客鉄道株式会社へ貸付けており、同社は1997年3月8日よりJR東西線を運営しております。また、JR東西線大阪天満宮駅出入口との合築物件としての、東西線アクセスビル(自社ビル)の賃貸を行っております。
さらに、当社は、2017年9月25日開催の第176回取締役会において、大阪都心を南北に貫く鉄道新線(なにわ筋線)の整備主体として事業化に向けた業務を開始することを決議し、2019年7月10日には、当社、西日本旅客鉄道株式会社及び南海電気鉄道株式会社は、国土交通大臣より、なにわ筋線に係る鉄道事業許可状を受領いたしました。なにわ筋線は、大阪駅とJR難波駅及び南海本線の新今宮駅をつなぐ新たな鉄道路線として当社が鉄道施設を整備・保有し、西日本旅客鉄道株式会社及び南海電気鉄道株式会社が鉄道施設を使用して旅客営業する計画であり、2031年春の開業を目指します。
なお、当社は鉄道事業の単一セグメントであるため、主たる事業である鉄道施設の貸付事業について記載しております。
<事業系統図>

「JR東西線路線図」

なにわ筋線事業概要
「なにわ筋線路線図」

※中之島、西本町、南海新難波の駅名は仮称です。
4 【関係会社の状況】
(注) 1 有価証券報告書を提出しております。
2 当社には親会社、子会社、関連会社はありません。
5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況
2024年3月31日現在
(注) 1 従業員数は就業人員であり、出資企業等からの出向者27名を含めて記載しています。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
3 当社は、鉄道事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
4 前事業年度に比べ従業員数が5名増加しております。これは主になにわ筋線事業の進捗によるものであります。
(2) 労働組合の状況
当社には労働組合はありません。
第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
JR東西線事業については、第三種鉄道事業者として、第二種鉄道事業者である西日本旅客鉄道株式会社をはじめとした関係機関との連携を引き続き強化し、防災対策及び安全の推進に努めるとともに、当社施設の保全に万全を期してまいります。また、長期債務については、効率的な資金運用等によりコスト削減に努め、引き続き確実な返済に努めてまいります。
なにわ筋線事業については、2019年7月の鉄道事業許可、2020年2月の工事施行認可および都市計画決定などを経て、2020年8月に鉄道部分の都市計画事業認可、2021年1月に道路部分の都市計画事業認可を取得し、2021年10月に本格的に工事に着手しました。用地補償についても、土地、建物所有者及び借家人等との契約の締結を進めてまいりました。今後も関係者との協議調整を進め、事業進捗管理を徹底し、適確な事業の執行に努めてまいります。また、補助金事業として法令等に則った適切な業務手続きを推進してまいります。
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) サステナビリティに関する考え方
当社は、関西圏における広域的な都市機能整備の一環として、鉄道事業を行うことを目的に設立された第三セクターであります。1997年3月にJR東西線を開業したことにより学研都市線及びJR宝塚線の列車運行本数増による利便性向上、都心への直達性及びバイパス効果による到達時間短縮等が図られ、JR東西線は上記2線とJR神戸線とを相互連絡する都心型広域鉄道幹線としての役割を着実に果たしております。
また、なにわ筋線は、大阪都心部を南北に縦貫する都市鉄道として整備し、既存の鉄道路線(JR線、南海線)と接続させることにより、広域鉄道ネットワークの拡充及び都市鉄道ネットワークの強化を図り、大阪の国際競争力強化、ひいては関西の活性化に資する新たな鉄道事業であり、2031年春の開業を目指しております。
これらの事業を円滑に行うことが、持続可能な社会づくりにつながるものと考えております。
当社では上記の考え方を踏まえ、「ガバナンス」及び「リスク管理」については、コンプライアンス、安全、人権の尊重への取組を、また、「戦略」及び「指標及び目標」については、人的資本への取組を以下のとおり進めております。
(2) 取組内容
① ガバナンス
鉄道事業を行う上で、コンプライアンス体制の強化を図るため、「関西高速鉄道株式会社の業務の適正を確保するために必要な体制の整備」に関する方針を「内部統制システムの基本方針」として取締役会において決議し、厳格な運用を図っております。加えて、代表取締役社長を委員長とするコンプライアンス・リスク管理委員会を設置して、コンプライアンス基本方針及びコンプライアンスに関する行動規準を策定・公表するとともに、常勤役員及び社員が法令を遵守し、倫理を尊重する行動をとるよう、社内におけるコンプライアンス体制とリスク管理の推進を図っております。
第三種鉄道事業者として、鉄道事業法に基づく「安全管理規程」を定め、安全管理体制を確立するとともに、輸送の安全水準の維持・向上及び鉄道建設の安全確保を図れるよう、「安全」に関する各種取組みを進めております。また、当社の責務として「人権尊重」の立場を事業活動の基盤に据え、社内に「人権教育・啓発推進委員会」を設置し、「関西高速鉄道株式会社人権教育・啓発行動指針」のもと、人権教育・啓発の推進に取り組んでおります。
② リスク管理
取締役会を原則として毎年6回開催し、当社として経営上重要な事項についての審議及び業務執行状況に関する報告を行っております。コンプライアンス・リスク管理委員会において当該年度の取組方針を定めて、その取組方針に基づきコンプライアンスの推進に向けた環境整備に取り組んでおります。内部通報制度規程に基づき社内外に相談窓口を設置し、組織的又は個人的な法令違反行為等に関する相談又は通報の利用状況等についてコンプライアンス・リスク管理委員会へ報告しております。
また、安全に関する基本的な方針を定め、かつ、その具体的な方針として、毎年度、安全の取組みを策定し、代表取締役社長トップから社員に向けて安全への行動規範等を示すとともに、運輸安全マネジメント監査及び安全レビュー等を通じて安全に関する重点実施事項を振返り、安全の取組に対する改善等を実施しております。あわせて、すべての人々の人権と多様性が尊重されるよう社内において人権教育・啓発事業を実施するとともに、社内外の人権研修への参加を促進し、常勤役員及び社員の人権意識の高揚に向けた取組みを恒常的に進めております。
③ 戦略
当社では鉄道事業の経営を円滑に進めるうえで、会社法、金融商品取引法及び労働関係法令等に基づく経営全般を横断的に支える人材と鉄道事業法、都市計画法及び補助金適正化法等に基づく鉄道事業に関する専門的な知識とキャリアを有する人材の確保が必要とされております。特に現在、都市部での地下高速鉄道建設といった高度な土木技術等を要するなにわ筋線事業への本格的な取組みを進めていることから、鉄道建設事業等を専門とする即戦力の人材が求められております。
この当社特有の人材確保の要請に対応した人的資本として、プロパー社員の採用とあわせて、地方公共団体、民間出資の第三セクターであることの強みを活かし、各関係出資団体において培った専門的な知識とキャリアを有する現職派遣・出向者及びOBを受け入れて、各社員の能力が存分に発揮できる職責に応じた適正な人材配置を行っております。加えて、社員への更なる能力向上を目的とする技術教育及び安全意識の醸成のため、社内での研修のほか関係出資団体主催の専門的な研修へ派遣するとともに、先進的な鉄道建設工事現場への視察等を積極的に実施しております。
社員一人ひとりの心身の健康を支えることが、社員の能力を最大限に発揮する人材マネジメントであることに鑑み、毎年ストレスチェックを実施するとともに、衛生委員会を活用して社員に向け時宜を得た疾病予防のための情報を提供し、かつ、産業医と安心して相談できる窓口を設置しております。
④ 指標及び目標
社員が活き活きと働くことのできるワークライフバランスの実現をサポートするため、ICT技術を活用するなど業務の効率化をより推し進め、社員にとって年次有給休暇等の休暇を取得しやすい快適な職場づくりをめざしてまいります。
社員が「コンプライアンス・リスク管理委員会」及び「人権教育・啓発推進委員会」等の活動を通じて人権意識を一層高めることにより、社員同士が社内外においてお互いの人権を尊重しあい、社員一人ひとりが活き活きと働けるハラスメント・ゼロの職場づくりをめざしてまいります。
3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(JR東西線線路使用料)
「JR東西線(片福連絡線)に関する基本協定」により、鉄道事業に関する諸業務は保守管理も含めて大半を西日本旅客鉄道株式会社が行っており、土地等貸付についても自社資産の有効利用を目的に限定的な範囲で展開していることから、当社の事業リスクの主たるものは、鉄道線路使用料の変動リスクであると考えており、鉄道線路使用料が増減した場合には当社の業績に重要な影響を与える可能性があります。
鉄道線路使用料については、開業後の経営環境の大幅な変化に鑑み鉄道線路使用料の協定の一部を、開業後30年目に当社の累積資金不足を解消し、かつそれまでに累積損失を解消できる年額を基準として、西日本旅客鉄道株式会社と協議のうえ決定するという内容に2004年1月28日に変更し、2004年2月25日に国土交通大臣の認可を受けました。
債務返済を確実に行う仕組みとするこの協定の変更は、経営の安定化に資するものと考えております。また、基本的には、鉄道線路使用料がJR東西線の乗客数の増減や自然災害等の発生による費用負担の増加等に影響されることはないものと考えております。
当社は、JR東西線線路使用料の適正水準についてこれまで検討を重ねてまいりました結果、第34期(2022年3月期)以降の線路使用料を年額で10,500百万円とする旨、2021年6月28日開催の第200回取締役会で決議を行い、2021年7月1日に、第二種鉄道事業者である西日本旅客鉄道株式会社との間で線路使用料の額に関する変更契約書を締結いたしました。その後、国土交通省へ認可申請を行い、2021年7月13日付で国土交通大臣の認可を受けました。
なお、当該線路使用料の変更については、西日本旅客鉄道株式会社との線路使用料に関する協定上、収支条件(開業後30年目に累積資金不足を解消し、かつそれまでに累積損失を解消できること)が達成されることを前提として実施されることとなっており、債務返済は確実に行われることとなっております。
(なにわ筋線事業の推進)
なにわ筋線については、第三種鉄道事業者としての鉄道事業許可のための手続きを進め、2019年7月10日に鉄道事業許可状を受領しました。また、2020年2月28日の工事施行認可および都市計画決定などを経て、2020年8月7日に鉄道部分の都市計画事業認可、2021年1月28日に道路部分の都市計画事業認可を取得し、2021年10月に本格的に工事に着手しました。用地補償についても、土地、建物所有者及び借家人等との契約の締結を進めてまいりました。今後とも関係者との協議調整を進め、事業進捗管理を徹底し、適確な事業の執行に努めてまいります。
事業の進捗に伴い、なにわ筋線に関する支出が増加してきております。そのうち固定資産の取得価額を認識するにあたり、適正な原価計算基準に従って取得原価を計算し、建設仮勘定として計上しております。
また、2019年度より補助対象事業が始まり、補助対象事業に対する補助金の申請・交付の手続きを行っております。引き続き、法令等に則った適切な業務手続き及び経理処理を行ってまいります。
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社は、第三種鉄道事業者として、JR東西線の鉄道施設を西日本旅客鉄道株式会社に貸付けるとともに、付帯する土地等の活用も行ってまいりました。
また、なにわ筋線の事業整備主体として、2019年7月の鉄道事業許可、2020年2月の工事施行認可および都市計画決定を経て、2020年8月に鉄道部分の都市計画事業認可、2021年1月に道路部分の都市計画事業認可を取得し、2021年10月に本格工事に着手しました。用地補償についても、土地、建物所有者及び借家人等との契約の締結を進めてまいりました。
当事業年度の鉄道事業営業収益につきましては、鉄道線路使用料収入が大部分を占め、前年とほぼ同額の10,524百万円となりました。鉄道事業営業費につきましては、一般管理費や諸税が増加したものの、減価償却費が173百万円減少したことにより6,497百万円(前年同期比0.8%減)となり、鉄道事業営業利益は4,026百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
営業外収支について、営業外費用は、社債利息が103百万円減少したことや金融機関からの借入手数料等が107百万円減少したことなどにより1,007百万円(前年同期比16.3%減)となりました。
この結果、経常利益は3,019百万円(前年同期比9.1%増)となり、当期純利益は2,090百万円(前年同期比9.1%増)となりました。
流動資産については、1,724百万円減少し114,310百万円(前事業年度末比1.5%減)となりました。
固定資産については、8,215百万円増加し175,285百万円(前事業年度末比4.9%増)となりました。これは減価償却の進捗等により鉄道事業固定資産が5,125百万円減少しましたが、なにわ筋線事業の工事費及び用地補償等により建設仮勘定が13,335百万円(前事業年度末比54.8%増)増加したためであります。
流動負債については、249百万円減少し21,447百万円(前事業年度末比1.2%減)となりました。これは工事費等の未払金が320百万円減少したためであります。
固定負債については1,027百万円減少し164,631百万円(前事業年度末比0.6%減)となりました。これは社債が10,000百万円減少しましたが、長期借入金が1,300百万円増加、補助金の受入により長期前受金が6,758百万円増加したためであります。
純資産の部については、純資産合計は7,768百万円増加し103,515百万円(前事業年度末比8.1%増)となりました。これは、2023年6月29日開催の種類株主総会並びに定時株主総会にて、第三者割当による甲種種類株式の発行を決議したことにより、資本金が5,678百万円増加したこと、及び当期純利益を2,090百万円計上したためであります。
なお、当社は鉄道事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物は、前年同期と比べ1,683百万円減少し111,804百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ244百万円減少し7,353百万円(前年同期比3.2%減)となりました。これは、主に法人税等の支払額が増加したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期と比べ4,972百万円増加し5,974百万円(前年同期比496.2%増)となりました。これは、主に建設仮勘定が増加したためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前年同期と比べ4,990百万円減少し3,062百万円(前年同期比62.0%減)となりました。これは、主に株式の発行による収入が4,841百万円増加したためであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社は受注生産形態を取らない業態であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
営業収益の大部分を占める鉄道線路使用料収入は、前年と同額の10,500百万円でありました。減価償却費が償却の進捗により減少したことや、営業外費用において、社債の償還により社債利息が減少したこと、金融機関からの借入手数料等が減少したことなどにより、経常利益は251百万円増加し3,019百万円(前年同期比9.1%増)となりました。これらの結果、税引前当期純利益は250百万円増加して3,018百万円(前年同期比9.0%増)となり、当期純利益は2,090百万円(前年同期比9.1%増)となりました。
当社の資本の財源及び資金の流動性に係る情報として、JR東西線事業については、期中の運転資金の他、当社既発債の償還、将来必要となる事業資金の調達を想定しております。また、なにわ筋線事業については、前述のとおり、今後も関係者との協議調整を進め事業を推進してまいりますが、将来必要となる事業資金については、出資金、補助金、及び借入金による調達を想定しております。
② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たり採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項(重要な会計方針)」に記載しています。
当社の財務諸表の作成において、経営成績及び財政状態に影響を与える見積りは、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したものでありますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
5 【経営上の重要な契約等】
(1) 西日本旅客鉄道株式会社と1996年12月18日付で「JR東西線(片福連絡線)に関する基本協定」及び「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料に関する協定」を結んでおります。これにより、鉄道施設の全てを西日本旅客鉄道株式会社が管理、保守することとし、必要な経費についても負担することとなっております。
(2) 日本鉄道建設公団と1997年3月6日付で、JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設の一部を240,357百万円で譲り受け、25年の元利均等半年賦により支払うことに関する、「JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設譲渡契約」を締結しております。
(3) 日本鉄道建設公団と1998年3月30日付で、JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設の一部を536百万円で譲り受け、25年の元利均等半年賦により支払うことに関する、「JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設譲渡契約」を締結しております。
(4) 日本鉄道建設公団と1996年4月1日付で締結した「JR東西線の建設及び譲渡・引渡し基本協定に基づく譲渡又は引渡し条件等協定」及び1997年3月6日付で締結した「JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設譲渡契約」に基づき、債務金240,357百万円及びこれに付随する一切の債務の担保として、その所有する鉄道財団「鉄道抵当原簿登録番号第641号」の上に1999年7月30日付で、第一順位の抵当権を設定し、運輸省に1999年8月18日付で登録しております。なお、抵当権は2023年10月11日付で抹消登録しております。
(5) 日本鉄道建設公団と1996年4月1日付で締結した「JR東西線の建設及び譲渡・引渡し基本協定に基づく譲渡又は引渡し条件等協定」及び1998年3月30日付で締結した「JR東西線京橋・尼崎間の鉄道施設譲渡契約」に基づき、債務金536百万円及びこれに付随する一切の債務の担保として、その所有する鉄道財団「鉄道抵当原簿登録番号第641号」の上に1999年7月30日付で、第二順位の抵当権を設定し、運輸省に1999年8月18日付で登録しております。なお、抵当権は2023年10月11日付で抹消登録しております。
(6) 西日本旅客鉄道株式会社と2004年1月28日付で「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料に関する協定の一部を変更する協定」及び「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料の額に関する変更契約書」を結んでおります。これにより、線路使用料は当社が開業後30年目に累積資金不足を解消し、かつ、それまでに累積損失を解消できる年額を基準として、3年度毎に協議の上定めるものとしております。
(7) 西日本旅客鉄道株式会社と2011年9月20日付で「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料の額に関する変更契約書」を結んでおります。これにより、線路使用料の年額は15,298百万円となっております。
(8) 西日本旅客鉄道株式会社並びに関係自治体と1995年12月18日付で「片福連絡線建設事業の支援に関する覚書」及び1997年3月31日付で「片福連絡線建設事業の支援に関する確認書」、2004年3月30日付で「片福連絡線建設事業の支援に関する確認書」を結んでおります。これにより、関係自治体より1997年度から2003年度までに総額14,066百万円の補助金を受け入れております。
(9) 西日本旅客鉄道株式会社並びに関係自治体と2011年11月18日付で「片福連絡線建設事業の支援に関する確認書」を結んでおります。これにより、1997年度から2003年度までに受け入れた元利償還補助金14,066百万円を上限とし、2011年度から開業後30年目に当たる2026年度までを返還可能期間として、毎年度、関係自治体と協議し、経営状況を勘案した上で、返還の有無及び金額を決定するものとしております。
(10) 西日本旅客鉄道株式会社と2011年9月20日付で締結しました「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料の額に関する変更契約書」を廃止し、新たに同社と2017年10月30日付で「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料の額に関する契約書」を結んでおります。これにより、第31期(2019年3月期)以降の線路使用料の年額は12,900百万円となっております。
(11) 西日本旅客鉄道株式会社と2021年7月1日付で「JR東西線(片福連絡線)の線路使用料の額に関する変更契約書」を結んでおります。これにより、第34期(2022年3月期)以降の線路使用料の年額は10,500百万円となっております。
(注)日本鉄道建設公団は、2003年10月1日付で、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構となりました。
6 【研究開発活動】
該当事項はありません。
第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当事業年度において実施した主要な設備投資は、なにわ筋線事業にかかる工事費等であり、金額は13,335百万円であります。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
2 【主要な設備の状況】
当社における主要な設備は、以下のとおりであります。
2024年3月31日現在
(注)自社ビルは第三者に賃貸しております。
3 【設備の新設、除却等の計画】
なにわ筋線事業については、今後も開業に向け、工事を進めてまいります。
第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
② 【発行済株式】
(注)1 当社の株式を譲渡により取得するには、取締役会の承認を要する旨を定款に定めております。
2 なお、甲種種類株式の内容は次のとおりであります。
(1) 甲種種類株式に係る株主による種類株主総会
甲種種類株式に係る株主による種類株主総会の決議は、法令及び定款に別段の定めがある場合を除き、議決権を行使することができる甲種種類株式に係る株主の全員が出席し、その議決権の過半数をもって行う。
会社法第324条第2項の定めによる甲種種類株式に係る株主による種類株主総会の決議は、議決権を行使することができる甲種種類株式に係る株主全員が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う。
(2) 種類株主総会における決議事項
当社が次の各号に掲げる事項についての決定を行うためには、株主総会又は取締役会の決議に加えて、甲種種類株式に係る株主を構成員とする種類株主総会の決議を必要とする。
なお、当社定款において、会社法第322条第2項に関する定めはしていない。
(3) 議決権
甲種種類株式に係る株主は、普通株式に係る株主と同様に株主総会において1株につき1個の議決権を有する。
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
(注)1・2・3・4・5 有償第三者割当 発行価格 50,000円 資本組入額1株につき 50,000円
割当先:大阪府、大阪市、南海電気鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社
(5) 【所有者別状況】
普通株式
2024年3月31日現在
(注) 自己株式 331,528株は、「個人その他」に記載しております。
甲種種類株式
2024年3月31日現在
(6) 【大株主の状況】
2024年3月31日現在
(注) 発行済株式総数は、普通株式及び甲種種類株式の合計の株式数であります。
(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2024年3月31日現在
(注) 甲種種類株式の内容については「(1)株式の総数等 ②発行済株式」に記載しています。
② 【自己株式等】
2024年3月31日現在
2 【自己株式の取得等の状況】
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
該当事項はありません。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
3 【配当政策】
配当は年1回を基本とし、株主総会で決議することとしております。第三種鉄道事業者の免許を取得するにあたり運輸大臣(当時)に提出した収支見積書では、開業後30年目に累積資金不足を解消し、かつそれまでに累積損失を解消することとなっております。累積損失については第26期(2014年3月期)に解消いたしましたが、長期債務については第36期(2024年3月期)の期末時点で156,274百万円でありますことから、配当を実施せずに、引き続き長期債務の削減を最優先にして取り組んでまいります。
4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
当社は会社法上の監査役会設置会社を採用しており、監査役は3名全員が社外監査役であります。また、取締役12名のうち6名が社外取締役であり、監視・監督に特化する取締役として明確化しております。員数については定款により取締役12名以内、監査役4名以内をおくこととしております。取締役及び監査役の選任決議については、株主総会において、議決権を行使することが出来る株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行うことを定款で定めております。さらに、株主総会の決議に加え、種類株主総会において、議決権を行使することが出来る甲種種類株主の全員が出席し、その議決権の過半数をもって行うことを定款で定めております。取締役の選任決議については、累積投票によらないものとしております。また、役員については株主である自治体及び民間会社の出身者等が選任されております。
コンプライアンス体制の強化を図るため、2006年5月31日開催の取締役会において、「関西高速鉄道株式会社の業務の適正を確保するために必要な体制の整備」に関する方針が「内部統制システムの基本方針」として決議されております。その運用状況については、2024年6月6日開催の第217回取締役会で報告しております。
役員報酬については、取締役の報酬総額は年額100百万円以内、監査役の報酬総額は年額12百万円以内と株主総会で定めております。その分配については、取締役の場合は取締役会の決議に、監査役の場合は監査役の協議に一任しております。
当社の当事業年度における取締役に対する報酬は69百万円であり、社外取締役に対する報酬はありません。
また、監査役に対する報酬は5百万円であり、常勤の監査役に対する報酬は4百万円、その他の社外監査役に対する報酬は0百万円であります。
当社の責任限定契約の概要は以下のとおりであります。
責任限定契約の概要
当社は、社外取締役及び監査役の全員と会社法第423条第1項の損害賠償責任について、会社法第427条第1項並びに当社定款第25条の2第2項及び第25条の3第2項の規定に基づき、責任限定契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任限度額は、会社法第425条第1項が定める最低責任限度額としております。なお、当該責任限定が認められるのは、社外取締役及び監査役が職務の遂行につき善意でかつ重大な過失がない時に限られます。
(取締役会の活動状況)
当事業年度において当社は取締役会を6回開催しており、個々の取締役の出席状況については次のとおりであります。
(注) 1 取締役中谷浩二氏は2023年5月31日をもって辞任いたしました。
2 代表取締役新井純氏、常務取締役平松祐之氏、取締役南部博之氏は2023年6月29日開催の定時株主総会終結の時をもって任期満了により退任いたしました。
3 代表取締役畑中克也氏、常務取締役三井陽一氏、取締役宮本正文氏、三田村克己氏、丸山直子氏は2023年6月29開催の定時株主総会において選任されました。
具体的な検討内容としましては、各四半期決算及び事業年度決算、重要な使用人の選任・解任、定時株主総会等の招集とその議題決定、2024年度事業計画等について審議のうえ、承認を行いました。
(2) 【役員の状況】
①役員一覧
男性14名 女性1名(役員のうち女性の比率6.7%)
(注) 1 取締役谷口友英氏、山田裕文氏、武市信彦氏、大谷浩司氏、丸山直子氏及び梶谷知志氏は、社外取締役であります。
2 監査役中村大介氏、樋上喜宏氏及び原昇平氏は、社外監査役であります。
3 取締役の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。
4 取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。
5 監査役の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。
6 監査役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。
② 社外役員の状況
役員については株主である自治体及び民間会社の出身者等が選任されており、当社の社外取締役は6名、社外監査役は3名であります。
当社の社外取締役の武市信彦氏は、西日本旅客鉄道株式会社の常務執行役員を兼務しています。また当社の社外取締役の梶谷知志氏は、南海電気鉄道株式会社の取締役常務執行役員を兼務しています。
これらの会社等との取引は、通常の定例なものはありますが、社外取締役及び社外監査役個人と当社との間に人的関係、資本関係または取引関係その他の利害関係はありません。
(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
a.監査役監査の組織、人員及び手続き
当社は、非常勤の社外監査役2名を含む監査役3名で監査役会を構成しております(有価証券報告書提出日現在)。監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、監査の方針、監査計画等に従い、取締役及び使用人等と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めるとともに、取締役会その他の重要な会議に出席し、取締役及び使用人等からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めるとともに、重要な決裁書類等を閲覧するなど、業務及び財産の状況の調査を実施しております。
b.監査役及び監査役会の活動状況
当事業年度において当社は監査役会を4回開催しており、個々の監査役の出席状況については以下のとおりであります。
(注)1 常勤監査役余田昭文氏は2023年6月29日開催の定時株主総会終結の時をもって任期満了により退任
いたしました。
2 常勤監査役上田達也氏は2023年6月29日開催の定時株主総会において選任されました。
監査役会における具体的な検討内容として、監査方針の決定、事業年度決算にかかる監査役会監査報告書の作成、監査役選任議案の同意のほか、会計監査人の選任等について審議・検証を行い、決議を行いました。
また、常勤の監査役の活動として、取締役会及びその他重要な会議に出席し、取締役及び使用人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、業務及び財産の状況を調査いたしました。
② 内部監査の状況
当社に独立的な内部監査部門は設置していないものの、常勤監査役が常勤取締役及び部課長により構成される業務運営会議等に出席し、日常的な業務執行上の意思決定及び情報の共有化に努めております。
③ 会計監査の状況
a.監査法人の名称
EY新日本有限責任監査法人
b.継続監査期間
1年間
c. 業務を執行した公認会計士の氏名
指定有限責任社員 業務執行社員 柴田 芳宏
d. 監査業務に係る補助者の構成
公認会計士 3名
公認会計士試験合格者 2名
その他 5名
e. 監査法人の選定方針とその理由
当社は、会計監査人の解任又は不再任の決定の方針を次のとおりとしております。
監査役会は、会計監査人の職務の執行に支障がある場合等、その必要があると判断した場合は、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定する。
また、監査役会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、協議のうえ、監査役全員の同意に基づき、会計監査人を解任する。この場合、監査役会が選定した監査役は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨と解任理由を報告する。
EY新日本有限責任監査法人は、上記方針に特段抵触するところはなく、また、監査役会として、会計監査人による監査計画説明時や中間監査結果報告時において、会計監査人の品質の管理、独立性、不正に対する配慮などについて説明を求めるとともに、当社で行われた実査の状況なども踏まえ、総合的に勘案した結果、第37期事業年度における会計監査人の再任決議を行いました。
f. 監査法人の異動
当社の監査法人は次のとおり異動しております。
第35期 有限責任監査法人トーマツ
第36期 EY新日本有限責任監査法人
なお、臨時報告書に記載した事項は次のとおりであります。
異動に係る監査公認会計士等の氏名又は名称
選任する監査公認会計士等の氏名又は名称
EY新日本有限責任監査法人
退任する監査公認会計士等の氏名又は名称
有限責任監査法人トーマツ
異動の年月日 2023年6月29日
退任する監査公認会計士等が提出会社の監査公認会計士等となった年月日 1988年
退任する監査公認会計士等が直近3年間に作成した監査報告書等における意見等に関する事項
該当事項はありません。
異動の決定又は異動に至った理由及び経緯
EY新日本有限責任監査法人を新たな会計監査人として選任した理由は、新たな視点での監査が期待できることに加え、同監査法人の専門性、独立性、規模及び品質管理体制等を総合的に勘案した結果、適任であると判断したためであります。
上記の理由及び経緯に対する意見
退任する監査公認会計士等の意見
特段の意見はない旨の回答を得ております。
監査役会の意見
妥当であると判断しております。
④ 監査報酬の内容等
a. 監査公認会計士等に対する報酬
b. 監査公認会計士等と同一のネットワークに対する報酬(a.を除く)
該当事項はありません。
c. その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d. 監査報酬の決定について
監査報酬については、監査計画の内容や前年の会計年度における職務執行状況等を踏まえ、監査品質の維持・向上と監査の効率的な実施との両方の観点から、監査手続の工程確認や会計監査人と執行業務部門との役割分担、個別案件の論点整理を実施し、監査時間の透明化を図り、監査時間を踏まえ報酬額を決定しております。加えて、半期毎に監査内容と監査時間のヒアリングを行い、その進捗状況を確認し、併せて監査項目や監査時間の増減理由を分析し、効率化の検討を会計監査人と協議しております。
e. 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
当社監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務執行状況及び報酬見積の算出根拠などが適正であるかどうかについて必要な検証を行ったうえで、会計監査人の報酬の額について同意の判断をいたしました。
(4) 【役員の報酬等】
当社は非上場会社でありますので、記載すべき事項はありません。
なお、役員報酬の内容につきましては、「4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しております。
(5) 【株式の保有状況】
該当事項はありません。
第5 【経理の状況】
1 財務諸表の作成方法について
当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財務諸表等規則」という。)並びに「鉄道事業会計規則」(昭和62年運輸省令第7号)に基づいて作成しております。
2 監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、事業年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の財務諸表について、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けております。
3 連結財務諸表について
当社は子会社がありませんので、連結財務諸表を作成しておりません。
4 財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
会計基準等の内容を適切に把握できる体制を整備するため、外部研修等に適宜、参加しております。
1 【財務諸表等】
(1)【財務諸表】
①【貸借対照表】
②【損益計算書】
【営業費明細表】
③【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
④【キャッシュ・フロー計算書】
【注記事項】
(重要な会計方針)
1 固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
定率法(ただし、鉄道事業取替資産については取替法、1998年4月1日以降取得の建物並びに2016年4月1日以降取得の構築物については定額法)を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
(2) 無形固定資産
定額法を採用しております。
2 引当金の計上基準
(1) 賞与引当金
従業員に対して支給する賞与に充てるため、支給見込額に基づき当事業年度に見合う分を計上しております。
(2) 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。
退職給付引当金及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
3 収益及び費用の計上基準
鉄道線路使用料収入については賃料発生時に収益として認識しております。
その他については、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財またはサービスと交換に受け取ると見込まれる金額で、収益を認識することとしております。
4 キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し可能な預金からなっており、現金及び預金の期末残高に一致しております。
5 その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項
該当事項はありません。
(貸借対照表関係)
※1 担保資産及び担保付債務
担保に供している資産は次のとおりであります。
上記資産を担保としている債務は次のとおりであります。
(損益計算書関係)
※1 関係会社との取引に係るもの
※2 特別損失の主要項目
(株主資本等変動計算書関係)
前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
1 発行済株式に関する事項
(変動事由の概要)
甲種種類株式の増加16,732株は、第三者割当による新株の発行による増加であります。
2 自己株式に関する事項
(変動事由の概要)
取締役会決議による自己株式の取得 100株
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
該当事項はありません。
当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
1 発行済株式に関する事項
(変動事由の概要)
甲種種類株式の増加113,568株は、第三者割当による新株の発行による増加であります。
2 自己株式に関する事項
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
該当事項はありません。
(リース取引関係)
該当事項はありません。
(金融商品関係)
1 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社は、資金運用については短期的な預金に限定し、安全性の高い金融資産で運用しております。資金調達については銀行等借入による方針です。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
JR東西線の建設資金として調達した社債・長期借入金は、開業後30年目までに完済する計画としております。
社債及び長期借入金は借入時の固定金利となっております。
長期借入金については、JR東西線事業で30,900,000千円、なにわ筋線事業で115,374,000千円の借入を行っております。なお、なにわ筋線事業のうち114,774,000千円が財政投融資を活用した借入であります。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
金融資産については、取引金融機関毎に月次で残高管理を行っております。また、運用にあたっては、格付の高い金融機関に限定しております。
2 金融商品の時価等に関する事項
貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前事業年度(2023年3月31日)
(注) 1 「現金及び預金」については、現金であること、及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記載を省略しております。
2 ②は1年内償還予定分を含んでおります。
当事業年度(2024年3月31日)
(注) 1 「現金及び預金」については、現金であること、及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記載を省略しております。
2 ③は1年内償還予定分を含んでおります。
(注) 社債及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額
前事業年度(2023年3月31日)
当事業年度(2024年3月31日)
3 金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類しております。
レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時価の算定の対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算定に係るインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1) 時価で貸借対照表に計上している金融商品
該当事項はありません。
(2) 時価で貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前事業年度(2023年3月31日)
当事業年度(2024年3月31日)
(注)時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
短期借入金
短期借入金の時価は、短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっており、レベル2の時価に分類しております。
長期借入金
長期借入金の時価は、元利金の合計額と、当該債務の残存期間及び信用リスクを加味した利率を基に、割引現在価値法により算定しており、レベル2の時価に分類しております。
社債
社債の時価は、当社の発行する社債には市場価格がないため、元利金の合計額と、当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率を基に、割引現在価値法により算定しており、レベル2の時価に分類しております。
(有価証券関係)
該当事項はありません。
(デリバティブ取引関係)
該当事項はありません。
(退職給付関係)
1 採用している退職給付制度の概要
当社は、退職一時金制度(非積立型)を設けており、退職給付引当金及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
2 退職給付引当金の期首残高と期末残高の調整表
3 退職給付債務の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金の調整表
4 退職給付費用
(ストック・オプション等関係)
該当事項はありません。
(税効果会計関係)
1 繰延税金資産発生の主な原因別の内訳
2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため注記を省略しております。
(企業結合等関係)
該当事項はありません。
(資産除去債務関係)
資産除去債務のうち貸借対照表に計上しているもの
(1) 当該資産除去債務の概要
本社事務所の不動産賃貸借契約に伴う原状回復義務等であります。
(2) 当該資産除去債務の金額の算定方法
使用見込期間を取得から15年と見積り、割引率は0.147%を使用して資産除去債務の金額を計算しております。
(3) 当該資産除去債務の総額の増減
(賃貸等不動産関係)
当社では、大阪市内において賃貸用のJR東西線の鉄道施設(土地を含む。)を有しております。
前事業年度における当該賃貸等不動産に関する賃貸収益は10,525,179千円(鉄道線路使用料収入10,500,000千円、土地等貸付収入25,179千円)、賃貸費用は6,185,872千円であります。
当事業年度における当該賃貸等不動産に関する賃貸収益は10,524,461千円(鉄道線路使用料収入10,500,000千円、土地等貸付収入24,461千円)、賃貸費用は6,026,209千円であります。
また、当該賃貸等不動産の貸借対照表計上額、期中増減額及び時価は以下のとおりであります。
(単位:千円)
(注) 1 貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額であります。
2 期中増減額のうち、前事業年度の主な減少額は、減価償却費4,660,514千円であります。当事業年度の主な減少額は、減価償却費4,467,397千円であります。
3 期末の時価算定方法は、主として「不動産鑑定評価基準」に準じて自社で算定した金額(指標等を用いて調整を行ったものを含む。)であります。
(公共施設等運営事業関係)
該当事項はありません。
(収益認識関係)
1 顧客との契約から生じる収益を分解した情報
顧客との契約から生じる収益を分解した情報については、収益認識に関する会計基準等の対象となる収益に重要
性が乏しいため、記載を省略しております。
2 顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
(重要な会計方針)3 収益及び費用の計上基準に記載のとおりであります。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社は、鉄道事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
【関連情報】
1 製品及びサービスごとの情報
当社は、単一の製品・サービスの区分の外部顧客に対する営業収益が損益計算書の営業収益の90%を超えるため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1) 営業収益
当社は、海外営業収益がないため、記載すべき事項はありません。
(2) 有形固定資産
当社は、在外支店等がないため、記載すべき事項はありません。
3 主要な顧客ごとの情報
前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
(持分法損益等)
該当事項はありません。
【関連当事者情報】
1 関連当事者との取引
(1) 財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る。)等
前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(注) 1 鉄道線路使用料については、鉄道事業法に基づき国土交通大臣の認可を得て、協定を締結しております。
2 財政投融資を活用した長期借入金(51,805百万円)、その他の銀行借入金(600百万円)に対する債務保証を西日本旅客鉄道株式会社から受けております。
当事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(注) 1 鉄道線路使用料については、鉄道事業法に基づき国土交通大臣の認可を得て、協定を締結しております。
2 財政投融資を活用した長期借入金(51,805百万円)、その他の銀行借入金(600百万円)に対する債務保証を西日本旅客鉄道株式会社から受けております。
(1株当たり情報)
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
3 1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
(重要な後発事象)
第三者割当による新株式の発行
2024年6月6日開催の当社取締役会、及び2024年6月21日開催の種類株主総会並びに定時株主総会において、第三者割当による新株式の発行を決議いたしました。内容は以下のとおりであります。
(1) 株式の種類及び数
甲種種類株式 142,376株
(2) 発行価額(払込金額)
発行価額(払込金額) 1株につき50,000円
(3) 発行価額の総額及び資本組入額の総額
(4) 募集方法
第三者割当
(5) 割当先及び割当株式数
(6) 払込期日
2024年8月30日
(7) 資金の使途
なにわ筋線事業の推進を図るための事業資金として充当する。
(8) 甲種種類株式の内容
① 甲種種類株式に係る株主による種類株主総会
甲種種類株式に係る株主による種類株主総会の決議は、法令及び定款に別段の定めがある場合を除き、議決権を行使することができる甲種種類株式に係る株主の全員が出席し、その議決権の過半数をもって行う。
会社法第324条第2項の定めによる甲種種類株式に係る株主による種類株主総会の決議は、議決権を行使することができる甲種種類株式に係る株主全員が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う。
② 種類株主総会における決議事項
当社が次の各号に掲げる事項についての決定を行うためには、株主総会又は取締役会の決議に加えて、甲種種類株式に係る株主を構成員とする種類株主総会の決議を必要とする。
③ 議決権
甲種種類株式に係る株主は、普通株式に係る株主と同様に株主総会において1株につき1個の議決権を有する。
⑤【附属明細表】
【有価証券明細表】
該当事項はありません。
【有形固定資産等明細表】
(注) 1 鉄道事業固定資産の当期減少額のうち、主なものは次のとおりであります。
2 建設仮勘定の当期増加額のうち、主なものは次のとおりであります。
【社債明細表】
(注) 1 「当期末残高」欄の(内書)は、1年内償還予定の金額であります。
2 貸借対照表日後5年内における1年ごとの償還予定額の総額
【借入金等明細表】
(注) 1 平均利率は、期末残高の加重平均利率であります。
2 長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。)の貸借対照表日後5年以内における返済予定額は以下のとおりであります。
【引当金明細表】
【資産除去債務明細表】
当事業年度期首及び当事業年度末における資産除去債務の金額が当事業年度期首及び当事業年度末における負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
(2)【主な資産及び負債の内容】
① 現金及び預金
② 長期前受金
(3)【その他】
該当事項はありません。
第6 【提出会社の株式事務の概要】
第7 【提出会社の参考情報】
1 【提出会社の親会社等の情報】
当社は、親会社等はありません。
2 【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。