第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載していない。
2.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載していない。
(2) 提出会社の経営指標等
(注) 1.第7期の1株当たり配当額10,193.29円については、2026年6月25日開催予定の定時株主総会の決議事項となっている。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載していない。
3.株価収益率、株主総利回り、最高株価及び最低株価については、当社株式は非上場であるため、記載していない。
2 【沿革】
3 【事業の内容】
当社は、2020年4月1日に、東京電力ホールディングス株式会社の再生可能エネルギー発電事業を会社分割の方法によって承継した。分社前から長年にわたり、水力発電や風力発電等において計画から建設、O&Mまでの一貫したビジネスモデルを有しており、また、設備容量については国内水力発電を中心に風力、太陽光合わせて総出力約1,000万kWを保有し、国内では最大の設備量を維持してきた技術を有している。それらに基づき当面の主力事業である国内水力発電事業に加え、海外水力発電事業や洋上風力発電事業等を含む再生可能エネルギー事業に取り組んでおり、主な事業内容は、再生可能エネルギー発電による電力の販売、設備の維持管理、国内外における再生可能エネルギー電源の新規開発・投資である。
当社は、東京電力ホールディングスグループの再生可能エネルギーの認知度向上を志向した再生可能エネルギー電源への特化や、国内外のパートナーとの連携、大規模な投資等に対する迅速な意思決定のための責任と権限の明確化、資金調達の柔軟化を実現し、再生可能エネルギー事業の成長を目指す。また、再生可能エネルギーを制度に依存しない自立した「主力電源」の1つと位置付けることを目指し、国内外で付加価値の高い安定的な電気を供給することにより、持続可能な社会の実現に貢献していく。
本年1月に主務大臣から認定された第五次総合特別事業計画(以下「五次総特」という。)においては、「脱炭素電源の確保・カーボンニュートラルの実現」に向け、水力発電を長期安定的な電源として確保するための計画的な修繕及びリプレースの推進や、洋上風力発電や地熱発電の開発を掲げている。
当社グループは、テプコ・リニューアブル・パワー・シンガポール社、フローテーション・エナジー社、都留バイオマス発電合同会社、東京発電(株)、グリーン・ボルト・ホールド社、セノス・ホールド社、ベト・ハイドロ社、ダリアリ・エナジー社、ベトナム・パワー・デベロップメント社、クンチャナ・エナジー・レスタリ社、オフショア・ウインド社、小安地熱(株)、グリーン・ボルト・オフショア・ウインドファーム社、セノス・オフショア・ウインドファーム社等、子会社15社及び関連会社16社(2026年3月31日現在)で構成され、再生可能エネルギー事業を中心とする事業を行っている。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
また、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものである。当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではない。
[事業系統図]

(注)1.◎印を付した会社は、当連結会計年度において、新たに当社グループに加えた会社である。
2.お客さまの中には東京電力エナジーパートナー(株)が含まれる。
4 【関係会社の状況】
(1) 親会社
2026年3月31日現在
(注) 有価証券報告書を提出している。
(2) 連結子会社
2026年3月31日現在
(注) 1.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数である。
2.特定子会社に該当している。
(3) 持分法適用関連会社
2026年3月31日現在
(注) 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数である。
第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
(1) 経営環境及び経営方針等
東京電力ホールディングスグループを取り巻く経営環境は、福島第一原子力発電所の廃炉の進捗、GX・DXの進展等に伴う電力需要の増加、物価高騰等に伴う投資・費用増による厳しい財務状況等、大きく変化している。
このような事業環境の変化に対応していくため、五次総特に基づき、前人未踏の領域である廃炉の貫徹に向けた改革や、GX・DX等による電力需要増への安定供給責任の全うと事業成長に向けた取り組み、経営合理化や資産売却等を通じた財務状況の改善を進めていく。加えて、中長期的な廃炉の推進と企業価値向上の両立に向け、資金・技術・能力等の補完につながるアライアンスを追求し、大胆な改革に取り組んでいく。
福島への責任を果たしていくため、五次総特の下、福島事業・経済事業双方の改革に取り組み、賠償・廃炉に必要な資金の確保及び企業価値向上を実現していく。
(https://www.tepco.co.jp/about/corporateinfo/business_plan/overall_special_plan.html)
このような経営環境の下、東京電力ホールディングスグループで五次総特に基づき掲げる「脱炭素電源の確保・カーボンニュートラルの実現」を軸とする諸施策として、当社は、「経営ミッション」「経営ビジョン」を掲げ、再生可能エネルギーを通して、持続可能な社会の実現に貢献していく。
「ミッション/理念」
当社は、「自然の恵みをエネルギーに、そして社会に」を理念として掲げ、再生可能エネルギーを通して、地域に根ざした産業の発展と持続可能な社会の実現に貢献する。
「ビジョン/目指す姿」
当社は、東京電力ホールディングスグループの再生可能エネルギーの認知度向上を志向した再生可能エネルギー電源への特化や、国内外のパートナーとの連携、大規模な投資等に対する迅速な意思決定のための責任と権限の明確化、資金調達の柔軟化を実現し、再生可能エネルギー事業の成長を目指す。また、再生可能エネルギーを制度に依存しない自立した「主力電源」の1つと位置付けることを目指し、国内外で付加価値の高い安定的な電気を供給することにより、持続可能な社会の実現に貢献していく。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経年水力発電所のリプレースによる発電電力量の増加や、“設備・ヒト・業務がデータでつながり、最大限の価値を生み出す発電所”と定義した「スマート発電所」の実現等の施策により既存アセットの収益力を向上させ、賠償・廃炉に関して、東京電力ホールディングスグループ全体で年間約5,000億円程度の資金の確保に貢献する。
(3) 経営環境及び対処すべき課題等
近年、再生可能エネルギーをめぐる状況は、大きく変貌している。世界的には、多くの国・地域が期限付きのカーボンニュートラル目標を掲げる中、火力・原子力等の従来型電源と比較してもコスト競争力のある再生可能エネルギー電源が出現し、その導入量は急増している。また、一部のグローバル企業においては、電力消費を再生可能エネルギーで100%賄うことを目指す動きが広がっており、脱炭素と経済成長の両立に対する期待が高まっている。このような潮流を背景に、欧米のエネルギー主要プレーヤーは、非化石電源比率を高める等、大幅な事業ポートフォリオの転換を断行している。
国内においても、2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画において、脱炭素電源の拡大を図り、最大限活用していくことが必要不可欠と示されている。
加えて、生成AIの利活用拡大やデータセンターの新増設等を背景としたDXの進展に伴い、今後、国内での電力需要は中長期的に大きく増加すると見込まれている。さらに、地政学リスクの高まり等を踏まえたエネルギー安全保障への要請も強まっており、安定的かつ大量の電力供給を脱炭素電源により実現することの重要性が一層高まっている。第7次エネルギー基本計画においては、将来の電力需要増加に対して十分な脱炭素電源を確保できない場合、我が国の経済成長や産業競争力強化の機会を喪失しかねないとの強い問題意識が示されており、電気事業者としての責務は一層増大しているものと認識している。
このような環境下において、これまで水力発電や風力発電を手掛けてきた当社にとって、再生可能エネルギーの拡大・カーボンニュートラルの流れは大きなビジネスチャンスであると捉えている。
現在、当社は総出力約1,000万kWの設備容量を保有するが、その大部分が国内水力発電設備となっている。目標の実現に向けて、当面の主力事業である国内水力発電事業の基盤強化を推進するとともに、将来の主力事業を目指して海外再生可能エネルギー事業と洋上風力発電事業の更なる開発を進めていく。その上で、「(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、東京電力ホールディングスグループ全体で年間約5,000億円程度の資金の確保に貢献する。
具体的な当年度における施策及び優先的に対処すべき課題は以下の通り。
① 当年度の施策
イ.国内水力発電事業の基盤強化
経年水力発電所について、発電電力量の増加と設備信頼度向上に向けたリプレースを継続的に実施し、2箇所の発電所で工事を完了させたほか、従来は巡視や点検で取得していたデータをIoTやセンサーを活用して常時取得し、設備トラブルの予兆監視を行う等、DX推進による業務高度化に向けた取り組みをすすめてきた。
また、国土交通省が推進する治水機能の強化と水力発電の促進を両立させる「ハイブリッドダム」の取り組みとして全国で初めてとなる栃木県湯西川ダムにおける事業の公募に応札し、2025年10月、当社を含むコンソーシアムが湯西川ダムの事業候補者に特定された。
さらに、再生可能エネルギー電源ニーズを有するお客さまに対し、特定の一般水力発電所の電気をお客さまにお届けする「コーポレートPPA」で電力供給するビジネスモデルを展開し、収益源の獲得による事業基盤強化にも着実に取り組んできた。
揚水式水力発電については、再生可能エネルギーの導入拡大に伴ってその重要性が増している調整電源としての強みを活かし、系統安定に貢献するとともに、需給調整市場等での取引や、蓄電機能を活用した新電力等のお客さまへの「電力預かりサービス」の提供を行い、さらなる収益拡大をはかってきた。
ロ.事業領域の拡大に向けた取り組み
国内の洋上風力発電事業においては、将来の主力電源化を目指し、運転中の千葉県銚子沖、開発中の長崎県西海市江島沖での取り組みから知見・経験の獲得をはかってきた。
また、海外においては、引き続き、水力発電事業や洋上風力発電事業の拡大に取り組んできた。特に洋上風力発電事業については、技術・運営に関するノウハウを習得して国内での開発に活かすことを目指し、海外子会社であるフローテーション・エナジー社を通じて、英国での浮体式洋上風力発電事業の取り組みを進めてきた。
さらに、地熱発電事業については、長期安定稼働が可能な再生可能エネルギー電源であるという特性を踏まえ、国内の案件を通じて開発・建設技術・運転ノウハウの蓄積を推進してきた。
ハ.再生可能エネルギー発電事業の拡充に向けた資金調達
こうした取り組みを支えるため、2026年2月に200億円の社債(グリーンボンド)を発行する等、再生可能エネルギー発電事業の拡充に向けた資金確保策の実施に努めてきた。
② 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
イ.国内水力発電事業の基盤強化
再生可能エネルギーの主力電源化及び長期安定電源化に向けて、国内水力発電事業については、引き続き計画的に、経年水力発電所のリプレースによる発電電力量の増加と設備信頼度の向上の両立をはかっていく。また、国のハイブリッドダムの取り組みに基づく既設ダムへの発電所新設等により、国とも連携して、貴重な水資源を最大限に活かした付加価値の高い安定的な電気の供給を行うとともに、コーポレートPPAの拡大等により、さらなる収益向上に取り組む。
さらに、水力発電事業における事業基盤の変革に向けて、“設備・ヒト・業務がデータでつながり、最大限の価値を生み出す発電所”と定義した「スマート発電所」の実現を目指していく。特に、システム標準化・現地制御の自動化については、今後、自社利用にとどまらず、広域ネットワークを経由した水力運転監視制御システムの利用サービス提供等を通じて、水系全体における高度な水管理運用の実現を志向していく。
加えて、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って重要性が増すと考えられる揚水式水力発電については、その強みである蓄電機能・調整力を電力市場等で最大限活用し、カーボンニュートラルと系統安定化に貢献していく。
ロ.海外水力発電事業の本格展開
海外水力発電事業については、出資参画しているベトナム、ジョージア、インドネシアでの水力発電事業において、長年の国内水力発電事業で培った開発・運転保守技術の強みを活かし、ダム調整池の堆砂対策による発電電力量の増加やO&Mの効率化によるコストダウン等に取り組むことで、水力発電所のバリューアップを行うとともに、パイプライン案件の開発を着実にすすめて、収益を拡大し、グローバルなサプライチェーンの国内還元をめざしていく。
ハ.洋上風力発電事業の拡大
着床式洋上風力発電については、みらいえのしま合同会社を通じた長崎県西海市江島沖での開発により得られた知見を活かし、国内外における中長期的な事業拡大に向け競争力強化をはかっていく。
また、フローテーション・エナジー社が英国で開発を進める浮体式案件を通じて設計・建設・O&Mの知見を獲得し日本市場での活用をめざす等、国内外における事業拡大を推進していく。
ニ.O&Mノウハウとデジタル技術の融合によるDXの実現
既設水力発電所については、長年のO&M実績により安定的な電気の供給を実現してきた一方、自然環境の変化や水系一貫での制御といった観点から改善の余地は残っている。これまでのO&Mノウハウにドローンやデジタル技術を融合させることにより、地上・水中の様々な保全業務において遠隔監視・遠隔制御を実現し、生産性向上や業務負担低減のみならず、非常時における現地対応の削減等による人身災害の防止にも寄与する取り組みをすすめていく。
また、蓄積した運用データと外部気象データを活用したAIを用いて、複数ダム群の連携操作による下流発電所を含めた水系全体のダム運用の最適化モデルをシミュレーションし、実装する等、再生可能エネルギーの増電力と防災の両立に貢献する取り組み等をすすめることで、社会的価値の創出を実現していく。
ホ.組織体制の構築
収益拡大に向けて、国内水力発電事業の基盤強化に加え、将来の主力事業と位置付ける海外水力発電事業と洋上風力発電事業の推進が必要であり、そのための組織体制の充実をはかっていく。まずは国内水力発電事業に優先的に人財を充てることを基本に、一定規模の新卒採用、社外からの高度専門人財の獲得をすすめる。並行して、DXとカイゼン活動を通じて、事業運営に関わる業務の変革を推進し、事業全体のさらなる省力化をはかる。これにより、収益拡大と業務効率の向上に必要な人財確保の両立を志向していく。
ヘ.中長期を見据えた更なる取り組み
将来のさらなる再生可能エネルギー発電事業の拡大に向けて、再生可能エネルギー電源の多様化を検討していく。開発期間の短い太陽光発電事業については、引き続き子会社の東京発電株式会社にリソースを集中させ、地域との共生を重視しながら取り組んでいく。
地熱発電事業については、出資参画している小安地熱株式会社のかたつむり山地熱発電所の建設を推進するとともに、水力発電事業で培った案件開発ノウハウを活かし、新規案件の早期事業化をめざしていく。また、日本の地熱資源の有効活用に向け、新たな熱回収技術を適用した地熱発電事業にも取り組んでいく。
将来の事業の柱となり得るグリーン水素については、お客さまのニーズに応えられるよう、引き続き取り組んでいく。また、電力需要が落ち込む時間帯に設備を運転することで電力需要を創出し、それによる需給調整も担えることから、揚水・蓄電池に次ぐ系統調整機能としても期待される。こうした特性を踏まえ、水素に対する需要や技術開発、政策の動向等も見極めながら、先行的な実証等を通じてノウハウの蓄積に向けて取り組んでいく。
さらに、資産回転型の事業モデルの導入を検討する等して投下資金の早期回収をはかり、有望な新規案件に再投資できるよう、投資キャッシュフローの最適化を実現しながら、事業を拡大し成長を促進していく。
ト.資金調達基盤強化
これまでの取引金融機関からの融資に加えて、自立的かつ柔軟な資金調達を可能とするため、引き続き、グリーンボンドの発行等グリーンファイナンスを推進するとともに、多様な金融手法により必要資金を確保し、成長投資を着実に実現していく。
(注) 本項においては、将来に関する事項が含まれているが、当該事項は提出日現在において判断したものである。
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループを含む東京電力ホールディングスグループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりである。
本項においては、将来に関する事項が含まれているが、当該事項は提出日現在において判断したものである。
(1) カーボンニュートラルの実現に向けた取り組み
① ガバナンス
東京電力ホールディングスグループは、カーボンニュートラルの実現を含むサステナビリティ課題を、経営上の重要な戦略事項と位置づけ、東京電力ホールディングス株式会社の取締役会による監督のもと、執行側において適切な意思決定及び実行がなされるガバナンス体制を構築している。
東京電力ホールディングス株式会社の取締役会は、ESGを含むサステナビリティに関する専門的知見の確保を目的に、取締役に求められるスキルを明確化したうえで候補者を選任しており、気候変動をはじめとするサステナビリティ課題について、定期的に審議・監督を行っている。また、重要な経営課題に関する事業計画のPDCAにおいては、脱炭素化の進捗状況に加え、気候変動に係る制度・政策の動向や物理的リスクなど、計画達成を阻害する可能性のある要因について、執行側から取締役会へ報告がなされ、取締役会はその妥当性や対応方針を監督している。さらに、サステナビリティ経営を推進する観点から、東京電力ホールディングス株式会社の執行役の報酬制度における業績連動報酬には、気候変動への取組みに関する評価指標が組み込まれている。
執行側におけるサステナビリティ課題の統括機関として、東京電力ホールディングス株式会社ではESG委員会を設置しており(当社社長も委員会メンバーとして出席)、リスク及び機会の観点から、気候変動を含むESG課題を経営戦略に取り込み、対応強化を目的として開催している。なお、同委員会の委員長については、2026年4月より東京電力ホールディングス株式会社社長から東京電力ホールディングス株式会社最高財務責任者(CFO)兼ESG担当役員へ変更し、財務戦略及び資本市場との対話を一体的に踏まえたサステナビリティ経営の推進体制を強化している。
ESG委員会において審議された対応方針や具体的な対応策については、適宜、東京電力ホールディングス株式会社の執行役会にて決議されている。これにより、サステナビリティ課題に関する検討内容が、速やかに経営判断及び業務執行へと反映される仕組みとしている。
また、ESG委員会には監督側の専門的知見を経営に反映させるため、東京電力ホールディングス株式会社の取締役会長及び監査委員会委員長がオブザーバーとして参加している。ESG委員会での議論内容や、東京電力ホールディングス株式会社の執行役会で決議された重要事項については、東京電力ホールディングス株式会社の取締役会へ適宜報告され、取締役会による監督機能との連動を図っている。
[東京電力ホールディングス株式会社の体制]

② リスク管理
東京電力ホールディングスグループは、気候変動に伴うリスク及び機会について、経営リスクの一部として位置づけ、全社的なリスク管理の枠組みの中で統合的に管理している。
事業計画の策定段階においては、GXの進展、エネルギー安全保障への要請の高まり、気候変動に係る制度・政策変更、自然災害の激甚化等の物理的影響など、外部環境変化等に由来するリスク及び事業機会の抽出・評価を行っている。東京電力ホールディングス株式会社の執行側で経営に与える影響が大きいと判断された事項については重要経営課題として整理し、取締役会の確認を経て事業計画に反映している。
リスク管理については、東京電力ホールディングス株式会社のリスク管理委員会を中心とした全社的な管理体制を構築しており、ESG委員会と密接に連携することで、気候変動リスクを含むサステナビリティ関連リスクの適切な管理を行っている。具体的には、東京電力ホールディングス株式会社の最高リスク管理責任者(CRO)がESG委員会にオブザーバーとして参加しているほか、ESG委員会での議事概要や検討結果はリスク管理委員会事務局に共有されている。
また、事業計画の進捗管理においては、計画の進捗状況と併せて、事業計画の達成を阻害し得るリスクの変容状況についても定期的にモニタリングを行っている。これらの内容は、東京電力ホールディングス株式会社の執行役会及び取締役会へ報告され、必要に応じて対応方針の見直しや追加的な対策が検討される仕組みとしている。
③ 戦略
東京電力ホールディングスグループは、気候変動問題を重要な経営課題の一つと認識し、2026年1月に公表した五次総特においても「脱炭素電源の確保・カーボンニュートラルの実現」に向けた取組を掲げている。
エネルギー安全保障への要請の高まりとともに、国内外で期限付きのカーボンニュートラル目標が表明されている中、高まるデジタル需要への対応に限らず、東京電力ホールディングスグループの供給するエネルギー・電力の脱炭素化を抜本的に進めていく。
この観点から、東京電力ホールディングスグループとして、地域の理解を大前提に、柏崎刈羽原子力発電所6号機及び7号機の再稼働を着実に進めていく。加えて、東日本における原子力の安定的な稼働に向けて、原子力技術者や施工力の確保、審査対応、原子力サプライチェーンの維持等における他社との連携や、デジタル分野をはじめ他の事業者との連携を図っていく。
また、資産回転型の投資・共創による、水力や風力などの再生可能エネルギーの国内新規開発の推進や系統用蓄電池の事業拡大に伴う調整力の増強にも果敢に挑戦する。加えて、長期の電力購入契約(PPA)や市場取引など多様な手段を活用した脱炭素電源の調達の強化を進め、脱炭素社会の実現を牽引していく。
④ 指標及び目標
東京電力ホールディングスグループは、カーボンニュートラルの実現に向けて、「2040年度においてお客さまにお届けする電力の6割を上回る水準を脱炭素電源で確保」することを目指し、さらに「2050年に向けてエネルギー供給由来のCO2排出の実質ゼロに挑戦」し、脱炭素化に向けた取組を進めていく。
なお、2024年度の東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社を対象とした温室効果ガス排出量はScope1が20万t-CO2、Scope2(※)が490万t-CO2、Scope3が11,510万t-CO2であった。
(※)電力購入先ごとの排出係数に基づき算定する基準(マーケット基準)にて算出している。
(2) 人的資本
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、福島責任の貫徹とともに、エネルギーの安定供給という社会的責務の全うやカーボンニュートラルの実現といった長期的な課題に取り組んでいる。これらの取り組みは、社会からの信頼を前提として持続的に進めていく必要がある。
こうした事業環境において、東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社にとって人的資本は、事業活動を支える基盤であると同時に、社会的責任を果たし続けるための重要な要素である。特に、現場における安全文化の醸成、技術・知見の確実な継承、ならびに多様な価値観を尊重した組織運営は、持続可能な事業運営を行う上で欠かすことのできない要件である。
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、こうした認識のもと、人と組織のありたい姿を示したHR-Visionを掲げ、5つの優先領域を設定した人財マネジメント方針を策定し、自分らしく働ける環境や自ら働き方をデザインできる環境の整備等を通じて、社員一人ひとりが能力を発揮し、長期にわたり活躍できる基盤づくりを進めている。人的資本に関する主な取組や指標については、以下に記載するとおりである。
①ガバナンス・リスク管理
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、人財リソースの質・量両面からの確保への対応を重要な経営課題と認識しており、東京電力ホールディングス株式会社の取締役会は、執行役の中から最高労務人事責任者(CHRO)を選任し、業務執行状況の報告を受ける等して、人財戦略及び行動計画の進捗等をモニタリング・監督している。また、東京電力ホールディングス株式会社の執行役会並びに執行役を中心とした経営会議等では、全社的な課題の抽出や対応方針について審議している。
また、東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社に影響を与える外部環境とそれに関係するリスクの発現可能性、発現した場合の影響度、時間軸を総合的に評価し、人的資本経営・人権尊重の取り組みに活かしている。
②戦略
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、福島責任の貫徹を大前提に、世界的なデジタル需要の高まりを受けた電力需要増への対応とともに、GX・DX等に対応した安定供給責任の全う、カーボンニュートラルの実現に向けた事業構造の変革を進めている。この実現のためには、事業環境等の変化により更に高度化・多様化する人財ニーズを的確にとらえた上で、必要な人財を確保するとともに、ポテンシャルをいかんなく発揮できるよう、グループ全体の事業戦略と連動した人財戦略として設定した「5つの優先領域」に係る取り組みを更に深化させる必要がある。これにより、社員一人ひとりの意欲や能力、組織のパフォーマンスの最大化をめざしていく。
また、東京電力ホールディングス株式会社のCHROや経営企画担当役員、当社を含む基幹事業会社の社長等をメンバーとしたHR委員会を設け、HRマネジメントに関する全体方針や、人財の採用・育成・配置等に係る施策の審議・検討を行っている。その中では、グループ全体の事業戦略と人財戦略との整合を図るとともに、HRや各主体が課題解決に向けて責任を持って取り組むサイクルを構築している。
[人財戦略について]

※ 上記は東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社を対象としている。
<優先領域1:リソースマネジメント>
当社事業を支える人財の確保に向けては、採用手法の多様化により、新卒社員、即戦力社員を計画的に採用するとともに、若年層のリテンションやミドル層、シニア層がより意欲・パフォーマンス高く活躍し続けられる魅力ある仕組みを整備している。特に、五次総特の下では、中長期にわたる廃炉事業の完遂とGX・DX等に対応した安定供給の実現の両立を進めており、重要経営課題に必要な人財を優先配置するとともに、安定供給維持に必要な人財だけでなく、中長期にわたり事業戦略上重要なスキル領域(DX等)を特定し、将来、どこでどのようなスキルを持った人財が必要かを明らかにした上で、担い手となる人財を質・量ともに持続的な計画で確保、育成することで、仕事と人の最適化をめざしていく。
<優先領域2:「両利きの経営」を加速する人事戦略>
取り巻く環境の変化に対応し、事業を牽引できる経営リーダーや技術・技能の継承を推進する電力プロフェッショナル人財、新たな事業を創造できる稼ぐ力を持った人財の育成に向けたサイクルを構築し、挑戦・選択できる機会を付与している。また、社員一人ひとりのスキルや経験等の人財情報を一元管理し、タレントマネジメントによる、適所適財を実現していく。
特に、経営リーダーの育成に向けては、ビジネスを牽引できる経営リーダーを安定・継続的に輩出できるよう、候補人財の選抜や育成を目的とした戦略的人財育成委員会を設置し、選抜、育成、モニタリング等の育成サイクルに経営層が直接関わり、指名委員会と連携した後継者育成の仕組みを構築している。
また、稼ぐ人財の育成として市場のニーズや競争状況に適応しながら、革新的な発想や戦略を展開し、新しいビジネスアイデアを実現するために、適性のある人財を社内から発掘し、研修や自律的な学習支援、OJT等を通じて育成している。
<優先領域3:DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン>
多様な人財が互いに尊重し合い、それぞれの能力を最大限に発揮できる組織づくりを経営の重要なテーマの一つとして位置付け、DEIを人的資本戦略の基盤として推進している。「一人ひとりがTEPCO」のスローガンのもと、性別、年齢、部門、働き方等にとらわれない多様性マネジメントを通じて、インクルーシブな企業文化を醸成し、多様な経験や感性から生まれるリーダーシップを組織の成長と人的資本価値の最大化につなげている。
あわせて、ミドルマネジメント層を中心に育成計画に基づく成長機会を提供し、統合的な組織マネジメントを担う人財の育成に注力している。これらの取り組みにより、社会や投資家から信頼され選ばれる企業を目指す中、女性活躍推進に優れた企業として2026年3月に「なでしこ銘柄」に初めて選定されており、今後も多様な人財がワンチームとして活躍できる組織基盤の強化を通じ、持続的な企業価値の向上を図っていく。
<優先領域4:TEPCO Work Innovation>
社員一人ひとりのワークライフバランスの実現と幸福度向上を人財の持続的な活躍と企業価値向上につなげることを目的に、社員が高い付加価値を生み出し続けられる環境づくりを推進し、仕事と働き方の変革に向けた様々な取り組みを展開している。
具体的に、カイゼン・DXを用いた業務改革と働き方の選択肢の多様化や労働時間マネジメントの適正化等の働き方改革に一体的に取り組むことで、人と組織が最大限のパフォーマンスを発揮できる働き方の実現を目指している。
また、組織としてのパフォーマンスが最大限発揮できるよう、1on1ミーティングの促進や管理職に対するマネジメント支援の充実等、個人の成果と成長に向き合う対話・支援型のマネジメント力を強化するための取り組みを展開し、社員の成長や組織の活力向上を促進している。
<優先領域5:基盤強化>
人と組織の活力、生産性を高める上では、社員のエンゲージメントを向上させることが極めて重要と考え、「社員幸福度」を総合KPIとして設定している。また、「社員幸福度」を構成する3つの重要指標として、社員一人ひとりの「働きがい」、「成長実感」、「ワークライフバランス」を設定し、全社員対象の社員意識調査で測定している。調査の結果は、経営会議や企業倫理委員会等に報告すると同時に、社外有識者からもご意見をいただき、全社的な施策の検討・実施につなげている。また、速やかに各組織にフィードバックし、自職場の強みや弱みの理解を促進した上で、エンゲージメント向上につながる施策の自律的な展開を推進している。
さらには、社員意識調査の結果を活用して、活力ある働き方を実践している現場第一線職場へ訪問・ヒアリングを行い、取り組みを社内広報で紹介する等、好事例の社内展開にも取り組んでいる。
また、人権尊重の取り組みとして、国際連合の「ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠した人権尊重の仕組みを構築し、あらゆるステークホルダーの人権が尊重されるよう、人権への負の影響の防止と軽減するための取り組みを行っている。具体的には、「東京電力グループ人権方針」をコミットメントとし、人権デュー・ディリジェンス(人権DD)を展開するとともに、救済メカニズムを構築し運用している。人権DDについては、「自社」「連結子会社」「サプライヤー」を優先対応スコープとして特定し、取り組みを進めている。
ガバナンスの体制としてCHROが委員長を務める人権委員会において、計画の審議・モニタリングや、人権に関するリスク低減策の議論・提言を実施する等、PDCAサイクルを主導している。取り組み状況は定期的に取締役会へ報告しており、取締役会が執行側を監督する体制も整えている。また、取り組みの実効性を高めるためには社員の理解が欠かせないため、社員の人権方針理解度や職場における人権尊重度について2030年度目標を設定し、研修等を実施している。
事業活動を行う国や地域の法改正等、外部環境の変化にも目を配り対応することで、グローバルビジネスにおけるリスクの予見や管理にも寄与するものと考えており、当社グループが信頼され選ばれ続ける企業グループとなるため、社内外のステークホルダーとともに人権尊重の取り組みを推進している。
③ 指標及び目標
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、人財戦略の総合KPIとして、「社員幸福度」と「人的資本ROI」を設定している。
また、「社員幸福度」、「人的資本ROI」の向上に向けて、HR-Visionや5つの優先領域への取り組みにおける主要なKPIを設定し、成果や進捗を評価しているほか、依願退職率や長時間労働者数等のリスクに関するKPIを設定し、指標のモニタリングを行っている。
今後も企業価値向上に寄与する効果的・効率的な人的資本への投資の実行に向けて、人的資本の可視化、KPIのモニタリングや高度化を進める。
[指標について]

[東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社の管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異]
<管理職に占める女性労働者の割合>
2025年度末の管理職に占める女性労働者の割合は6.8%(2024年度末6.4%、2023年度末6.0%、2022年度末5.9%、2021年度末5.8%)であり、女性の採用・育成強化等により、次世代女性リーダーの拡大を進めている。
女性社員の中からミドルマネジメント人財を選抜し、育成プログラムとして育成計画の新規策定や3方向アセスメントの実施、適正配置と成長機会の付与を一体運用し、全社的な育成体制を強化している。
<男性労働者の育児休業等取得率>
2025年度の男性労働者の育児休業等取得率は88.9%である。性別を問わず、一人ひとりの能力・適性及びライフステージに応じた成長機会の創出に取り組むとともに、仕事と子育ての両立を支援する観点から、法定水準を上回る制度の整備や、ライフイベント前からキャリア意識を醸成する研修・セミナーを実施している。
また、休職前から復職後までを一貫して支援する施策を展開し、継続的なキャリア形成と活躍を後押ししている。
<労働者の男女の賃金の差異>
2025年度の労働者の男女の賃金の差異は82.2%であり、2023年度以降はほぼ横ばいで推移している。
東京電力ホールディングス株式会社及び基幹事業会社においては、同一の役割に対して男女間で賃金差を設けていないが、以下の要因により、平均賃金については男性が女性を上回る状況となっていると認識している。
・出産・育児期におけるキャリア形成への影響
出産・育児期において就業の一時的なペース調整を行うケースが一定程度見られ、その結果として管理職比率に差が生じ、平均賃金に影響している。
・従業員構成の差異
女性活躍推進の観点から採用を強化していることにより、若年層の女性構成比が比較的高く、平均賃金に影響している。
・各種手当の支給状況の差異
扶養手当等の支給状況において男女で差異が見られることが、平均賃金差の一因となっている。
これらの状況を踏まえ、東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社では、ライフイベント前からのキャリア意識醸成や一貫したキャリア形成支援、管理職候補の計画的育成・登用、ならびに性別を問わない両立支援制度の充実等に取り組んでいる。これにより、中長期的な人財構造の是正と賃金格差の縮小を図っていく。
<今後の取り組み>
イ.キャリア継続への支援
2023年4月より、育児休業取得者の復職支援として、関東近郊を中心に全国35か所以上の企業主導型保育所を利用可能とする制度を導入している。
また、育児休業等により不足しがちな経験の補完を目的に、キャリア形成支援やリーダー育成研修等を実施している。
さらに、リモートワーク及びフレックスタイム制度の活用により柔軟な働き方を実現し、働き方の選択肢を拡大している。今後もTEPCO Work Innovationの推進を通じ、場所や時間に制約されない働き方とキャリア継続の両立を図っていく。
ロ.若年層女性従業員の育成
東京電力ホールディングス株式会社及び基幹事業会社においては、長期的視点に立った人財育成を行っている。若年層に対しては、階層別研修や自律的学習機会の提供を通じて能力開発を支援し、成長と活躍を後押ししている。
その他詳細は東京電力ホールディングス株式会社のホームページ及び「TEPCO統合報告書2025」を参照。
(https://www.tepco.co.jp/about/ir/library/annual_report/)
3 【事業等のリスク】
当社グループを含む東京電力ホールディングスグループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を以下に記載している。また、必ずしもこれに該当しない事項についても、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示している。
当社グループにおいて、取締役は当社及びグループ会社の事業活動に関するリスクを定期的に、また必要に応じて把握・評価し、毎年度の経営計画に適切に反映している。また、グループ全体のリスク管理が適切になされるよう社内規程を整備している。
当該リスクは、社内規程に従い、業務所管箇所が、職務執行の中で管理することを基本とし、複数の所管に関わる場合は、組織横断的な会議等で審議の上、適切に管理している。
経営に重大な影響を及ぼすおそれのあるリスクについては、当社代表取締役社長を議長とする「RPリスク管理会議」において、リスクの顕在化を予防するとともに、万一顕在化した場合には迅速かつ的確に対応することにより、経営に及ぼす影響を最小限に抑制している。加えて、従業員に対して、関係法令教育や社内規程・マニュアルの教育を定期的に実施している。
しかしながら、当社グループを含む東京電力ホールディングスグループを取り巻く経営環境は厳しい状況にあり、以下のリスクが顕在化した場合、事業に大きな影響を与える可能性がある。なお、各リスク項目の記載順序については、事業への影響度や発現可能性等を踏まえて判断した重要度に基づいている。
本項においては、将来に関する事項が含まれているが、当該事項は提出日現在において判断したものである。
① 電気の安定供給
② 発電電力量
③ 洋上風力発電事業及び海外再エネ事業
④ 電気事業制度・エネルギー政策変更
⑤ 安全確保・品質管理・環境汚染防止
⑥ 企業倫理遵守
⑦ 情報管理・セキュリティ
⑧ 資材調達
⑨ 東京電力ホールディングスグループ内取引について
⑩ 五次総特に基づく経営改革
(注) 影響度及び発現可能性は東京電力ホールディングスグループ全体での評価を記載している。
⑪ 機構による東京電力ホールディングス株式会社株式の引受け
(注) 影響度及び発現可能性は東京電力ホールディングスグループ全体での評価を記載している。
⑫ お客さまサービス
(注) 影響度及び発現可能性は東京電力ホールディングスグループ全体での評価を記載している。
⑬ 物価・金利の変動
(注) 影響度及び発現可能性は東京電力ホールディングスグループ全体での評価を記載している。
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。
① 財政状態及び経営成績の状況
イ.財政状態
[資産・負債・純資産]
当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ318億円増加し、7,952億円となった。これは、関係会社短期債権が増加したことなどによるものである。
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ365億円増加し、3,664億円となった。これは、社債が増加したことなどによるものである。
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ46億円減少し、4,287億円となった。これは、配当金の支払いなどによるものである。この結果、自己資本比率は52.5%と前連結会計年度末に比べ2.9ポイント低下した。
ロ.経営成績
[収支の状況]
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比10.8%減の1,892億円となった。
販売電力量は、前連結会計年度比7.3%減の101億kWhとなった。
また、経常利益は前連結会計年度比24.7%減の403億円、税金等調整前当期純利益は同18.7%減の403億円となった。ここに、法人税、住民税及び事業税105億円、法人税等調整額17億円、非支配株主に帰属する当期純利益4億円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比20.9%減の276億円となった。なお、1株当たり当期純利益は8,718円53銭となった。
当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ134億円(9.6%)増加し、1,531億円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の収入は、前連結会計年度比19.2%増の526億円となった。これは、売上債権の増減額が減少したことなどによるものである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の支出は、前連結会計年度比25.3%減の489億円となった。これは、投融資による支出が減少したことなどによるものである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の収入は、84億円(前連結会計年度は189億円の支出)となった。これは、社債の償還による支出が減少したことなどによるものである。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、主に再生可能エネルギー発電に関する電気事業が連結会社の事業の大半を占めており、また、電気事業以外の製品・サービスは多種多様であり、受注生産形態をとらない製品も少なくないため、生産及び販売の実績については、電気事業のみを記載している。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
イ.発電実績
(注) 上記発電電力量には、連結子会社の一部を含んでいる。
ロ.販売実績
(注) 1.連結子会社の一部を含んでいる。
2.販売額には容量確保契約による収入が含まれている。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりである。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
① 経営成績等
当連結会計年度の連結収支については、収益面では、販売電力料収入が減少したことなどから、売上高(営業収益)は前連結会計年度比10.8%減の1,892億円となり、その他の収益を加えた経常収益合計は同10.0%減の1,937億円となった。
この結果、経常利益は前連結会計年度比24.7%減の403億円となった。
また、法人税、住民税及び事業税105億円を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比20.9%減の276億円となった。
当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る状況
イ.キャッシュ・フロー等
(a) キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。
(b) 有利子負債
2026年3月31日現在の社債、長期借入金、短期借入金については、以下のとおりである。
当連結会計年度(2026年3月31日)
上記については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(金融商品関係)2.金融商品の時価等に関する事項(注2)社債、長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額」にも記載。
ロ.財務政策
東京電力ホールディングスグループとして、五次総特等において、取引金融機関に対し追加与信及び借換え等による与信を維持すること等をお願いしており、当社においてもご協力をいただいている。これらの金融機関の支援・協力のもとで、当社は自立的かつ柔軟な資金調達の実現に向けた取り組みのひとつとして、2021年9月にグリーンボンドを発行している。その後も継続しており、2025年度は200億円のグリーンボンドを発行している。引き続き、グリーンボンドの発行を行うとともに、多様な資金調達を検討していく。
金融機関からの借入金や社債の発行により調達した資金は、電気事業等に必要な設備資金、借入金返済及び社債償還等に充当している。設備投資計画については、「第3 設備の状況」のとおりであり、借入金返済及び社債償還の予定については、「② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る状況 イ.キャッシュ・フロー等 (b)有利子負債」のとおりである。
また、東京電力ホールディングスグループでは、グループ全体でより効率的な資金の運用を図る観点からグループ金融制度を採用しており、当社も参加している。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりである。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経年水力発電所のリプレースによる発電電力量の増加や、“設備・ヒト・業務がデータでつながり、最大限の価値を生み出す発電所”と定義した「スマート発電所」の実現等の施策により既存アセットの収益力を向上させ、賠償・廃炉に関して、東京電力ホールディングスグループ全体で年間約5,000億円程度の資金の確保に貢献する。
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は276億円となった。
5 【重要な契約等】
(1) 電力受給契約
(2) 経営指導契約
(3) 容量確保契約
(4) 余力活用契約
6 【研究開発活動】
当社グループは、「既存電源増電力」・「建設費削減」・「要員と設備の生産性最大化」・「レジリエンス強化・防災」・「新規電源開発」・「取引運用最適化」・「調整力の確保」・「地域共生」を技術開発方針として掲げ、それらを中心に経営目標の実現に資する研究を計画・実施している。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
研究開発は上記課題に対し実施しており、研究開発費の総額は、1,065百万円である。
第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資額は、36,471百万円となった。基本的には、国内の経年が進む水力発電所を設備更新することで再生可能エネルギー電源の維持・拡大を図っていく。最終的には地点ごとの経済性等様々な要素を踏まえて投資判断していくことになるが、最大限の再エネ電源導入を推進していく。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
2 【主要な設備の状況】
主要な設備の状況については、以下のとおりである。なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
(1) 提出会社の設備概況
(注) 1.「土地」の( )内は面積(単位千㎡)である。
2.上記のほか借地面積は4,929千㎡である。その主なものは、水力発電設備用借地4,105千㎡である。
3.「帳簿価額」には貸付設備4百万円及び事業外固定資産1百万円を含まない。
4.「従業員数」には建設工事専従者72人を含まない。
(2) 提出会社の主要な設備
主要水力発電設備
(3) 国内子会社の設備概況
(注) 1.「土地」の( )内は面積(単位千㎡)である。
2.上記のほか借地面積は828千㎡である。その主なものは、水力発電設備用借地801千㎡である。
3.「従業員数」には建設工事専従者17人を含まない。
3 【設備の新設、除却等の計画】
連結ベースの2026年度の設備投資計画は、39,319百万円である。なお、重要な設備の除却、売却等の計画はない。
なお、所要資金については、自己資金、社債及び借入金で充当する予定である。
主要な設備計画
水力
(参考)
当社グループでは、経年水力発電所のリパワリングによる発電電力量の増加と設備信頼度の向上の両立に向けた取り組みを進めている。完成した主な設備、及び建設中の主な設備は以下の通りである。
2025年度完成した主な設備
当社分
(注) 「出力」の( )内はリパワリングによる発電電力量の増加出力である。
子会社分
(注) 「出力」の( )内はリパワリングによる発電電力量の増加出力である。
建設中の主な設備
当社分
(注) 「出力」の( )内はリパワリングによる発電電力量の増加出力である。
子会社分
(注) 「出力」の( )内はリパワリングによる発電電力量の増加出力である。
第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
② 【発行済株式】
(注) 1.当社の株式を譲渡により取得するには、株主総会の承認を要する旨定款に定めている。
2.当社は、単元株制度は採用していない。
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項なし。
② 【ライツプランの内容】
該当事項なし。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項なし。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
(注) 1.会社設立によるものである。
2.2020年4月1日に、東京電力ホールディングス株式会社との吸収分割に際し新株を発行したことにより発行済株式総数が3,167,000株、資本金が995百万円、資本準備金が245百万円それぞれ増加している。
(5) 【所有者別状況】
(6) 【大株主の状況】
2026年3月31日現在
(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
② 【自己株式等】
該当事項なし。
2 【自己株式の取得等の状況】
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項なし。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
該当事項なし。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
該当事項なし。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
該当事項なし。
3 【配当政策】
当社は、剰余金の配当として期末配当を行うことを基本方針としており、当該剰余金の配当の決定機関は株主総会である。剰余金の配当額については、当社の適正な業務の遂行を損なわない範囲で、100%株主である東京電力ホールディングス株式会社と協議の上、決定している。また、当社は中間配当に関する定めを定款に記載していない。
なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下の通りである。
4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
当社は、コーポレート・ガバナンスの充実を重要な経営課題と位置付け、法令遵守・企業倫理の徹底、的確かつ迅速な意思決定、効率的な業務執行、監査・監督機能の強化を図るための体制・施策の強化に努めている。
① 会社の機関の内容
当社は、取締役会設置会社、監査役設置会社である。
イ.取締役会(取締役)、常務会等
取締役会は、取締役7名で構成されており、原則として毎月1回、また必要に応じて開催され、重要な業務執行について審議・決定するとともに、取締役から定期的に、また必要に応じて職務執行の状況の報告を受けること等により、取締役の職務執行を監督している。
取締役会に付議される事項を含め、経営に関する重要な事項については、原則として二週間に1回、また必要に応じ開催される常務会やその他の会議体等において審議を行う等、的確かつ迅速な意思決定を図り、効率的な会社運営を実施している。
ロ.監査役
監査役は2名選任されている。また、監査役を補助するために監査役業務室を設置し、必要な人員(人員3名)を配置している。なお、監査役業務室に属する者は、監査役の指揮命令に服するものとし、その人事に関する事項については、事前に監査役と協議している。
このような体制のもと、監査役は取締役会その他の重要な会議への出席、取締役の職務執行状況の報告聴取並びに本社及び主要な事業所における業務及び財産の状況の調査等により、厳正な監査を実施するほか、定期的に開催される取締役とのミーティング等を通じて意思疎通を図っている。監査役の職務執行状況は、取締役会に遅滞なく報告されている。
ハ.会計監査人(監査法人)
当社はEY新日本有限責任監査法人と監査契約を結び、厳正な会計監査を受けている。
当社の会計監査業務を執行した公認会計士は以下のとおりである。
なお、継続監査年数はいずれも7年以内である。
会計監査業務に関わる補助者の構成は、公認会計士11名、その他17名となっている。
② 内部統制システムの整備等の状況
当社は、取締役会で決議した内部統制システムの基本方針(「会社業務の適正を確保するための体制の整備」、2020年4月制定)をもとに、法令等の遵守徹底、業務の有効性・効率性の向上等、会社業務の適正を確保するため、体制を整備・運用するとともに適宜評価し、改善に取り組んでいる。
取締役会等での決定事項に基づく業務執行は、「職制及び職務権限規程」等において責任と権限を明確にした上、代表取締役、取締役、部長等が各職位に基づき適切かつ迅速に遂行している。また、規程・マニュアル等の社内規程を整備し、法令遵守や会計の適正処理をはじめとする日常業務に関する品質の維持・向上に努めている。
取締役は、当社及びグループ会社の事業活動に関するリスクを定期的に、また必要に応じて把握・評価し、毎年度の経営計画に反映している。当該リスクは、業務主管箇所が、職務執行の中で管理することを基本とし、複数の所管に関わる場合は、組織横断的な会議体で審議の上、適切に管理している。経営に重大な影響を及ぼすおそれのあるリスクについては、社長をトップとする「RPリスク管理会議」において、リスクの現実化を予防するとともに、万一現実化した場合には迅速かつ的確に対応することにより、経営に及ぼす影響を最小限に抑制するよう努めている。
内部監査については、内部監査室(人員5名)が中心となり、事業活動全般にわたる業務遂行状況やその管理について監査するとともに、必要に応じて特定のテーマについて監査している。主要な内部監査結果は社長及び常務会等に報告され、監査対象箇所等は監査結果に基づき所要の改善措置を講じている。また、内部監査組織は、監査で確認した事項について、必要に応じて取締役会に直接報告することができる。
また、社会規範に沿った業務運営・企業倫理遵守の徹底を図るため、企業倫理全般を統括する「企業倫理委員会」を設置し、法令・倫理上の悩みや疑問を気軽に相談できる「企業倫理相談窓口」を利用できる環境を整えるとともに、あらゆる企業行動の規範となる「企業倫理遵守に関する行動基準」を遵守するよう、全社員に対し教育・研修を実施している。
③ 役員報酬の内容
イ.役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
当事業年度における当社の取締役及び監査役に対する報酬等の内容は、以下のとおりである。
(注) 1.取締役の金銭報酬の額は、2026年3月31日の臨時株主総会において年額368百万円以内と決議している(使用人兼取締役の使用人分給与は含まない)。当該株主総会終結時点の取締役の員数は6名である(当該株主総会の時点で、同年4月1日以降の取締役の員数は7名となることが予定され、そのうち報酬支払いの対象となる取締役の員数は6名が想定されていた)。
2.監査役の金銭報酬の額は、2026年3月31日の臨時株主総会において年額27百万円以内と決議している。当該株主総会終結時点の報酬支払いの対象となる監査役の員数は1名である。
3.原子力損害賠償・廃炉等支援機構法(平成23年8月10日法律第94号)第45条に定める特別事業計画の目標達成に向けて、取締役が意欲と責任をもって取り組み、その成果が適切に反映できるよう、業績連動報酬等にかかる業績指標は会社業績(連結経常利益等)及び個人業績(取締役ごとのKPI等)としている。支給額については、目標達成時を支給率100%として、0~300%の範囲で変動し、以下のとおり算定している。
会社業績:達成度を基準額に乗じて算定
個人業績:達成度に応じた割合を基準額に乗じて算定
会社業績の実績については、概ね目標を達成している。なお、連結経常利益は403億円となった。個人業績の実績については、個人ごとに設定されたKPIに基づき評価を行い、概ね目標を達成している。
4.取締役の業績連動報酬の額には、2024年度に在籍していた取締役5名に対して、2024年度を対象期間として2025年度に支給した業績連動報酬の額と2024年度の事業報告において開示した報酬等に含まれる業績連動報酬の額との差額1.3百万円を含む。
ロ.役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項
(a) 方針の決定の方法
当社は、2023年4月3日付の取締役会において、取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定に関する方針を決議している。
(b) 取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定に関する方針
i) 基本方針
当社の取締役の主な職務は、福島第一原子力発電所事故の責任を全うし、世界水準以上の安全確保と競争の下での安定供給をやり抜くという強い意志のもとで、企業価値向上を通じて国民負担の最小化を図ることである。このため、「責任と競争」を両立する事業運営・企業改革を主導しうる優秀な人材を確保すること、責任と成果を明確にすること、業績及び株式価値向上に対するインセンティブを高めることを報酬決定の基本方針とする。
ii) 基本報酬の個人別の報酬等の額及び付与の時期又は条件の決定に関する方針
基本報酬は、金銭による月例の固定報酬とする。基本報酬の金額は、役職位、代表権の有無及び職務の内容に応じた額を支給する。
ⅲ) 業績連動報酬に係る業績指標の内容、その額又は算定方法、及び付与の時期又は条件の決定に関する方針
業績連動報酬は、役職位、代表権の有無及び職務の内容に応じた割合を設定し、会社業績及び個人業績の結果に応じた額を、毎年、当該事業年度終了後の一定の時期に支給する。
上記基本方針のもと、原子力損害賠償・廃炉等支援機構法(平成23年8月10日法律第94号)第45条に定める特別事業計画の目標達成に向けて、取締役が意欲と責任をもって取り組み、その成果が適切に反映できるよう、業績連動報酬の指標には、会社業績(連結経常利益等)及び個人業績(取締役ごとのKPI)を設定する。支給額については、以下のとおり算定のうえ、決定する。
会社業績:達成度を基準額に乗じて算定
個人業績:達成度に応じた割合を基準額に乗じて算定
ⅳ) 基本報酬の額及び業績連動報酬の額の取締役の個人別の報酬等の額に対する割合の決定に関する方針
取締役の種類別の報酬の割合については、役職位、代表権の有無及び職務の内容に応じた割合とし、他企業等における割合を勘案して設定する。
v) 取締役の個人別の報酬等の内容についての決定に関する事項
取締役の個人別の報酬の内容は、取締役会の決議による委任に基づいて、全て代表取締役社長が決定する。取締役会の決議による委任を受けた代表取締役社長は、指名委員会等設置会社である東京電力ホールディングス株式会社報酬委員会の審議を尊重して、各取締役の個人別の報酬等の内容を決定する。
(c) 取締役の個人別の報酬等の内容が上記方針に沿うものであると取締役会が判断した理由
当年度に係る取締役の個人別の報酬等については、東京電力ホールディングス株式会社報酬委員会において、上記方針の内容等も踏まえて多角的な審議を行っており、代表取締役社長は当該審議を尊重して最終的な決定を行っていることから、取締役会は、取締役の個人別の報酬等の内容が上記方針に沿うものであると判断している。
ハ.取締役の個人別の報酬等の内容決定の委任に関する事項
取締役会は、代表取締役社長永澤昌に対し、各取締役の基本報酬の額及び業績連動報酬の額の決定を委任している。委任した理由は、当社全体の業績等を勘案しつつ各取締役の担当部門等について評価を行うには代表取締役社長が適していると判断したためである。なお、代表取締役社長は、指名委員会等設置会社である東京電力ホールディングス株式会社報酬委員会の審議を尊重して、各取締役の個人別報酬の内容を決定している。
④ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要
当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うこと又は当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害を当該保険契約により填補することとしている。ただし、被保険者が法令に違反することを認識しながら行った行為に起因する損害は填補されない等、一定の免責事由がある。また、当該保険契約の保険料は当社が全額を負担している。
⑤ 取締役の定数
当社の取締役の定数は3名以上とする旨を定款で定めている。
⑥ 株主総会の特別決議要件
当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議について、株主総会を円滑に運営するため、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めている。
⑦ 取締役会の活動状況
当事業年度において取締役会は13回開催され、販売戦略の検討や洋上風力発電事業の進め方等について審議・決定した。
また、個々の取締役の出席状況は以下のとおりである。
※1 正木まり及び下村真は、2025年6月の就任以降に開催された取締役会への出席状況を記載している。
※2 永澤昌及び小林功は、2025年6月の退任以前に開催された取締役会への出席状況を記載している。
<「会社業務の適正を確保するための体制の整備」についての取締役会決議(2020年4月1日)>
当社は、会社業務の適正を確保するため、次の体制を整備・運用するとともに、適宜評価し改善する。
1.監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
(1) 監査役の職務を補助する専任の組織を設置し、必要な人員を配置する。
(2) 監査役の職務を補助する専任の組織に属する者は、監査役の指揮命令に服するものとし、その人事に関する事項については、事前に監査役と協議する。
(3) 取締役は、会社に著しい損害を与えるおそれのある事実を発見したときは、直ちに監査役に報告するとともに、監査役の求める事項について、必要な報告を行う。また、当社の取締役、及び従業員並びにグループ会社の取締役、監査役、執行役員及び従業員又はこれらの者から報告を受けた者から、監査役に対し必要かつ適切な報告が行われるよう体制を整備するとともに、当該報告を行った者が当該報告を行ったことを理由として不利な取り扱いを受けないよう適切に対応する。
(4) 監査役が常務会、経営戦略会議及びその他の重要な会議体に出席し、必要に応じて意見を述べることのできる体制を整備する。また、会計監査人及び内部監査組織が監査役と連携を図るための環境を整えるとともに、監査役の職務の執行に必要と認められる費用については、これを支出する等、監査役の監査の実効性を確保するための体制を整備する。
2.取締役の職務執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
(1) 東京電力グループの一員として、社会規範に沿った業務運営・企業倫理遵守の徹底を図るため、取締役は「東京電力グループ企業行動憲章」及び「企業倫理遵守に関する行動基準」を率先して実践するとともに、従業員にこれを遵守させる。
また、「企業倫理委員会」を設置し、コンプライアンス経営を推進する。
(2) 取締役会は、原則として毎月1回、また必要に応じて開催し、法令及び定款に従い、重要な職務執行について審議・決定するとともに、取締役から定期的に、また必要に応じて職務執行の状況の報告を受けること等により、取締役の職務執行を監督する。
また、取締役会の機能を補完するとともに、効率的かつ適切な意思決定を図るため、常務会を設置する。常務会は、原則として二週間に1回、また必要に応じて開催し、取締役会への付議事項を含む経営の重要事項について審議・決定する。
なお、取締役は、常に十分な情報の収集を行い、法令及び定款に適合した適切な経営判断を行う。
3.取締役の職務執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
(1) 常務会の議事概要その他職務執行に係る情報については、法令及び社内規程に従い、その作成から、利活用、保存、廃棄に至るまで適切に管理する。
(2) 情報のセキュリティ確保を前提に、職務執行の効率性向上や適正の確保に資するIT環境を整備する。
4.リスク管理に関する規程その他の体制
(1) 取締役は、当社及びグループ会社の事業活動に関するリスクを定期的に、また必要に応じて把握・評価し、毎年度の経営計画に適切に反映する。また、グループ全体のリスク管理が適切になされるよう社内規程を整備する。
(2) 当該リスクは、社内規程に従い、業務所管箇所が、職務執行の中で管理することを基本とし、複数の所管に関わる場合は、組織横断的な会議体で審議の上、適切に管理する。
(3) 経営に重大な影響を及ぼすおそれのあるリスクについては、社長をトップとする「リスク管理会議」において、リスクの現実化を予防するとともに、万一現実化した場合には迅速かつ的確に対応することにより、経営に及ぼす影響を最小限に抑制する。
(4) 大規模地震等の非常災害の発生に備え、対応組織の設置、情報連絡体制の構築及び定期的な防災訓練の実施等、適切な体制を整備する。
(5) リスク管理体制の有効性については、内部監査組織が定期的に、また必要に応じて監査し、その結果を常務会等に報告する。取締役は、監査結果を踏まえ、所要の改善を図る。
(6) 会社の経営全般について情報の共有を図り、経営改革を推進するため、経営戦略会議を設置する。経営戦略会議は、適宜開催し、重点経営課題に関する対応方針や対応の方向性について審議する。
5.取締役の職務執行が効率的に行われることを確保するための体制
(1) 経営上の重要事項については、取締役会のほか、常務会、経営戦略会議、その他の会議体において適宜審議する等、効率的な意思決定を図る。
(2) 取締役による職務執行については、社内規程において責任と権限を明確にし、取締役、従業員がそれぞれ適切かつ迅速に執行する。
6.従業員の職務執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
(1) 全ての従業員が「東京電力グループ企業行動憲章」及び「企業倫理遵守に関する行動基準」を遵守するよう、継続的に企業倫理研修を実施すること等により、その定着と徹底を図る。
(2) 法令や企業倫理上の問題を匿名で相談できる「企業倫理相談窓口」を利用し、寄せられた事案については、「企業倫理委員会」で審議の上、適切に対応する。なお、相談者のプライバシーについては、社内規程に従い、厳重に保護する。
(3) 社内規程において、職務執行に当たり遵守すべき法令等を明確にするとともに、教育研修等により当該規程に基づく職務執行の徹底を図る。
(4) 従業員の職務執行が法令及び定款に適合することを確保するため、内部監査組織が、従業員の職務執行の状況について、定期的に、また必要に応じて監査し、その結果を常務会等に報告する。取締役は、監査結果を踏まえ、所要の改善を図る。
(5) こうした取り組みを通じ、従業員一人ひとりが企業倫理を意識し自ら実践するとともに風通しの良い職場をつくる「しない風土」、社内規程の継続的な改善とその徹底を図る「させない仕組み」、業務上の課題や問題を自発的に言い出し、それを積極的に受け止める「言い出す仕組み」を充実・徹底させる。
7.当社及び子会社から成る企業グループにおける業務の適正を確保するための体制
(1) 「東京電力グループ企業行動憲章」の下、企業グループとして目指すべき共通の方向性及び目標等を経営方針として示し、その達成に向け、企業グループを挙げて取り組む。また、企業グループ各社において業務の適正を確保するための体制を企業グループ各社が自律的に整備・運用できるよう、適切な支援を行う。
(2) 企業グループ各社が効率的な意思決定を行い、適切かつ迅速な職務執行ができるよう、社内規程により責任と権限を明確化する。
(3) 職務執行上重要な事項については、社内規程等に従い、企業グループ各社から事前協議や報告を受ける体制を整備する。また、企業グループ各社の経営状況を把握するとともに、企業グループにおける経営課題の共有と解決ができるよう、当社取締役と企業グループ各社取締役が定期的な会議の中で意見交換等を行う。
(4) 企業グループ各社が「企業倫理相談窓口」を利用できる環境を整える。
(5) 企業グループ各社の業務の適正を確保できるよう、必要に応じて当社の内部監査組織が監査等を行う。
(2) 【役員の状況】
① 役員一覧
男性8名 女性1名 (役員のうち女性の比率11.1%)
(注) 1.2025年6月26日から1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時まで。
2.2024年6月26日から4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時まで。
3.2026年4月1日から4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時まで。
(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
a.監査役の組織、人員及び手続き
監査役監査については「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ① 会社の機関の内容 ロ.監査役」に記載のとおりである。
b.監査役の活動状況
監査役は、監査の方針、監査計画等を定めるに際し、四次総特や2025年度東京電力グループ経営計画に織り込まれている重要施策の進捗状況の確認とともに、「キャッシュ・フローの改善に向けた取り組み状況」、「事業基盤強化に関する取り組み状況」を重点監査項目に位置付けた。その上で、監査役監査基準に準拠し、監査の方針、監査計画等に従い、取締役、内部監査部門その他の使用人等と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めるとともに、内部監査部門その他内部統制部門と連携の上、重要な会議に出席し、取締役及び会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、本社及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調査している。あわせて、本年1月に五次総特が認定されていることを確認した。当事業年度における取締役会への出席状況は、常勤監査役は13回/13回(100%)、非常勤監査役は13回/13回(100%)であった。
② 内部監査の状況
内部監査については「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 内部統制システムの整備等の状況」に記載のとおりである。
③ 会計監査の状況
a.監査法人の名称
監査法人の名称は「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ① 会社の機関の内容 ハ.会計監査人(監査法人)」に記載のとおりである。
b.継続監査期間
7年間
c.業務を執行した公認会計士
業務を執行した公認会計士は「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ① 会社の機関の内容 ハ.会計監査人(監査法人)」に記載のとおりである。
d.監査業務に係る補助者の構成
監査業務に係る補助者の構成は「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ① 会社の機関の内容 ハ.会計監査人(監査法人)」に記載のとおりである。
e.監査法人の選定方針と理由
監査役は、公益社団法人日本監査役協会から公表されている「会計監査人の評価及び選定基準策定に関する監査役等の実務指針」に基づき、会計監査人の評価項目を設定している。選定にあたっては、本評価項目に基づき、会計監査人の職務遂行状況、監査体制及び独立性等を総合的に評価した結果、EY新日本有限責任監査法人が本評価項目を満たしていることから、同監査法人が当社の会計監査人として適任であると判断している。
会計監査人が会社法第340条第1項各号に該当する場合、監査役は、監査役全員の同意に基づき会計監査人を解任する方針としている。また、上記の場合のほか、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められるなど、会計監査人として適当でないと判断される場合には、監査役は、会計監査人の解任又は不再任に関する株主総会提出議案の内容を決定する方針としている。
f.監査役による監査法人の評価
監査役は、会計監査人の評価を行っている。この評価については、公益社団法人日本監査役協会から公表されている「会計監査人の評価及び選定基準策定に関する監査役等の実務指針」に基づき、評価項目を設定しているものであり、この評価項目に基づき会計監査人の職務遂行状況、監査体制及び独立性等について総合的に評価した結果、本評価項目を満たしていると判断している。
④ 内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
監査役、内部監査部門及び会計監査人はそれぞれの担当分野において厳正な監査を行うことはもとより、監査計画や監査結果に関する意見交換を定期的に実施すること等により相互連携を図っている。また、内部統制部門は、監査役に対して、内部統制システムの整備及び運用の状況等について適宜報告を行うとともに、内部監査部門及び会計監査人に対しても必要に応じ監査に必要な情報提供を行っている。
⑤ 監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
(前連結会計年度)
当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、社債発行に係る文書作成業務である。
(当連結会計年度)
当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、社債発行に係る文書作成業務である。
b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対する報酬(a.を除く)
(前連結会計年度)
当社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、アドバイザリー業務委託及びコンサルティング業務委託である。
連結子会社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、アドバイザリー業務委託及びコンサルティング業務委託である。
(当連結会計年度)
当社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、アドバイザリー業務委託及びコンサルティング業務委託である。
連結子会社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、アドバイザリー業務委託及びコンサルティング業務委託である。
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
(前連結会計年度)
該当事項なし。
(当連結会計年度)
該当事項なし。
d.監査報酬の決定方針
監査報酬については、監査日数等を勘案の上で決定している。
e.監査役が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役は、会計監査人の監査計画、監査実施状況等を確認したほか、社内関係部署及び会計監査人の双方から、監査日数、報酬算定のプロセス等について聴取し、それらについて必要な検証を行ったうえで、会計監査人の報酬等に同意した。
(4) 【役員の報酬等】
当社は非上場会社であるため、記載すべき事項はない。
なお、役員報酬の内容については、「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 役員報酬の内容」に記載のとおりである。
(5) 【株式の保有状況】
当社株式は非上場であるため、記載すべき事項はない。
5 【従業員の状況等】
(1) 【人材戦略に関する基本方針等】
東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、福島責任の貫徹とともに、GX・DX等に対応した安定供給責任の全う、カーボンニュートラルの実現といった中長期的かつ社会的要請の高い課題に取り組むことを事業戦略の中核に位置付けている。
これらの事業戦略は、長期間にわたる事業遂行と高度な専門性を要する点に特徴があり、設備や資本のみならず、現場に根差した技術力、使命感及び倫理観を備えた人財の継続的な確保・育成が、その成否を左右する重要な要素であると認識している。
このような認識のもと、東京電力ホールディングス株式会社及び当社を含む基幹事業会社は、グループ全体の事業戦略と整合した人財戦略を策定し、戦略遂行に不可欠な専門人財の育成・配置、技術・知見の確実な継承、ならびに多様な人財が中長期的に活躍できる基盤(給与等の額及び内容の決定に関する方針を含む)の整備を通じて、持続的な価値創造を支える人的基盤の強化に取り組んでいる。
(2) 【従業員の状況】
① 連結会社の状況
2026年3月31日現在
(注) 当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
② 提出会社の状況
2026年3月31日現在
(注) 1.当社は単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしていない。
2.「従業員数」は就業人員数であり、出向人員等は含まない。
3.「平均年間給与(税込み)」は、基準外賃金を含む。
4.59歳到達年度までに「再雇用や転籍により65歳まで就労する」又は「60歳の定年まで就労する」のいずれかの就労形態を選択する。
ただし、転籍を選択する特別管理職に限り、先行して57歳到達年度に転籍を行う。
5.労働組合の状況について特記するような事項はない。
③ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異
ア 提出会社
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものである。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものである。
3.「管理職に占める女性労働者の割合」「男性労働者の育児休業等取得率」「労働者の男女の賃金の差異」に関する取り組み等については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2) 人的資本」を参照。
4.当社の女性社員比率は8.8%。
5.育児休業等取得率の数値は正規雇用のみ。
イ 連結子会社
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものである。
第5 【経理の状況】
1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1) 当社の連結財務諸表は「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に準拠し「電気事業会計規則」(昭和40年通商産業省令第57号)に準じて作成している。
(2) 当社の財務諸表は「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)及び「電気事業会計規則」に準拠して作成している。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の連結財務諸表及び事業年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の財務諸表について、EY新日本有限責任監査法人による監査を受けている。
1 【連結財務諸表等】
(1) 【連結財務諸表】
① 【連結貸借対照表】
② 【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
【連結包括利益計算書】
③ 【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
④ 【連結キャッシュ・フロー計算書】
【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1.連結の範囲に関する事項
連結子会社の数 15社(前連結会計年度は17社)
連結子会社名は「第1 企業の概況 3 事業の内容の[事業系統図]」に記載している。
2.持分法の適用に関する事項
持分法適用の関連会社の数 14社(前連結会計年度は12社)
持分法適用関連会社は、みらいえのしま合同会社、グリーン・ボルト・ホールド社、セノス・ホールド社、ベト・ハイドロ社、アクアコネクトなみえ㈱、ダリアリ・エナジー社、ベトナム・パワー・デベロップメント社、クンチャナ・エナジー・レスタリ社、オフショア・ウインド社、小安地熱㈱、グリーン・ボルト・オフショア・ウインドファーム社、セノス・オフショア・ウインドファーム社、ノース・コネクト社、ホワイト・クロス・オフショア・ウインド・ホールド社である。
ノース・コネクト社は、新たに株式を取得するとともに、当社連結子会社であるフローテーション・エナジー社より取締役が就任し、影響力を有するため、持分法適用の範囲に含めている。ホワイト・クロス・オフショア・ウインド・ホールド社は、株式を一部売却したことにより、連結の範囲から除外し、持分法適用の範囲に含めている。
持分法を適用していない関連会社(テトラ・スパー・デモンストレータ社ほか)は、それぞれ連結純損益及び連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としてもその影響に重要性が乏しい。
3.連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社の決算日が連結決算日と異なる会社はテプコ・リニューアブル・パワー・シンガポール社、フローテーション・エナジー社及びその子会社11社、都留バイオマス発電合同会社であり、12月31日を決算日としている。
なお、連結財務諸表の作成にあたっては、連結子会社の決算日現在の財務諸表を使用し、連結決算日との間に重要な取引が生じた場合には、連結上必要な調整を行うこととしている。
4.会計方針に関する事項
(1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
棚卸資産
主として、収益性の低下に基づく簿価切下げを行う移動平均法による原価法によっている。
(2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
有形固定資産は定額法によっている。
無形固定資産は定額法によっている。
耐用年数は、法人税法に規定する基準と同一である。
(3) 重要な引当金の計上基準
貸倒引当金
売掛債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上する方法によっている。
(4) 退職給付に係る会計処理の方法
従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上している。
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、期間定額基準によっている。
過去勤務費用は、主としてその発生時に全額を費用処理している。
数理計算上の差異は、主として各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(3年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の当連結会計年度から費用処理している。
未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用については、税効果を調整の上、純資産の部におけるその他の包括利益累計額の退職給付に係る調整累計額に計上している。
(5) 重要な収益の計上基準
電気事業営業収益
電気事業営業収益は、他社販売電力料等である。
他社販売電力料
他社販売電力料は、小売電気事業者・一般送配電事業者等(以下、「小売電気事業者等」という。)に対して販売した電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金、電力広域的運営推進機関(以下、「広域機関」という。)が開催する容量市場オークション(以下、「容量市場」という。)での落札電源の供給力提供による料金、並びに日本卸電力取引所(以下、「取引所」という。)を介して販売した電気及び非化石価値の料金等の合計額である。
小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金やその他の取引条件については、各相手先との契約に定めており、当該契約に基づいて小売電気事業者等に電気を供給すること及び需給バランス調整力を提供することが履行義務である。
電気の供給及び需給バランス調整力の提供は、基本的に1年間の契約期間にわたり行うものであり、電気の供給及び需給バランス調整力の提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。
広域機関が開催する容量市場へ応札を行い落札した電源の供給力提供による料金やその他の取引条件については容量確保契約約款(以下、「本約款」という。)に定められており、本約款に基づいて容量確保契約を締結後、本約款の定めに従い広域機関へ供給力を提供することが履行義務である。
容量市場での落札電源の供給力提供は、容量確保契約により1年間にわたり行うものであり、電源の供給力提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。容量確保契約は、提供する1年間の供給力の対価を年額で契約しており、これを12ヶ月で除した金額に経済的ペナルティ算定結果通知書の確認、異議申し立て、再算定の確認後、本約款に定めのある各種リクワイアメント未達成量とペナルティレートによりペナルティ額を算定、控除した金額を一定の期間にわたり毎月収益認識している。
取引所を介して販売する翌日取引・時間前取引・先渡取引等に係る電気及び非化石価値取引について、単価の決定方法やその他の取引条件は取引所が規定する取引規程に定められており、当該規程に基づいて電気を供給すること及び非化石価値を受け渡すことが履行義務である。
取引所における各種取引は、取引所が規定する取引規程に従って約定、受け渡し及び決済を行っており、各種取引の受け渡し期間別に、週間型・月間型・年間型がある先渡取引は一定の期間にわたり毎月収益を認識し、翌日取引・時間前取引及び非化石価値取引は一時点で収益を認識している。
(6) のれんの償却方法及び償却期間
のれんの償却は、13年間の均等償却によっている。
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなる。
(重要な会計上の見積り)
のれんの評価
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:百万円)
(2) 会計上の見積りの内容について連結財務諸表利用者の理解に資するその他の情報
イ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法
のれんの評価に関連した見積りの前提
2022年11月に、英国を中心に洋上風力事業を行うフローテーション・エナジー社(以下、「FE社」という。)へ出資した。
FE社は、世界最大級の規模の浮体式洋上風力であるKincardine発電所などの開発に携わった主要人物らによって2018年に設立された世界有数の浮体式洋上風力発電事業者で、初期段階(計画・調査・入札)の案件開発について豊富な経験・知見を有している。また、現在、ケルト海のWhite Cross案件(英国、浮体式、10万kW)について開発権に係る優先交渉権を取得済み、北海のGreen Volt案件(英国、浮体式、約56万kW)については、海底リース権及びCfD価格を落札済み、CENOS案件(英国、浮体式、約135万kW)については、海底リース権を落札済みであり、パイプライン案件も含めると英国・アイルランド・台湾において計591万kWの開発計画を掲げている。今後、当社はFE社とともに、グローバルな初期段階の案件開発に加えて、実案件の設計・建設・保守点検を通じて、洋上風力事業運営全般のノウハウ・技術を獲得し、国内外における洋上風力事業を積極的に展開する予定である。
M&Aの実施に際しては、対象企業の財務・法務・事業等について詳細な事前審査を行い、リスクの把握や超過収益力について分析を行っている。
FE社及びその関係会社が保有する開発案件に対して、最新の見通しに基づき事業計画を策定し、当該計画を基にインカムアプローチを主とした手法により株式取得額を決定した。また、価値に影響を与える主要な要素について検討を行っている。代表的な例に下記のような項目がある。
FE社の株式取得に対する要求期待利回り及びその構成要素
周辺地域における競争環境、電力需給、燃料価格、建設コスト等の将来の売電価格に影響を与える要素
各案件の開発可能エリア、風況、風車の技術要件等の発電電力量に影響を与える要素
FE社の事業において、各案件の開発が順調に進展することが最重要であることから、定期的にFE社から案件進捗情報や将来見通しの変動の有無等について情報を入手し、計画通りに開発が進展しているか確認している。計画から差異が発生している場合は、その理由を検討するとともに、必要な対応策を実施している。
なお、企業結合により取得したのれんは、FE社及びその関係会社の洋上風力発電事業開発計画の今後の事業展開によって期待される超過収益力として、取得原価と被取得企業の識別可能資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額で計上し、その効果の及ぶ期間にわたって、定額法により規則的に償却している。
株式譲渡契約には、被取得企業の将来の事業計画の達成度合い等の様々な条件に応じて取得対価を追加で支払う合意が含まれている。条件付取得対価の支払が発生した場合には、取得時に支払ったものとみなして取得価額を修正し、のれんの金額及びのれんの償却額を修正している。
期末時点において入手可能な最新の市場見通しに基づき事業計画を作成し、当該事業計画を基にインカムアプローチを主とした手法により、のれんを評価している。
上記により、超過収益力たるのれんを評価した結果、当連結会計年度においてのれんの減損損失は計上していない。
ロ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
各開発案件の事業計画における主要な仮定は、割引率及び各開発案件の売電収入の見通しである。
割引率は、最新の金利動向や類似会社等の諸元について、外部専門家からの助言を得た上で見積もっている。
各開発案件の売電収入は、売電単価、設備容量及び設備利用率によって構成されている。それぞれ、下記のとおり見積もっている。
売電単価は、外部専門家による見積りを採用しており、英国において将来建設される発電所の建設コスト、周辺地域における洋上発電所の開発動向や競争環境、英国の将来の電力需要や燃料価格予測等の様々な前提条件に基づいている。
設備容量は、外部専門家の助言に基づき、採用予定の風車の単機容量と風車配列等の諸条件から見積もっている。ただし、需要家の購入電力量の制限が見込まれる場合には、当該制約も勘案している。
設備利用率は、外部専門家による風況予測値を入手した上で、風車の機種及び風車配列等の諸条件を仮定し、見積もっている。
今後の事業環境の変化等により、当初想定した事業計画通り進まなかった場合、のれんの減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
ハ 翌連結会計年度の連結財務諸表に及ぼす影響
上記により最善の見積りを行っているものの不確実性は存在し、今後の状況の変化によって、翌連結会計年度の財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性がある。
(未適用の会計基準等)
・「リースに関する会計基準」(企業会計基準第34号 2024年9月13日)
・「リースに関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第33号 2024年9月13日)
ほか、関連する企業会計基準、企業会計基準適用指針、実務対応報告及び移管指針の改正
(1) 概要
国際的な会計基準と同様に、借手のすべてのリースについて資産・負債を計上する等の取扱いを定めるもの。
(2) 適用予定日
2028年3月期の期首より適用予定である。
(3) 当該会計基準等の適用による影響
「リースに関する会計基準」等の適用による連結財務諸表に与える影響額については、現時点で評価中である。
(表示方法の変更)
前連結会計年度において区分掲記していた「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「預り金の増減額(△は減少)」(当連結会計年度は△4,332百万円)は、金額的重要性が乏しくなったため、当連結会計年度においては、「その他」に含めて表示している。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。
この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「預り金の増減額(△は減少)」に表示していた6,529百万円は、「その他」として組み替えている。
(連結貸借対照表関係)
1.固定資産の工事費負担金等の受入れによる圧縮記帳額(累計)
2.有形固定資産の減価償却累計額
3.棚卸資産の内訳
4.担保資産
一部の連結子会社が海外事業参画に伴い担保に供している資産
5.関連会社に対する株式及び出資金
6.受取手形、売掛金及び契約資産のうち、顧客との契約から生じた債権及び契約資産の金額は、それぞれ以下のとおりである。
7.その他のうち、契約負債の金額は、以下のとおりである。
8.偶発債務
保証債務
(連結損益計算書関係)
1.顧客との契約から生じる収益
営業収益については、顧客との契約から生じる収益及びそれ以外の収益を区分して記載していない。顧客との契約から生じる収益の金額は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関係)1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に記載している。
2.営業費用のうち販売費及び一般管理費の内訳
電気事業営業費用(相殺消去後136,556百万円、相殺消去額△21百万円(前連結会計年度は相殺消去後147,374百万円、相殺消去額△76百万円))に含まれる販売費及び一般管理費の金額(相殺消去前)は、36,598百万円(前連結会計年度43,163百万円)であり、主要な費目及び金額は以下のとおりである。
なお、電気事業における連結会社間の取引に係る相殺消去は電気事業営業費用総額で行っていることから、相殺消去前の金額を記載している。
3.研究開発費の総額
4.事業撤退損の計上について
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
地熱調査地点からの撤退等に伴う損失見込額3,914百万円を計上している。
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
該当事項なし。
(連結包括利益計算書関係)
※ その他の包括利益に係る組替調整額並びに法人税等及び税効果額
(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
2.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
2.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※ 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
(金融商品関係)
1.金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
資金調達については、金融機関からの借入れ、社債の発行等により、電気事業等の運営上、必要な設備資金等の確実な調達に努めている。
資金運用は短期的な預金等に限定している。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク並びにリスク管理体制
受取手形、売掛金及び契約資産は、顧客の信用リスクに晒されている。当該リスクに関しては、社内規程に従い、相手先ごとの期日管理及び残高管理を行うとともに、支払期日を経過してなお支払われない場合については、督促等を行い回収に努めている。
支払手形及び買掛金は、そのほとんどが1年以内の支払期日である。
また、社債、借入金並びに支払手形及び買掛金は、流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク)を有するが、資金繰計画を作成・更新する等により管理している。
(3) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該価額が変動することがある。
2.金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりである。
前連結会計年度(2025年3月31日)
(注) 連結貸借対照表に持分相当額を純額で計上する組合等への出資の連結貸借対照表計上額は65百万円である。
(※1) 「現金」は注記を省略しており、「預金」、「受取手形、売掛金及び契約資産」、「関係会社短期債権」、「短期借入金」、「未払税金」は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似することから、注記を省略している。
(※2) 負債に計上されているものについては、( )で示している。
(※3) 連結貸借対照表上、「1年以内に期限到来の固定負債」に計上されているものが含まれている。
当連結会計年度(2026年3月31日)
(注) 連結貸借対照表に持分相当額を純額で計上する組合等への出資の連結貸借対照表計上額は52百万円である。
(※1) 「現金」は注記を省略しており、「預金」、「受取手形、売掛金及び契約資産」、「関係会社短期債権」、「短期借入金」、「未払税金」は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似することから、注記を省略している。
(※2) 負債に計上されているものについては、( )で示している。
(※3) 連結貸借対照表上、「1年以内に期限到来の固定負債」に計上されているものが含まれている。
(注1) 金銭債権及び満期がある有価証券の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度(2025年3月31日)
(※) 現金及び預金の1年以内の償還予定額には現金を含んでいる。
当連結会計年度(2026年3月31日)
(※) 現金及び預金の1年以内の償還予定額には現金を含んでいる。
(注2) 社債、長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額
前連結会計年度(2025年3月31日)
当連結会計年度(2026年3月31日)
3.金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類している。
レベル1の時価:同一の資産又は負債の活発な市場における(無調整の)相場価格により算定した時価
レベル2の時価:レベル1のインプット以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:重要な観察できないインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類している。
(1) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前連結会計年度(2025年3月31日)
当連結会計年度(2026年3月31日)
(注) 時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
社債
社債については、日本証券業協会が公表する売買参考統計値を参照可能なため、時価はその売買参考統計値を用いて評価しており、レベル2の時価に分類している。
長期借入金
長期借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映していることから、時価は帳簿価額にほぼ等しいと考えられるため、当該帳簿価額によっており、レベル2の時価に分類している。また、固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該長期借入金の元利金の合計額を同様の借入れにおいて想定される利率で割り引いて現在価値を算定しており、レベル2の時価に分類している。
(退職給付関係)
1.採用している退職給付制度の概要
当社及び連結子会社は、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けているほか、確定拠出型の制度として、確定拠出年金制度を設けている。
当社については、確定給付企業年金制度、確定拠出年金制度及び退職一時金制度を有している。
2.確定給付制度
(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表
(注) 1.一部の退職給付制度では、退職給付債務の算定にあたり、簡便法を採用している。
2.当社と関係会社との転籍等に伴う増加である。
(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表
(注) 当社と関係会社との転籍等に伴う増加である。
(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産の調整表
(4) 退職給付費用及びその内訳項目の金額
(注) 1.簡便法を採用している退職給付制度の退職給付費用を含んでいる。
2.従業員拠出額を控除している。
3.当社と関係会社との転籍等に伴う費用処理額である。
(5) 退職給付に係る調整額
退職給付に係る調整額に計上した項目(法人税等及び税効果控除前)の内訳は次のとおりである。
(6) 退職給付に係る調整累計額
退職給付に係る調整累計額に計上した項目(法人税等及び税効果控除前)の内訳は次のとおりである。
(7) 年金資産に関する事項
① 年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりである。
② 長期期待運用収益率の設定方法
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮している。
(8) 数理計算上の計算基礎に関する事項
主要な数理計算上の計算基礎
3.確定拠出制度
当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度131百万円、当連結会計年度129百万円である。
(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(追加情報)
法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
当社は、グループ通算制度を適用している。また、グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱いに従って、法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理並びに開示を行っている。
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
(収益認識関係)
1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報
(注) 顧客との契約以外の源泉から生じた収益の額に重要性はないため、顧客との契約から生じる収益との区分表示はしていない。
2.顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
電気事業営業収益
電気事業営業収益は、他社販売電力料等である。
他社販売電力料
他社販売電力料は、小売電気事業者等に対して販売した電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金、広域機関が開催する容量市場での落札電源の供給力提供による料金、並びに取引所を介して販売した電気及び非化石価値の料金等の合計額である。
小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金やその他の取引条件については、各相手先との契約に定めており、当該契約に基づいて小売電気事業者等に電気を供給すること及び需給バランス調整力を提供することが履行義務である。
電気の供給及び需給バランス調整力の提供は、基本的に1年間の契約期間にわたり行うものであり、電気の供給及び需給バランス調整力の提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。具体的には、電気の供給量は、通常1ヶ月毎に実施する計量で把握し、その時点で収益を認識している。
電気料金は、基本的に供給量の確定後の翌月末までに収受している。需給バランス調整力の提供は、毎月料金を確定し、翌月末までに収受している。
広域機関が開催する容量市場へ応札を行い落札した電源の供給力提供による料金やその他の取引条件については本約款に定められており、本約款に基づいて容量確保契約を締結後、本約款の定めに従い広域機関へ供給力を提供することが履行義務である。
容量市場での落札電源の供給力提供は、容量確保契約により1年間にわたり行うものであり、電源の供給力提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。容量確保契約は、提供する1年間の供給力の対価を年額で契約しており、これを12ヶ月で除した金額に経済的ペナルティ算定結果通知書の確認、異議申し立て、再算定の確認後、本約款に定めのある各種リクワイアメント未達成量とペナルティレートによりペナルティ額を算定、控除した金額を一定の期間にわたり毎月収益認識している。小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金の中で、各相手先との契約に定めており、電力受給契約に定める定額料金から容量確保契約収入相当分を差し引いて精算している。
容量確保契約金は、供給力提供を行った3ヶ月後に広域機関より経済的ペナルティの算定結果及び容量確保契約金額(各月)の通知書を受け、4ヶ月目に支払通知書を受領し、その翌月の5ヶ月目に収受している。
取引所を介して販売する翌日取引・時間前取引・先渡取引等に係る電気及び非化石価値取引について、単価の決定方法やその他の取引条件は取引所が規定する取引規程に定められており、当該規程に基づいて電気を供給すること及び非化石価値を受け渡すことが履行義務である。
取引所における各種取引は、取引所が規定する取引規程に従って約定、受け渡し及び決済を行っており、各種取引の受け渡し期間別に、週間型・月間型・年間型がある先渡取引は一定の期間にわたり毎月収益を認識し、翌日取引・時間前取引及び非化石価値取引は一時点で収益を認識している。
電気及び非化石価値の料金は、基本的に約定に基づく支払義務発生日の翌日から起算して2金融機関営業日後に該当する日に収受している。
3.顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当連結会計年度末において存在する顧客との契約から翌連結会計年度以降に認識すると見込まれる収益の金額及び時期に関する情報
(1) 契約資産及び契約負債の残高等
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
当連結会計年度において、過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の額についても重要性はない。
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
当連結会計年度において、過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の額についても重要性はない。
(2) 残存履行義務に配分した取引価格
残存履行義務に配分した取引価格は次のとおりである。
実務上の便法を適用し、当該金額には、当初に予想される契約期間が1年以内の残存履行義務及び提供したサービスの時間に基づき固定額を請求する契約等の請求する権利を有している金額で収益を認識している残存履行義務に係る取引価格は含めていない。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)及び当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
当社グループは、単一セグメントであるため、記載を省略している。
【関連情報】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略している。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略している。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略している。
3.主要な顧客ごとの情報
(注) 当社グループは単一セグメントであるため、関連するセグメントは記載を省略している。
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略している。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略している。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略している。
3.主要な顧客ごとの情報
(注) 当社グループは単一セグメントであるため、関連するセグメントは記載を省略している。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)及び当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
当社グループの報告セグメントは単一であるため、報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報は記載していない。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
のれん償却額は3,598百万円、未償却残高は27,499百万円である。
当社グループの報告セグメントは単一であるため、報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報は記載していない。
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
のれん償却額は2,522百万円、未償却残高は26,555百万円である。
当社グループの報告セグメントは単一であるため、報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報は記載していない。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)及び当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
該当事項なし。
【関連当事者情報】
1.関連当事者との取引
連結財務諸表提出会社と関連当事者との取引
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 1.資金の預入は、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)に係るものであり、市場金利を勘案して利率を合理的に決定している。なお、取引が反復的に行われているため、取引金額の記載は省略している。
2.経営指導料は、親会社への集中化により品質や効率の向上が期待される業務等について、親会社に一括して委託するものであり、原価並びに市況を勘案し合理的に算定し、協議のうえ決定している。
(イ)連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 資金の貸付けは、市場金利を勘案して利率を合理的に決定している。
(ウ)連結財務諸表提出会社と同一の親会社を持つ会社等及び連結財務諸表提出会社のその他の関係会社の子会社等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 販売価格は、市場価格等を勘案し協議の上決定している。
当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 1.資金の預入は、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)に係るものであり、市場金利を勘案して利率を合理的に決定している。なお、取引が反復的に行われているため、取引金額の記載は省略している。
2.経営指導料は、親会社への集中化により品質や効率の向上が期待される業務等について、親会社に一括して委託するものであり、原価並びに市況を勘案し合理的に算定し、協議のうえ決定している。
(イ)連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 資金の貸付けは、市場金利を勘案して利率を合理的に決定している。
(ウ)連結財務諸表提出会社と同一の親会社を持つ会社等及び連結財務諸表提出会社のその他の関係会社の子会社等
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 販売価格は、市場価格等を勘案し協議の上決定している。
2.親会社又は重要な関連会社に関する注記
親会社情報
東京電力ホールディングス株式会社(東京証券取引所に上場)
(1株当たり情報)
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載していない。
2.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりである。
3.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりである。
本文中で用いた法令等の略称は、以下のとおりである。
⑤ 【連結附属明細表】
【社債明細表】
(注) 1.( )内は、1年以内に償還が予定されている金額である。
2.連結決算日後5年以内における償還予定額は以下のとおりである。
【借入金等明細表】
(注) 1.平均利率は当期末残高により加重平均した利率を記載している。
2.リース債務については、主としてリース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額で連結貸借対照表に計上しているため、平均利率の記載を省略している。
3.長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く)の連結決算日後5年以内における返済予定額は以下のとおりである。
【資産除去債務明細表】
当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が、負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略している。
(2) 【その他】
当連結会計年度における半期情報等
2 【財務諸表等】
(1) 【財務諸表】
① 【貸借対照表】
② 【損益計算書】
【電気事業営業費用明細表】
前事業年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
(注) 「退職給与金」には、社員に対する退職給付引当金の繰入額△676百万円が含まれている。
【電気事業営業費用明細表】
当事業年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
(注) 「退職給与金」には、社員に対する退職給付引当金の繰入額△1,605百万円が含まれている。
③ 【株主資本等変動計算書】
前事業年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
当事業年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
【注記事項】
(重要な会計方針)
1.有価証券の評価基準及び評価方法
関係会社長期投資のうち有価証券
移動平均法による原価法によっている。
2.棚卸資産の評価基準及び評価方法
主として、収益性の低下に基づく簿価切下げを行う移動平均法による原価法によっている。
3.固定資産の減価償却の方法
有形固定資産は定額法によっている。
無形固定資産は定額法によっている。
耐用年数は、法人税法に規定する基準と同一である。
4.繰延資産の処理方法
社債発行費は支出期に全額費用として計上している。
5.引当金の計上基準
退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上している。
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、期間定額基準によっている。
過去勤務費用は、その発生時に全額を費用処理している。
数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(3年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の当事業年度から費用処理している。
6.重要な収益の計上基準
電気事業営業収益
電気事業営業収益は、他社販売電力料等である。
他社販売電力料
他社販売電力料は、小売電気事業者・一般送配電事業者等(以下、「小売電気事業者等」という。)に対し
て販売した電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金、電力広域的運営推進機関(以下、「広域機
関」という。)が開催する容量市場オークション(以下、「容量市場」という。)での落札電源の供給力提供
による料金、並びに日本卸電力取引所(以下、「取引所」という。)を介して販売した電気及び非化石価値の
料金等の合計額である。
小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金やその他の取引条
件については、各相手先との契約に定めており、当該契約に基づいて小売電気事業者等に電気を供給すること
及び需給バランス調整力を提供することが履行義務である。
電気の供給及び需給バランス調整力の提供は、基本的に1年間の契約期間にわたり行うものであり、電気の
供給及び需給バランス調整力の提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識してい
る。
広域機関が開催する容量市場へ応札を行い落札した電源の供給力提供による料金やその他の取引条件につい
ては容量確保契約約款(以下、「本約款」という。)に定められており、本約款に基づいて容量確保契約を締
結後、本約款の定めに従い広域機関へ供給力を提供することが履行義務である。
容量市場での落札電源の供給力提供は、容量確保契約により1年間にわたり行うものであり、電源の供給力
提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。容量確保契約は、提供す
る1年間の供給力の対価を年額で契約しており、これを12ヶ月で除した金額に経済的ペナルティ算定結果通知
書の確認、異議申し立て、再算定の確認後、本約款に定めのある各種リクワイアメント未達成量とペナルティ
レートによりペナルティ額を算定、控除した金額を一定の期間にわたり毎月収益認識している。
取引所を介して販売する翌日取引・時間前取引・先渡取引等に係る電気及び非化石価値取引について、単価
の決定方法やその他の取引条件は取引所が規定する取引規程に定められており、当該規程に基づいて電気を供
給すること及び非化石価値を受け渡すことが履行義務である。
取引所における各種取引は、取引所が規定する取引規程に従って約定、受け渡し及び決済を行っており、各
種取引の受け渡し期間別に、週間型・月間型・年間型がある先渡取引は一定の期間にわたり毎月収益を認識
し、翌日取引・時間前取引及び非化石価値取引は一時点で収益を認識している。
7.退職給付に係る会計処理
退職給付に係る未認識数理計算上の差異の会計処理の方法は、連結財務諸表における会計処理の方法と異なっている。
(重要な会計上の見積り)
子会社株式の評価
(1) 当事業年度の財務諸表に計上した金額
(単位:百万円)
(2) 会計上の見積りの内容について財務諸表利用者の理解に資するその他の情報
イ 当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出方法
子会社株式の評価に関連した見積りの前提
子会社株式の主な銘柄は、フローテーション・エナジー社(以下、「FE社」という。) 79,304百万円である。
2022年11月に、英国を中心に洋上風力事業を行うFE社へ出資した。
FE社は、世界最大級の規模の浮体式洋上風力であるKincardine発電所などの開発に携わった主要人物らによって2018年に設立された世界有数の浮体式洋上風力発電事業者で、初期段階(計画・調査・入札)の案件開発について豊富な経験・知見を有している。また、現在、ケルト海のWhite Cross案件(英国、浮体式、10万kW)について開発権に係る優先交渉権を取得済み、北海のGreen Volt案件(英国、浮体式、約56万kW)については、海底リース権及びCfD価格を落札済み、CENOS案件(英国、浮体式、約135万kW)については、海底リース権を落札済みであり、パイプライン案件も含めると英国・アイルランド・台湾において計591万kWの開発計画を掲げている。今後、当社はFE社とともに、グローバルな初期段階の案件開発に加えて、実案件の設計・建設・保守点検を通じて、洋上風力事業運営全般のノウハウ・技術を獲得し、国内外における洋上風力事業を積極的に展開する予定である。今後、当社はFE社とともに、グローバルな初期段階の案件開発に加えて、実案件の設計・建設・保守点検を通じて、洋上風力事業運営全般のノウハウ・技術を獲得し、国内外における洋上風力事業を積極的に展開する予定である。
M&Aの実施に際しては、対象企業の財務・法務・事業等について詳細な事前審査を行い、リスクの把握や超過収益力について分析を行っている。
FE社及びその関係会社が保有する開発案件に対して、最新の見通しに基づき事業計画を策定し、当該計画を基にインカムアプローチを主とした手法により株式取得額を決定した。また、価値に影響を与える主要な要素について検討を行っている。代表的な例に下記のような項目がある。
FE社の株式取得に対する要求期待利回り及びその構成要素
周辺地域における競争環境、電力需給、燃料価格、建設コスト等の将来の売電価格に影響を与える要素
各案件の開発可能エリア、風況、風車の技術要件等の発電電力量に影響を与える要素
FE社の事業において、各案件の開発が順調に進展することが最重要であることから、定期的にFE社から案件進捗情報や将来見通しの変動の有無等について情報を入手し、計画通りに開発が進展しているか確認している。計画から差異が発生している場合は、その理由を検討するとともに、必要な対応策を実施している。
期末時点において入手可能な最新の市場見通しに基づき事業計画を作成し、当該事業計画を基にインカムアプローチを主とした手法により、FE社株式の実質価額を測定している。
上記により評価した結果、取得原価からの著しい下落は生じていないことから、当事業年度において株式の評価損は計上していない。
ロ 当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
各開発案件の事業計画における主要な仮定は、割引率及び各開発案件の売電収入の見通しである。
割引率は、最新の金利動向や類似会社等の諸元について、外部専門家からの助言を得た上で見積もっている。
各開発案件の売電収入は、売電単価、設備容量及び設備利用率によって構成されている。それぞれ、下記のとおり見積もっている。
売電単価は、外部専門家による見積りを採用しており、英国において将来建設される発電所の建設コスト、周辺地域における洋上発電所の開発動向や競争環境、英国の将来の電力需要や燃料価格予測等の様々な前提条件に基づいている。
設備容量は、外部専門家の助言に基づき、採用予定の風車の単機容量と風車配列等の諸条件から見積もっている。ただし、需要家の購入電力量の制限が見込まれる場合には、当該制約も勘案している。
設備利用率は、外部専門家による風況予測値を入手した上で、風車の機種及び風車配列等の諸条件を仮定し、見積もっている。
今後の事業環境の変化等により、当初想定した事業計画通り進まなかった場合、株式の評価損が発生し、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
ハ 翌事業年度の財務諸表に及ぼす影響
上記により最善の見積りを行っているものの不確実性は存在し、今後の状況の変化によって、翌事業年度の財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性がある。
(貸借対照表関係)
1.固定資産の工事費負担金等の受入れによる圧縮記帳額(累計)
2.1年以内に期限到来の固定負債の内訳
3.未払税金の内訳
4.関係会社に対する事項
5.偶発債務
保証債務
(損益計算書関係)
1.関係会社に対する事項
2.事業撤退損の計上について
前事業年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
地熱調査地点からの撤退等に伴う損失見込額3,441百万円を計上している。
当事業年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)
該当事項なし。
(有価証券関係)
子会社株式及び関連会社株式
前事業年度(2025年3月31日)
当事業年度(2026年3月31日)
(注) 上記に含まれない市場価格のない株式等の貸借対照表計上額
(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(追加情報)
法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
グループ通算制度を適用している。また、グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱いに従って、法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理並びに開示を行っている。
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
(収益認識関係)
収益を理解するための基礎となる情報
電気事業営業収益
電気事業営業収益は、他社販売電力料等である。
他社販売電力料
他社販売電力料は、小売電気事業者等に対して販売した電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金、広域機関が開催する容量市場での落札電源の供給力提供による料金、並びに取引所を介して販売した電気及び非化石価値の料金等の合計額である。
小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金やその他の取引条件については、各相手先との契約に定めており、当該契約に基づいて小売電気事業者等に電気を供給すること及び需給バランス調整力を提供することが履行義務である。
電気の供給及び需給バランス調整力の提供は、基本的に1年間の契約期間にわたり行うものであり、電気の供給及び需給バランス調整力の提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。具体的には、電気の供給量は、通常1ヶ月毎に実施する計量で把握し、その時点で収益を認識している。
電気料金は、基本的に供給量の確定後の翌月末までに収受している。需給バランス調整力の提供は、毎月料金を確定し、翌月末までに収受している。
広域機関が開催する容量市場へ応札を行い落札した電源の供給力提供による料金やその他の取引条件については本約款に定められており、本約款に基づいて容量確保契約を締結後、本約款の定めに従い広域機関へ供給力を提供することが履行義務である。
容量市場での落札電源の供給力提供は、容量確保契約により1年間にわたり行うものであり、電源の供給力提供という履行義務の充足に従い、一定の期間にわたり毎月収益を認識している。容量確保契約は、提供する1年間の供給力の対価を年額で契約しており、これを12ヶ月で除した金額に経済的ペナルティ算定結果通知書の確認、異議申し立て、再算定の確認後、本約款に定めのある各種リクワイアメント未達成量とペナルティレートによりペナルティ額を算定、控除した金額を一定の期間にわたり毎月収益認識している。小売電気事業者等に対して販売する電気の料金及び需給バランス調整力の提供による料金の中で、各相手先との契約に定めており、電力受給契約に定める定額料金から容量確保契約収入相当分を差し引いて精算している。
容量確保契約金は、供給力提供を行った3ヶ月後に広域機関より経済的ペナルティの算定結果及び容量確保契約金額(各月)の通知書を受け、4ヶ月目に支払通知書を受領し、その翌月の5ヶ月目に収受している。
取引所を介して販売する翌日取引・時間前取引・先渡取引等に係る電気及び非化石価値取引について、単価の決定方法やその他の取引条件は取引所が規定する取引規程に定められており、当該規程に基づいて電気を供給すること及び非化石価値を受け渡すことが履行義務である。
取引所における各種取引は、取引所が規定する取引規程に従って約定、受け渡し及び決済を行っており、各種取引の受け渡し期間別に、週間型・月間型・年間型がある先渡取引は一定の期間にわたり毎月収益を認識し、翌日取引・時間前取引及び非化石価値取引は一時点で収益を認識している。
電気及び非化石価値の料金は、基本的に約定に基づく支払義務発生日の翌日から起算して2金融機関営業日後に該当する日に収受している。
本文中で用いた法令等の略称は、以下のとおりである。
④ 【附属明細表】
【(その1)固定資産期中増減明細表】
2025年4月1日から2026年3月31日まで
(注) 「期中増減額」の「帳簿原価減少額」欄の( )内は内書きで、減損損失の計上額である。
【(その2)固定資産期中増減明細表(無形固定資産再掲)】
2025年4月1日から2026年3月31日まで
【(その3)減価償却費等明細表】
2025年4月1日から2026年3月31日まで
(注) 期末取得価額及び期末帳簿価額には、土地等の非償却資産は含まれていない。
【(その4)長期投資及び短期投資明細表】
2026年3月31日現在
【(その5)引当金明細表】
2025年4月1日から2026年3月31日まで
(注)「貸倒引当金」の期中減少額・その他は、洗替による差額の取崩である。
(2) 【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略している。
(3) 【その他】
該当事項なし。
第6 【提出会社の株式事務の概要】
第7 【提出会社の参考情報】
1 【提出会社の親会社等の情報】
当社は、上場会社でないため金融商品取引法第24条の7第1項の適用なし。
2 【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出している。
(1) 有価証券報告書及びその添付書類
(第6期)(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)2025年6月25日関東財務局長に提出。
(2) 半期報告書
(第7期中)(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)2025年11月14日関東財務局長に提出。
(3) 訂正発行登録書及びその添付書類
2026年2月10日関東財務局長に提出。
2026年2月17日関東財務局長に提出。
(4) 発行登録追補書類及びその添付書類
2026年2月20日関東財務局長に提出。
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし。